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2006年7月

銃夢 Last Order 第9巻

Ganm9

銃夢と書いてガンムと読みます。かつてビジネスジャンプで連載され一応完結もした「銃夢」。しかし当時、その終わり方が作者にとっては不本意なものだったそうで、ずいぶん経ってから続きのお話としてウルトラジャンプで連載開始したのが「銃夢Last Order」であります。「銃夢終わったんじゃなかったの?Last Orderって何??」と、本屋さんで興奮気味に第1巻を手に取った「LO」もはや9巻。表紙はここんとこすっかり主役な歴史の生き証人カエルラさん。やたらセクシーなのでちょっとビビりましたよ。

そもそも「銃夢」ってどんなお話なのかと言うと~。舞台はゴミを吐き続ける空中都市ザレムと、そのゴミでできた地上のクズ鉄町。さらにザレムと軌道エレベータでつながる大気圏外の都市イエール。主人公はクズ鉄町のゴミ山で奇跡的に脳髄が保存された状態で発見された謎の美少女ガリィで、唯一の記憶である火星古武術「機甲術(パンツァークンスト)」を頼りに自分探しの旅すがらなんやかんやするガリィちゃん成長物語であります。サイバーパンクなSFでありながらどこかノスタルジックでおとぎ話的な雰囲気漂う世界観と、脳髄以外はマシンであるガリィちゃんの斬新な戦闘シーン、そして宿敵!マッドサイエンティスト・ノヴァ教授のやんちゃっぷりが大変魅力的なマンガでした。

「銃夢」時代は地上での物語がメインで、ザレムもイエールも決して手の届かない別世界って感じだったのですが、「LO」ではまずザレムからスタートして、ついには軌道エレベータを使用し宇宙に飛び出したガリィちゃんの謎めいた過去や壮大で悲劇的な宇宙の歴史が語られたりしてます。もちろんとっても面白いんですけど、個人的にはクズ鉄町のなんとなく閉じた世界が好きであったせいか、最初は「おぉ!」と思ったLOも最近は微妙にノレかったりもするなぁ。

ところで「銃夢」って海外でも大変人気の高いマンガなのですが、なんと!ジェームズ・キャメロン監督のもと実写映画化されるそうです。(公開時期は未定ですが…09年という情報もアリ。「Project880」という別の映画を優先させることにしたんですと)どうりでジェシカ・アルバ主演の「ダーク・エンジェル」がガリィにそっくりだったわけですね。つーか「ダーク・エンジェル」じゃ満足できなかったの?キャメロンさん。ずいぶん先になりそうですが、映像的にもお話的にもクオリティの高いものができるといいなぁ!

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大人計画「ヘブンズサイン」

Heavenssign

「我輩は主婦である」を録画しては毎夜鑑賞バカ笑いする日々も過ぎ去った今日この頃、スカパの舞台専門チャンネル・シアターテレビジョンで放送中の「ヘブンズサイン」(大人計画98年上演)を観ました。

当時の会場は下北沢本多劇場。ほほぅ、それはアレですね、しもッ!しもッ!しもッ!「下北サンデーズ」が「いつかは本多劇場で上演したい!」と夢見る本多劇場のコトですね。(久々の石田衣良&堤幸彦なので一生懸命観ています。上戸彩が正直微妙ですけども、初回ラストの体操着姿を見てなんとなく納得しました)

私の住んでいる広島市には、大人計画のお芝居なんて観たくてもなかなか来なくて(グループ魂はけっこう来てるみたいだけど)、唯一来てくれたのは04年の「ドライブインカリフォルニア」でありました。遠征までして観ている友人もいますけど、そこまででもない私にとってシアターテレビジョンってなかなかステキ。いつぞやは「イケニエの人」もやってくれてました。

さて「ヘブンズサイン」ですが、毒加減が大変強烈。私が知らなかっただけで、松尾さんの天才ぶりが発揮されるのってもしかしてこういうのなんですね。スゴかったです。感情移入なんてできない理解不能な登場人物達、お話もとっても不条理なのに、観終わった時には松尾さんの言いたいこと(と思われること)がかなりストレートに伝わってくる気がしました。

しかしこのお芝居のテーマソングと言ってもいい「思い出のアルバム」(♪いーつのことーだか 思い出してごーらんー♪ってやつ。人を操る不思議な能力を持った笑い顔の男メイジにとって、この曲は神の啓示。この曲を聴くと人を殺さずにはいられないのです)よりも、いつまでも耳に残って離れないのは、自殺志願者ユキの叔父役である松尾スズキがウクレレで歌う「ルパン3世のテーマ」。あまりにショッキングなシーンだからかもしれませんが、とにかくもうずっと頭の中でリピートされてます・・・。

笑いとか好奇心とか嫌悪感とか・・・いろんな感情で心を掻き乱され、松尾さんの頭の中っていったいどうなってんの?と興味を持たずにはいられない大人計画。またいつか広島にも来てもらいたいです。

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NOiSE

Noise

デビュー前の弐瓶氏が最初に描いたマンガは「NOiSE」だったらしい。(ややこしいですけど、上の写真の「NOiSE」とはもちろん違う「NOiSE」)その後、アフタヌーン四季賞を受賞した「BLAME」(!マーク無し。「NOiSE」巻末に収録。今とは全く違う絵柄ですが、むやみと長い階段などはこの頃から健在)でデビューし、高橋ツトム氏のアシスタントを経て「BLAME!」連載がスタートしたわけですが、その連載中に改めて描かれたのがこの「NOiSE」。「BLAME!」があのようなハチャメチャな世界になってしまった原因とはいったい何だったのかがけっこう親切に描かれています。表紙の雰囲気からしても、この世界の神話的な位置付けなんでしょうね。

初めて読んだ時、主人公・裾野結のすごく真っ当な正義感ぶりがなんだか以外な感じがしました。「教団だと・・・ぶっつぶしてやる!」とかね。でもこのお話の分かりやすさと全1巻というコンパクトさは、BLAME!入門篇としては最適かと思います。今の弐瓶氏のちょっとリアルな人物の描き方もいいですけど、個人的にはこの頃のお人形チックなシュールな感じが好き。「BLAME!」でいうと5、6巻あたりになるのかな。

それにしても復活後の裾野結って「BLAME!」10巻で暴れまくるサナカンにそっくりでステキです。霧亥が果てしない旅を続ける世界のどこかで、裾野結も教団(つーか珪素生物)と戦い続けているんでしょうか。

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怪談

Kaidan

そろそろそんな季節ですね。上の写真は小林正樹監督、1965年作「怪談」のデジタルリマスター版DVDジャケット。小泉八雲の書いた有名な「怪談」を、構想10年、当時のお金で3億8000万円の制作費をかけ「黒髪」「雪女」「耳なし芳一の話」「茶碗の中」から成る4話オムニバス構成で映画化。たまたまCSの日本映画専門チャンネルで放送されているのを「耳なし芳一」のあたりから観てくぎづけになってしまいました。41年も前にこんなスゴイ日本映画があったなんて。

こりゃ最初から観なくっちゃということで再放送をさっそく録画。オープニングの映像は原色のインクが水の中に溶ける様子をひたすらに映したもの。大変シュールで幻想的です。今では大御所俳優陣の名が連なった後、いよいよ本編でございます。「怪談」ですから一応怖いお話なわけですが、いわゆるイマドキのこけおどしホラーな作り方(デカイ音で驚かすとか。いきなりワッ!とか)など当然なされておりません。独特な美術センスで作りこまれたセットの中、絶妙の間で淡々と進む耽美な世界。ゾっとするけど絵も言われぬ美しさなのです。例えば「黒髪」・・・薄暗いあばら屋に浮かび上がる艶やかな黒髪の後姿と鮮やかな着物の赤。純和風な顔立ちの女のお歯黒。「雪女」・・・雪女に魅入られた男を空からじっと監視する月。「耳なし芳一」・・・生気を吸いとられた青白い芳一の肌に丁寧に書き込まれる般若心経。武満徹氏の前衛的な音楽がこれまた大変効果的にこの異世界を際立たせています。

しかしデジタルリマスターって技術は改めてエライ。元々ものすごいクオリティの高さで仕上がっている作品ですが、デジタルリマスターされているからこそ古臭さを全く感じず快適に楽しむことができるんだもの。日本人として一見の価値アリです。

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ねこじゃらし

帰宅する道すがら、ニャンコへのおみやげにそこら辺に生えているねこじゃらしを摘んで帰ってあげたりすることがあります。

もともと雑草好きなうちのニャンコですが、ねこじゃらしを見せた時のリアクションはどんな草よりもイイです。さすがねこじゃらし。

Banzai_3

必死でねこじゃらしにジャレようとするニャンコ。届きそうで届かないくらいの位置で振りかざすのがポイント。

めいっぱい伸ばした前足と、のけぞるニャンコのふわふわ腹毛がカワイイのです。

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シン・シティ

Sincity_1

映画「シン・シティ」の日本公開は2005年10月。鑑賞後「絶対DVD買う!!」と心に決めておりました。がしかし、劇場公開後遅くとも半年もすればDVD化されるゴジセイだというのに、待てども待てども何の情報もなし・・・。何かオトナの事情があったんでしょうが、6月23日ようやく発売に至りました。プレミアム・エディションの特典内容がイマイチな気がしたので、スタンダード・エディションを購入。

グラフィック・ノベルズ「シン・シティ」を原作者フランク・ミラーと共同監督でどうしても映画化したかったというロバート・ロドリゲス。しかしなかなかウンと言わないフランク・ミラーを説得する為だけに撮影したというオープニングの映像、セリフ、渋くてダークな音楽・・・しょっぱなからいきなり殺られました。ハードボイルドでフィルム・ノワール、そしてあからさまにマンガチック。お子様には見せられないバイオレンス満載ですが、観てる私は十分オトナなので問題なし。出演している俳優陣のシン・シティキャラなりきりぶりもハンパじゃなく、どのキャラクターも甲乙つけ難くバッチリはまっています。しかしあえて挙げるなら定番ですけどイライジャ・ウッド演じる無口なサイコキラー、ケビンでしょうか。散々指輪を捨てる旅をしてきたくせに、このあまりにも真逆なハジケっぷり。確かにこれくらいはやっとかないとなかなか小人さんのイメージはぬぐえないと思います。んで見事に成功。ステキです。

映画「シン・シティ」がとっても気に入ったので、映画公開に合わせて発売された日本語版の原作本「シン・シティ:ハード・グッドバイ」(ミッキー・ローク演じるマーヴのエピソード)も買っちゃいました。

Sincity

アメコミって普通全編色付きですけど、フランク・ミラーが日本の劇画に影響されて描いたというモノクロのグラフィックアートのような一コマ一コマにウットリ。そしてこの個性的な原作を、ホンットにそのまんま映画にしちゃったロバート・ロドリゲスの情熱に改めて惚れました。まるで映画の絵コンテでも見ているようです。(ものすごい完成された絵コンテですけど)でもちゃんと原作には原作の、映画には映画の魅力があるので素晴らしい。

フランク・ミラーってスゴイんだねってことで、調子に乗って「バットマン・イヤーワン」(「バットマンビギンズ」の原作。日本語版)も購入。

Batman_1

ところがどっこい!初歩的なミスを犯してしまいました・・・。アメコミ界の常識→お話を考えるヒトと絵を描くヒトは別々。「シン・シティ」はたまたまストーリーもアートもフランク・ミラーだったんですけど、「バットマン・イヤーワン」ではストーリーのみフランク・ミラー。フランク・ミラーの絵を楽しみたかった者としてはちょっぴりガッカリ・・・。自分が悪いんですけどね。

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ちょっとネコぼけ

ウクライナが負けちゃいました・・・シクシク。ミレフスキーせっかくスターティングメンバーだったのに、イタリアのイケメン坊主キャプテン・カンナバーロにしっかりマークされちゃってあんまり活躍できず~。さよならミレフスキー・・・でもまだまだ21歳、将来有望なあなたを今後も応援します!

というわけで、おうちでサッカー三昧の雨の週末。ダンナが購入してきたばかりのNikonD200というデジカメで、ニャンコ撮影大会が行われました。

Kusa

頭上で好物の草(プランターに生えてきた雑草)をちらつかせると、必死で食いつこうとするニャンコ。連写すればこんな決定的瞬間も撮影可能。やるじゃんD200。

ネコ写真と言えば、動物写真家・岩合光昭さんの「ちょっとネコぼけ」という写真集を衝動買いいたしました。

Nekoboke

日本はもちろんのこと、世界各地の外ネコちゃん達をライフワークとして撮り続ける岩合さん。どのネコもとっても表情豊かで、コミカルだったり美しかったりものすごく人間くさかったり・・・どこかの町でたくましく生きるネコ達の物語を切り取ったかのような写真の数々。時々添えられている岩合さんのシンプルな言葉も、ネコ達への愛情が感じられる味わい深いもので、こんなにほっこり癒される写真集なのにふと涙が出そうになったりもします。岩合さんはきっとネコとお話ができてすぐ友達になれちゃう人に違いない。

しかしこの生き生きとしたネコ達に比べて、一歩もお外へ出たことのないうちの弱虫ニャンコって・・・やはりカワイイ子には旅をさせろってことなのか?・・・いやいや!無理無理!

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