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2006年8月

HALO GRAPHIC NOVEL

Halo

買ってしまった。HALOなんてやったこともないのに。大体X-BOX持ってないし。

「HALO」は、環状惑星HALOにてエイリアンをぶっとばしつつHALOの謎を解き明かしていく、みたいな世界的大ヒットゲーム。その環状惑星というのがやたら巨大で弐瓶的らしい。そしてこの度、マーヴェルが取り仕切るHALOのマンガアンソロジーに弐瓶勉が参加。

弐瓶氏は3番目に登場してます。(12P。少な。Simon Bisleyなんか48Pもあるのに)予想とはウラハラに、地味目なオヤッサン(ジョンソン軍曹?っていうキャラがもともといるのかな?)がエイリアンと戦ってました。そして毎度おなじみセリフは全くないので、HALOを知らない私でも大丈夫♪

マンガの後には弐瓶氏のメッセージが。中学生的英語力で忍耐の続く限り読んでみたところ、今回のお仕事の依頼がある前から、お友達と夜どおし朝までプレイしてしまうくらいHALOの大ファンだったそう。以上。

弐瓶勉以外のアーティストの作品はと言うと、Simon BisleyよりもMoebiusという人の作品がポップな色調でステキだなぁと思いました。しかし、弐瓶作品と違ってセリフはいっぱい。辞書を引いて物語を解読するほどの情熱はなし・・・。

買うほどのものだったのかどうか?・・・いいのいいの。弐瓶氏の仕事をできうる限り追っかけることがヨロコビだから。

そしてかつて、今回のお買い物と似たイキオイで買ってしまった本がコレ。

Monster

バンド・デシネ(フランスコミックの呼称)の巨匠であり映画監督でもあるエンキ・ビラル氏のコミック「モンスターの眠り」。「フィフス・エレメント」のミラ・ジョボヴィッチにソックリなオナゴが登場します。

BLAME!完結後に出版された「BLAME!and so on」という画集で、弐瓶氏とビラル氏がかなり楽しげな感じで対談しているのですが、弐瓶氏はビラル氏の大ファンらしく、色の塗り方とかマネしてたって言うんだもの。

でも正直・・・よく分からんかったのです。すごい絵だなぁとは思うけど、日本のマンガに慣れ親しみ過ぎた頭ではあんまり理解できませんでした。

でもいつかまた気が向いたら読んでみようと、本棚の隅に収まってます。高かったしね・・・。

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サマータイムマシン・ブルース

Summer

ここ数日、サルのように繰り返し観てしまっています。京都の劇団「ヨーロッパ企画」のお芝居を、ちとPRやり過ぎな「UDON」の本広克行監督が映画化し、低予算ながら2005年のヒット作となった映画だそうな。

8月20日、とある地方の大学。クーラーのリモコンがぶっ壊れメチャ暑いSF研究会の部室に、突如現れたタイムマシン。SF研とは名ばかりのおバカな学生達は考えます。

「タイムスリップといえば原始時代でしょ!」

「ジュラ期も捨てがたい」

「逆にー未来に行くっていうのは?」

「いやいやいや!ないない!未来の自分が死んでたりしたら泣きそうになるから」

「じゃあ俺、中3からやりなおそうかな!」

「いやいや、やりなおすとかそういう機械じゃないからね」

「じゃあ・・・昨日に行って壊れたリモコンを取ってくるっていうのは?」

(何度も観ている為セリフ覚えました)

・・・てなワケで、バックトゥザ昨日!今日8月20日→昨日8月19日にタイムスリップ!でもコトはうまく運ばず、昨日と今日を行ったりきたり。やたらデキのいい脚本とテンポの良さ、前半に出てくる意味不明なシーンやセリフが後半「そういうことかぁ」と解明されていく面白さ。ヤミツキになりました。いかにも大学生っぽい独特のゆる~いノリや、随所に散りばめられたSFアイテムも好印象。(映画館のオッサンがスタトレの制服を着ていたり、ガンダムのBGが流れたり)そして、夏の終わりの青春の思い出って感じでなんだかノスタルジー。

同志社大学の学生達が旗揚げしたというヨーロッパ企画のお芝居もぜひ観てみたいもんだなぁと思ったらこの秋、「ブルーバーズ・ブリーダーズ」という新作で広島にも来るんですねぇ。(福山市だけど)絶対観に行こう。

有名人の似顔絵をたくさん描かれているSHINGO。さんのブログにTBさせていただきました。

http://blog.goo.ne.jp/bobkichi87/d/20060820

「サマータイムマシン・ブルース」のメンバーもソックリ!

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まったき動物園

Mattaki

ある日、とある本屋で、ギーガーの画集など立見していた時のこと。となりの棚に何冊も取り揃えられた、エドワード・ゴーリーなる人物の描いた絵本に目がとまりました。「うろんな客」「不幸な子供」「題のない本」「おぞましい二人」「敬虔な幼子」・・・などなど。残酷で奇妙、ユーモラスでミステリアスな世界にドップリ30分以上はハマり、「なんか見ちゃいけないもの見ちゃった」って感じで本を閉じ、その日は本屋を去ったのでした。

しかしその後もゴーリーワールドは脳裏に焼き付いて離れず。調べてみるとエドワード・ゴーリーは、微細なモノクローム線画によるユニークな作品を多数発表している世界的に有名なアメリカの絵本作家。アナグラムを用いた偽名で多くの私家版を出版したため、熱狂的なコレクターが世界中にいるらしい。77年にはブロードウェイ舞台「Dracula」のセットと衣装デザインを担当しトニー賞を受賞したり、ミステリ小説の表紙や挿絵を数多く手がけていたり、カルトな作風とは裏腹に幅広く活動し、生涯独身で猫と共に暮らしたというかなり風変わりなアーティストでありました。(2000年に心臓発作で死去。享年75歳)

そんなこんなで結局、立ち読みした中でも特に気に入った「まったき動物園」(原題:UTTER  ZOO ALPHABET)を後日購入。「まったき」ってあまり使わない言葉ですけど、原題の「UTTER」同様「完全な」とか「欠けたところのない」とかそんな意味。今まで見たこともないようで悪夢の中で出会ったことがあるような、A~Zの26匹の摩訶不思議な生き物が登場します。短歌形式の日本語訳も秀逸で、独特の韻を踏んだ原文の雰囲気を損なわず、美しい日本語でゴーリーの世界になじんでいると思いました。

余談ですが、ゴーリーの幻想的な画風と謎めいた人物像・・・「MONSTER」のフランツ・ボナパルタを連想しました。浦沢さんはきっとゴーリーをモデルにしたに違いない。

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水鏡綺譚

Sui

”「水鏡綺譚」は長年忘れがたい未完の物語であった。旅が終わった今、この物語は愛しい泉の如く、心に在りつづける。”→by大人気漫画家・高橋留美子氏。「BLAME!みたいなマンガばっかり読まずにたまにはこういうのも読め」と先日兄がくれました。作者は近藤ようこ?全然知りません。88年~91年にかけて「ASUKA」に連載されたものの人気がなく打ち切りになった未完の漫画を、12年の月日を経て52ページの完結編を描き下ろし復刊したんだそうな。

主人公は、狼と行者に育てられ”立派な人間になる”べく修行の旅を続ける少年ワタル。ある日、魂である鏡を失ってぬけがらのようになった謎の美少女・鏡子(かがみこ)を野盗の元から救い出し、鏡子の家探しをしながら一緒に旅をすることに。行く先々で日本の神話や昔話に出てきそうな不思議な出来事に遭遇します。

少年らしいまっすぐな正義感を持つワタルの心をかき乱す、無垢な鏡子の行動は無邪気であればあるほどになんとも言えず色っぽい・・・と思ったら、作者・近藤ようこ氏があとがきにこのように書いておりました、”ころころと可愛くて、素朴でエロティックな、子供の頃好きだった少年漫画のようなテイストをこの物語に入れたかった”と。

しかし、作者が一番好きだったという白土三平の漫画には正直あまり馴染みがありません。そんな私が「水鏡綺譚」を読んで連想したのは、高橋留美子の「人魚の森」でした。

Nin

人魚の肉を食べて不老不死になった湧太と真魚(まな)の、恐ろしくも切ない物語。死ねない自分を救ってくれるかもしれない人魚を求めて旅してきた湧太と出会うまでは、ずっと囚われの身であった世間知らずの真魚の無邪気さや長い黒髪が、鏡子となんだかダブるのです。(兄に同意は得られませんでしたが)もしや高橋留美子が「水鏡綺譚」をリスペクト?・・・と勝手に想像しつつ調べてみたら、近藤ようこと高橋留美子は高校の同級生で、在学中漫画研究会を立ち上げ共に取り仕切っていたというではないですか。(ちなみに「人魚の森」の方が先に描かれていました)

漫画研究会を立ち上げるほどに漫画が好きで、青春時代を共に過ごした女性が描いた漫画なら、少女が密かに夢想しそうな耽美な世界観を、二つの物語が共通して持っていることもあるかもねと思いました。不老不死の湧太と真魚の旅が何百年も続いていくように、完結編で別れ別れになったワタルと鏡子の物語も、実はまだ続いているような気もしたり・・・。

まぁそんな勝手な妄想はさておき、SF好きの私の心にもしんしんと響くマンガでした。お兄ちゃんどうもアリガトウ。

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エマ

Ema

19世紀イギリス-めがねっ子で照れ屋のメイドちゃんと上流階級の坊ちゃんの道ならぬ恋物語・・・って言われても。いや~!ないない!・・・って思ってたクチなわけなんですが。

なんでエマがこんなにモテモテなのか納得いかないまま1巻を読み終わり、でもまぁ2巻からおもしろくなるのかも・・・と大して期待もせず続きを買って読み、あれよあれよいう間に全7巻読破。2巻を読み終わる頃にはすっかりエマとウィリアム坊ちゃんの恋を応援する気持ちになってましたからね。

クリスタルパレスでの初おデートに思わずキュンとなってしまったのも、エマの幼少時から現在に至るまでのエピソードに目頭が熱くなってしまったのも事実。私もいいオトナなので認めざるを得ません。

はっきり言って韓国ドラマばりの純愛メロドラマなのですが、19世紀英国ヴィクトリア朝を舞台とした美しい絵と、登場人物の表情やしぐさ、エピソードだけで表現された心理描写が大変効果的に物語を盛り上げていて、「エマ」を他にはない個性的な作品にしているんだなぁと思いました。再会したエマとウィリアムがお手紙交換するくだり・・・超古典的なやりとりがやたら新鮮だっちゅーの!

ちなみにもう恥ずかしげもないですが、5巻表紙のエマがイチバンお気に入り。「エマ」を読み終えた今ならば心から言えます・・・「メガネを外すのは”ときどき”がいい」のだ!

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ダンナ特製手打ちうどん

060814_2003

映画「UDON」の予告篇を見ていると無性にうどんが食べたくなってしまい、急遽、パパリン&ママリン宅にて手打ちうどんパーティー開催。

薬味は、ネギ、みょうが、おろし生姜、すりごま。&ママリン特製天ぷら。おつゆはもちろんダンナ製。

ダンナいわく、「我ながらこれまでになくいい出来」とのこと。ダンナが汗だくでのばし中のうどんにふと触ってみると、スベスベですごい弾力。理想のお肌って感じです。

ポイントは、これでもか!とばかりにビニール袋に入れたうどんちゃんを踏み付けまくることと、あせらずしっかり寝かせることだそうです。(1回目30分、2回目2時間寝かせたらしい)茹でる時はアルデンテではなくて、わりとしっかりめに茹でるとモチモチに。

ツヤ、コシ共にバッチリで、たいへんたいへん美味しゅうございました♪

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SNIKT!

Snikt_1

BLAME!」ですっかり世界的人気者になった弐瓶氏。なんとマーヴェルコミックスからお声がかかり、X-MENのウルヴァリンでアメコミ界に進出しちゃいました。”BLAME”は銃を撃つ時の擬音でしたが、”SNIKT”はウルヴァリンが爪を出す時の擬音らしい。当時まんがの森HPで購入。弐瓶勉ロングインタビューがタップリ掲載された「月刊まんがの森」なるものまで付いていて大変オトクでした。

日本語版は出版されていないので、上の写真は英語のペーパーバックなのですが、英語レベル中学生以下の私でも全く問題なし。だって元々ほとんどセリフないですからね。ストーリー&アート:弐瓶勉とありますが、日本語のセリフが英語に訳される際に書いたことのないセリフになっちゃったりなんてこともあったそうで(敵キャラの体がウルヴァリンの爪と同じ金属でできているとか)。弐瓶氏的には、それはそれでおもしろいと思い次の展開にフィードバックさせたりもした、そうです。なんかテキトーっぽいけど楽しそう。

そしてアメコミなので当然フルカラー。カラーリングはアチラのスタッフの方におまかせだったそうですが、これがまた!めちゃんこカッコ良いです。さすがです。もう手放しで褒めます。ダークなテイストを決して損なわずゴージャスな仕上がり。やるゥ!!

そういや米国のメガヒットゲーム「HALO」のマンガアンソロジー(これもマーヴェル)にも弐瓶氏が参加しているんでしたね。「HALO」のことはよく知りませんが買っとかなきゃね。

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俺と悪魔のブルーズ 第3巻

Ore

たった29曲の録音を残し27歳でこの世を去った1930年代アメリカの伝説的ブルーズマン、ロバート・ジョンソンや、同じく30年代のこれまた伝説的犯罪者クライド・バロウについて全く知らなかったとしても、「俺と悪魔のブルーズ」(悪魔的税抜き価格666円)を読めば、悪魔と取引して得たというロバート・ジョンソンのブルーズを聞いてみたくなるし、67年アメリカンニューシネマの金字塔「俺たちに明日はない」を観てみたくなります。

黒人が虐げられていた1920年代末のアメリカ南部。ブルーズマンを夢見る平凡な農夫RJ(ロバート・ジョンソン)は、ある夜、十字路で悪魔と取引し、一夜にして天才的ギターテクニックを身に付ける。しかし、それと引き換えに妻と妻のお腹の子を失ったRJは、悪魔(=ブルーズ)と共に放浪の旅に出るのであった・・・。

というのが大まかなあらすじ。この最も謎めいていて魅力的なエピソード「クロスロード伝説」が語られるあたりを読んでいると、頭の中がグルグル混乱して思わず何度も読み返してしまいます・・・取り返しのつかない事態を招いてしまったことに気付いたRJの混乱と同じように。そして混乱したままブルーズの旅に出たRJになぜか絡んでくる3巻表紙の意外な人物クライド。ここらへんのオリジナリティが「いったいこの先どうなるの?」と期待させてくれてステキです。

そしてこの物語全体に漂うなんとも言えない悪魔的雰囲気、個人的に思い出すのはミッキー・ローク主演87年の名作「エンゼル・ハート」であります。初めて観たのは中学生くらいだったけど、壁に飛び散った血を洗い流すシーンや、ケープを被った修道女(?)がただ座っているだけのシーン、繰りかえし挿入される回転するファンと堕ちていくエレベータの映像などやたら印象的で、いつまでも鮮明に記憶に残る映画です。あとピアノ。猫パンチ前のミッキー・ロークはホント渋くてステキだし(今のエロ親父ミッキーも以外とおちゃめで好きなんですけどね)、謎の紳士ルイス・サイファー役(名前からして何者か想像つきますが)のロバート・デ・ニーロの怪演も強烈。

話がそれましたが、どちらも悪魔に魅入られた作品であることは間違いなし!

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