« THE CORNELIUS GROUP”SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW”at広島クラブクアトロ | トップページ | ナイトミュージアム »

少年少女漂流記

Syounensyoujo_1

最近読んだマンガの中では久々のヒットです。乙一×古屋兎丸という豪華コラボレーション、『小説すばる』にて連載されていたらしい。

乙一的短編形式で描かれるこの物語に登場するのは、自意識がイタいほどに強い10代の少年少女たち8名。友達も恋人もいない彼らはそれぞれの傷を心に抱え、それぞれに自らの妄想世界に住んでいます。

古屋兎丸さんのマンガに関してはこれまでなぜか手付かずだったのですが、乙一さんの小説は兄に『ZOO』と『GOTH』を薦められて以来、ちょくちょく読ませて頂いてます。『失はれる物語』とか。『平面いぬ。』とか。

原作付きのマンガってよくあるけれど、この作品はネット配信された映画版『ZOO』で知り合った作家乙一とマンガ家古屋兎丸が意気投合し、何にもないところから創り上げた物語、といった印象。なんでもお二方とも自称”永遠の中二病”なんだそうで、かつて悩み苦しんだ10代の自分達、そして今なお悩み続ける少年少女達に、「今はしんどくても大丈夫なんだよ」と言ってあげたかったんだそうな。

なんて書くとまるで『真剣十代しゃべり場』みたいでなんとなく気恥ずかしいですが、実際しゃべり場的な熱い空気も結構あり。しかしそこはどう転んでも乙一ならではの切れ味鋭いストーリー&めくるめく兎丸ワールド、「真のコラボとはこういうことかっ」と、気の合う二つの才能の混ざり具合の絶妙さに、感服せずにはいられません。センスのいいセリフ、分かり易く盛り込まれた”あの作品”や”この作品”のテイスト(・・・ってなんのこっちゃ分かりませんね。読めば分かるのです)、描き方によってはとてもじゃないけど見ちゃいられないかもしれないイタイタしい”真剣十代”たちを、ちょうどいいコミカルさと圧倒的な画力でさらりと描いてしまうというその手腕。お見事であります。

どの少年少女のエピソードも大変秀逸なのですが、”モンスターエンジン”では不覚にも涙。”お菓子帝国”の異様なまでのイキオイと爽やかさも良い。”蟻のせかい”では、うちの兄が私の結婚祝いとしてアントアクアリウムをくれようとしたことを思い出しました。結婚祝いにアントアクアリウムって・・・。本気か冗談かは分かりませんでしたが、「あげてもいいけど、蟻は自分で捕獲して」と言われ、アントアクアリウムをリクエストした覚えもないし蟻さんを自力で捕まえる気もさらさらなかったので、丁重にお断りしました。

なんとなく話が逸れましたが、マンガ好きの方にも、マンガを読む習慣はないけど乙一さんは好き、という方にもオススメです。

|

« THE CORNELIUS GROUP”SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW”at広島クラブクアトロ | トップページ | ナイトミュージアム »

マンガ」カテゴリの記事

コメント

こんにちわ
ここ数日年度末ということもあり、なかなか漫画を読む機会が無くてストレスが溜まっております(>_<)。
※仮面ライダーも途中でストップしております

こちらの漫画、凄く面白そうなのですが、男性が読んでもOKな感じですか?

4月になったら漫画読みまくりまーす(^o^)丿

投稿: コン猿君 | 2007年3月21日 (水) 10時35分

コン猿君様

そっか、年度末はお忙しいですよねぇ。
私の場合マンガを読む時間はなんとか確保できるものの、
映画を観に行く時間がなかなかとれなくてウズウズしています。。。

この作品ですが、男性が読んでもOKだと思いますよ!
というか意外と老若男女いけそうな気がします。
価格が1260円とちとお高めではありますが、オススメです☆

投稿: kenko | 2007年3月21日 (水) 13時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/108178/5742326

この記事へのトラックバック一覧です: 少年少女漂流記:

« THE CORNELIUS GROUP”SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW”at広島クラブクアトロ | トップページ | ナイトミュージアム »