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サンシャイン2057

Sunshine

宇宙―そこは最後のフロンティア・・・であるからして、何が起こっても不思議ではないのです、きっと。

<あらすじ>

地球上のすべての生命の源である太陽の活動が終焉を迎えようとしている50年後の未来・・・。人類に残された最後の望みは、太陽を再生させるための核爆弾を積んだ宇宙船イカロス2号。船長のカネダ(真田広之)をはじめとした男女8名のクルー達は、命がけのミッションに挑もうとしていた。サンシャイン2057公式サイト

ダニー・ボイル監督、キリアン・マーフィー主演の『28日後・・・』は、ゾンビものでありながら爽やか青春風味な後味が独特で結構気に入っている作品。きっと今回もフツーのSFではないんだろうなーとは予測していたけれど、案の定、フツーじゃなかった。(←こういうタイトルのダニー・ボイル作品もありましたね。だから何?)完全文系人間のアタマでは多少理解しにくいところもありましたが、それでも私、このちょっと不思議なSF映画が好きです。『28日後・・・』以上に気に入りました。

だって映像がとっても美しいの。特に人が死ぬシーンの映像が。宇宙空間でバキバキに凍った人体がガラスのように砕け散ったり、自殺した人間の背景に、はばたく鳥のホログラム映像がリピートされていたり、埃だらけのイカロス1号で身を寄せ合って息絶えていたクルーの白骨化した姿でさえ、不気味というよりはなぜか美しく感じました。

”絶望感漂うSF”というのもイイ。おそらく地球には戻れないことを無意識に予感していたであろう8名のクルー達が、絶望と、孤独と、ほんの少しの希望とがせめぎ合う極限状態のイカロス2号の中であがくドラマは、緊迫感に満ちけっこう手に汗にぎります。

灼熱だったり極寒だったり、空気もなかったりする宇宙。放り出されたら最後、人間なんてあっという間にチリと化してしまうその途方もない空間で、儚く散っていく登場人物たちを眺めていると、燃えさかる太陽からちょうどいい距離にあり、その恩恵を受けながら我々が繁栄することのできる地球という星は、正に奇跡そのものなのだと改めて感じました。

主演のキリアン・マーフィーは今最も気になる映画俳優の一人ではあるものの、大変評判の良い彼の主演作『麦の穂を揺らす風』や『プルートで朝食を』は観てません!エーン!そんな私の一番のお気に入りは、『バットマンビギンズ』の悪役、スケアクロウを演じた彼。神経質そうなビジュアル、麻袋から覗く狂気の目、小柄な身体に細身のスーツを纏ったそのお姿は、サイコーにパンクでカッコよかった!!今回の物理学者キャパ役は、中性的で思わず守ってあげたくなるような雰囲気がナイスでした。

「5人目は誰だ?」の後の展開は、真田さんのちょい早目の退場と並ぶちょっとしたサプライズ。イカロスが「5人目はワタシです」とか言い出すんじゃないかとハラハラしたけれど、そんな2001年宇宙の旅的なことにはなりませんでしたね。

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映画」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
不評、酷評渦巻く中、
この作品が好き、という方がいらっしゃって嬉しいです。
決して一筋縄ではいかないとは思っていたので
どんなジャンルにも嵌らないような作品になっていて、
それだけでも面白かったです。

kenkoさん未見の2作、どっちもいいけれど、
わたしはもう、『プルート~』の彼(彼女)が大好きで、昨年の大好きキャラ№1。
どうぞお時間を作ってご覧になってね。

投稿: 悠雅 | 2007年4月21日 (土) 00時32分

こんばんわ!
TB&コメントありがとうございました!

悠雅さんもおっしゃっていますが。
『プルート~』は最高にオススメです♪

≫案の定、フツーじゃなかった。(←こういうタイトルのダニー・ボイル作品もありましたね。だから何?)

ウハ!ここ笑いました。『普通じゃない』ですね。ユアン・マクレガー主演のヤツ。

≫イカロスが「5人目はワタシです」とか言い出すんじゃないかとハラハラしたけれど

ウハハハ!!ここもとてもナイスです。
私、5人目は真田さん復活サプライズかと思ってましたよ(苦笑)。期待も虚しく彼は早々に消滅したままリターンズはありませんでしたね(泣)。
イカロスが「あたいが5人目さあ!」って言い出す展開だったら、私はきっと4つ★にしたと思います(苦笑)。

投稿: 睦月 | 2007年4月21日 (土) 23時55分

悠雅様

レスが遅くなってしまいました~ごめんなさい!

やはりこの作品、不評酷評渦巻いてちゃってるんですか(笑)
まだ世の中の評判をあまりチェックしていないんですけど、そんな予感はしました。
でもやっぱり、好きなものは好き♪
悠雅さんも楽しまれたようで、なんか嬉しいです。

劇場公開中に一旦見逃してしまうと
DVD化されてもなかなか手が出なかったりするんですが、
『プルート~』が悠雅さんの大好きキャラ№1と聞いてしまっては
観ないわけにはいきません~

投稿: kenko | 2007年4月22日 (日) 10時50分

睦月様

フフフ・・・
睦月さんにウケていただけると、妙に嬉しいです(笑)

睦月さんほどたくさんのダニーボイル作品を観てはいないので、
彼と相性がいいのかどうかすら定かではないのですが
『28日後・・・』とこの作品だけは気に入りました。
単純にゾンビやら宇宙やらが好きなだけかもしれないけど(笑)

イカロスのしゃべり方がかなり『2001年~』のハルを連想させるものだったので、
そう来るかなーと思ったんですけど・・・違いました(笑)
しかしあの方の登場がアリなら、真田さん復活サプライズもアリですよね?(笑)
日本人としては彼の活躍をたくさん観られるのは嬉しいことだし。
退場の仕方はかっこよかったけど、でもやっぱりもうちょっと活躍してほしかったなぁ~

投稿: kenko | 2007年4月22日 (日) 11時30分

kenkoさん、最近観た映画の記事書いたりとかでテンパってしまって、コメントのお返しが遅くなりがちですいません;;
バトンもちゃんと覚えてます!が
なかなかできずごめんなさい!
もちろんちゃんと考証とかしてるんだろうけど、SF的映画ってその作者の想像力の
世界を覗かせてもらう映画になってて
全然いいと思うので、こういう映画は
すごくアリだと思いました。
でも観終わってから改めて「2001年宇宙の旅」ってスゴイ映画だったなぁと思いましたよ!
始まって5分くらい黒バックで音しか出てこない映画ですもん・・「意味を求める」
人が多い今の観客ならそこで
退出する人とかいそうです。

投稿: kazupon | 2007年4月23日 (月) 08時35分

kazupon様

ぜんっぜん、遅くないですよ~
お忙しいのに気を使わせてしまってこちらこそごめんなさいね。

>バトンもちゃんと覚えてます

ハッ・・・!バトン・・・(←自分でふっといてかっ)
これまたほんとーにほんとーにお時間のある時でいいので。。。

SFって想像力でいくらでも世界が広がるからおもしろいんですよね。
想像力の貧困な自分なんかには到底思いつかないようなSF的世界に出会った時には、
ただただ興奮してしまいます。

確かに『2001年~』って今の時代ではありえない挑戦的な映画ですよねぇ~
退出者続出は間違いなし(笑)
劇場内ちょっとした騒ぎになりそう・・・

投稿: kenko | 2007年4月23日 (月) 21時36分

kenkoさん

おはようございます☆

TBコメントありがとうございます

後半のサスペンスタッチがいかにも
ダニーボイルぽくもあり、映像の迫力と
キャストで楽しめました☆

キリアンマ−フィー作品ほとんどみてるんですが
わたしも気になる俳優さんです

投稿: mig | 2007年4月27日 (金) 09時17分

こんばんはー。
いやー、素晴らしかったですよね。
こんな美しい宇宙映像は稀でっす。
宇宙、そして太陽の美しさと絶望感と恐怖に圧倒されました。
イカロスにもドキドキさせられましたし。
ダニー・ボイル作品はほとんどみんな大好きですー。

投稿: かえる | 2007年4月28日 (土) 00時02分

mig様

コメントありがとうございます♪

ダニー・ボイル作品、そんなにたくさんはチェックしていないのですが、
そんな私でも後半のサスペンスタッチは「なんかダニー・ボイルっぽい」って
やっぱり思いました(笑)
お好きなんでしょうね、ああいう展開が。

migさんはキリアン作品ほとんど観ていらっしゃるんですか。さすが!
実は数日前、多くのブロガーさんが絶賛されている
『プルートで朝食を』(migさんもレビュー書かれていましたよね?)を、
さっそくレンタルしてきてみました。
早く観たくてウズウズしています・・・楽しみ♪

投稿: kenko | 2007年4月28日 (土) 17時06分

かえる様

こんにちは!
コメントありがとうございます。

すばらしかったですよねぇ~
やたらとツボな映像がいっぱいありました。
これは何度も観てトランスしたい感じです。
SF映画って意味不明だったり分かりにくい展開だったりしても、
「おぉ!!」と思えるシーンがあるだけで
なぜか満足できてしまいます。

イカロスちんの冷静沈着な話し方と仕事っぷりには
ドキドキしてしまいましたが(笑)

投稿: kenko | 2007年4月28日 (土) 17時17分

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