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ハンニバルライジング

Hannibalrising

なぬ!ハンニバル・レクター博士、誕生の秘密~!?レクターファンとしては、知りたいような知りたくないような、複雑な気持ち・・・。

<あらすじ>

1944年リトアニア。レクター伯爵の息子ハンニバルは戦禍で両親を亡くし、幼い妹ミーシャと共に山小屋に隠れ住んでいた。ある日残忍な逃亡兵グループに山小屋を乗っ取られ、彼らにミーシャの命を奪われてしまう。心を閉ざしたまま成長したハンニバル(ギャスパー・ウリエル)は、唯一の親類を求めパリに行き、そこで亡き叔父の妻レディ・ムラサキ(コン・リー)に出会う。ハンニバルライジング公式サイト

ハンニバル・レクターは映画史上、最も紳士でインテリジェンスに溢れた人食い殺人鬼。彼は神か悪魔か、それともただの人間か。生まれながらに人肉がお好みなのか、それとも何かのキッカケで味をしめたのか・・・。そこらへんの答えは明かされないまま、もしくは一般ピープルには理解不能なままであった方がいいような気がしないでもありません。でも最近よく観るいわゆる”ビギニングもの”が、大好きなハンニバルシリーズにおいても作られてしまったのだもの、観ないわけにはいかんでしょ。

ビギニングの成功例は少ないし、前評判もそんなに良くはなかったので、はなから過度な期待はせず、外伝もしくはファンへのサービス?くらいの気持ちで臨むことにしました。

ところがどっこい!観てみてビックリ!これが思った以上に良かった。面白かったです。監督のピーター・ウェーバーが『真珠の耳飾りの少女』を手掛けたお方だと知り納得。おとぎ話のようなヨーロッパの風景や、残虐描写を必要最低限にとどめた上品な作り、そして美しき叔母と狂気の甥という禁じられた愛の描かれ方も過不足ない感じで、意外にも哀しく残酷なラブストーリーを心ゆくまで堪能してしまいました。脚本も原作者トマス・ハリスが自ら書いただけあって、妙に説得力あるし。あまりにも不幸な少年期の記憶を持つレクターに同情し過ぎることなく、レクターがモンスターになっていく過程を無理なく理解することができました。

若き日のレクターを演じたおフランスの美青年、ギャスパー・ウリエルもすごくイイ。彼の色白で細面なビジュアルはちょっとイメージと違うし、あまりにも鮮烈なアンソニー・ホプキンスの名怪演を引き継ぐのはさぞかしプレッシャーであったろうと想像するのですが、その佇まいも動作も心の奥底まで見透かされそうな瞳も、「レクターの青年期はこうであったかもしれない」と思わせるに足る熱演でございました。

レクターの叔母であるクールビューティー、レディ・ムラサキのキャラクターがこれまたツボで。(ネーミングはちょっとアレですが)甥に対する複雑な感情を胸に秘めた、一見もの静かな印象の彼女。殺人を繰り返す甥から逃げることなく、ここぞという時には非常に大胆かつクレバーな行動で密かに彼を助けるのですが、これがまーなんともカッコ良いのです。さっすが、武将の末裔!よっ!ヤマトナデシコの鏡!惚れますわ~。

ハンニバル・レクター。彼は弱者に対する理不尽な暴力への復讐者。弱肉強食のピラミッドの頂点に立ってしまったからには、もう後戻りはできないのです。

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コメント

お久しぶりです(>_<)。
GWまではコミックスも読む暇の無い私・・・

さてレクターさんシリーズですが、私も原作・映画と全部観ております。特に『羊達の沈黙』の原作は私に衝撃を与えた作品、レクターシリーズ続かないかなあと思っていたら結構続いていて嬉しいですねえ(^◇^)。

人殺しは悪い事、でもやむをえない状況なら・・・なんて事を考えさせる人物だと思います。不幸すぎる生い立ちが前作までの原作などでもちらっと出てましたが、今回全て明かされるみたいですねえ。

必ず見ると思いまーす(^o^)丿

投稿: コン猿君 | 2007年4月22日 (日) 18時52分

コン猿君様

ちょぴっとお久しぶりです(笑)
私も珍しく連休前は人並みに多忙で
なかなかそちらへお邪魔できずにおりました。

わたくし堂々とレクターファンを名乗っておりますが、
実は原作は未読でアンソニーレクターオンリーLOVEでございます(笑)
コン猿君さんは原作もすべてチェック済みですか。さすが!

この度のライジング、どうやら世の中の評判はすこぶる良くないみたい。。。
私は思っていたよりも楽しめてしまいましたけど。
『羊たちの沈黙』ほどのレベルを求めなければ
そこそこイケる・・・と、思います!(←自信ナイ)

投稿: kenko | 2007年4月22日 (日) 19時56分

こんばんわ!TB&コメントありがとうございます。

『ハンニバル』でレクターシリーズ離脱してしまった私・・・どうせこの作品もたいしたことはないだろう・・って思っていました。

『ハンニバル』よりは好きです。
単品で品のいいサイコキラーものとして観ればなかなか出来のよい作品だと思いました。
しかもピーター・ウェーバー監督は映像が美しいですね。この作品もキチンと作りこまれた映像や雰囲気が素晴らしいなと思いましたよ♪

ギャスパーくんは『パリ・ジュテーム』に出ているときはものすごい美男子だと思ったのですが・・・額を出すと顔の長さと頬のシワがきになっちゃって(苦笑)。
でも、若かりしハンニバルを上手く演じてくれてましたよね♪

投稿: 睦月 | 2007年4月22日 (日) 23時55分

睦月様

一旦は離脱しちゃったのに、戻ってきてくれたんですね、睦月さん・・・

私の場合、『ハンニバル』も『レッドドラゴン』も、それぞれにそこそこ楽しみました。
どちらも『羊たち~』の完成度には遠く及ばないし、
『ハンニバル』後はしばらく白子が食べられなくなっちゃったけど・・・(笑)

今回のはラブストーリー部分にかなり入り込んでしまったんですよね~
だって二人ともとても美しくて魅力的だったんですもんー
ピーター・ウェーバー監督は映像に雰囲気があるし、
男女間の静かな緊張感を描くのが上手な人だなと思いました。

ギャスパーくん『パリジュテーム』にも出ているんですね♪
ますます観るのが楽しみ!
しかしほっぺのシワと顔の長さはやっぱり気になりました・・・
「レクターって顔に傷がある設定だったっけ??」とか
余計なことを考えてしまいました。

投稿: kenko | 2007年4月23日 (月) 01時35分

こんばんわ!kenkoさん!
コメントありがとうございまする!

かなりお気に召されたようで!
ボク、3部作すべて観てないんですけど、ビギニングということで観てもいいかなぁ~って思ってみました!
思ってたより怖くなくて、逆にビックリしちゃいました!
ムシャムシャ肉を食べちゃうのかなって思ったけど、頬肉だけだったので良かった、アハハ!

「羊」は観たいと思ってます!kenkoさんオススメなので!これからもヨロシクです!

投稿: あっしゅ | 2007年4月23日 (月) 23時18分

あっしゅ様

こんばんは!
こちらこそコメントどうもです~

>かなりお気に召されたようで

はい。気に入ったんですよ・・・かなり。
世の酷評にションボリしておるところでございます。。。
でもまーいっか!楽しめたんだから。
あんまし気にすまいっ

あからさまにお肉むしゃむしゃではなかったところが
これまた気に入った点のひとつです。
『ハンニバル』では食欲なくしちゃいましたけど、
今回は野生のキノコの香り付きバーベキューって悪くないかも・・・(←問題発言?)
と思うことができました。

羊は文句なしの傑作ですよ!ぜひ!

投稿: kenko | 2007年4月25日 (水) 00時22分

kenkoさん、コメントありがとうございました☆

映画を観ながらもこの映画はあまり評価されにくいだろうなと感じながら観ていました。アンソニー・ホプキンスの強すぎるインパクトの「羊~」と比べちゃうとそりゃぁねっと・・・。
でも、私もこの作品は面白かったです☆
さすが、原作者が自ら脚本を手がけているだけあって、ストーリー展開もしっかりしていましたしね☆
なんちゃって日本健在で、あらあらとは思いましたけど(笑)
頬の傷はこの作品の為の特殊メイクなのかなっと思いながら観ていましたが、後で記者会見などで確かめようと思いつつ忘れていました(笑)
きれいなお顔立ちにあまりにも似合わないのでつい気になってしますよね~

投稿: rikocchin | 2007年4月25日 (水) 11時41分

rikocchin様

コメントありがとうございます!
レスが遅れてしまってごめんなさい!

私もこの作品、とても面白く観ることができたので、
rikocchinさんの「面白かった」という感想がなんだか嬉しいです☆

アンソニーレクターと比べるのは酷ですが、
ギャスパーくんもなかなか頑張ってたと思います。
なんちゃって日本もまぁ・・・許せる範囲でした(笑)

私も頬の傷は気になりました。
観てる間は、傷なのかシワなのか分かりませんでしたけど・・・

投稿: kenko | 2007年4月26日 (木) 21時57分

タイトルが『ハンバーグ・ライス』に似てると思いました

やっぱり日本人はパンよりおコメですね

ちなみに未見です(^^;)

投稿: SGA屋伍一 | 2007年5月 2日 (水) 21時26分

kenkoさん、こんにちは(^^)
サイコスリラーの傑作『羊たちの沈黙』のシリーズともなれば、観客も厳しい目にどうしてもなりがち。

そんなプレッシャーに押し潰されずに演じきったギャスパー君&アーロン・トーマス君はアッパレ♪

ふたりとも、これからがまた楽しみですね~!

投稿: honu | 2007年5月 3日 (木) 00時09分

SGA屋伍一様

ハンバーグライス~!!ギャハハッ
ホントだ!似てるぅ~
もうハンバーグライスとしか思えない・・・(笑)

日本人なら、ハンバーグにはやっぱりライス♪
ハンニバルもハンバーグライス(人肉不使用)を食べてりゃ良かったのに・・・

投稿: kenko | 2007年5月 3日 (木) 11時32分

honu様

こんにちは!コメントありがとうございます。

やっぱ羊シリーズだから、厳しくなっちゃいますよね・・・
しかしギャスパーくんの演技は、アンソニーホプキンスの演じたレクターの
雰囲気もきちんと出しつつプレッシャーを感じさせないもので、
安心して観ることができました。
子供時代を演じたアーロンくんもとっても可愛らしくて賢そうで・・・熱演でしたね~

今後が楽しみです☆

投稿: kenko | 2007年5月 3日 (木) 11時56分

ハンニバル・ライジングおもしろかったです羊・・・のつぎによかったかな~     彼もアンソニーホプキンスにはかなわないけどいい目をしてた。
でももう一作くらい、ホプキンスのレクターみたいな~

投稿: asd | 2007年5月11日 (金) 23時25分

asd様

いらっしゃいませ☆

この作品、酷評されているのをよく見たり聞いたりするので
asdさんのような面白かったという意見がやけに嬉しい今日この頃・・・

ギャスパーくんのレクターはホプキンスの立ち振る舞いをよく研究しつつ、
けしてモノマネとは感じさせないイイ演技でした。

ホプキンスもだいぶおじいちゃんになってしまったけれど
もう一度レクターにトライしてくれるならそれはそれで大歓迎ですね。

投稿: kenko | 2007年5月13日 (日) 14時05分

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