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2007年11月

indigo jam unit in saijo vol.2

ダイナミックなツインドラム、極太ウッドベース、印象的なメロディーを奏でるピアノ。関西在住のインストCLUB JAZZ BAND、indigo jam unitのライブに行ってきました。

私が映画やマンガをいっぱい観たり読んだりする中で、奇跡的にダンナ殿にも気に入っていただけるものがあるように、ダンナ殿がいろいろな音楽をいっぱい聴く中で、ごく稀に私も「これいーじゃん」と思えるものがあったりします。indigo jam unitはそんな希少な存在。

場所は先日の酒蔵ライブ同様またもや東広島、企画運営も同じfranc's。今回の会場は広島を拠点に活躍する新進気鋭の建築家、谷尻誠デザインによる“ペットケアアパートメント LA TERASSE”1Fの“Legume(レギュム)”というカフェでした。携帯画像なんで不鮮明ですが、外観はこんな感じ↓

Regume1Legume2

グッドデザイン賞とか受賞してるだけあってさすがグッドなデザインです。オサレです。

ちなみにLegumeとはフランス語で「野菜」という意味なんだそう。今回のライブはdrink&buffet付き、地元で採れた新鮮なお野菜を使ったゴハンをビュッフェ形式で頂けるようになっていました。ひとくちサイズのミニカヌレ、一体何個食べたかなぁ~

Kanure 野菜じゃないし。でも美味しかった♪

食べたり飲んだりですっかり宴もたけなわな頃、フツーにindigoのメンバーが登場しおもむろにライブスタート。録音されたものを素人耳で聴く限りでは、どうしてもピアノの美しい旋律のイメージが強くてライブもしっとりまったりした感じなのかな?と思っていたんだけど・・・見事なまでに予想を裏切られました。ツインドラムってスンゴイ!想像を絶するド迫力!!前回以上に狭く、演奏者とお客さんの垣根が全くない状況で、私の目の前50センチのところで打ち鳴らされる激しいリズムにしびれまくり。あぁ狭いって素晴らしい~。こんなに硬派で男っぽいライブだとは全く思ってなくてほんと圧倒されました。特にパーカッション和佐野さんのパフォーマンス&イカツイ眼差しに釘付け♪

ピアノもウッドベースももちろんむちゃくちゃかっこ良かったです。競い合うかのような激しい演奏にもう熱気ムンムン大興奮。indigo公式サイトのトップページに寄せられている小川充氏のコメント「ダークで荒々しいまでの力強さとリリカルで切なくなるような美しさが共存し、それがらせん状に上に向かって伸びていく、そんなイメージがある」に、激しく共感ですわ~。特に“らせん状”ってとこ。12月に発売される3rdアルバムの曲もたくさんやってくれたし、ウッドベース笹井さんのいかにも関西の方らしいトークも楽しくて大満足でした。

ライブ終了後はこれまたフツーにお客さんとおしゃべりしてくれたり、サインや撮影大会にもにこやかに応じてくれた大変気さくなindigoの皆さま。1月のクアトロライブのチケットもさっそく買っちゃいましたが、クアトロでこの近さ、フレンドリーさはありえないし、今回のは素晴らしく貴重で贅沢なライブ体験だったなと思います。

Tamanegi クアトロも楽しみ☆

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クローズZERO

Crows0

日本のマンガ文化において、今や伝統と言ってもさしつかえないヤンキー漫画。マンガ好きを名乗ってはばからない私ですが実はヤンキー漫画だけは苦手で、私たち世代なら知らない人はいないであろう『ビーパップハイスクール』すらまともに読んだことありましぇん。そんな私がなんでこれを観たのかと言うと、毎度のことではありますがブロガーさんたちの評判がとっても良かったから。面白い映画を教えてもらえてちゃんと映画館で観ることができて、いつも助かりまくっているのです。

<あらすじ>

最強・最悪の不良たちの抗争渦巻く鈴蘭男子高等学校。ヤクザの息子である滝谷源治(小栗旬)は、父親(岸谷五朗)に「鈴蘭のてっぺんを獲ったら組を譲る」と言われ鈴蘭に転入。一匹狼の源治だったが、“鈴蘭のてっぺんに最も近い男”芹沢多摩雄(山田孝之)を倒すため、チンピラ片桐拳(やべきょうすけ)の協力のもとジワジワと勢力を増やしていくのだが・・・クローズZERO公式サイト

まるで深窓のお嬢様学校みたいな名前なのに、見事に悪そうなのばっかり揃った鈴蘭高校。「鈴蘭のてっぺんをとる」っていったいどういうことなのか、校舎の屋上を占拠するだけではダメなのか、映画が始まってしばらくはよく分からなかったんだけど(マジです)、三度の飯よりケンカ好きな野郎どもの熱い抗争に、気がついたらすっかり夢中になっていました。

先に観たお友達が「8割はどつき合い」って言ってて正にその通りだったのですが、仁義や人情やユーモアもふんだんに盛り込まれていたのが良かったです。とにかく強いヤツと闘って勝つことが、なによりの喜びであり誇りであるピュアなバガボンドたち。オトナの作ったルールにはけして従わないけど、自分たちのルールにはわりと忠実でちゃんと筋も通す姿を見て、ケンカしにでも学校来てるだけマシなのかもしれんと思いました。 目標があるって大事なことですね。

主演は『キサラギ』以来けっこう気になる若手俳優のひとりである小栗旬。ヤンキー役というのはいまいちイメージではないなぁ・・・と観る前は勝手に思っていたんだけど、尖ったナイフのような源治のキャラと、小栗旬本人が持つ母性本能くすぐり系のキャラがいい感じに融合しており、予想外に胸キュンしてしまいましたです。えへ。泣いちゃうシーンとかズルイよ~かわいいよ~。なんでもエキストラの中には現役の不良さんなんかもいたらしく、「なんか言われたら殴ってやる」くらいのイキオイで役に入り込んでたという小栗君。どうりで迫力の熱演でした。

それからこの映画、報告しないではいられないほど客層が特殊でおもろかったです。とりあえず前1列は学ランの男子高校生がズラリ。左隣りは女子高生二人組、後ろも女子高生、右隣りはヤンキー風カップル。映画に対するリアクションが非常によろしい皆さんに取り囲まれた状況に、ついうっかりテンションが上がってしまう私。

特に左側の女子高生さんたちがどうやらそれぞれ小栗旬、山田孝之のファンらしく、彼らがスクリーンに映るたびに「バリカッコイイ~!!」を連発。(「バリ」→訳:ものすごく。「ギザカワユス」の「ギザ」にあたる広島弁。『バリバリ伝説』のバリ、かもしれない)STREET BEATSのLIVEシーンでは一緒になってオイオイ言ってたし。普段だったら映画中のおしゃべりってちょっとした迷惑行為に感じてしまうところですが、今回に限っては不思議とおもろいBGMになってくれてました。

ラストすっかり忘れたころに出てきたパーカー野郎リンダマン。男子高校生が言うには「マンガのリンダマンにバリ似とる」らしい。ほうかね。原作もちょっとだけ読んでみたくなりましたー

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インランド・エンパイア

Inlandempire

デヴィッド・リンチって好きか嫌いかで言ったら確実に好きではあるのだけど、私の場合、難解過ぎてお手上げなパターンと、繰り返し何度も観てしまうほどハマってしまうパターンと二通りに分かれる傾向にあるように思います。『インランド~』はもちリピート決定組~♪

<あらすじ>

町の有力者である夫と豪邸に暮らす女優ニッキー(ローラ・ダーン)。新作映画の主役に抜擢された彼女は、女優としての再起を狙っていた。しかしその新作『暗い明日の空の下で』は、実は撮影中に主演二人が殺害されたという曰く付きのポーランド映画『47』のリメイクであることが分かる。ニッキーは映画の中の女性スーザンを演じるうち、いつしか現実と虚構の区別がつかなくなってしまう・・・インランド・エンパイア公式サイト

例えば前者の代表選手は『イレイザーヘッド』。私がまだガラスの十代だった頃、何の前知識も心の準備もなしにお兄様に強制的に観せられたこの作品が、確か自分にとっての初リンチだったと記憶しております。一応当時はまだ純真無垢な乙女でしたからねぇ・・・もうワケが分からんやら気味が悪いやらではっきり言ってちょっとしたトラウマ(泣)それっきり再見はしてませんが、オトナになった今なら楽しめるんでしょうか。

後者はいきなり時代が飛びますが前作『マルホランド・ドライブ』。これは見事にハマりまくりました。「リンチなんだから分かんなくて当然」くらいの心構えで臨んだのに、予想外に程よく分かりやすかったのが良かったんじゃないかと思います。これ観てナオミ・ワッツのことも大好きになったし。

そしてそんな『マルホ』から5年、待望のリンチ最新作がこの『インランド・エンパイア』。『ワイルド・アット・ハート』のローラ・ダーンを主演に迎え、マルホ同様「ハリウッド女優もの」と聞いて期待が高まらないはずもなし。しかも今回は尺が3時間もあるというではありませんか。3時間も!映画館でリンチワールドに浸れるなんて・・・想像するだけでちょっとトランスしてしまいそう♪

んで実際観てみてどうだったのかと言うと。しょっぱなから期待を裏切らない、思わせぶりな謎かけてんこもりでした(笑)顔にモザイクをかけたカップルの意味深な会話から始まり、ウサちゃんたちの爆笑ホームドラマ、いきなり押しかけてきて失礼な予言をしまくるおばちゃんなどなど・・・最初はすべてのシーン及びセリフを脳裏に焼き付けるべしッ!と意気込んで見入ってたんだけれども、私の脳みそのキャパなんてあっという間に凌駕しちゃうほどに次から次へと謎を畳み掛けられてねぇ・・・(遠い目)

マルホ形式であるならば、ニッキーの住まいが豪邸から質素なおうちに変わったあたりから実は・・・ってことになるのかな?と思いきや、今回のはそんな単純な二重構造ではなくて、どうやら5つの世界がランダムに組み合わさって構築されていたみたい。その「5つ」ってのも、私の力では到底カウントすることすらできず、『インランド~』の公式サイトにお邪魔して初めて「へぇー5つだったんだー」と知った次第。①ハリウッド現実パート②ハリウッド劇中劇『暗い明日の空の下で』パート③ウサギ人間パート④ポーランドロストガールパート⑤ポーランド劇中劇『47』パート、で、5つ。なんですと。言われてみれば大体そんな感じだったかもねー

しかし難解=つまらない、とはけしてならないのがリンチ作品の摩訶不思議なところでもあり。各パートがどうつながるのか、どんな意味があるのか等よう分からん部分がかなり多いにもかかわらず、観る者の心を悪魔的に挽きつけてやまない何かがあるんですよね。どうしても謎を解きたい欲がむくむくと湧いてしまいがちですが、これはリンチさんご本人もおっしゃっている通り、ただ観て何かを感じさえすればそれでいいような気もするなぁ~てゆーかそういうことでかんべんしてくれたまへ。

ローラ・ダーンってかなり久々に見た気がするけど、お年を重ねたことによりますますリンチ度が上がっててやたらめったら迫力ありました。お顔が時折心臓止まりそうなほどコワくて良かったです。あと悠木奈江さんが出てるとは全然知らなくてビックリ。けっこう長いセリフしゃべってましたが、なんとなく彼女のシーンだけ正気に返ってしまったのは私だけかしら。

その悠木奈江登場シーンがいよいよクライマックスと思わせといて、実はこれも撮影の一部だったと分かり、ニッキーがむっくり起き上がって歩き始めるところは心底恐ろしかったです。死んで安息を得ることすらできない・・・エンドレス悪夢。さらにその後ニッキーはある映画館に辿り着き、そこでスクリーンに映る自分自身を観ます。そしてそんな彼女を私たちも映画館で観ている・・・さすがに蚊帳の外であったはずの観客すら、リンチワールドに完全に取り込まれてしまった状態。まるで合わせ鏡のように、向こう側への入り口が開いた瞬間。これはもしかしたらリンチからファンへのサービスかもしれないと思いました。だって私たちはいつだって、リンチのsweeeeetな「内なる帝国」の住人になりたくて、彼の作品を観ているわけですから。

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クワイエットルームにようこそ

Quietroomniyoukoso

やっとこさ上映中のリンチ最新作『インランド・エンパイア』も観たんだけども、先にこちらの感想をUPする理由はもちろん『インランド~』の方に難儀してるからですけどそれがなにか。

<あらすじ>

フリーライターの佐倉明日香(内田有紀)は、ある時気がつくと真っ白な部屋のベッドに拘束されていた。そこは“クワイエットルーム”と呼ばれる、とある女子閉鎖病棟の保護室。ここに連れてこられたまでの記憶がなく、自分はまともだと主張する明日香だったが、担当の看護婦が言うには彼女は大量の睡眠薬とアルコールの同時摂取により倒れ、今後も自殺を図る可能性があるため強制入院させられたらしい。クワイエットルームにようこそ公式サイト

最近はそうでもないのかもしれないけど、松尾さんのお芝居ってシャレになんないくらい人間の真っ黒な部分を描いているものが多いのですが、それをきっちりシャレにしちゃってるところが松尾スズキという人の恐ろしくもスゴイところだと思います。悲劇と喜劇は紙一重。通常ならけしてウケるところではないのに、正に「うけざるをえない」・・・クセになる松尾ワールド。

そんな松尾さんの初監督映画『恋の門』は、石オタクとコスプレオタクの恋という羽生生純のかなーり濃いマンガを原作としながらも、松田龍平と酒井若菜という主演ふたりの可愛らしさも相俟ってか案外さわやか青春風味の作品に仕上がっておりました。意外な人がいっぱい出てて楽しかったけど、一般的な評価はボチボチくらいだったような。

そしてこのたび満を持しての長編2作目の題材として、芥川賞候補にもなった自らの著書を選んだ松尾スズキ。仮に映画としていろいろ破綻しているところがあったとしても、ファンである私には余裕で許せてしまったと思うんだけど、これがもう意外なまでに立派におもしろい映画になってて正直驚きました。「いま自分は映画館にいる」という現実すら忘れ、スクリーンの中の世界にこんなにもドップリとのめり込むことができたのは久しぶり。スゴイよ松尾さん・・・これは贔屓目に見なくても傑作なんじゃ?『恋の門』に比べ、今回のはホントの意味で松尾テイストが映画に昇華されてると思いました。

キャストもハマリ役が多かったです。まずはナチュラルに明日香役にハマってた主演の内田有紀さん。「どっちも名前みたい」な佐倉明日香は、やはり松尾スズキの分身なんでしょうね。これまでの内田さんのイメージからしてゲロまみれや蕁麻疹まみれはやや衝撃でしたが、キレイな人はどう転んでもキレイってことでけっこう見とれちゃいましたです。

クドカンや蒼井優ちゃんも良かったし、大竹しのぶさんはちょっと『インランド~』の最後の方を連想させるほどの怪演(観たばっかりなもんで)。そのほか大人計画ウーマンリブな面々やら、馬渕英俚可、峰村リエといった演劇界の女優魂&ハリセンボンに脇をがっつり固められていたものの、それぞれの出番がちょびっとしかなかったのが唯一残念と言えば残念なところ。テキトー医師役の庵野さんはすぐに分かったんだけど、しりあがりさんとか松尾妻子さん(元・・・)は分かんなくてエンドロール観てビックリ。いったいドコに出てたの?

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自虐の詩

Jigyakunouta

あの“泣ける4コマ”『自虐の詩』が、なんと堤幸彦監督の手により実写映画化ー?!しかも幸江とイサオを演じるのは、中谷美紀と阿部寛ですと。ちょっと美男美女過ぎるような気もしないではないけど、『ケイゾク』『トリック』の大ファンである私は、中谷美紀さんのことも阿部ちゃんのことももちろん大好きなのでまぁいいわ。

<あらすじ>

大阪下町、古ぼけたアパートで暮らす幸江(中谷美紀)とイサオ(阿部寛)。イサオはろくに仕事もせずギャンブルと酒に明け暮れ、気に入らないことがあるとすぐにちゃぶ台をひっくり返すような男だが、幸江はそんなイサオにひたすら尽くし必死に働いて生活をささえていた。隣人のおばちゃん(カルーセル麻紀)に別れた方がいいと勧められても、あさひ屋のマスター(遠藤憲一)に結婚を迫られても、幸江のイサオに対する愛は変わらないのだった。自虐の詩公式サイト

業田良家氏の伝説の4コママンガ『自虐の詩』については、ヲタク先生方によるエンドレスヲタトークが楽しい“BSマンガ夜話”で初めて知りました。皆さんいつになくそろってベタ褒めしているのを観て、翌日には本屋さんに駆け込んでいた私。ハガレンなんかもマンガ夜話で取り上げられてなかったらたぶん読んでない・・・われながら影響されやすいです。

4コマという制限付きのスタイルでありながら、幸江の小学生、中学生時代を描き始めたあたりから怒涛の人間ドラマを抉り出し、盛り上がりが頂点に達したところで見事に完結している奇跡のような作品『自虐の詩』。こりゃ先生方も褒めるはずだわ・・・と読んでみて納得はしたものの、実はそんなにいうほど涙は出なかったんす。ところがこのたびの映画版『自虐~』では、もうボロッボロ、泣いちまいました。年のせい?別に泣けるからいい作品というわけではないけれど、誉れ高い原作付きの映画としては、なかなかどうして成功してる方なんじゃないかと思います。

幸江とイサオが暮らす町がなぜか大阪だったり、キャスティングも微妙にイメージ違ってたりはするんですが、観ているうちにそんなのすぐ気にならなくなったし、役者さんが皆さん上手い方ばかりなので安心感もあって結構笑わせてもらいました。気仙沼出身の幸江の訛りもなにげに堤作品らしいしね。そしてなんと言っても孤高の人・熊本さんの少女時代を演じた子役さんが素晴らしい。しかも大人になったらアジャ・コングって(笑)熊本さんのキャスティングに関してはもう、文句のつけようがありません。

三池監督ほどではないにしろ、かなりのペースで映画にテレビに活躍なさっている堤監督の今後の公開予定作品はまたもやマンガ原作付き、なんとあの浦沢直樹作『20世紀少年』ですよ。ひぇ~これまたプレッシャー凄そうなタイトル。楽しみにしてまっせ~

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ヘアスプレー

Hairspray

始まった瞬間からエンドロールまでずーっと楽しい♪レインボーに輝く、最高のミュージカル映画でした。

<あらすじ>

1962年ボルチモア。ちょっと太めのトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は歌とダンスが大好きで、地元の人気テレビ番組“コーニー・コリンズ・ショー”にいつか出演することを夢見ていた。ある日ついに学校をさぼってオーディションを受けるが、番組のプロデューサーであるベルマ(ミシェル・ファイファー)とその娘アンバー(ブリタニー・スノウ)にバカにされ落選したあげく、学校では居残り補修を受けるはめに。しかしそこで出会った黒人の学生たちに教えてもらったダンスをパーティーで披露したのがきっかけとなり、レギュラー出演者として大抜擢されるのだった。ヘアスプレー公式サイト

1988年のジョン・ウォーターズ版も、その後のブロードウェイ版もどちらも未見。私にとってはこれが『ヘアスプレー』初体験です。

てっきりおチビでビッグな女の子のサクセスストーリーだとばかり思っていたのだけど、サスセス事態はわりとトントン拍子で、どちらかというと人種差別問題の方がメインっぽかったのは意外でした。かといってけしてシリアスになり過ぎることはなく、あくまでミュージカルの楽しさに重点がおかれていたのが良かった。

とにかく普通にセリフでお芝居してるシーンがあんまり思い出せないほど、ハッピーでパワフルなミュージカルシーンのてんこもり。たとえばちょっと気持ちがヘコみがちなとき・・・これを観れば、そんな気分あっという間に吹き飛ばしてくれるんじゃなかろうか。

朝目覚めるなりやたらテンションの高いトレーシーの、最高にキュートな笑顔と歌声でまずつかみはOK♪って感じ。“コーニー・コリンズ・ショー”におけるサイクロプス・・・じゃなくてジェームズ・マースデンのはじけっぷりは素晴らしいし、ミシェル・ファイファーの悪女役はハマり過ぎだし、クイーン・ラティファのどんな美女にも負けないゴージャスオーラは相変わらず。一応主人公はトレーシーなんだけど、どの登場人物もキャラが立ちまくってて、なんだか全員が主役のようにも思えてくるのです。チュッパチャプスが超お似合いのロリータガール・ペニーのママですら、ペニーを縛って「悪魔ッ」とか言っとるだけでもうキャラ立っちゃってますからね。

そしてなんと言っても一番の要注目キャラは、やっぱりわれらがジョン・トラボルタ。ファットスーツに身を包み、特殊おばちゃんメイクでトレーシーママになりきっているにも関わらず、トラボルタっぽさも絶妙な加減でキープしてるのがめっちゃ可笑しいの。しかもそんなトラちゃんがクリストファー・ウォーケンと夫婦だなんて・・・なんちゅう素晴らしいキャスティング(笑)トラちゃん&ウォーケンのラヴリーダンスシーンが、ミュージカル映画史に燦然と輝く迷シーンとして、今後語り継がれることは間違いないでしょう・・・たぶん。

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