クワイエットルームにようこそ
やっとこさ上映中のリンチ最新作『インランド・エンパイア』も観たんだけども、先にこちらの感想をUPする理由はもちろん『インランド~』の方に難儀してるからですけどそれがなにか。
<あらすじ>
フリーライターの佐倉明日香(内田有紀)は、ある時気がつくと真っ白な部屋のベッドに拘束されていた。そこは“クワイエットルーム”と呼ばれる、とある女子閉鎖病棟の保護室。ここに連れてこられたまでの記憶がなく、自分はまともだと主張する明日香だったが、担当の看護婦が言うには彼女は大量の睡眠薬とアルコールの同時摂取により倒れ、今後も自殺を図る可能性があるため強制入院させられたらしい。(クワイエットルームにようこそ公式サイト)
最近はそうでもないのかもしれないけど、松尾さんのお芝居ってシャレになんないくらい人間の真っ黒な部分を描いているものが多いのですが、それをきっちりシャレにしちゃってるところが松尾スズキという人の恐ろしくもスゴイところだと思います。悲劇と喜劇は紙一重。通常ならけしてウケるところではないのに、正に「うけざるをえない」・・・クセになる松尾ワールド。
そんな松尾さんの初監督映画『恋の門』は、石オタクとコスプレオタクの恋という羽生生純のかなーり濃いマンガを原作としながらも、松田龍平と酒井若菜という主演ふたりの可愛らしさも相俟ってか案外さわやか青春風味の作品に仕上がっておりました。意外な人がいっぱい出てて楽しかったけど、一般的な評価はボチボチくらいだったような。
そしてこのたび満を持しての長編2作目の題材として、芥川賞候補にもなった自らの著書を選んだ松尾スズキ。仮に映画としていろいろ破綻しているところがあったとしても、ファンである私には余裕で許せてしまったと思うんだけど、これがもう意外なまでに立派におもしろい映画になってて正直驚きました。「いま自分は映画館にいる」という現実すら忘れ、スクリーンの中の世界にこんなにもドップリとのめり込むことができたのは久しぶり。スゴイよ松尾さん・・・これは贔屓目に見なくても傑作なんじゃ?『恋の門』に比べ、今回のはホントの意味で松尾テイストが映画に昇華されてると思いました。
キャストもハマリ役が多かったです。まずはナチュラルに明日香役にハマってた主演の内田有紀さん。「どっちも名前みたい」な佐倉明日香は、やはり松尾スズキの分身なんでしょうね。これまでの内田さんのイメージからしてゲロまみれや蕁麻疹まみれはやや衝撃でしたが、キレイな人はどう転んでもキレイってことでけっこう見とれちゃいましたです。
クドカンや蒼井優ちゃんも良かったし、大竹しのぶさんはちょっと『インランド~』の最後の方を連想させるほどの怪演(観たばっかりなもんで)。そのほか大人計画ウーマンリブな面々やら、馬渕英俚可、峰村リエといった演劇界の女優魂&ハリセンボンに脇をがっつり固められていたものの、それぞれの出番がちょびっとしかなかったのが唯一残念と言えば残念なところ。テキトー医師役の庵野さんはすぐに分かったんだけど、しりあがりさんとか松尾妻子さん(元・・・)は分かんなくてエンドロール観てビックリ。いったいドコに出てたの?
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コメント
こんにちわ(^◇^)
内田友紀さんのファンなので復活&主演と聞いてああ、良かったなあと思う今日この頃です。
※酷い風邪にもう3週間ぐらいかかっております(>_<)。kenkoさんもお気をつけ下さい。
投稿: コン猿君 | 2007年11月 7日 (水) 18時12分
コン猿君様
こんばんは!
内田さんは私も好きです。女性にも好かれるタイプなんじゃないかしら。
今回とても見事に復活してらっしゃいましたよ☆
風邪3週間って長くないですか?大丈夫?
そういう私もいったん風邪引くと延々長引かせてしまう方なので気をつけます~
投稿: kenko | 2007年11月 7日 (水) 20時25分
こんばんわ。
『インランド~』観ちゃったのね・・・。
書けねーよ!あの作品のまともな記事なんか
書けねーよ!!デビット・リンチ、全然
訳分かんねーよ(涙)!!
でも、好き(照)。
ということで、kenkoさんのリンチ記事、
楽しみに待っております・・・。
さて、この作品。
面白かったですよね。
痛々しくて、残酷で、
でもバカバカしくて、ぶっ飛んでて。
精神病棟を舞台にした作品はたくさんある
けれど、こういう切り口で映画に出来るのは
やっぱり松尾さんだからこそって気がします
とにかく内田有紀が可愛いんだよう!
十代の頃、彼女の髪型、まねっこしてたなー・・・。
投稿: 睦月 | 2007年11月 7日 (水) 23時09分
睦月様
観たんですよぅ~インランド~
至福の3時間であったことは間違いないのですが・・・
>訳分かんねーよ(涙)!!
同じくそれが本音だったりします(笑)
あーもうこの複雑な気持ち、いったいなんと表現したらいいのだッ
ろくでもない感想しか書けんとは思いますが、書いたらまたそちらにお邪魔しますね~
んでクワイエットですが、予想以上にすごくいい作品でした。
似た作品はいろいろ連想されますけども、やっぱりこの独特な感じは松尾さんだなぁと思います。
内田さんの髪型、流行りましたねぇ~
私は髪質的にムリだったんですが、睦月さんはすごく似合いそう☆
投稿: kenko | 2007年11月 8日 (木) 19時15分
kenkoさん、こんばんは。
ブラックをシャレで纏め上げた見事な作品でしたね(^^)
それにしても松尾さんがらみに詳しいですね。とても参考になりました♪
私は、映画の方はわりと広く浅くなので、御贔屓さんになるまで顔と名前が一致しないこともシバシバ。名前も役名でしか覚えられなかったりするこの頃です
どっぷりハマルと果てしなく書き続けたりするんですが、ウハハ(^^;;;。
投稿: たいむ | 2007年11月 8日 (木) 20時45分
kenkoさん
ご覧になったんですね!自分、小説
読んでてそのときにイメージ浮かびまくって
しまってたので、もはや映画はその再現みたいになってしまったです。でも良く出来て
たと思いましたよ。
こんな題材、普通の監督ならただ重くなる
だけのような気がしますけど、娯楽映画に
ちゃんとなってるところが松尾さんの
才能所以だと思いました!^^
妻子さん、「恋の門」のときはハッキリ
判ったんですけど、病院にチラっといたような気がしたんですよ。^^
「インランドエンパイア」感想、楽しみに
してます。この映画ちょっと根底にあるもの
似てるかも・・・いや似てないか(笑)
そうそう、「キャバレー」観にいったんですけど、カーンコールに客席から出てきて何故か「妖怪人間ベム」を2コーラス熱唱してた松尾さん。ずっと客席で芝居観てるってのにびっくりです。(笑)
投稿: kazupon | 2007年11月 8日 (木) 21時36分
そうそう『恋の門』も羽生生純という人が描いたアクの強いマンガなんですよね。
このテのマンガ家は喰っていけるのか?非常〜に興味があります。
『インランド』いいんですかぁ?!観れば良かったかなぁ。
でも、イラストにするのが大変そう...。
投稿: あん | 2007年11月 9日 (金) 18時40分
たいむ様
演劇畑の人が映画をやるとイマイチってありがちなような気がするんですが
これはほんとに見事に纏められていると思いました。
いやいや、松尾さんに詳しいってほどでもないです。
ファンであることは間違いないですが、地方公演とかなかなかしてくれないですし
できる範囲で追っている程度です。
私も役者さんの名前とかなかなか覚えれない上せっかく覚えたと思っても
「あー誰だっけこの人ー」とかしょっちゅうですよ。
そして
>どっぷりハマルと果てしなく書き続けたりする
そういうたいむさんの記事好きっす(照)
投稿: kenko | 2007年11月10日 (土) 12時08分
kazupon様
がんばります、インランド。
やっぱり松尾さんが書いた本が元だから
映画もイメージそのまんまなのかもしれませんね。
ズドーンと重い題材に松尾さんらしい笑いが
絶妙にからめてあってさすがと思いました。
妻子さん病院にチラっと?
確かにいらっしゃるとしたらそのあたりっぽいですね(笑)
「キャバレー」も観に行きたいなーとはうっすら思ったんですけどねぇ。なかなか…
妖怪人間ベムを熱唱ってウケる~好きだけど(笑)
それもずっと客席で観てたなんて。
松尾さんの席の近くだった人がかなり羨ましいっす。
来年ナイロン100℃が広島に来るみたいなので、それは絶対行こうと思ってます。
投稿: kenko | 2007年11月10日 (土) 14時07分
あん様
こんにちは~あんさま☆
マンガ家は儲かるとはよく聞きますけどねぇ~どうなんでしょ?
プロフェッショナルな画力をお持ちのあんさん…マンガ家デビューとかいかがですか?(笑)
インランドはねぇ…はっきり言ってわけが分からんのですが、
好きな人はたぶん大好きな映画だと思います。
そういう私もけっこう好きだったりして。
イラストにするネタもいっぱいありそうな気もする(笑)
投稿: kenko | 2007年11月10日 (土) 14時18分