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シルク

Silk

昨年予告を観たときから、公開を待ちわびていました。
フランソワ・ジラール監督の前作『レッド・バイオリン』はとても好きな作品だし、美しい映像に坂本龍一さんの美しい音楽が重なった予告編を観ただけでも胸に迫るものがあって・・・これはきっと傑作に違いない!と思ったの。
しかしいざ公開されてみると、ブロガーさんの評価はイマイチ。がーん
観るべきかどうかしばらく悩みましたが、やっぱりどうしても観たくて行ってきました。

<あらすじ>

19世紀フランス。美しいエレーヌ(キーラ・ナイトレイ)と結婚したばかりのエルヴェ(マイケル・ピット)。彼らの暮らす村では製糸工場が稼働し村を潤すが、あるとき蚕の疫病が発生してしまう。エルヴェは工場の経営者であるバルダビュー(アルフレッド・モリナ)から、健康な卵を入手し村を救うため、日本へ行ってほしいと頼まれる。そして長く過酷な旅の末辿り着いた極東の国で、エルヴェは美しい少女(芦名星)に出会う・・・シルク公式サイト

観てみて不評のワケが分かりました・・・確かにこれはものすごく分かりにくい、というか感情移入しにくいお話ですね。。。
憂いを帯びた登場人物たちには、それぞれに秘めたる想いや物語がたぶんあるのだけど、それらについての説明があんまりないため、突飛で意味不明な行動ばかりしているように見えてしまいます。
主演のマイケル・ピット君にいたっては、故郷に見目麗しく貞節な妻がいるというのに、遠路はるばる世界の果てまで行ったあげく浮気してるだけの人に見えるし・・・
そりゃ世の奥様方の反感をかってもしょうがないでしょうよ。
そういう私も奥様の一人ではありますが、全体的にあまりにも浮世離れしているのと、キーラ・ナイトレイ演じるエレーヌが神のごとくできた人であったせいか?あんまり腹は立ちませんでした。

というかこの映画、私が未熟であるが故に理解し難い部分はいっぱいあるんだけど、期待通り映像も音楽もちょっと泣けてくるほどに美しく、それだけでも結構満足することができました。
長く過酷な旅路での風景や、辿り着いた“世界の果て”日本、真っ白な百合で埋め尽くされた庭、娼館の調度品や衣装などなど・・・どれもこれも溜め息がでるほど幻想的でビューティフル。
さすが、カナダ/フランス/イタリア/イギリス/日本合作(多っ)。ありがちな“なんちゃって日本”もあまり感じませんでしたし。

そして観終えた後、まったりとした余韻が続く中、よう分からんなりに彼らの物語を勝手に想像。

「エレーヌは彼女だった」というピット君の強引なセリフがありましたけども、ほんとにそうだったのかもと・・・
旅立つ夫を一途に想うあまり、エレーヌの心はエルヴェを追い世界の果てに辿り着き、絹の肌を持った囚われの少女の心にシンクロしたのかもしれない。
エルヴェは妻との幸せな暮らしから遠く離れ、神秘的でストレンジな国に魅了されながらも、求めたのはやっぱりエレーヌだったのかもしれない。

そういうことにしておこう・・・(苦)

後れ毛が色っぽい芦名星さん素敵でしたけど、中谷美紀さんも素晴らしかったです。
劇中で語られることのない、マダム・ブランシュのドラマティックな人生を想像させる演技!
存在感あったなぁ〜。

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コメント

こんばんは♪
本当に酷評が多い作品ですけど、ときど~き、「嫌いじゃない」と仰る方がいらっしゃって、
お互いにホッとするものがあります。

>観終えた後、まったりとした余韻が続く中、よう分からんなりに彼らの物語を勝手に想像。
わたしも、これはそんな楽しみ方ができる作品だと思いました。
説明がされないのが中途半端を言う方もいれば、観客に委ねる形が面白いとも言えるわけで、
どちらの感想になるのかは観た方次第ですからね。

>マダム・ブランシュのドラマティックな人生を想像させる演技!
これも同感です!存在感ありましたね。

投稿: 悠雅 | 2008年2月 1日 (金) 00時14分

悠雅様

こんばんは!お返事どうもですー

ことごとく酷評されていますけど、悠雅さんは楽しまれたんじゃないかなぁ〜と思い
そちらへお邪魔してみて・・・やっぱりホッとしています♪

しかしおっしゃる通り、感想なんて観た人それぞれですもんね。
私は楽しむことができたんだから良かったのかな〜なんて思ってます。

中谷美紀さん素敵でしたよねぇ!
あの時代にあちらへお嫁に行って未亡人になって娼館のマダム・・・
彼女の人生にも数奇なドラマがあったに違いありません。

投稿: kenko | 2008年2月 1日 (金) 23時42分

こんにちは!
この映画は、もしかしたら名作になったのでは?という素材だったと思います。
残念でならないのは、マイケル・ピット君の無表情さでした(汗)
彼が微妙な心の機微を伝えてくれたら・・・もっと想像力がムクムクと働いたのに・・・と思います。
結局私は、彼が苦手なのかも~(笑)

投稿: 由香 | 2008年2月 4日 (月) 19時15分

由香様

こんにちは!お返事が遅くなりました。

名作…にはなりそびれちゃいましたね、残念ながら(苦)
マイケル・ピット君は確かに無表情で、何考えてんだか分かんない人でしたね。
あの地味~~な感じが、日本の幻想的な風景に馴染んでいるような気はしたのですけど、
ぶっちゃけもうちょっと男前であってほしかった…というのが正直なキモチです。。。

投稿: kenko | 2008年2月 6日 (水) 11時35分

こんにちは
こちらにもおじゃまします。
kenkoさんは,お気に入りなんですね~。
私も全体の雰囲気や,テーマは大好きなんですが・・・・。
なんと言っても主演俳優さんにハマレませんでした。
不純な動機なんですけどね~,申し訳ない。
でも,キーラ,芦名さん,中谷さんと
それぞれタイプの違う美女を3人も堪能できて
音楽も映像も(特に日本の雪景色)うっとりするくらい美しいし
すばらしいところもたくさんある作品ですよね。
ところでkenkoさんのブログを,拙ブログにリンクさせていただきました。
もし都合が悪かったら,おっしゃってくださいね!

投稿: なな | 2008年2月13日 (水) 16時49分

なな様

いらっしゃいませ、ななさま♪

そうなんです、私この映画を気に入ることができた少数派のひとりなんですよー
あ、でも主演俳優さんにはやっぱりハマれませんでしたけど(笑)
同じく不純な動機で・・・
彼がもうちょっとセクシーガイだったら
全体的な評価も違ってきたかもしれませんね。
女優陣はみなさん素敵でしたよねぇ〜
特に中谷さんが良かったです!
もともと大好きな女優さんだし♪

素晴らしいところはいっぱいあるんだけど
それと同じくらいツッコミどころもいっぱいで(笑)
なんだか惜しい映画でした。

まぁ!ななさんちにリンクしていただけたなんて恐縮でございます〜
嬉しいな〜♪わーいわーい

投稿: kenko | 2008年2月14日 (木) 11時08分

kenkoさん、こんにちは。
不評なのが大いに納得できる作りの映画でしたね。
でも、この詩情あふれる美しさは足蹴にはできませんよね。
マイケル・ピットくんは結構好きなんだけど、時代ものはあんまり似合わないなぁと。
アクリルマフラーをカシミヤ、シルクと偽ったJUNMENは最低ですな。
蚕をリスペクトせよ~

投稿: かえる | 2008年2月21日 (木) 18時04分

かえる様

こんにちはsun

不評の所以は認めざるを得ませんが、
この美しさ・・・足蹴にはできませんsign03

かえるさんはピットくん結構お好きなのですね。
私は好きでもキライでもどっちでもない感じかなぁ〜sweat02
(いちばん良くないパターン?)
時代ものと相性よくないんですかねぇ〜

アローズばかりでなくJUNMENまでも!
まったく消費者をバカにしてますよpout
そんなの触ったらすぐバレそうなのにね。

投稿: kenko | 2008年2月22日 (金) 13時48分

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受信: 2008年2月21日 (木) 20時25分

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