AGAPE store「からっぽの湖」
観に行こうかどうしようかずーっと迷ってて、結局当日券買って観てきました。
けっこうな豪華キャストなのに、当日券が残っているという奇跡
作・演出および出演者は下記の通り。
作:枡野幸宏 演出:G2
出演:松尾貴史/片桐仁/坂田聡/菅原永二/ぼくもとさきこ
久保酎吉/田中美里
お話は、謎の生物“ノッシー”が生息するという野間口湖の湖畔に訳ありの7人の男女が集まってきて、ゆる〜くて可笑しな時間を過ごすうちに、それぞれが抱える闇が浮かび上がってくる・・・みたいな感じ。
ネス湖のネッシーをモチーフにした『ウォーター・ホース』も観たばかりだし、なんだか“謎の生物”づいてる今日この頃です。
G2と松尾貴史さんのユニット“AGAPE store”にも、脚本の枡野幸宏さんにも全く免疫はないのですが、ほどよい笑いと秘密と上映時間、役者さんも巧い方ばかりで全体的に安心して観ていられました。
お腹を抱えるほど笑いのツボにハマることはなかったけれど、野間口湖でのほのぼの会話劇の合間に、たたまれた白いコートが投げ込まれるのを合図に始まる、登場人物たちの過去の“秘密”のシーンが良かったです。
中央のスクリーンや小道具、照明を効果的に使った、空間的制限のある舞台ならではのとても粋な演出でした。
しかしひとりひとり順番に秘密が明かされていく中、ファンシーペンションのオーナーで森の妖精さんである松尾貴史さんのシーンだけなかったような?
そんなはずないと思うんだけど・・・寝てた?私
舞台から観て客席が“野間口湖”である設定も面白いなと思いました。
ときどき湖で魚が跳ねて、ノッシーの出現を待つ登場人物全員に観客が見つめられちゃうのです。
からっぽの湖・・・とか言いつつ、実はノッシー=観客?
彼らのやり取りを、ノッシーたちはクスクス笑いながらこっそり見守っているのかもね
やたらとサービス満点のカーテンコールも楽しかった
さすが松尾貴史さん・・・お話がむちゃくちゃ上手だわー。腰低いし。
で、なぜかラーメンズ片桐仁氏が、おもむろにマトリョーシカに入ったテルミンで「コンドルは飛んでいく」を演奏
「明日、僕のテルミンの師匠の“テルミン学習帳”という本が発売されます」・・・って微妙に宣伝?
いやいや・・・面白けりゃなんでもOKっす
つかマトリョーシカテルミンかわいい!欲しい!!こんなの↓
ケラさん御一行も先の公演で立ち寄られていた“中ちゃん”に行きたがってた坂田聡さんは、無事に辿り着けたかしら
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