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ラスト、コーション

Lastcaution

アン・リー監督と言えば『ブロークバック・マウンテン』。
ヒース・レジャーの突然の訃報は本当にショックでした。
いま最もノリにノッてる俳優さんのひとりでまだまだこれからだったのに・・・
ブラッド・レンフロ、ロイ・シャイダー、そして市川崑監督・・・
ここ最近、悲しいニュースがあまりにも立て続けで涙が乾くことがありません・・・

<あらすじ>

1942年、日本軍占領下の上海。女子大生チアチー(タン・ウェイ)は、抗日運動に熱中するクァン(ワン・リーホン)らと行動を共にする中で、クァンが思いついたイー(トニー・レオン)暗殺計画のもと、マイ夫人という偽りの身分を演じてイー夫妻に近づく。用心深いイーを誘惑することにチアチーは成功するが・・・ラスト、コーション公式サイト

抗日運動に身を投じる中で、学生だけで暗殺計画ってあまりにも無謀すぎるように思えるけれど、当時はあんな学生さんがいっぱいいたのだろうか・・・なんて相変わらず勉強不足な私。。。

しかしタン・ウェイ演じるチアチーには元々確固とした信念があったわけではなく、その中心にほのかな恋心を抱くクァンがいたからこそ、だったように見えたし、
映画が好きで女優としての才能もあった彼女は、舞台の上で演じることに純粋な喜びを感じていたんじゃなかろうか・・・最初は。

戦争じゃなかったら、彼らが愚かな道を突き進むことは無かっただろうし、チアチーは素晴らしい女優さんになれていたかもしれない、と思うとあまりにも哀しいです。

チアチーにとっては暗殺計画の成功うんぬんより、屈辱的で取り返しのつかない“暗殺計画の準備”の方がよっぽど重要で、女性としてむちゃくちゃ傷ついたに違いないですよ・・・
クァンあんた・・・無駄にオトコマエなばっかりで頼りないにも程があるんだっつのっ

オーディションで大抜擢されたという新人タン・ウェイの体を張った演技もなにかと話題ですが、ウワサに違わぬ熱演でした。
どちらというと可愛らしい顔立ちだし、すとんとしたスレンダーボディなのに、いったい何事ですか、あのフェロモンは。お色気は。
コンパクトななで肩によく似合うチャイナドレス。洋装もキュート!
帽子のつばが強調する彼女の、力強く美しい目元に釘付け!
スッピンとバッチリメイク時のギャップもGOODです。

問題のベッドシーンは確かに過激で、タン・ウェイに負けないトニー・レオンの熱演にもビックリしましたけども、エロティックな感じはなぜかあんまりしなかったんですよねぇ。
どちらかというと愛に対して不器用で幼い二人・・・といった感じが痛々しくて、ちょっと滑稽にすら思えてしまった。
でも・・・偽りから始まり、複雑な感情が交錯する中で生まれた、言葉では伝えられない真実や激しい想いを、二人はああいったカタチでぶつけ合っていたのかもしれないな・・・とも思いましたです。よく分かんないけど。

かなりの長尺でしたが、最初から最後まで綱渡りをしているかのような緊張感が途絶えることはなく、特殊な状況下で出会ってしまった男女の哀しい駆け引きに引き込まれた158分でした。

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コメント

お邪魔します~♪
惹き込まれましたか・・・
これは評判がいい映画のようですね。
私はサッパリ惹き込まれなかったんですよ~
感性が砂漠なんだろうか(汗)
登場人物たちの気持ちがよく分からず・・・最後の方のトニーの走りっぷりにも引きました(汗)

投稿: 由香 | 2008年2月19日 (火) 10時48分

由香様

いらっしゃいませ〜notes
由香さん的にはイマイチだったみたいですね。
引き込まれたことは引き込まれたんですけど
登場人物たちの気持ちがよくよく理解できたのかというと
そうでもなかったりします・・・coldsweats01
この感じ、先日の『シルク』に通じるものがあるかも〜

由香さんの感性が砂漠だなんて、めっそうもございませんよ〜
うるっうるのオアシスじゃないですかshine
最後のトニーの走りっぷりは私もちょっと引きました。
車の中に飛び込む瞬間とか、ちょっとしたアクション映画でしたよねsweat02

投稿: kenko | 2008年2月19日 (火) 18時14分

kenkoさん☆
こんばんは♪

この作品、アンリー監督ならでは、の演出でしたけど、話題先行してるベッドシーンはわたしっもさほどエロさは感じなかったんですよね、
むしろふたりの感情がすごく出てて、全体的に目が離せない映画でした〜。
既に今年の上位になること確定です(笑)

投稿: mig | 2008年2月19日 (火) 23時38分

こんにちわ。

≫クァンあんた・・・無駄にオトコマエなばっかりで頼りないにも程があるんだっつのっ

まったくでございます(苦)。

≫どちらかというと愛に対して不器用で幼い二人・・・といった感じが痛々しくて、ちょっと滑稽にすら思えてしまった。

そっか・・・そういう見方をすれば、あの意味不明なアクロバチック体位にも納得がいきます(苦笑)。
いやいや・・・私はあんなに体柔らかくないぞー!って思いながら観ておりました(苦笑)

投稿: 睦月 | 2008年2月20日 (水) 11時02分

mig様

おはようございますsun

アン・リー監督ならではの演出は、繊細で見事でした。
二人の体を張った演技はそこまでやる?って感じでビックリでしたけど、
そんなにエロさは感じなかったですよね?
しかしそんな話題のシーン含め、全体的に二人のやりとりから
一瞬も目が離せませんでしたねshine

ところでココログフリーも絵文字が使えるようになりウキウキな私ですheart
migさんちでは絵文字使い放題なのがなにげにうらやましかったのーcatface

投稿: kenko | 2008年2月20日 (水) 11時39分

睦月様

こんにちはshine

どこまでも頼りないクァンより、
疑り深くても心の通じる瞬間のあるイーの方がなんぼかマシだったと思うんす。
だから最後の彼女の選択は、女としては納得bearing
時代背景など考えたら、そんな単純な話ではないですが・・・

私もあんなに体柔らかくなーい!
意味不明でしたよね・・・アクロバティック体位sweat02
でも二人の激しい感情は痛いほど伝わってきました。

投稿: kenko | 2008年2月20日 (水) 12時01分

kenko さん、こんにちは。
これは、2月の半ばに観たのですけれど、アン・リーファンな人たちの目が怖くて、レビューをあげるのを保留にしておりました。(笑)
本作についてはトラコメ活動もせず・・・。
という感じなんですが、こちらには共感できるコメントが!
ホント、あの体位の数々、意味不明でしたよねぇぇ。
当事者がいろんなのにチャレンジしたいという気持ちはまぁわからなくもないんですが、映画の作り手があの短いシーンの中で、あんなに数を見せる意図がさっぱりわからず・・・。
いろんな体位に取り組むことって、本能・欲望のおもむくままというよりは、頭で考えながら、さぁ次はコレだーってやっている感じがするんで、画面からは何かズレたものを感じてしまったんですけど・・・。
でも、きっと本作はこのベッドのシークエンスも含めて、評価されているんですよね?
うーん、わからん。cancer

投稿: かえる | 2008年3月 5日 (水) 08時30分

かえる様

なるほど・・・保留になさってたのねcoldsweats01

さすがのアンリーで、新人のタン・ウェイも素晴らしく十分楽しめたんですけど、
話題のシーンだけはやや引いてしまった・・・というのが正直なキモチですsweat02
大体いちばん最初のリーの乱暴な振る舞いからしてビックリでした。

この物語の中の二人に、ああいうチャレンジ精神(笑)ってなんか唐突で
不似合いなような・・・
そうそう、さぁ次はこれだ!って考えながら、リーが一方的に取り組んでいるように見えて、どこか幼く感じてしまったのかも。
それこそ余計なお世話かしら?(笑)
考えれば考えるほど、どんどんよく分かんなくなってきました・・・

ああいう注文を役者にするアンリーも、それに応える役者さんもほんとスゴイですring

投稿: kenko | 2008年3月 5日 (水) 17時02分

kenkoさん

チアチーはクァン君がいたから多分
あの劇にも作戦にもなんとなく加わった
んだと思いますけど、どんどん追い越して
えらいところまで行ってしまいますよね。
ブロークバック~本作というフィルモグラフィはアン・リー監督、なんか許されざる
愛の形を描くことに目覚めたのかなぁと
思いました。その前は「ハルク」ですもん。
ただ誰にも感情移入できない作品だったので
(自分にとって)ややうーんという感想に
なってしまいました。

投稿: kazupon | 2008年3月 6日 (木) 20時06分

kazupon様

クァンがいたから…そういう単純な理由であったように見えました、最初は。
でもあまりにもデキル子過ぎたチアチーは
あっという間に追い越しちゃって、
もう後戻りできなくなってしまった感じでしたね。。。

そうそう、アンリーって『ハルク』も監督してるんですよねー意外coldsweats01
アメコミ映画大好きですが、『ハルク』って『デアデビル』以上にイマイチだった印象がsweat02
許されざる愛の形に目覚めて大正解だと思います…

投稿: kenko | 2008年3月 6日 (木) 21時11分

こんにちは
TBさせていただきましたが反映はどうかな・・・?
これはやっと隣県のミニシアターで先日観ることができました。
リー監督が「もうひとつのブロークバックマウンテン」と言ってるだけあって
行き場の無い絶望的な愛がとても哀しい物語でした。
チアチーを演じた女優さんが,いかにも妖婦,というセクシーな方ではなく
童顔の初々しい感じの容姿だったのも
リー監督の計算かな,と思いました。
新人とは思えない演技でしたね。
トニー・レオンは素晴らしいの一言につきます。
鑑賞後は余韻が激しくてしばらく席を立てませんでした・・・。

投稿: なな | 2008年3月28日 (金) 23時08分

なな様

コメントどうもですshine
最近私にしては珍しく多忙で、ちょっぴりご無沙汰しておりました。
TBは毎度のことながら反映されていないみたいsweat02

「ブロークバックマウンテン」を思い起こさずにはいられない、
哀しく切ない物語でしたねweep
私が未熟なせいか、実はよく理解できない部分もあったんですけど、
ななさんの感想を読ませていただいてると「なるほど!」と思うことが
たくさんありましたです。

タンウェイの容姿も最初はピンとこなかったですが
すぐに彼女の魅力のトリコになりました。
リー監督の計算にまんまとハマったかなsign02

投稿: kenko | 2008年3月29日 (土) 14時56分

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