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後藤ひろひと作 G2プロデュース「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」

Midsummer_carol

「ごめんよみんな。どうしてなのかは知らないけれど、涙がいっぱい出てくるよ。
 けれども何度も立ち上がる。不思議な力がそうさせる。
 心のかたすみに急に生まれたこの気持ち・・・ごめんよ、みんな」

少女パコが手にした絵本<ガマ王子対ザリガニ魔人>は、いじわるで金持ちの老人・大貫の人生を大きく変えてしまい・・・。
ダメ人間だけど愉快な入院患者ばかりの古びた病院で、サマークリスマスにもたらされた一夏の奇跡。
(チラシより)

後藤ひろひと作、G2プロデュースの伝説の舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』。
4月17日(木)、広島厚生年金会館にて観てまいりました・・・って感想書くのに1週間以上も経過してしまったよsweat02
なるべくなら興奮冷めやらぬうちにUPするのが理想なのだけど。

どこらへんが“伝説”なのか全然知らなかったけど、2004年に上演された際、観客を笑わせるだけでなく号泣させたってことで有名らしいです。
ちなみに後藤ひろひと氏のお芝居を観るのは初めて。G2プロデュースものは、2月に『からっぽの湖』を観たばかり。

さらにはこの舞台、『パコと魔法の絵本』というタイトルで、『下妻物語』『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督のもと映画化されることでも話題です。この秋公開movie

キャストは下記の通り。

吉田鋼太郎/志村玲那/笠原浩夫/新妻聖子/山内圭哉/中山佑一朗/戸次重幸/月船さらら/楠見薫/春風亭昇太/岡田浩暉

大貫とパコ。いじわるで狡猾な老人と、無垢な少女。
「お前が私を知っているというだけで腹が立つ」なんて憎たらしいことばっかり言ってたジジィが、少女との間に起きたある出来事がキッカケで変わっていく。
よくある話っちゃ話なのかもしれないけど、老人と少女という組み合わせってそれだけで何か特別な物語を予感させるものがあります。
痛くて悲しくて優しい、二人の物語。脇を固める愉快な仲間たちも、それぞれ心に傷や秘密を抱えている。

観客をどっかんどっかん笑わせたかと思うと、いつのまにやらあちこちですすり泣く声が・・・これが“伝説”sign02

しかしどうしたことでしょう。いつもは泣き虫の私が、このお芝居にはそこまで入り込むことができませんでした。別に泣きゃいいってわけではけしてないのだけどsweat02

なんでかなぁ。じゅうぶん面白いお芝居だったと思うんです。
どっちかっていうと生の舞台を観られるだけで幸せだし、そんなにたくさん観ているわけでもないのでダメ出しっぽいことを言うのは生意気なんだけど。

ものすごーく嫌なジジィだった大貫が変わっていく様が、なんだか唐突過ぎてスッと入ってこなかったのと、ここぞという泣きのシーンをいかにもな音楽で盛り上げたりするのが気に入らなかったのかもです。(きっぱり)
笑うべきところでもあんまり笑えなかったし。
笑いに関しては、お芝居ではもっと毒のある笑いを求めているのかもしれないです。

どんなに罪深い人間でも、生きている限り改心するチャンスはある。
そしてそのキッカケは、思いもかけないことだったりする・・・ってことなのかな。
役者さんや演出の仕方によってまた印象は全然違ってくるだろうし、中島哲也監督の映画ではきっと、極彩色の濃密な大人のファンタジーになるだろう、と思いました。

大貫役の吉田鋼太郎さんは、蜷川幸雄氏のシェイクスピアものなどでおなじみの役者さんらしく、さすがの存在感とド迫力。
パコ役の志村玲那ちゃんは、後で知りましたが「たーらこーたーらこー♪」の子だったんですねー。とってもかわいいのだheart
良かったのは、ケンシロウな看護婦役・新妻聖子さんと、実は動物好きのヤクザ役・山内圭哉さん。それから春風亭昇太さん。
新妻さんの役は映画では土屋アンナさんがやるらしいですが、間違いなくハマリ役だと思います。目に浮かぶよう。
関西弁ならではの言い回しで、おそらくいちばん観客を沸かせてくれた山内さん。
2回目のカーテンコールの際、
「しつこい!これから片付けして福岡行かなあかんのに。・・・ありがとうございました!」
と深々を頭を下げ、最後まで笑わせてくださいました。
春風亭昇太さんは、たぶん毎回アドリブでしゃべくりまくってんだろうと思われるシーンが終盤にあって、そのさすがのマシンガンなしゃべりは圧巻。
舞台上の他の役者さんたちも思わず苦笑いしてしまうほど(笑)今回のが最長記録だったそうです。

「入り込めない」とかいっちょまえに文句を言いつつ、なんだかんだで楽しんでんじゃん、私shine
後藤ひろひと氏のお芝居は、『ベントラー・ベントラー・ベントラー』『恐竜と隣人のポルカ』など、今後も続々広島上陸予定。
また行けそうだったら行ってみよかなと思います。

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