きつねと私の12か月
動物映画づいているのです。
ペンギンドキュメンタリー『皇帝ペンギン』のリュック・ジャケ監督の初劇映画。
登場キャラクターは90%少女ときつね。あとはヤマネコとかオオカミとかハリネズミとか。
監督の幼少時代、実際に体験した出来事をベースにしているらしいです。
少女リラ役のベルティーユ・ノエル=ブリュノーちゃんは、子ぎつねの時からミルクをあげたりして一緒に過ごし、きつねと仲良くなったとか。
<あらすじ>
フランス・アルプス地方で暮らす少女リラ。彼女はある日、生まれて初めて美しい野生のきつねを見て夢中になる。リラはまたきつねに会いたいと毎日山を歩き回るがなかなか出会えず、きつねの足跡を見つけた雪山で足を骨折してしまう。季節はめぐり春が来て、回復したリラはとうとうきつねの巣穴を見つける。リラが以前出会ったきつねは母親になっていた。それからリラは毎日きつねの元に通い、きつねも徐々に警戒心を解きリラのそばまでやって来るようになる。(きつねと私の12か月公式サイト)
もうねぇ・・・これは素晴らしい![]()
見事な大自然&野生動物たちの映像。
冒頭、リラがテトゥと名付けたきつねと出会う森にやってくる朝。
それだけでもう、これはいい映画だわ・・・と思って目頭が熱くなったもん。
下に感想を書いた『ミーアキャット』の監督さんは『皇帝ペンギン』を観て感動し、「ペンギンの次に人気の出そうな動物ってなんだろう・・・あ!ミーアキャット!」ってなノリでミーアキャットに目をつけたらしく(笑)、それはそれでとっても面白く興味深いドキュメントに仕上がってはいましたけども。
同じ動物映画でも、この圧倒的な違いをなんと表現したらいいのでしょう。
なんていうか・・・ジャケ監督の映像は映画的芸術度が違う。
野生動物をただ撮影するだけでも大変だろうと思うのに、満月を背景としたきつねのダンスとか、これでもか!ってくらいビューティフルな奇跡の映像がいっぱい。
ちょっと変わったセンスの良い音楽や、詩的なナレーションがまた物語を静かに盛り上げるんです。
フランス語ってのもポイントなのかも?
リラのきつねに対する想いは、ほとんど恋のようなもの。
好きであることに理由なんてなく、きつねに一目会いたい、仲良くなって触れ合いたいと強く願います。
少女ときつね。無垢なもの同士が見つめ合い、心が通じ合う瞬間はとても感動的。
リラ役の子がまたむちゃくちゃいい演技をするんです。
彼女がきつねとの日々の中で嬉しそうに微笑み、力強く野山を駆け回るたび涙が![]()
なぜか宮崎アニメや、マイフェイバリットムービー『E.T.』を連想しました。
リラってちょっともののけ姫みたいなとこあるし。アルプスの少女ハイジでもあるね。
きつねがETかよ!って怒られそうですが、たぶん私、こういう種の違う者同士の心の触れ合いみたいな話に弱いんだと思いますです。
テトゥだって、きっとリラと一緒にいたかった。
まるでワンコのように仲良くなっても、テトゥの中には人間が束縛することなど許されない絶対的な野生がある。
リラの無垢な罪は人間のエゴそのもので、身に沁みるものがありました。
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