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2009年3月

バイオメガ6巻!

昨日なんの気なしに本屋さんをぶらついていたら・・・
出てるじゃないか!『バイオメガ』の6巻がっ!最終巻がぁ〜

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私としたことが・・・発売日をまったく把握しておりませんでした。んもー。バカバカ!!

宇多田ヒカルさんもおっしゃっているように、弐瓶勉のあまりの天才ぶりにほとんどの読者がおいてけぼり〜なここ最近の『バイオメガ』。
48億キロメートルの彼方までついていくには、「ついてくぞ!!」という強い意思が必要。
ぽけっとしてると、15年とか50年とか400年とか、さくっと過ぎてるしね。

最終巻を読み終えて思ったのが・・・
一見殺伐として乾いた世界のいたるところに、そこはかとなく切ない“愛”が感じられるなぁということ。
実は『バイオメガ』は、気が遠くなるほど壮大な愛の物語だったのですね。
家族愛、人類愛、母性愛、一夜限りの愛・・・じいさんなにげに現役だったしね。

でもっていいとこは結局、熊さんが持ってっちゃったような気がする。
67ページのコズロフの横顔がシブイです。
ニアルディとフニペーロの一騎打ちは、『BLAME!』におけるイヴィとセウの名勝負を彷彿とさせました。

とにもかくにも大団円!
みんなあっちこっち飛ばされちゃったけど、なんだかんだでいろいろ丸く納まったんじゃないでしょうか。

知られざるエピソードはいくらでもありそうだし、もうちょっと続けてほしかった気もするけど、これで『バイオメガ』は終了。
『ブラム学園!』で見せてくれた弐瓶さんの新境地が、5巻6巻を読む限り『バイオメガ』にも少し影響しているように感じました。

アフタヌーン2月号(買いそびれた。とほほsweat02)に掲載された弐瓶さんとギレルモ・デル・トロ氏の対談によれば、アフタヌーン6月号より“シドニアの騎士”というタイトルで“巨大ロボットの出てくる宇宙もの”を新連載予定らしいです。
それってちょっと“すずめが”を連想しちゃうなぁ。楽しみshine

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スラムドッグ$ミリオネア

Slumdogmillionaire

ゴールデングローブやアカデミー、そのほか各映画賞を総なめの話題作です。
ひとあし早く試写会で観させていただきました!
試写までに時間があったので、狙ったわけじゃなくインド料理のお店で食事をしたんだけど、なにげにピッタリのチョイスでしたわんdelicious

<あらすじ>

テレビのクイズ番組で、全問正解まであと一問と迫った、インドスラム街出身の青年ジャマール。
しかし、教育を受けてない彼が答えを知っているはずがないと、詐欺容疑で警察に逮捕されてしまう。
ジャマールは無実を照明するため、自分がなぜ答えを知っていたか、ストリートチルドレンとしてどんな暮らしをしてきたかを警察に語り始める。

スラムドッグ$ミリオネア 公式サイト

幼い頃に母をなくしたジャマールは、インドのスラム街で、兄ラシームと共に何度も修羅場をくぐり抜け生きてきた。
一般的な教育なんて受けていないけれど、クイズの答えはすべて、過酷な日々を生き抜く中で身をもって学んでいたのだった。
いつだってギリギリの選択をしてきたジャマール。
彼が人生において学び得たのはクイズの答えだけではない。
司会者のプレッシャーに負けない冷静さ、狡猾な大人の嘘を見抜く目、
そしてどんな時もけしてあきらめない強い心。

英米合作映画でありながら、舞台はインド。
ジャマール役のデーヴ・パテルはイギリス出身だけど、それ以外はすべてインドの俳優さんだったり、現地で見つけた演技経験のない子どもだったりするらしいです。
この子どもたちがとにかくみんなかわいいshine
映像もストーリーも、発展途上にある街特有の疾走するようなエネルギーに満ち溢れていて、雰囲気的にはフェルナンド・メイレレス監督の『シティ・オブ・ゴッド』を連想させます。
しかしこの作品が一風変わっているのは、ジャマールの波瀾に満ちた人生を、日本でもおなじみのクイズ番組“ミリオネア”とリンクさせているという点。

ミリオネアと言えば、日本人にとってはイコール“みのもんた”・・・ですよね。
最初この映画のあらすじを聞いたとき、みのもんたとダニー・ボイルがどうにも結び付かなくて首をひねっていた私・・・だがしかし!観てみて納得。
みのさんの黒光りするプレッシャーフェイスすら記憶の彼方に吹っ飛ばすパワーが、この映画にはあります。
全問正解すれば2000万ルピー!日本円にして約4000万円!がんばれ!ジャマール!!
ちなみに、劇中のクイズのうち、私にも答えが分かったのは最後の一問だけでした。
むかしNHKでアニメやってたからさ。
さんじゅううん年も生きてきて、学んだもの少なすぎsweat02

それからこの映画は、単にスラム街の少年が億万長者になるだけの話ではなくて、若者たちのピュアなラブストーリーでもありました。
物語の軸はむしろ、ラブの方だと言ってもいいくらい。
恋人たちと駅ってそれだけで絵になる。
そのベタな感じ、甘酸っぱくてキュンとする感じがイイんですheart
いかにもインドらしいエンドロールはちょいと拍子抜けではあるけれど、ジャマールとラティカがハッピーならそれでいいんじゃない♪って思っちゃいました。

最後にトリビア。
幼いジャマールがう◯こまみれになるほど憧れていたインドのスター俳優アミターブ・バッチャンは、インド版ミリオネアの初代司会者なんだそうな。へぇー。ってそれはまた違う番組ですから。

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ファニーゲーム U.S.A.

Funnygames

クラシック音楽のタイトル当てっこをしながら、湖畔の別荘へと車を走らせる親子のささやかな幸せ。
そこへ暴力的にかぶせられる、大音量のハードコアミュージック。
赤い文字で“FUNNY GAMES" タイトルがドーン。
たったこれだけでもう、いいようのない不快感を感じさせてくれます。
「なんでこんな映画観にきちゃったんだろう」と、幾度となく思いましたとも。

<あらすじ>

三人家族のファーバー家はバカンスを過ごすため、湖畔の別荘へやってきた。
妻アン(ナオミ・ワッツ)が夕食の準備をしていると、友人宅の使いだという青年ピーター(ブラディ・コーペット)がやってきて、卵を分けてくれと言う。
アンは快くピーターに卵を渡すが、ピーターは渡されたばかりの卵を手を滑らせて割ってしまう。

ファニーゲームU.S.A. 公式サイト

やつらにとっては、卵を割るのも、命を奪うのも、同じこと。

『ファニーゲームU.S.A.』を観る前に、元祖『ファニーゲーム』を観ておきたかったのだけど、最寄りのツタヤには置いてなく、“おかしなゲーム”初参戦となりました。
ちっともおかしくないっつーの。

なんでも、元祖と寸分違わぬセット&構図&セリフでリメイクされているらしいですが、こんなどす黒い映画を二度に渡り世に解き放つミヒャエル・ハネケ監督の情熱には、ある意味脱帽せざるをえません。

最後の最後まで救いとか、この手の映画にありがちなどんでん返しなんてもちろん皆無。
生半可な映画じゃないことは分かっているはずなのに、ジョージ坊やが逃げ出すシーンや、ボートの中のナイフや・・・やっぱり期待しちゃうんだよね。
そしてことごとく裏切られるのです。これ以上ないくらいにあっさりと。

賛否両論は当然の問題作であることは間違いないものの、恐怖を煽る演出は冴え渡っているし、ナオミ・ワッツの絶望顔は相変わらず絶品だし、心の中で何度も「もうやめて!」と叫びながら、持続する緊迫感のトリコになっていたのも事実。

映画って本来、エンターテイメントだと思うんす。
邪悪な若者にズタボロにされる親子の映画を観ることで得られる不快感を、私たちは楽しんでいるのか。
マイケル・ピット演じるポールと不意に目が合う瞬間、「君たちを楽しませるためのゲームなんだよ」と言われている気がしてゾッとしました。こっち見んな!!

理由のない悪意による犯罪なんて別段珍しくもない世の中なだけに、これが単なる虚構だとは言い切れず。
スタイリッシュかつ凶悪な、唯一無二のリアル。
ハマる人はとことんハマってしまうのでしょう。
そういう私も、元祖『ファニーゲーム』をやはりなんとしても観なければ・・・と、
懲りずに強く思ったのでした。

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映画占い♪

由香さんのブログ『★YUKAの気ままな有閑日記★』で拝見し、
「これは楽しそう♪」ってことでさっそくやってみましたheart

映画占い・・・アナタの性格を映画の登場人物に例えて占います!

わたくしkenkoを映画の登場人物に例えると・・・

1Thesilenceofthelambs

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

Clarice クラたんheart

愛しのハンニバル・レクターさまに、

Lecter "Hello, Clarice."

とか言われちゃうんだぜぇーーー(≧∇≦)

「性格」「適職」のところを見てみると、あまり当たってるとは言えないんだけどsweat02
クラリスってだけで、テンション上がりました♪

興味のある方はぜひともやってみてちょ。

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永遠のこどもたち

Elorfanato

『ヘルボーイ』のギレルモ・デル・トロが製作で参加しているスペイン映画。
昨年末、ベストに入れてるブロガーさんもけっこういたし、一刻も早く観たかった作品です。
ようやくこちらでも上映されました♪

<あらすじ>

海辺の孤児院で6人の子どもたちと共に暮らしていた少女ラウラは、ある日里親に引き取られることになる。30年後ラウラ(ベレン・ルエダ)は、障害を持った子どもたちの施設を開くため自分が育った孤児院の建物を買い取る。彼女には医者である夫と7歳の息子シモン(ロジェール・プリンセプ)がいたが、シモンの空想癖をラウラは心配していた。そして開設パーティーの日、シモンは突然姿を消してしまう。永遠のこどもたち公式サイト

今回のデルトロはあくまでも製作側なわけだけど、やはり全編にわたりデルトロ色が滲み出ているなという印象。
これまでデルトロがスペインで撮ってきた作品『デビルズ・バックボーン』『パンズ・ラビリンス』と合わせて3部作と言ってもいいくらい、それぞれに一貫したテーマを感じます。
それは、不幸な結末を迎える子どもたち。
どこにも救いがないような悲劇に、いつだってデルトロは、暖かい金色の光をあてるのだ。
シンプルでノスタルジックな音楽は、ララバイでレクイエムなのです。

デルトロのホラーって、実はホラーとしてはあんまり怖くなかったりするので油断していたのだけど・・・今回のはけっこうちゃんと怖かったsad
ビクゥッ!!とさせられたシーン、多数sweat02
特にベニグナとトマスにはビビらされたわ・・・
音響によるドキドキ効果も、かなりのものだったんではと思います。
『パンズ』や『ヘルボ』のようなおもしろキャラは出てこないけどね。

我が子がいなくなってしまうお話ってことで、最近観たばかりの『チェンジリング』をつい連想してしまうけど、あちらがホラー映画並みに恐ろしい社会派サスペンスだったのに対し、こちらはまごうことなきホラー。
でも実は『ピーターパン』をモチーフにしている。
目には見えないけれど、私たちが暮らす世界の隣りにきっと存在しているネバーランドでは、子どもたちは永遠に子どものまま。
すっかり大人になってしまったウェンディが、再び彼らの元に戻ったとき、灯台の光はネバーランドを見守るように優しく照らすのだった。

映画の冒頭に出てくる、一見なんでもない子どもたちの遊びのシーンと、子どもの手が壁紙をビリビリとめくったうしろに違う壁紙が出てくる、というタイトルバックの映像が、実は物語の核心にふれる重要なヒントになっているというのは、心憎い演出だなぁと思いました。

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