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2009年4月

ホルテンさんのはじめての冒険

Horten

チェコ映画の次はノルウェー映画。
またもや、人間讃歌なほっこりムービーなのです。

<あらすじ>

線路沿いのアパートで小鳥と共につつましく暮らし、オスロの鉄道運転手として40年間ひたすら規則正しい日々を送ってきたホルテンさんにも、定年退職の日が近づいていた。
華々しい席は苦手なホルテンさんだが、退職前夜、同僚たちが開いてくれたパーティーでいつもと違う行動をとってしまったためか、奇妙な出来事に巻き込まれ、翌朝40年間で初めての遅刻をしてしまう。
動揺し、その場から逃げ出してしまうホルテンさん67さい。
とりあえず自宅に戻り、気持ちが落ち着いたところで、施設にあずけている母親に会いに行くことにするが・・・

ホルテンさんのはじめての冒険 公式サイト

鉄道ひとすじ40年!
ホルテンさんの生真面目さは、まるでひとむかし前のニッポンのお父さん。
閉塞感のある雪景色や、かわいらしい街の佇まいは異国情緒溢れているけれど、人間模様に関しては不思議なほど親近感が。
北欧の人の気質は日本人に似ている、と『かもめ食堂』で誰かが言ってなかったっけ。

パイプをくわえたダンディなホルテンさんが、次々と起こる不条理な出来事に右往左往する様は、淡々としているぶん余計に面白く、つい笑ってしまいます。
後半にはホルテンさんもいいかげんヤケになったのか、トラブルに自ら飛び込んでいるようにも見えたし。
ホルテンさん、住居への不法侵入率高し。
道で寝てるおっさんをナンパしちゃいかんよcoldsweats01

しかしこの映画、予告編で受ける印象ほど、ひたすらシュールなコメディというわけでもありませんでした。
ホルテンさんが退職後の混乱の中で出会う人々・・・スキージャンパーだった母をはじめ、タバコ屋の主人と常連客のおじいさん、道で酔いつぶれていた元外交官。
人生の終盤に待っている、老い、孤独、そして死を、ホルテンさんは彼らの中に見、また自らの人生にも重ね合わせます。

「人生は手遅ればかりだが、逆に考えればなんでも間に合う」
目隠しドライブの果てに、ホルテンさんはある決心をするのでした。

けして感情豊かで饒舌な主人公ではないけれど、ホルテンさん役のボード・オーヴェ氏の存在感、そしてここぞという時の表情がすばらしいです。
ようやく運転手の制服を脱ぎ捨てたホルテンさんの晴れ晴れとした笑顔に、思わず目頭が熱くなってしまいました。
いい映画でしたshine

Horten2

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英国王給仕人に乾杯!

Iservedthekingofengland

英国王給仕人に乾杯!というタイトルにもかかわらず、大きすぎる勲章を斜めがけにして胸を張る小さな男ヤンは、英国王に給仕しません。
駅のソーセージ売りとしてスタートしたヤン。
“百万長者のホテル王になる”というヤンの夢は、果たして叶うのか。
観たのはずいぶん前なのだけど、すごく気に入った作品なのでちゃんと感想を書いておこうと思います。

<あらすじ>

共産主義の監獄を出所し、ドイツ国境沿いにある廃村に向かうヤン。
かつて田舎町のホテルで給仕として働いていたヤンには、百万長者になるという夢があった。
転機のたびにステップアップを重ね、ヤンはついにプラハの一流ホテルの主任給仕になるが・・・

英国王給仕人に乾杯!公式サイト

イジー・メンツェル監督の映画を観るのは初めて・・・というか名前を聞くのも初めてだし、チェコの映画自体初めてです、たぶんsweat02
観る予定リストにも入れていなかったのになんで観たのかと言うと、先に観たおともだちがすごく楽しそうに感想を聞かせてくれたから。

ナチスドイツやスターリン主義のソ連に翻弄された時代のチェコが舞台で、歴史的背景はけして明るくはないのに、映画全体から受ける印象は極めてファニーかつエレガント。
人生のわびさびを哀愁たっぷりに描きながら、まるでおとぎ話のようでもある、不思議な雰囲気を持った作品。

物語は、年老いた主人公ヤン・ジーチェが語り部となり、“幸運と不運のどんでん返しだった”という自らの波乱の人生を振り返るスタイルで進みます。
現在のヤンと、若き日のヤンはそれぞれ違う俳優さんが演じており、どちらもちびっ子で好演。

ヤンが田舎町のホテル → お金持ちの別荘 → プラハの由緒あるホテルと、なんだかんだで順調にステップアップを重ねて給仕の仕事をしていく中で出会う魅力的な人々、そして珠玉のエピソードの数々。

守護天使のおじさん始め、お金を湯水のように使って美女と戯れるおじさん、客を一目見るだけで何を注文するか分かってしまうおじさん(←この人こそが英国王に給仕した人だったりする)などなど・・・
お札を部屋いっぱいに敷き詰めてご満悦とか、テーブルに横たわらせた裸同然の美女を眺めながらごちそうを食べたりとか、男のエゴ丸出しで本来ならば不快に感じるはずのシーンも、不思議とちっとも不快じゃありません。

むしろそんなおじさんたちが可愛らしく思えてくるくらい。
彼らの幸福そうな顔を見ていると、こっちまで幸せな気分になります。
美しい女性はエロティックな女神で、お金を払うのは男だけども、その場を美しさで支配しているのはあくまでも女性のほう。だから不快じゃないのかもしれないな。

背丈が小さく中性的な印象のヤンが、あんがい美女にモテたりするのも楽しいshine
ひなぎく、お札・・・美女とベッドを共にするたび、今度はいったい何で美女の裸体を飾るのかな?と、変なところで期待してしまいますcatface

老いも若きも男も女も、貧乏人も金持ちも、床に散らばったコインを這いつくばって拾わずにはいられないすべての人間に対する、辛辣でありながらどこまでも大らかで優しさに満ちた目線。
それがメンツェル流なのかしら。
守護天使のおじさんの無事が確認できただけでほっこりハッピーな、軽やかなラストでした。

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ディスカス♪

引きこもり主婦のたのもしい味方、ツタヤディスカス。
前々から興味はあったのだけど、このたびようやっと加入いたしました。
いま月会費1,974円で8枚レンタルできる“定額レンタル8”というプランが、無料お試しキャンペーン中なのね。

いやはや、こりゃ大変ベンリなうえ、とっても楽しいす。
パソコンで観たい作品をちょちょいと選んでおけば、翌日にはおうちのポストに届いてるんだもの。

さて、わたくしkenkoがディスカスした最初の8枚。
観た順番に、簡単に感想を書いてみたいと思います。

Littlegirl 白い家の少女(1976)

kurosuiさんのレビューを読ませていただき、無性に観たくなってしまった一枚。
子どもの頃、テレビのロードショーでドキドキしながら観た記憶がある作品です。
すっかり大人になったいま観てみると、まなざしにどこまでも深く暗い影をたたえた13歳のジョディ・フォスターが、こうして映像の中とはいえ永遠に存在することが奇跡のように思えます。

Taxidriver タクシードライバー(1976)

少し前に地元の映画館で上映されていたのを見のがしてしまい、やっぱりどうしても観たくってレンタルしてみました。
ディスカスのシステムがよく分かってなくて、予約リストってのにポイポイ入れてたらいつのまにか発送済みになってて最初に届いたのが『白い家の少女』と『タクシードライバー』。
けして狙ったわけじゃないんです。でもこれは明らかに13歳のジョディ祭りだよなぁcoldsweats01
言わずと知れたスコセッシ監督初期の傑作。やっぱこの頃のスコセッシはとんがりまくってますわ。
デニーロ若い!ハーヴェイ・カイテルも出てるの知らんかったです。

Thelangoliers スティーブン・キングのランゴリアーズ(1995)

2008年、kenko的映画ベストの第2位は『ミスト』だったんですけども、映画ブロガーさんの感想をたくさん読ませていただく中で、何人かの方が「ランゴリアーズに似てる」とおっしゃっていて興味を持った作品。
これテレビドラマだったんですねぇ。
前後編が一緒に収録されているため180分もあってビックリ。
でも全然飽きないの。キングらしいシュールな恐怖の中に、いつまでも浸っていたいと思わせる面白さ。
哀しきイカレポンチ、トゥーミーさんから目が離せませんでした。

Craigtoomy 紙“ビリビリ”フェチ

昔のアニメかスポコンドラマみたいな元気いっぱいのラストカットにちょっと笑った(笑)

Incoldblood 冷血(1968)

どこまでも陰鬱な作品が続きます。
フィリップ・シーモア・ホフマンの『カポーティ』は結局観ていないのだけど、こっちの方が興味があって。
ペリーとディック、一家を惨殺した二人の若者に寄り添った形で物語は進み、彼らの歪んだ心の中にも人並みの良心が確かに存在していたのだと分かる。
何より恐ろしいのは、理由なき人殺しがモンスターではなく、ただの人間であるということ。
ラストの絞首刑のシーンが凄まじいです。クインシー・ジョーンズの音楽、激シブ。

Thebiglebowski ビッグ・リボウスキ(1998)

『バーン・アフター・リーディング』を観たあと、やっぱコーエン兄弟のコメディっていいな♪ってことで『ビッグ・リボウスキ』をセレクト。
ジェフ・ブリッジス演じるデュードが魔法のジュウタンで空を飛んだりとか、MGM並みに愉快なミュージカルシーンが好きheart
カルアミルクを飲みながら、ボーリングしたくなっちゃいますね。

Escapefromnewyork ニューヨーク1997(1981)

ジョン・カーペンターがブイブイいわせてた頃のカルト系傑作SFムービー。
いかにも私好みなのに実は観たことがなくて、ケラ監督映画『グミ・チョコレート・パイン』にこのタイトルが出てきたとき、ちょっと残念な思いをしたのだった。
カート・ラッセル演じる主人公スネーク・プリスキンが、ゲーム“メタルギアソリッド”のスネークのモデルだというのは、有名な話なんですってね。
この頃のカート・ラッセル、とにかくカッコよくってハマリ役です。

1 lovely

個人的には敵チームのボス、デュークの手下パンクのキャラがツボだったのに、わりとあっさりやられてしまったことがちょいと残念でした。

はー。正直、月8本じゃぜんぜん足りないわ。
それとディスカスに加入した真の目的・・・元祖『ファニーゲーム』が在庫数に対してやたら大人気で、ぜんぜんレンタルできーん!
気長に待ってればいつか順番が回ってくるんでしょうか?
いくら観たくても買う気にはどうしてもなれないのよsweat02

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;: 追記 :;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:

最初の8枚!と言いつつ、6枚しか紹介していないことにいまごろ気が付いたので追記。
どうやらモウロクし過ぎて、数もかぞえられなくなってしまったようですsweat02

7枚目は『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)

Dawnofthedead

全速力で走ってくるゾンビさんは恐ろしいので苦手なのだけど、『ウォッチメン』ザック・シュナイダー祭りってことで。
『ウォッチメン』原作本ゲットしました♪
今じっくり読んでる途中catface

8枚目は『遊星からの物体X』(1982)

Thething

ジョン・カーペンター&カート・ラッセル祭りってことで。
この映画を初めて観たのは中学生くらい?例のごとく兄のセレクションでしたが、当時は何がどうスゴイのか良く分かってなかったです。
オープニングタイトルのビジュアルが超好きheart
“THE THING”という文字がじゅわっと出てくるやつ。
ワンちゃんの熱演に助演男優賞!
『寄生獣』の最初の方にも似たような不気味なワンコが登場しますが、アイデアはこの映画からだったのかもね、と今更ながら思いました。

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御宝にゃんこ

広島県三次市三次町にある、御宝屋cafeで出会ったネコさん。

Manchan1 まんまるおめめの美人さんheart

Manchan3 りんとした横顔。

Manchan2 でもちょっぴりメタボなの。

御宝屋cafeは、三次町の古い酒蔵を改装したカフェ。
とても雰囲気の良いお店です。

Kimono キモノから透ける光がキレイshine

Cake ケーキにもネコさんがcat

わたくしごとでアレですが、諸事情により広島市から三次市にお引っ越ししました。
ま、どっちにしろ広島県内ですけども。
お仕事も3月末でやめて(すごく楽しい職場だったので残念)、専業主婦生活まっさかりな今日この頃。

ソメイヨシノはさすがに散ってしまったけど、今はシバザクラが満開だよん。

Shibazakura

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バーン・アフター・リーディング

Burn_after_reading

コーエン兄弟の最新作は、二人にとって初めてのスパイ映画!試写会で観てきました。
原題を直訳すると「読んだら燃やせ」。観賞後、その言葉が胸に沁みます。

<あらすじ>
アルコール中毒が原因でCIAをクビになったオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)は、暴露本を執筆中。
オズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は財務省連邦保安官のハリー(ジョージ・クルーニー)とW不倫中で、以前から密かに計画していた離婚を有利に進めるため、夫のPCデータをまるごとCDROMにコピーする。
しかしそのCDROMがふとしたことからフィットネスセンターで働くチャド(ブラッド・ピッド)の手に渡ってしまう。
チャドは、全身整形費用が欲しい同僚のリンダ(フランシス・マクドーマンド)と共謀し、オズボーンを脅す計画を立てるのだが・・・

バーン・アフター・リーディング公式サイト

ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジョン・マルコヴィッチ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンというクセモノ系演技派俳優5人をメインに迎えた、コーエン兄弟本領発揮のブラック・コメディ。
冒頭、マルコヴィッチがCIAをクビになるシーンのやりとりから一気に引き込まれて、エンドロール後もずっとニヤニヤ笑いがおさまらない感じ。
エンディング曲の歌詞がまた笑えるしcatface

キャストのそうそうたる顔ぶれだけでわくわくするような映画ですけども、なんでもスウィントンとリチャード・ジェンキンズ(マクドーマンド演じるリンダ・リツキの上司役)以外は“あて書き”だったというから驚き。
あて書きとはすなわち、特定の俳優を想定した上で脚本を書くこと。
つまり、「あの俳優がこんな役やったらおもろいんちゃう?」ってなノリで書かれたわけですね。
ブラピなんてこれまでの経歴、イメージからすると衝撃のおバカキャラで、こんなキャラであて書きって本人にしてみればけっこう複雑な心境だったかもしれないのに、とにかくまぁはっちゃけて演じていて、いちいち笑かしてくれます。
共演シーンの多いマクドーマンドは笑いをこらえるのがタイヘンだったらしい。
コメディというのは役者の腕の見せどころであり、またキャスティングにおけるコーエン兄弟の目のつけどころの良さにもつくづく感心してしまったのでした。

しかしブラピのはむしろ、その奔放さがかわいらしく見えるくらいの愛すべきアホキャラで、残り4人の救いようのないアホっぷりが物語をどこまでもややこしく、そして取り返しのつかない結末へと導いていきます。
肩書きだけは立派な人たちがあくまでも真剣に、必死でやってることのひとつひとつがとにかくバカバカしくてズレていて、その微妙なズレが積み重なってようやく辿り着く、笑えるか笑えないかのギリギリの終着点がいかにもコーエン兄弟らしい。
んでラスト、CIAお偉いさんとその部下のひとことでやっぱり笑ってしまうのだけどcoldsweats01

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シェルブールとロシュフォール♪

フレンチミュージカルの傑作、『シェルブールの雨傘』と『ロシュフォールの恋人たち』がデジタルリマスターされてスクリーンで観られるなんて、なんという幸せshine

私はシェルブール → ロシュフォールの順でハシゴしたんだけど、なんとなく気分でひとつの記事にまとめちゃいます。

まずはシェルブールから。

Umbrellasofcherbourg シェルブールの雨傘(1964)

世界でいちばん美しい人カトリーヌ・ドヌーヴが、世界でいちばん可憐だったころの映画!
ジュヌヴィエーヴを演じる20歳のドヌーヴは、ほんっとうに、むんぬすごく、可愛いですheart

Catherine_deneuve1 mon amour・・・
Catherine_deneuve4 je t'aime! je t'aime! je t'aime!

若いお嬢さんから年配のご夫人まで、今も昔も変わらずすべての女子の憧れribbon
実際、シェルブールを観にきている客層がそんな感じだったなぁ。

そういう私はうちのママンと一緒に観たんだけど、観終えてすぐの彼女のお言葉↓

「たったそれだけの話だったっけ?」

・・・・・おかーさぁーーんsweat02
確かにストーリーはかなりシンプル。
ものすごくおおまかに言えば、若い二人の激しい恋は戦争によって引き裂かれ、やがて別々の道を歩んでゆく・・・ってだけのお話だもの。
しかしシンプルだからこそ、人生における出会いと別れ、喜びや哀しみが際立つのだと思うし、また多くの人の共感を呼ぶのだろうと思いました。
恋愛まっただ中の女子なら「彼がいないと生きていけない」と言って泣き崩れるジュヌヴィエーヴに涙するかもしれないし、お母さん世代ならジュヌヴィエーヴママの「時間に身を任せることよ。2年後にはきっと忘れてるわ」という言葉に深く頷くことでしょう。
そしてそんなよくある母娘のやりとりすら、斬新な色使いを背景に美しい女優たちが歌うことによって、とてつもなくファンタジックでドリーミーなものになるのです。

ドヌーヴもキレイだけど、ママ役の人もマドレーヌもすごくキレイで魅力的shine 特にママが好き。
ぶっちゃけ、あくまで個人的にですけども、シェルブールに出てくる男性陣ってギイ含めどうでもいいんす、私。
ジュヌヴィネーヴに結婚を申し込むお金持ちの彼が、もうちょっと年上のシブイおじさまだったらなぁ〜なんて思うし。

そしてファッション!
ドヌーヴが着ているお洋服はどれもこれもガーリーで上品でシンプルで、今見てもとっても素敵。
影響されやすい私は、翌日ショップでたまたま見つけたキレイなグリーンのスプリングコートを衝動買いしてしまったのでした。気分はジュヌヴィエーヴだもーん♪

続きましてロシュフォール。

Demoisellesderochefort ロシュフォールの恋人たち(1967)

シェルブールから3年後、さらに美しさに磨きをかけたドヌーヴが、実姉フランソワーズ・ドルレアックと双子の姉妹を演じたカラフルでハッピーなミュージカル。

Catherine_deneuve5 美しき姉妹shine

シェルブールはセリフすべてが歌だけど、こちらは普通の会話劇のあと気持ちが盛り上がったところで歌ってさらにテンションUP♪という通常のミュージカル形式です。
ミシェル・ルグランの名曲の数々。思わずメロディを口ずさんでしまう♪

なんと言っても特筆すべきは、ドルレアックの運命の恋人役でジーン・ケリーが出演していること!
彼のパワフルなダンス、そしてあの笑顔を見てるだけで胸がいっぱいになって泣けてくるという変なスイッチが私の中にあるんだす。ジーン・ケリー大好きlovely

Demoisellesderochefort2 巴里のアメリカ人は最高の恋人heart

ドヌーヴにももちろん運命の相手がいて、お互いに出会いたい!と強く思っているのだけどなんと最後の最後までニアミス!
でも二人は運命だからこそすれ違うのだし、出会ったとたん恋に落ちるのは必然。
そんな恋の予感に心ときめかさずにはいられない演出がニクイです。

登場人物たちはみな誰かを想っているのだけど、相手に対するダメ出しの理由が「目が青くないから」とか「名前が変だから」とか、しょうもないのがちょっと笑えるcoldsweats01

シェルブールとロシュフォール。
色彩と音楽とファッションとドヌーヴ。
春にぴったりの、心躍る至福の二本立てでしたnotes

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夜桜にゃんこ

県北のとある桜スポットで出会ったネコさん。

Yozakuraneko

きちんと座って夜桜を見上げるその姿。ステキです。

ここらへんは気温が低めなのでまだ五分咲きくらいでしたけども、
風情があってなかなかよろしゅうございましたcherryblossom

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ウォッチメン

Watchmen

またまた更新が滞ってしまったsweat02
C noteとしては珍しく、ブログパーツなど貼ってみたりなんかしつつ(右下の方にスマイル君がいます)、むちゃくちゃ楽しみにしていた『ウォッチメン』がついに日本公開!ひゃほーい♪

ウォッチメン公式サイト

テリー・ギリアムはじめ多くのクリエイターたちが映像化に着手しながらも、複雑で壮大な世界観を表現しきれず断念してきたという伝説のグラフィックノベルが原作。
このたびようやく完成にまでこぎ着けたのは、『300』を手掛け、原作コミックを忠実かつスタイリッシュに映像化することにおいては折り紙付きのザック・シュナイダー。
今回のもほぼ原作通りで、期待を裏切らない完成度!
上映時間168分と気合いが入ってますが、終始スクリーンにくぎ付け。飽きさせません。
ただし容赦ないグロ描写がけっこうあるので、苦手な人は要注意なのだ。

舞台は80年代冷戦下のアメリカ。
“ウォッチメン”というヒーロー集団の暗躍により、アメリカがベトナムに勝利し、ニクソン政権がいまだ続いている世界。
ケネディ大統領暗殺、人類初の月面歩行・・・歴史的事件の影にはいつもウォッチメンが。
アンディ・ウォーホールartやアニー・リーボヴィッツcameraらしき人とのからみもありちょっと楽しい。

ヒーローと言っても、マスクの下はただの人間。
もともとは、マフィアがマスクを付け顔を隠して犯罪を行っていたのに対抗し、警察の有志がハロウィンのような扮装で始めた、法を越えた自警団“ミニッツメン”がはじまり。
ウォッチメンは2代目なのです。

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左からコメディアン(ミニッツメンの時からいた)
シルク・スペクター(ママは初代スペクター。DR.マンハッタンの恋人)
DR.マンハッタン(ノーパン至上主義)
オジマンディアス(お金持ち。世界でいちばん賢いと言われている)
ナイトオウル(バットマン似)
ロールシャッハ(ちびっ子だけど強い。カッコイイheart

で、彼らの中にたったひとり、正真正銘の超人がいるのですが・・・さてどの人でしょう?ってすぐに分かりますね。ひとりだけ明らかに異質な青いのがいるから。
DR.マンハッタンも元は普通の人間だったんだけど、核実験の事故で全身を分解され、自力で再構成して復活したもののこんな青い人になってしまったのでした。
復活した彼は不死身で、時間や原子を自在に操る能力が備わっており、ソ連に対する“歩く核抑止力”として重宝されるようになりました。

しかし観てると分かるんだけど、彼らの行動は時に正義と言うには行き過ぎていて、人々はヒーローという存在に疑問を抱き始めます。誰が見張りを見張るのか?
1977年、ヒーロー禁止条例により、ウォッチメンは引退を余儀なくされてしまうのでした。

それから8年後。
核戦争による世界の終わりまでの時間を示す“終末時計”の針が、刻一刻と0時に近づきつつある1985年。
コメディアンことエドワード・ブレイクが、何者かに殺害されてしまいます。
違法に活動を続けていたロールシャッハは、ヒーローが狙われていると見て、かつての仲間たちに警告をしに行くのですが・・・

前置きが長過ぎですんまそん。
ある程度の前知識があったほうがすんなり入り込める映画だと思い書き始めてみたけど、前置きだけでも情報がぎゅうぎゅうに詰まっていてなかなか簡単にまとめられませんsweat02
そりゃテリー・ギリアムも投げ出すわ。
私は原作を読んだことがあるので良かったけど、そうでなかったら全然ついていけなかったに違いない。
ノーテンキなアメコミヒーローものと思って観にきた人はなんじゃこりゃあ!と思ってしまうかも。
でもアメリカの歴史や世界情勢に興味のある人なら、かなり知的に楽しめるはず。
私たちの世界と照らし合わせ、様々な解釈をすることができる作品。
『ダークナイト』と比べるとアクションシーンなどやや地味ですけども、何度も観て『ウォッチメン』の世界の理解を深めたい!と思わせる、強烈な魅力があります。
長らく絶版になっていた原作が映画の公開に合わせ再版されたらしくて、買ってみようかな〜と思ったらもう売り切れちゃっててびっくり。第二刷を待ちたいと思います。

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