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2009年5月

ナイロン100℃「神様とその他の変種」

今月は、演劇プチ強化月間♪
ケラリーノ・サンドロヴィッチ率いるナイロン100℃の33回公演、『神様とその他の変種』。
5月26日、アステールプラザ大ホールにて、観てきましたshine

Kamisamato

峯村リエ/犬山イヌコ/みのすけ/大倉孝二/長田奈麻/植木夏十/藤田英世/廣川三憲/
猪岐英人/白石遥/
山内圭哉/山崎一/水野美紀

今回の公演のタイトルは、<ケラ&シンセサイザーズ>でケラさんが作った曲と同タイトル。
なんでもこの曲をもとにして書かれたお芝居なんだそうです。
自作の曲名を芝居のタイトルに流用するのは、86年の『カイカイデー』以来で、なんで23年間もやらなかったのかと言うと気恥ずかしいからで、だったらやらなきゃいいのに今回はあまりにピンときたのでやってしまった(チラシより)、のだそう(笑)

今回の舞台、けしてつまらなかったわけではないのだけど、実は思ったほどすんなりのめり込むことができなかった、というのが正直なところ。
前回観た『わが闇』が強烈すぎたせいか、今回の舞台がいつにもまして不条理劇だったせいかは分かりませんが、観賞後、イメージソングとも言えるその曲の歌詞を読んでみてようやく、なんとか飲み込むことができたような・・・
うーん。でも消えないこのモヤモヤはきっと、私自身の人生経験の乏しさゆえだろなsweat02

舞台は古ぼけた洋館。
そこで暮らすサトウ一家は、父(山内圭哉)と母(峯村リエ)と小学生の息子ケンタロウ(みのすけ)父方の祖母(植木夏十)という家族構成。
学校にほとんど行っていないケンタロウにとって、家の向かいにある動物園の動物たちだけが友達。
飼育係のユウチャン(大倉孝二)は、唯一人間の友達。
母は息子のために、新しい家庭教師(水野美紀)を雇います。
前の家庭教師は、急にやめてしまったらしい。ケンタロウもよくなついていたのに。
祖母は母のことを「魔女」と呼んで嫌っている。
サトウ家について聞き込みをしている刑事(猪岐英人)は、サトウ家を訪ねた人間が何人も行方不明になっているという・・・

毎度のことながら、舞台セットに映像を効果的に重ねた超スタイリッシュなオープニングが、鳥肌が立つほどカッコイイです。
ポスターの象がほんとに出てくるわけではないですが、サトウ家の向かい=客席が動物園、なので、なんとなく私たちが動物さんの気分。
まるで悲鳴のような象の鳴き声が、胸を突き刺すよう。
廣川三憲さん演じる神様もちゃんと登場します。語り部的な役どころ。

洋館の古ぼけ感といい序盤の印象はなんだかホラー風味で、ちょっとした演出やセリフの端々からサトウ家の猟奇的な秘密を予感してしまう。
峯村リエさんの淡々としつついいかげんな雰囲気がすごく好きなんですが、こういうシチュエーションだとそれが逆に凄みになって、なんとも言えず怖さを引き立てます。
『すべての犬は天国へ行く』の時の峯村さんをちょっと思い出しました。

サトウ夫妻に始まり、物語が進むにつれて、登場人物たちはみな何かしら罪を抱えていることが徐々に分かってきます。
しかしそれらの罪はすべて悲しい出来事に深く傷ついたり、誰かを大切に想っているがゆえ。
てっきりホラーだと思っていたことの真実が、実はそんなんじゃなかった、というオチは、ケラさんの人間に対する優しさだと思いました。
キーワードは神様、罪、赦し、そして祈り。
動物も出てくるし、なんとなく会場全体がノアの箱船なイメージ。

ずいぶん暗いお話のようですが、もちろん笑いもそこかしこにアリ。
シリアスなシーンでも、ふとさりげない笑いが盛り込まれるところが好きです。
デカイ笑いは、主に大倉孝二さんと山内圭哉さんがとってましたねー。
ナイロン研修生の猪岐英人さん、白石遥さんによる下着泥棒のエピソードも良かったです。

カーテンコールはスタンディングオベーションで、3回目にはケラさんも出てきてくださいました。
少し前に、女優の緒川たまきさんとご結婚されたケラさん。おめでとうございますheart
ケラさんの映画『罪とか罰とか』が、広島ではようやく今週末からの上映で、こちらももちろん観に行く予定。楽しみ♪

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ヨーロッパ企画「ボス・イン・ザ・スカイ」

京都の劇団、ヨーロッパ企画の第27回公演『ボス・イン・ザ・スカイ』。
5月20日、NTTクレドホールにて、観てきました!

Bossinthesky

出演はいつものヨーロッパメンバー10名で、ヨーロッパ企画では初の円形舞台。
だからいつものアステールプラザじゃなくて、NTTクレドホールなのね。

会場に入ると、中央に高さのある円形舞台がそびえ立っており、周囲にぐるりと客席が設置してある。
まるで工事現場の足場のような無骨な作りの舞台ですが、どの方向からでもよく見えるように配慮してあるんだろうなーと思いました。
まるで巨大な現代アートのよう。
そして天井ギリギリの一番高いところに、とぐろを巻いて横たわるドラゴン!!
(実はお芝居が始まってから、それがドラゴンだと気付いたんだけどsweat02

『あんなに優しかったゴーレム』では、舞台を地上、地下と上下に分けるというアイデアが面白かったけど、今回のは前回以上に上下の空間をめいっぱい使ってる感じで、ここを役者さんが登ったり降りたりしながらドタバタ劇を繰り広げるのを想像するだけでもワクワクしてしまいます。
こういう楽しさって舞台ならではshine
開演前、舞台を眺めながら想像する時間がけっこう好き。

舞台が円形ってことは、普通なら両端にあるはずの舞台袖がないわけで、役者さんはいったいどこから出てくるのだろう、と思っていたら、舞台の床から登場。
誰が誰なのかも分からない、消防士のような出で立ちの彼らは<光の戦士>。
神妙な面持ちでドラゴンに近づいていき、手に持った<さすまた>(剣とかではなく)でドラゴンを一撃!!
で、一瞬のうちにドラゴン捕獲終了(笑)
「いやー、あっけなかったねー」
「じゃー次、クリスタルいきますんでー。2名、下に来てくださーい」

RPGゲームをモチーフにしたお芝居なんですが、ノリはあくまでもゆるゆる。
世界の歪み<デーモンズゲート>から現れたというドラゴンを捕獲し、クリスタルの力でゲートに転送するのが、彼ら<光の戦士>のお仕事なんですが、かつて英雄としてもてはやされた時代はあったものの、今ではドラゴンのことを知らない若者も少なくない、そんな設定。
『ドラクエ』や『FF』全盛期にゲームをやりまくっていた世代としてはニマニマしてしまいますが、
逆にそうしたゲームをやったことのない、例えば年配のお客さんなんておいてけぼりかもしれない・・・とちょっぴり思ったけれど、まぁほとんどが若いお客さんだからあんまり関係ないかな。

RPGと言っても、『ロード・オブ・ザ・リング』のようなファンタジックで壮大なストーリー、ではけしてなく(笑)、極めて庶民的な会話劇にファンタジーという非日常をうまく盛り込んでるところが、ヨーロッパ企画らしい笑いを生みます。
「このクリスタル手に入れるの大変だったんだよ。洞窟のいっちばん奥にあってさぁ。
ドワーフとエルフの対立を俺たちが仲裁して・・・・って全部うそ。
業者から買うの。一個7000円で」とか、終始そんな調子(笑)
『ゴーレム』にも出てきた<たべっこどうぶつ>ネタにもウケました。

で、なぜかロックフェスにライバル意識を持ちつつ、本心では行ってみたくてしょうがない光の戦士のみなさん。
なんでそこでロックフェスなのかが、ちょっとよく分からなかったんですけどcoldsweats01
最後はもうひとひねりありそう・・・なところで、終わった感じだったなー。
19時開演で終わってみたらまだ21時前だったから、けっこう短めだったんですね。

次回の公演は2月だそうで、お題も既に決定。
『冬のユリゲラー』が『サマータイムマシンブルース』の本広監督のもと映画化されるってことで(長澤まさみ主演で11月公開予定。諏訪さん、中川さんも出演)、そちらに合わせ『ユリゲラー』を再演するんですね。
タイトルも映画に合わせて『曲がれ!スプーン』。
DVDでしか観たことないから楽しみ♪もちろん映画も。
贔屓の劇団が広島に立ち寄ってくれる流れができつつあるのは、とっても嬉しいことです。

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レモンプディングケーキ♪

お菓子なんて滅多に作りませんが、レモンをたくさんいただいたので作ってみたヽ(´▽`)/

NHK広島の番組『ひろもり』のお料理コーナーでやってたレシピです。

4
5

とっても簡単〜♪
こんな感じに焼き上がりました。

Lemon_pudding1

Lemon_pudding2

表面ふわふわ、中とろとろでうまうまdelicious
レモンのさわやかな酸味がきいてます。
焼きたてアツアツでも、冷蔵庫で冷やしても美味しいです。

甘いものが大好きなうちのネコさんにも、ちょっとだけおすそわけcat

Rum(←ダンナの手sweat02

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つよくいきて、みようとおもう

子どもの頃、毎週日曜よる7時半を楽しみにしていた<世界名作劇場>。
中でも、どの作品がいちばん思い出深いかと言えば、『小公女セーラ』を挙げます。
と言っても、オトナになってからわざわざ見返すほどじゃなかったんですけども、先日たまたまNHKBSでやってたのを懐かしさのあまり観て、なんだか知らないけど猛烈に胸を打たれてしまい、気が付けば号泣していた主婦33歳。

私が観たのは第11話、『プリンセスの誕生日』の回。

父がインドのダイヤモンド鉱山を持つ大富豪であることから、ロンドンにあるミンチン女子学院でまるでプリンセスのような特別待遇を受けていたセーラ。
お誕生日であるこの日も、セーラは美しいドレスを身に付け、テーブルにはごちそうが並べられ、みんなに祝福されて幸せいっぱいだった。
そこへ突然、届けられた訃報。
父が流行病で亡くなった!
さらに父が所有していた鉱山にはダイヤなどなく、セーラが相続するような財産もないという事実が判明。
母はセーラが幼い頃に他界している。
セーラは孤児に、そして無一文になってしまったのです。
これまでセーラを特別扱いしてきた院長先生は手のひらを返したように、セーラに学院を出て行くよう命じます。
セーラの心の拠り所は、父がインドへ立った日に出会ったお人形、エミリーだけ・・・
セーラはいったい、この先どうなってしまうのか・・・!!

てか、こっからがこのアニメの本領というか、院長先生やいじわるなクラスメイトによるセーラへの壮絶なイジメが始まるわけなんですけど。

子ども向けアニメとは思えない、メロドラマちっくな音楽が素晴らしすぎ。
演出もこの時代の名作劇場ゆえか、非常に細かくて丁寧なんですけども、とにかく音楽が異様なまでに物語を盛り上げるんです。
子どもの頃に観たときも、オープニング曲とエンディング曲のなんとも言えない哀しいメロディに心奪われ、今でも歌えるくらいだけど、久々に聴いて改めて胸に沁み入りました。

まずはオープニング『花のささやき

そしてエンディングは『ひまわり

岩崎宏美が歌っててもおかしくないようなこのメロディ。
セーラのこれからの、おしんも真っ青な過酷な日々を思うと・・・この曲を聴くだけで泣けてくるんだよぅcrying

BS2にて、月〜木、午後0:35より放送中の『小公女セーラ』。
今まで見のがしていたのは残念だけど、これから最終話まできっちり観ていきたいと思います。

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劇場版 天元突破グレンラガン/螺巌篇

Grenragan2

観てきたよん♪
劇場版グレンラガン、第二弾にして完結編である『螺巌篇』!
『紅蓮篇』と比べると、ずいぶんとシュールでオトナっぽい印象のポスター。
レジェンド・オブ・グレンラガンに相応しいビジュアルなのです。

<あらすじ>

ついにテッペリンを攻略した大グレン団。
シモンたちが設立した新政府のもと、新都カミナシティで人々は平和に暮らしていた。
しかしある日ついに、月に擬態し人間を密かに監視していた反螺旋族の殲滅システムが稼動。
ニアは反螺旋族が地球に送り込んだ仮想生命体で、メッセンジャーだった。
増え過ぎた人間の螺旋力はスパイラル・ネメシスという現象を引き起こし、宇宙を滅ぼす。
それを防ぐために3週間後、月は地球に激突し、人類は滅びる運命にあるという。

劇場版 天元突破グレンラガン/螺巌篇 公式サイト

『紅蓮篇』の感想はこちら

前回はちっちゃな単館系の映画館で、数ヶ月遅れたあげくたった1週間の上映だったのに、今回はシネコンだしちゃんと4月25日からだし、グレンラガンもずいぶん出世したじゃないか!と余裕ぶっこいていたら、いきなり上映時間が縮小されているじゃありませんか。
観に行けるのは、もはや午前9時10分の回しかなくsweat02
人並みはずれて朝の弱い私にとってはとんでもない早朝ですが・・・行ってきましたとも。
朝っぱらから濃いもん観たわぁ〜
しかしふと気が付くと、後半ずっと涙をぬぐっている自分がいました。
しょこたんの歌が目に沁みるんだっつの。

『紅蓮篇』以上にサービス満点、新カットだらけの『螺巌篇』。
TVシリーズを観たのは半年くらい前なんですが、すでに細かい部分を忘れ始めているため(早っ)、どこが既存の映像でどこが新カットなのかちゃんと判別できないんだけど、なんかもうほとんどが新カットのように思えました。特に後半。
天元突破シルバーニアには腰抜かしましたわ。
そしてお◯ぱいがぁ〜!happy02(そこかい)

最初は敵だった者が改心して仲間になる、というピッコロおよびベジータパターンにとっても弱い私は、登場キャラの中ではヴィラルとロージェノムがお気に入りheart
ヴィラルの「俺も甘い夢を見たもんだな」で、いきなり恋に落ちる女子も多いかと。
ロージェノムに関しては、3Dキャラになってハッキングするシーンが一番の笑いどころで、銀河と銀河をこねくり回して投げつけるというとてつもない荒技「インフィニティビッグバンストーム!!」(だったっけ?)の後の「ラセンガンオーバーロード!!」のシーンが超燃えます。

時空すら超越した壮大なスケールの闘いの渦の中、ふと、アンチスパイラルの言っていることにすんなり同意してしまいそうな瞬間があります。
螺旋族のあくなき欲望、進化する力こそが、宇宙を滅ぼす・・・
あぁそうかも・・・私たちはいつだって、自分勝手にありとあらゆるものを破壊してきた。
シモンたちが大好きなのに、アンチスパイラルの言葉こそがこの世の真理のような気がしてしまうのです。
火山がドッカンドッカン噴火しまくるアニメを観ながら、こんなこと考えるのって変かもしれないけどcoldsweats01
でもそんな不安を、シモンたちはいつだって気合いで吹き飛ばしてくれて、力いっぱい殴りつけて励ましてくれるんだよね。

もともと脳の血管がぶち切れそうなほど熱いアニメですが、こうして二時間強の作品に編集されることによってますますエスカレートしているというか、テンションの高さに関してはアニメに限らずどんな物語もこの作品を越えられないと、このたび確信いたしました。
最初から最後までクライマックスだぜぇ!!とは、正にこのことなのだshine

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グラン・トリノ

Grantorino

2月に公開された『チェンジリング』がまだ記憶に新しい、名匠イーストウッドの最新作。
今回は久々に、役者として出演もされてます。
「監督業に専念するつもりだったけど、脚本を読んで頑固な元軍人という役に興味を持った」と本人も言ってるだけあって、ウォルト・コワルスキーは今のクリントだからこそ演じられるハマリ役。

<あらすじ>

妻に先立たれた孤独な老人、ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)。
息子家族にも疎まれる頑固オヤジであるウォルトの楽しみは、ピカピカの72年製グラントリノを、ビール片手に眺めることぐらいだった。
ある日、隣りに住むモン族の少年と不良グループが庭でもめているのを目撃し、彼らを追い払うべくライフルを手に取るが、ウォルトの意に反し結果として隣家の少年タオ(ビー・ヴァン)を助けることに。

グラン・トリノ 公式サイト

朝鮮戦争帰還兵で差別主義者、実の息子にすら「50年代から抜け出していない」と疎まれるウォルトは、孫のへそピアス、若い神父、アジア系のお隣りさん、とにかく世の中のすべてが気に入らないようで、怒りが頂点に達すると「ガルル〜annoy」とまるでワンコのように唸り、呆れるのを通り越して感心してしまうくらいの毒舌で周囲を威嚇しまくる超!頑固じじぃ。

なんともかわいげのない爺さんなのだけど、ふとした出来事から彼がただのひねくれ者ではなく、一本筋の通った気骨ある人物であることはわりとすぐに分かります。
「口は悪いけど良い人なんだ」そう思えた瞬間から、彼の豊富すぎる差別用語にすら愛が感じられるようになるという不思議。
頑固じじぃであることは間違いないものの、ウォルト・コワルスキーは彼なりの確固とした哲学を持っていて、気が合えば実はけっこうオモロイ爺さんだったのでした。

そんなウォルトがとっても大事に車庫にしまっているのが、72年フォード社製のグラントリノ。
(グラントリノって車の名前だったのねsweat02
日々ピカピカに磨き上げ整備しているおかげで、まるで新車のような輝きを放っていて、へそ出しギャルや近所のチンピラ共も欲しがるくらいのイカしたヴィンテージカーです。
この車は古き良きアメリカの象徴であり、ウォルトの気高い魂そのものでもある。
隣りに住むモン族のタオが、ワルの従兄弟にそそのかされてグラントリノを盗もうとしたことがキッカケとなり、ウォルトとお隣りさんとの奇妙な交流が始まるのですが・・・

『チェンジリング』の重苦しさに比べると、全体的にさらりとした印象。
どちらかというとコメディタッチだし。(てゆーかかなり笑ったcoldsweats01
上映時間も117分とちょうど良く、語り口の分かりやすさやシンプルなストーリー、“グラントリノ”という小道具の使い方の巧さとか、映画とはこうあるべし!というお手本のようだと思いました。

しかしこの気取らない肩の力の抜けたスタイルだからこそ、心の奥深くにじんわり、そして確実に届く力強いメッセージがあります。
ウォルトの渋い歌声と開放的な風景が心地良いエンドロールの間、頬を伝う涙を止めることはできませんでしたweep

ウォルトが最後にとった行動は、けして誰にでもできることではなく、それが最良だと認めざるを得ないものだけれど、やっぱりすごく悲しかったです。
でも「自分が関わったことにケリをつけた」この行動によって、ウォルトの魂は、ただ怯えて暮らすしかなかった若者に確実に受け継がれ、これ以上ないくらいの形で彼の進むべき方向を示してくれました。
ラストシーンのタオの自信に満ちた表情を見ていると、彼の中に息づく信念が、彼の未来をこの先もずっと守ってくれるんだと確信できて、なんだかすごく心強かった。
こんなカッコイイ大人がいてくれたら、子どもはきっと間違った道には進まないのだ。

イーストウッド監督、78歳にして冴えわたる才能は尽きることがなく。
毎回言っててしつこいようだけど、やっぱスゴすぎ。
既に次回作に取りかかっておられるらしく、今後も楽しみでなりません。

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