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2009年6月

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

Evangelion20

観終わるなりすぐさまもう一度観たくてたまらなくなり、立て続けに次の回を本当に観てしまいました。
至福のエヴァタイムどっぷり4時間・・・ってあんたバカァsign02
だぁってぇー、むちゃくちゃおもしろかったんだもんー(≧∇≦)

<あらすじ>

北極のネルフ施設に封印されていた使徒が暴走、真希波・マリ・イラストリアスが搭乗したエヴァ5号機がこれを迎撃するが、使徒といっしょに5号機も消滅してしまう。
第3新東京市のネルフ本部には、初の実戦用量産機となるエヴァ2号機が配備され、そのパイロットとして式波・アスカ・ラングレーが来日する。
アスカは綾波レイのことを<えこひいき>、碇シンジのことを<ななひかり>と呼んで軽蔑するのだが・・・

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 公式サイト

新劇場版第二弾の『破』が、ようやっと公開♪
最初は2008年春って言ってたのよ。
それが1年以上も延びて、『序』の公開から2年近くも経ってようやくですよ。
しかし観てみて納得。ほとんど違う話になっとるじゃないか。
そりゃ時間かかるはずだわ。

『序』がテレビシリーズにおける物語の流れからそう大きく外れたものではなかったのに対し、『破』からはテレビとは違う新展開ってのもうすうす聞いてはいたけれど・・・
まさかここまでとは!!
とにかく驚きの連続。これは完全なる新作です。
新たなレジェンドが今、語られようとしているのです。

そもそもエヴァって、登場人物たちのウジウジっぷりがあまりにも痛々しく、後半の観念的な展開にもついて行けず・・・ぶっちゃけ特に好きなアニメじゃなかったんす。
しかしこの再構築された『新劇場版』は違う。
『序』を観たときにも感じたことですが、登場人物がそれぞれ少しずつ精神的に大人になっているため、見ててイライラしないし、ロボットアクション系アニメとして(ロボじゃないけどね)、映画的カタルシスを存分に得ることのできる極上のエンタテイメントになっております。

シンジやレイやアスカが、以前に比べ確実に素直ないい子になっている点に関しては、心底ほっとする。
お互いを思いやる気持ち、他人に対する優しさ、まごころを君に・・・
あの碇司令までもが、ちょっとだけだけど優しいなんて。
傷つき、自分の殻に閉じこもるしかなかった過去を知っているだけに、新劇場版における彼らの笑顔は実に感動的です。
庵野監督は、自分がボロボロにしてしまった子供たちに、12年も経って救いの手を差し伸べようとしているのかも。
シンジの男らしさ、レイのけなげな行動には胸を打たれたし、いつもヒステリックに周囲に当たり散らしていたアスカ(惣流から式波に名前変更)は、自分自身の孤独と弱さを冷静に受け止め、アスカというキャラクターをお約束的に演じているアスカ・・・に見えたなぁ。切ないweep
しょっぱな登場するのは、新キャラの真希波・マリ・イラストリアス。(なぜみんな波?)
めがねっ娘だわ巨乳だわ、ネコ語は話すわで、萌え要素をあからさまにこれでもかと詰め込んだある意味ベタなキャラ。
謎めいた部分もまだまだ多いけれど、なかなか魅力的な女の子だったにゃ☆

バージョンアップした使徒のデザインには、今回も度肝を抜かれましたです。
どれも生理的にゾゾッとさせられると同時に畏怖せずにはいられない、悪魔的かつ神々しいビジュアルで、こういうのよく思いつくなと感心します。
特に新劇場版における第8使徒(空から落ちてくるやつね)は凄まじかった・・・血の量含め。
そしてコイツを受け止めるために、第3新東京市を疾走するエヴァのなんという躍動感sign03

ネタバレになるので多くは語らないことにしますが、クライマックスにいたるまでの盛り上がりといったらもう・・・!!ハンパないです。
(カヲル君の意味深なセリフ・・・これは人類補完後の世界、という線が濃厚?)
エンドクレジットが流れ始めるやいなや、ざわめく客席。
席を立つ人はただの一人だっていません。ミサトさんの次回予告があるってみんな知ってるから。
やっぱりエヴァって、語り継がれるべき特別な魅力を持った作品だったんだなと、このたび再確認いたしました。

当初、<序、破、急、?>の4部作になると言われていた新劇場版。
てっきりあと2回あるもんだとばかり思っていたのだけど、どうやら次回は『急』ではなくて『Q:quickening』(後編)+『?』(完結編)の二本立てでフィナーレとなるようです。今のところ。
公開時期は未定。また2年後くらいになるのでしょうか。
どんなに時間がかかってもいい。とにかくこの調子できっちりやっていってほしいです。

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ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ

いまさらだけど『サラコナークロニクルズ』、ほんとに観てみよっかなーとか思ってたら・・・
スーパードラマTV!>で6月17日より放送が始まってるじゃないか!!
あやうくもうちょっとでディスカスするところだったっつの。

Sarah_connor_chronicles3_2Sarah_connor_chronicles2Sarah_connor_chronicles1

(ポスターいろいろ貼ってみた)

さっそく第1話と第2話を観てみたんですが・・・
なかなかおもしろかったです!

女子高生ターミー、キャメロンちゃんのビジュアルイメージは、攻殻か『銃夢』ガリィちゃんか・・・もしくはジェームズ・キャメロンつながりで『ダーク・エンジェル』とか連想させますね。
完璧な美形ではないところが逆に好感持てるし(ネコ顔cat)、サラ、ジョンと3人ですっぽんぽんにならざるを得ないあるシーンで、ひとり地味に例のポーズでキメてたりとか(ポスター右端参照)、ひたむきさがいじらしくってなかなか良い子だと思いました。
ゴツいおっさんタイプのターミネーターを無表情でボッコボコにしちゃう姿にも萌え。

サラ役の女優さんは優等生的な美人すぎて、リンダ・ハミルトンのイメージとあまりにもかけ離れていることに最初は違和感があったんだけど、1話を観終えるころには慣れてしまったし。(あっさり)
ジョン役の子はカワイイけど可もなく不可もなく・・・
このまま成長してちょっと間違えたら、3のアノ人みたいになっちゃいそうな要素がときどき見え隠れするのは気のせいでしょうか。(失礼な。ってどっちに?)
エドワード・ファーロングのT2当時の美少年っぷりを超えられる人はそうそういないからなー
(その美少年も今や・・・うわーんcrying

T1およびT2へのオマージュ・・・というよりそのまんまなシーンがてんこもりなのだけど、それも素直に楽しめたし、あくまでもテレビドラマってことで、映画とは違って寛容な気持ちになれるみたいですsweat02
シーズン1全9話というコンパクトさも、飽きっぽい私にはちょうどいい長さ。
(しかしアメリカではシーズン2の打ち切りが決定したという悲しいお知らせも・・・シーズン1と比べ、視聴者数が半分以下に減ってしまったことが原因のようです。世知辛いのう)

第1話と2話にはまだ出てこなかったけど、『ビバヒル』デイビットことブライアン・オースティン・グリーンもカイル兄役で出演しているらしい。
デイビットはどうなったってデイビットにしか見えない気がして、その点ちょぴっと心配。

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お昼寝にゃんこ

派手なハリウッド映画ばっかりでなんか疲れてきたので、久しぶりにネコ写真でもcat
撮影はすべて、うちのダンナ殿でございます。

まずはご近所ネコさんたち。

N7

溝の中から頭だけ出して、ジッとこちらを見ていたネコちゃん。
よく見ると、左右の目の色が違っててキレイshine
ネコの瞳って神秘的。

N3

近所の時計屋さんの店先に、紐でつながれていた看板ネコちゃん。
いやぁ、べっぴんさんですlovely

ここからは、以前こちらの記事で紹介したネコスポットに再び行って撮ってきた写真です。
動物写真家で、ネコ写真の第一人者である岩合光昭さんによれば、ネコは主に朝と夕方に活動するらしい。
この日行ったのはお昼頃で中途半端な時間帯だったためか、ほとんどのネコさんたちはお昼寝タイム。

N6

まどろみ〜
風に白い毛並みがふわふわして、気持ちよさそう。

子猫も生まれていましたheart

N4

お母さんとあまりにもそっくりだから、母子でくっついてると個体の区別がつかないんだけどsweat02
子猫が何匹いるか分かるかな?
お母さんに毛繕いをしてもらったあと、一生懸命おっぱい飲んでました。

N5

岩場にいた黒ネコさん。
もしかして、何か狙ってる?

N2

さっきまで塀の上で寝てたネコちゃんが、いつのまにか起きてそばまで来てました。
モデルをしてくれるの?でもまだちょっと眠たそう。

最後に、うちのネコさんのお昼寝写真を・・・

N1

よくこうやって、前足で顔を隠して寝てます。
寝る子は育つ・・・のか?

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トランスフォーマー/リベンジ

Transformers_revenge_of_the_fallen

『スター・トレック』、『ターミネーター4』、そしてこの『トランスフォーマー/リベンジ』と、超大作系SFアクションものが続きます。
そんなに急いで観る気はなかったんだけど、意味があるんだかないんだか分からない世界最速先行上映の日になぜか行ってきたんだぜー( ̄▽ ̄)

<あらすじ>

オートボット対ディセプティコンの戦いから2年。しかしディセプティコンの攻撃は止まず、アメリカ政府はオートボットと連携してディセプティコンと世界各地で戦っていた。
大学生になるサム(シャイア・ラブーフ)は寮に引っ越すが、バンブルビーは連れていけず、恋人のミカエラ(ミーガン・フォックス)とも離ればなれ。
ある日、戦いの日に着ていたパーカーにキューブのかけらが付いていたのを発見する。
かけらに触ったサムには瞬間的にある情報が刷り込まれ、サムはことあるごとに奇妙な幻覚に悩まされるようになる。

トランスフォーマー/リベンジ 公式サイト

超ド派手エンタメ2時間半sign03
ペイさん、スピさん、またまたやってくれました。
前回は、あの異色ロボアニメがハリウッドで実写映画化されるってだけで、そしてガッチャガチャの変形シーンだけで感涙モノだったわけですが、その続編ともなれば、前作以上の映像や、前作にはない目新しい<何か>を求めずにはいられぬもの。観る側って勝手。
その点、じゅうぶん過ぎるほどの満足度でしたわん。

特大タイヤ二段積みのデカブツに「おぉ!」とのけぞりつつも、戦闘シーンの映像が早すぎてなかなか目で追えなかった上海パート・・・(お年寄りsweat02)、慣れたら大丈夫だったけど。
サム両親の夫婦漫才も健在で笑かしてくれるし、映像的にもギャグ的にも前作以上のテンションなんだけど、なんとなく大して変わりばえしないような気もして・・・ぶっちゃけ前半部分は期待したほどにはノレなかったのでした。

と、ここらで登場するスピーシーズなエロ女子大生に軽くビックリ。。。
彼女いったい何だったのか。ちょっと浮いた存在です。

1

ビーストウォーズ風なのも一匹。

3 これはけっこう好き

口から吐き出したパチンコ玉がそれぞれチビ変形して、合体してペラペラのディセプティコンに・・・敵にもいろんなのがいるのね。

俄然オモシロくなってきた!と思ったのは、ジョン・タトゥーロが登場するあたりから。
セクター7が解体され事実上クビになった後、ママと同居しながらも地道に活動を続けていた・・・という設定だけでも、妙に笑かしてくれるシモンズ元捜査官。
サムのルームメイトも巻き込んだ珍道中、ジョン・タトゥーロの怪演が前作以上に光ってましたshine

「俺様は・・・メガトロン!!」とか言ってた前回のラスボス、メガトロンもあっさり復活するんですが、今回のボスは彼ではなくてザ・フォールンとかいう名前の馬ヅラ野郎。

4 こんなの。マントヒヒ?

我らがメガトロっちの存在感はうっすらとしてますが、スタースクリームのヘタレっぷりがすごくいい感じだったのでよしとします。

オートボット側では、バイク型の女の子タイプとか、ツインズとかいろいろ出てくるけど、一番カッコイイのはなんだかんだでやっぱバンブルビーかなぁ・・・と改めて思った。
(キャラ的にはじいちゃんがかなり良かったですが)
見た目が比較的シンプルだからでしょうか。戦闘シーンもすごくスマートに見えるんです。
わんころっぽい可愛さは相変わらずだしdog
ナイト2000の次くらいに、バンブルビーに乗ってみたい!

アーミーオンパレードにはさすがに口あんぐり。凄まじいことになってます。
トランスフォーマーズとリアルアーミーてんこもりで・・・ガッチャガチャのグチャグチャで爆発しまくりの世界遺産破壊しまくり。
しかしペイさんの節操のなさも、ここまでやっちまえばもうアッパレとしか言いようがなく。
ペイさん・・・おそるべしっsign03

今回、実は珍しくダンナと観に行ったんだけど・・・
男の子らしいもの(ガンダムとか)に全く興味のないダンナも、トランスフォーマーだけはなぜか好きらしく、
例の合体シーンで、ものすごくちっちゃい声で「合体した!!」ってつぶやいてました。
映画中の私語厳禁はもちろん重々承知ですが・・・よっぽど嬉しかったのでしょう。
次はオートボットが合体するといいねshine

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ターミネーター4

Terminatorsalvation

T4、ようやっと観てきました。
例のテーマ曲を聴くと、条件反射的に血が騒ぐんだよぅ!!
『ターミネーター』という作品への愛が、私の遺伝子の中に組み込まれてるんです、たぶん。
(『ダイハード』もだけど)
と言っても、1と2→大好きheart 3→・・・。 サラコナークロニクルズ→観てない。
とゆー感じではありますが。

<あらすじ>

2018年。<審判の日>を経て生き残った人間たちは抵抗軍を組織し、大人になったジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)もその一員となりスカイネットと戦っていた。
抵抗軍はターミネーターの動きを停止させることのできる周波数を発見しており、それを武器に一斉攻撃を仕掛ける作戦を立てていた。
そんな中、マーカス・ライト(サム・ワーシントン)という謎の男がジョンの前に現れる。
マーカスは、ジョンの父となるカイル・リース(アントン・イェルチン)がスカイネットの捕虜になっていると言うのだった。

ターミネーター4 公式サイト

さて、これはシリーズの4作目で、時系列的には最も未来のお話なのだけど、すべてはここから始まったってことでビギニングと言ってもよい作品です。
最近こういうの多いですね。
『スタートレック』がむちゃくちゃ良かっただけに、期待は高まります。

まずは1作目を彷彿とさせるビジュアルのオープニング。
鳥肌立ちまくりでツカミはOK!ワクワク♪
しかしながらなんと言いますか・・・
最後まで観終えての感想としては結局、じゅうぶん面白かったんだけど、ターミネーターとしては普通の面白さだったな・・・って感じでsweat02
ターミネーターと名のつく限り、どうしてもハードルが高くなってしまうみたい。。。

良かった点をいくつか挙げてみたいと思います。
今回、マーカス・ライトという新キャラが登場するんですが、映画が始まってしばらくはオマエいったい誰やねん!状態でございました。
しかしこいつがなかなかに魅力的なキャラで、はっきり言ってジョン・コナーより主役っぽい。
私が愛してやまない弐瓶勉のマンガ『BLAME!』で言えば(なんで?)、
大量生産されるT-600やT-800がセーフガードで、マーカスはどっちかってーとセーフガード側なんだけど統治局が言うところの<セーフガード以前の密使>、記憶障害により人間側の存在になっているキリィ的立ち位置にあると言えます。
誰にも分からないことを言ってごめんなさい。忘れてください。

そもそもなぜマーカスは死刑囚だったのか?
ヘレナ・ボナム・カーターにいじくられた後、しばらく眠ってたの?
眠ってる間に、スカイネットにプログラムを書き換えられたってこと?
疑問は尽きないのですが、ブレアとのほのかな関係が、1作目におけるサラとカイルにちょっとだけかぶったりもしました。
1って、悲劇的だからこそどこまでもロマンチックな、異色のラブストーリーでもあったと思うんす。
未来からやってきた、暗く悲しい目をした男カイル。
彼はサラに会う前から、ジョンからもらった写真の中の彼女を愛していた。
時を越えて出会い、運命的に愛し合う二人・・・
一方マーカスは、カイルとは逆に過去から未来へやってきた男。
強い女っぷりがサラのイメージと重なるブレア。
やたらと丈夫なマーカスの体には、実は秘密が・・・
個人的にはもうちょっと二人のお話を掘り下げてほしかった気もしますが、そうするとますますマーカスの映画になっちゃうからダメかしらsweat02

カイル役のアントン・イェルチンも良かったです。
どっかで見た顔と思ったら、スタトレに出てたチェコフじゃないか。人気急上昇ですね。
マイケル・ビーンと目元が似てると言えば似てるし、思わず守ってあげたくなるような雰囲気が、今回のカイル役にはピッタリだったんじゃないかと思います。

どうやらジョン・コナーの妻であるらしい女性、ケイト役のブライス・ダラス・ハワードは大好きな女優さん。
久々だったので嬉しかったです。ちょっとふっくらした?
しかしケイトっていったい誰やねん2!って感じだったんだけど、そういや3作目のクレア・デインズがそんな役名だったなぁ。
すっかり存在忘れてた。彼女と続いていたのだね・・・

それから、いろんな種類のターミネーターが出てくるのも面白かった♪
巨大ターミネーター、バイク型のモトターミネーター(好きshine)、ヘビ?ワニ?みたいなターミネーターなど。
元祖ターミーであるシュワちゃん登場シーンは、この映画のいちばんの見せ場!
シュワルツェネッガー知事じゃないのよ。
お肌ハリハリでツルンとして真ん中分けヘアのシュワちゃんなのよ〜
CGの技術って改めて偉大だ。

5および6も決まってるそうで、文句言いつつやっぱり観に行ってしまうと思うし、なんだかんだで楽しみです。
サラコナークロニクルズも観てみようかなぁ。

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スター・トレック

Startrek

トレッキーとまではいきませんが、スタートレックは大好きheart
と言っても、私がいちばん好きなのはピカード艦長の『新スタートレック:ネクストジェネレーション』であり、『DS9』も『ヴォイジャー』も好きだけど(『エンタープライズ』はあんまりsweat02)、元祖スタトレこと『宇宙大作戦』に関しては、実はそこまで思い入れはありません。
でも80年代後半から90年代にかけて『新スタートレック』が制作されヒットし、今の流れに至ったのはやはりカークやスポックあってのことで、再放送があればつい観てしまう。
『宇宙大作戦』は偉大なSFドラマシリーズなのであります。

<あらすじ>

ジェイムズ・T・カークは、父がキャプテン代理を勤めるUSSケルヴィンが非常事態に見舞われる中、生を受けた。
父はこの時みずから犠牲となり、800人のクルーを救った。
成長したカークは毎日を無軌道に過ごしていたが、ある日、生前の父を知る連邦のパイク艦長に「4年で士官になり、8年でキャプテンになれる能力がある」と言われ、艦隊に志願するのだった。

スター・トレック 公式サイト

『ネメシス』以来7年ぶりの劇場版を手掛けたのは、『クローバーフィールド』『LOST』のJJエイブラムス監督。
“ スタトレビギンズ ”とも言える本作は、テレビシリーズの延長線上にあったこれまでの劇場版とは違い、メンバー一新で完全なる新生スタートレックといった印象。
エイブラムス監督の現代的な感性がスタートレックの世界観と見事なまでに融合して、新しいんだけど旧シリーズのパッションをきちんと受け継いでいて・・・評判いいし期待もしてたけど、正直ここまでとは。
素晴らしかったですsign03

冒頭、カークが生まれる日のエピソードでは、JJエイブラムスらしいリアル路線だなーと感じた程度でしたが(ロミュラン船のデザインはgood♪)、荒漠とした大地を疾走するヴィンテージカー、その遥か彼方にそびえ立つ巨大建築物、スピード違反取締ロボ(?)のビジュアルなど・・・少年カークのやんちゃぶりを示すエピソードがSF好きのツボにもれなくヒット。
たとえこの映画が懐かしのスタートレック、つまりアナログで、宇宙という未知の世界に対する純粋な憧れに満ちた作品のイメージとは似て非なるものであったとしても、これはこれでアリじゃん♪と思ったのでした。

しかし物語が進むにつれ、スタトレ的要素もちゃんと出てきました。
それはフェイザー銃や転送シーンといったスタートレックならではテクノロジーであったり、TOSを元にしてるので、制服のデザインがちゃんとラグランスリーブのスウェット風だったり、女子はミニスカでレトロなメイクとかcoldsweats01、些細なことなんだけど。
そういうのが登場するたび段階的に気持ちは盛り上がり、どうしよーもなくワクワクさせられました。

そしてついに!レナード・ニモイのスポック登場!!でもう、テンションMAX。
年老いたスポックが、共に宇宙探索を始める前の若きカークに出会い、「君は今も昔も私の友人だ」って言うの。
人差し指と中指、薬指と小指をくっつけて「長寿と繁栄を!」って言うのよぅーweep
エイブラムス監督が、まさかここまで私の中のスタトレ愛を高ぶらせてくれるとは。

エンタープライズの乗組員ってみんな、エリート中のエリートというイメージがあったのですが、実はある意味はみ出し者の集まりだったのね。
出会うべくして出会った、運命の仲間たち。
行く先々の星の女性と何かといい感じになっちゃうモテモテカーク・・・それでもテレビでは紳士な印象でしたが、なるほど若い頃はあれくらい無鉄砲で女ったらしだったかもねと思ったし、自らの出生にコンプレックスがあり、バルカン人でありながら感情をコントロールできない若きスポックの心の痛みは、それがなかなか表面には現れないだけに切なかった。
ドクターマッコイ役の人は、もともと顔が似てるのか、顔真似が上手いのか・・・
かつてのイメージを壊さず、それでいて若返り洗練された雰囲気のメンバーにちょっとした感動を覚えてしまうようなキャスティング。
ウフーラやスールー、それからスコッティも良かったです。
ロミュランのネロは敵ながらちょっと気の毒だったなぁ。
バルカンとロミュランはもともと同じ種族で、見た目もほとんど変わらないんだけど、未来ではスキンヘッドに刺青でより攻撃的なビジュアルになってるのね。

カークとスールーがドリルの上でバトルし、間一髪転送されるシーンや、クライマックスのパイク救出ミッションはむっちゃくちゃスリリングで、エイブラムス監督はほんとこの手のハラハラの演出が上手いなーと思いました。
カークがモンスターに追っかけられるシーンも。
あのモンスターはかなり監督の趣味っぽいですけど。

そして最後はもちろん「宇宙、そこは最後のフロンティア・・・」というお決まりのナレーション(しかもレナード・ニモイの声で!)、そしてあのテーマ曲!!くぅー
感無量。拍手喝采でしたshine

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シネフィルイマジカのダークファンタジー特集

映画専門チャンネルは数あれど、中でもいちばんよく観るチャンネル<シネフィル・イマジカ>の6月の特集がステキです。

その名もズバリ!特集:ダークファンタジー♪

Companyofwolves『狼の血族』

いきなりキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ニール・ジョーダンの傑作ダークファンタジーホラー。
エロティックかつグロテスクな“赤ずきんちゃん”
大好きな映画ですheart

Otesanek 『オテサーネク 妄想の子供』

チェコ映画で、ヤン・シュバンクマイエルさんという人が監督らしいですが、全く存じ上げませんしもちろん映画は未見。
「不妊に悩み嘆き悲しむ妻に夫が切り株を子供に見立ててプレゼント。大喜びで子供をあやし始める妻に慌てる夫・・・」ってなストーリーで、クレイアニメやコマ撮りを駆使した独自の世界観、なのだそう。
切り株を子供に見立てるとはずいぶん強引な。そして偽子供を与えておいて慌てるなんて身勝手な夫だ。
しかしながら、強烈にハマってしまいそうな予感。

Innocence 『エコール』

ルジール・アザリロヴィック監督はギャスパー・ノエのパートナーなんですね。
ギャスパー・ノエは本気で苦手なんだけど、これはどうでしょう。

Delicatessen 『デリカテッセン』

ジャン=ピエール・ジュネ監督の長編デビュー作。
『アメリ』よりも、これとか『ロストチルドレン』の方が好きshine

El_laberinto_del_fauno 『パンズ・ラビリンス』

出ました!ダークファンタジーといえばやっぱパンラビ。
ここ数年のkenko'sナンバーワン映画だよん。

The_fearless_vampire_killers_or_par 『吸血鬼』(1967)

ロマン・ポランスキー監督による<吸血鬼>のパロディ映画なんだそうで。
原題が超長いんだけど。
“THE FEARLESS VAMPIRE KILLERS OR: PARDON ME, BUT YOUR TEETH ARE IN MY NECK”
訳すとどうなるの?
「恐れを知らないヴァンパイアキラー、もしくはすみません、あなたのキバが私の首にささってます」
・・・っていう感じかしらsweat02
どうやらずいぶんふざけた映画のようだが、面白そうじゃないか。

スカパってあちこち契約してても実は結局あんまし観てないことが多いんだけど。(もったいないと思いつつもズルズルと)
今月はいっぱい観るものがあり、嬉しい限りでございます。

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大パルコ人 メカロックオペラ「R2C2〜サイボーグなのでバンドやめます!〜」

Mekarock

↑このポスター好きだわー。おおひなたごう作。

宮藤官九郎脚本・演出による舞台『メカロックオペラ R2C2』、大阪公演に行ってきました♪
大人計画のお客さんってホント女性が多いですけど、この日もほとんどが女性だったなぁ。
まぁ平日の昼公演でしたし、学生さんか主婦か・・・って感じなんでしょうね。
そういう私も有閑マダム満喫中なわけだし。

キャストは以下の通り。

R2c2

写真左上から、皆川猿時 平岩紙 宮藤官九郎 三宅弘城 近藤公園
松田龍平 阿部サダヲ 森山未來 片桐はいり

渋谷にパート1からパート3まであったパルコが、すべてびっくりドンキーになってしまった(笑)近未来のお話。

パルコ劇場だからと言って、思いっきりストレートに物語にパルコを取り込んでしまう、そのセンスがさすがクドカンだなぁとまず思いました。
阿部サダヲの役名はパルコムで、パルコムがボーカルのロックバンドの名前はザ・パルコムズ。
渋谷にまだパルコがあった約30年前、大ブレイクしていたパルコムズだが、いろいろあってバンドは解散。。。
パルコムは、一人息子であるクアトロ(森山未來)をロックスターにするため、厳しい英才教育を施そうとするが失敗。。。
クアトロは顔面に、怒り狂った父が放り投げたハンバーグによる火傷を負ってしまう。
ハンバーグオンザフェイス〜notes
父を恨みながら成長したクアトロは、アイドルをプロデュースして小金を儲け、さらにパルコを買収してびっくりドンキーに(笑)
ある日、クアトロが戦場に送るため作ったサイボーグ・R2C2(松田龍平)が工場を脱走してしまい・・・

メカロックオペラっていうくらいだから、いつものように生演奏があったりサダヲちゃんが派手に歌ったりするんだろなーと予想はしていたけれど、びっくりドンキー店長役の皆川猿時氏が歌い始めてようやく気がつきました・・・思いっきりロックミュージカル風じゃないですか。
「俺のオヤジは大人計画という劇団で役者をしていて、たまに出るテレビドラマではいつも店長の役ばかり〜♪」・・・で、息子はびっくりドンキーの店長ってわけ(笑)
てゆーか猿時さん、ますます大きくなってる気がしたわsweat02

客演の森山未來さんの歌の上手さにはビックリ!動きもめちゃめちゃ俊敏だし。
松田龍平くん(なぜか君づけしたくなる)はサイボーグなのに音痴という設定だったけど、もしかして本当に音痴なんでしょうか。
中途半端にロボットっぽい動きとか、演じてるというよりも素の松田くんのとぼけたキャラまんまのような気がして、母性本能くすぐる感じでなんか可愛かったshine
このお芝居のマスコットキャラ的な存在。
R2C2が恋するクチパクアイドルは平岩紙さんで、地声は関西弁のだみ声なんだけど、アイドルとしての彼女の声ってもしかしてキョンキョンじゃなかった?
二人が出会うシーンは『ウォーリー』ほどではないけど胸キュンでした。

サダヲちゃんがロックスター役ってピッタリ!心ゆくまで本領発揮できちゃう役ですね。
ビジュアル的には忌野清志郎っぽかったなぁ・・・
エキセントリックな役をやらせたら右に出るものはいないであろう片桐はいりさん。
むかーし、彼女の一人芝居を観に行ったことがあります。
松田くんよりよっぽどサイボーグっぽいですが、後半ホントにサイボーグになってしまったsweat02
はいりさんの半分自販機サイボーグ、ちょっと怖いくらい迫力ありましたねー。

ネタの連続に笑って、ジェノサイドな展開にちょっとだけダークな気分になり、最後は父と息子の話でしんみり・・・
父として決定的に何かが欠けてるパルコム。
息子の想いが伝わってそうで実はあんまり伝わってない感じがcoldsweats01、可笑しくも切なかったです。

次回の大人計画は松尾スズキの新作!『サッちゃんの明日』。鈴木蘭々が出るんですね。
これは九州公演があるみたいで、大阪よりも近いからそっちに行こうかな。

それから、クドカン脚本のパルコプロデュース『印獣』も観たい!

Inju

現在、映画が公開中の『鈍獣』。
これはむかし舞台は観てて、映画も観てみようかなーと思ってるんだけど、やっぱ『印獣』は『鈍獣』と対を成すようなお話なのでしょうか。

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劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦

Tyodenou

観たのはずいぶん前なんだけど、感想書くのがすっかり遅くなってしまいました・・・って最近そんなんばっか。
さすがに終わっちゃってる模様despair

<あらすじ>

鬼退治の伝説がある田舎町に引っ越してきた少年ユウは、周囲になかなか馴染めずにいた。
ある日、大地震により過去と現在がつながり、現在に現れた鬼一族にユウが襲われるが、良太郎たちに助けられる。
時間の歪みのせいで良太郎は小さくなり、侑斗は姿を消してしまった。
彼らは鬼退治をするため、デンライナーで過去へ向かうのだが・・・

劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦 公式サイト

電王劇場版、なんと4作目!!
正直まだやるの?という気持ちと、電王好きだからやっぱり嬉しい気持ちと半々。。。
しかも今回から『超・電王シリーズ』ですよ。電王NEWシーズン始まっちゃったよ。
こうなったらもうとことん!やってほしいです。とことん付き合いますから。

すっかり売れっ子になってしまった佐藤健くんが出てないことに未だに寂しさを覚えるものの、今回のは田舎嫌いの少年ユウを主人公とした、わりとちゃんとした物語になってると思いました。
ライダーとかイマジンとか関係なしに、これ単品でもドラマとしていけるんじゃない?
ギャグもいつもより控え目だったような気がするし・・・と言っても、あくまでこれまでの電王と比べてですけどもcoldsweats01

タイトルにちゃんと<ディケイド>と入っているのに、ディケイドが登場したとき、「あ、ディケイドも出るんだ?」とか思ってしまった薄情なわたくし。
ディケイドのデザインって、常々「ちょっとヘン」と思ってたんだけど、ゴテゴテの電王と並ぶとやっぱりずいぶんカッコ良く見えました。
でもほんと、ディケイドの出番はほんのちょっぴりだったなぁ。
意外だったのはドラゴン城のお三方のサプライズ出演。
全く期待していなかっただけに嬉しかったです。もうちょっと出ててほしかったくらいです。

見どころは・・・クライマックスの戦いのシーンで、ディケイドの中にモモタロスが入っちゃったりしてた辺りかなぁ。
そういうのアリsign02って感じでテンション上がりつつ、いろんなのが入り乱れて何が何やらsweat02
あとジークが!合体したらああなるんですねぇー

ユウに関するラストのオチは、我ながら鈍すぎですが全くもって予想外で(笑)しっかり驚かせていただきました。
なんか結局、いっつもこの二人に泣かされてる気がするわ。

さて、次回のライダー劇場版はなんと!『オールライダー対大ショッカー』ですよ!
オールライダーって、昭和も平成も全部!ひえーwobbly
これは凄まじいことになるのでは。かなり期待してます。
しかしディケイドの存在感はやっぱり微妙な感じになりそうだなぁ。

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油断できないディスカス。

ディスカス、順調に利用しております。

先月は、『キャットピープル』(ナスターシャ・キンスキーの美貌)とか、『ペットセメタリー』(坊やのチャッキーばりの熱演)とか、『キッチンストーリー』(『ホルテンさん』のベント・ハーメル監督作)とか・・・を観ました。

で、本日届いた2枚。
次はてっきり、『天然コケッコー』(ダンナのリクエスト)と、『1980』(ケラリーノ・サンドロヴィッチ初監督映画)が、来るもんだとばかり思ってたのに・・・開けてみてビックリ!

『天然コケッコー』と、

2_2

『ファニーゲーム』・・・だったよぉ!!うぎゃーshock

Funnygames2

『ファニーゲーム』を予約リストに入れてから2ヶ月半・・・
いつまで経っても<レンタル可>にならないから、もうほとんど諦めてた・・・つーかすっかり忘れてたっつのsweat02

ディスカスの封筒から『ファニーゲーム』のDVDが出てきた瞬間、
私の頭の中ではビジュアル的にはもうこうなって、

Funnygames_2 “ FUNNY GAMES ” ドーン

例の不快なハードコアミュージックが、轟音で鳴り響きました。

同じ封筒に入って我が家にやってきたピュアピュアムービー『天然コケッコー』がちょっぴり穢れてしまったような気がして・・・なんだか申し訳ないです。ごめんよ、コケッコーchick

ところでハネケさん、最新作である『ホワイトリボン』が今年のカンヌでパルムドールを受賞されたそうで。
一応、おめでとうございます。

1 『ホワイトリボン』のワンシーンであるらしい画像

何があったか想像もできませんが、坊やのこの思い詰めた表情を見るだけでも、いったい今度のもどんだけ鬱な映画なのだろう・・・・と、期待はふくらむばかりですsad

コケッコーとファニーゲーム。どっちを先に観ようかなぁsweat02

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GOEMON

Goemon

終わりなき、強者どもの貪欲ウォーズ。
公開されてずいぶん経っちゃいましたけど・・・まだやってるかな?sweat02

<あらすじ>

1582年。織田信長(中村橋之助)が本能寺にて明智光秀の謀反に倒れ、信長に仕えていた秀吉(奥田瑛二)が光秀を討ち天下を治めていた時代。
天下の大泥棒・石川五右衛門(江口洋介)は、金持ちのみをターゲットとし、庶民に盗んだ物を分け与えることでヒーローとなっていた。
ある日、たまたま盗み出し何の価値もないと思っていた南蛮製の箱を、石田光成(要潤)が必死で探していることを知るのだが・・・

GOEMON 公式サイト

紀里谷和明氏の監督デビュー作『CASSHERN』は、世間的にはあんまり褒められてなかったような記憶がありますけど、個人的にはけっこう好きだった作品shine
紀里谷印の超デコラティブな映像を眺めているだけで楽しいし、テレビなどでも見慣れた美形の俳優さんたちが、まるで絵画のようにキラッキラの映像の一部になっているのが、観てて不思議と心地良かったんす。
マンガちっくなケレン味、悲劇的なお話も好み。
難を申せば尺が長過ぎたこと、あと最後の方がちと説教くさかったこと・・・ぐらいかなcoldsweats01
しかしそれも、紀里屋氏の作品に対する深過ぎる愛ゆえと、受け止めております。

で、『GOEMON』。
ゴエモンと聞いて思い浮かぶのは・・・
まずこの人で、
Goemon2_2

次にこの人なんだけど。
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江口あんちゃんのゴエモンは、オトナの男の色気ムンムンでこれまでにないカッコ良さshine
若い頃の一途なゴエモンにもけっこう胸キュンでしたけどもheart

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、石田光成など、実在の有名人がいっぱい出てくるし、いちおう史実に基づいたお話だけど、もちろん普通の時代劇なんかじゃありません。
ちょんまげ結ってる人なんて一人もいませんし、町のビジュアルはまるで押井守が描く近未来のようなアジアごった煮状態。
しょっぱなから派手な紀里谷ワールドに度肝を抜かれます。
衣装やメイク含め、隅から隅まで凝りまくった映像は健在で、相変わらずキラキラだけど、ジャポンな味付けが加わってるのがイイ感じ。
シェイクスピアと歌舞伎を足して割ったような。
外国の方にもウケがよさそうだし、こういう映画が日本発ってなんかいいなとも思う。
装飾されまくった人物はやっぱり眺めてるだけでも面白く、特に信長さまのちょっと笑っちゃいそうなほどのカッコ良さにはぶっちゃけ一目惚れしましたhappy02

やってることも言ってることも『CASSHERN』とそう変わりないような印象は受けるものの、今回のは不思議とすんなり紀里谷さんのメッセージが伝わってくるような気がしました。
いたるところにド派手な見せ場があって、エンタテイメントな見応えたっぷり。
全く飽きることなく楽しめました♪

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重力ピエロ

Juryokupiero

伊坂ワールド大好きなんですが、新刊が出ても文庫になるまで手を出さない私が胸を張ってファンだと言ってもいいもんかどうかsweat02
『重力ピエロ』は、自分が読んだ伊坂作品としては確か2作目だったと思います。

<あらすじ>

遺伝子の研究をしている大学院生の泉水(加瀬亮)と、落書き消しの仕事をしている春(岡田将生)は仲の良い兄弟。
彼らが暮らす仙台市内では、放火事件が立て続けに起こっていたが、あるとき春は放火事件のあるルールに気付く。
それは放火現場の近くには必ず、春が消しているグラフィティアートがある、というものだった。

重力ピエロ 公式サイト

伊坂作品の映像化は難しい、などとあちこちで言われつつ、たった数ヶ月の間に3作も公開される伊坂原作ムービー。

確かに『アヒルと鴨のコインロッカー』なんて、小説だからこそ成り立つお話だと思ってたけど映画もすごく良かったし、伊坂氏が映画好きであることは有名で、文中にもしょっちゅう何かしらの映画の引用があったり、読んでて映画的だなぁと感じることはよくあるし、もともと映像化に適した作風なのかもしれません。
さすがに『オーデュボンの祈り』はキビシイかもしれないけど・・・カカシがなぁ。
アニメならいけるかも?

それはさておき『重力ピエロ』。
原作と比べながら観てしまうのは悪いクセだけど、エピソードが絶妙に組み替えてあったり、当然ながら端折ってあるところや、登場人物の設定が違っているところも結構ありました。
例えば、泉水が遺伝子の会社に勤めているんではなくて、遺伝子研究をしている大学院生だったりとか、父が養蜂業を営んでいたりだとか・・・細かく挙げればキリがないですが、その他にもいろいろ。
しかしそれらが原作の持つ独特の雰囲気を損なうことはけしてなく、映画全体の印象としてはむしろ感動的なくらい原作を大切にしているなぁという感じ。
伊坂氏が絶賛するのも頷けます。

物語は、「春が二階から落ちてきた」という唐突なフレーズで始まります。
ひらひらと舞い落ちる桜の花びら。
ジョーダンバットを持ち、スローモーションで飛び降りてくる春。
頭の中でイメージしていたシーンがあまりにも美しく再現されているのを見て、しょっぱなからいきなり涙腺がゆるみまくってしまった私crying

主な登場人物はあまり多くはないんだけど、個人的には一人として違和感を感じることはなかったし、ほぼ完璧なキャストだったんじゃないでしょうか。
遺伝子の話だったりするので、役者さんのビジュアルもある程度重要になってくると思うんですが、まずその点に関してはきっちり説得力のあるキャスティングがなされておりました。

さらにその遺伝子というしがらみを吹き飛ばすお話でもある、というのがこの物語の核となる部分。
淡々としているように見えて、実は激しい感情を秘めている登場人物たちの切羽詰まった思い。
加瀬亮さんを始めとした役者さんたちの繊細な演技により、一層伝わってくるものがありました。
葛城のあまりにも理解不能な言葉を聞いたときの泉水の表情には胸が詰まったし、黙ってれば美人の夏子さんが、しゃべったとたん挙動不審なのには笑ったcoldsweats01
あ、あとグラフィティアートは、私が想像した以上にカッチョ良いものでしたわん。
すべての絵を組み合わせると人間の体になる(?)、って公式サイトに書いてあったんだけどホントsign02

重力って、人間がこの世に生まれ落ちた瞬間からはめられている足枷みたいなもの。。。
宿命と言ってもいいかも。
でも楽しそうに生きてれば、いつかきっと宙に浮かぶ。重力なんて関係ない、なんて。
なんてシンプルで軽やかな考え方なんでしょう。家族の絆こそが最強。
最後の方はもうずっと、ベロベロに泣いちゃってました。いい映画でしたshine

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罪とか罰とか

Tumitokabatutoka

というわけで!(どういうわけだ)
1週間空いちゃいましたが、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・監督、成海璃子ちゃん主演映画『罪とか罰とか』です。
誰もが知ってる小説のタイトルをほんのちょっと変えただけなのに、こんなにもそそられる感じにしちゃうのはさすがケラセンス。

<あらすじ>

売れないグラビアアイドル円城寺アヤメ(成海璃子)。
同じ日にスカウトされた友人は耳川モモ(安藤サクラ)としてブレイクしていたが、アヤメはいつまでたっても売れず、悶々とした日々を送っていた。
ある日、久々に雑誌に掲載された自分の写真が逆さまに印刷されているのを見つけ、購入しようとするが財布を忘れており、つい万引きしてしまう。
店長は警察に通報し、アヤメのマネージャーである風間(犬山イヌコ)もかけつける。
そして万引きを帳消しにしてもらうのを条件に、一日警察署長をするはめになるのだが・・・

罪とか罰とか 公式サイト

最初から最後まで笑いっぱなし〜!めっちゃおもろ〜!いいわぁ、この映画shine
よくある不条理系コメディの「くすくすニヤニヤ」笑いではけしてなく、腹抱えてゲラゲラ笑ってしまいました。
ドフトエフスキーをもじってたり、フランツ・カフカのお言葉がちょろっと出てきたりもしますけども、小難しいことはあんまり考えず、ただ笑って楽しめばそれで正解なんじゃないかな。
一見マニアックなようで、実は万人受けするコメディに仕上がってると思いました。

成海璃子ちゃん主演映画のはずなのに、冒頭まず登場するのは段田安則演じるしがないサラリーマン。
本筋とは全く関係なさげな爆笑エピソードにいきなり笑いのツボを押されまくりつつ、卵の黄身と血の赤というシュールな組み合わせに妙に感心してしまうオープニングだけでも、既にオモシロすぎhappy02

どうやらコンビニ強盗を企んでいるらしい奥菜恵、大倉孝二、山崎一の3人、壁の薄いマンションのお隣りから聞こえてくる奇声・・・などなど、バラバラに見える出来事が実はいろんなところでつながっていて、それらを時系列を組み替えて少しずつ明らかにしていくという凝った脚本には、単なる小ネタの連続にとどまらない映画的な面白さも存分にアリ。
現実にはありえないちょっとファンタジックな部分もあるので、そこを許せない人はダメかもしれませんがsweat02

そして毎度のことながらケラさんが選ぶ言葉って、とにかく予測不能で気が利いてて、さりげないんだけど最高に笑えてなんだかカッコイイ。
出演しているのはケラ的笑いのセンスを熟知しつくしたナイロンの役者さんだったり、ケラ人脈による豪華キャストだったりするんですが、麻生久美子さんなんてセリフ全くなしでもむちゃくちゃ可笑しくて、もしかしたらいちばん美味しい役どころだったかも、と言っても過言ではないのだ。

思春期らしくちょっとふっくらした成海璃子ちゃんはハマリ役だったし、あくまでも爽やかなイケメン殺人鬼の彼とのコンビも、まるでツッコミなしボケ二人の漫才みたいでcoldsweats01、ブラックな笑いの中、初々しさが逆に良い感じだったと思います。
いちばんツボったのは、アヤメの回想シーンにおける彼の「開けるなよ〜」「開けんなって!」でしたし・・・ってなんのことやら。
アヤメが遠山の金さんもしくは水戸黄門よろしく登場した時のセリフなんて、マジにかっこよかったわ。

成海璃子ちゃんて、16歳とは思えない風格というか、存在感がある女優さんですね。
ケラさんもブログで「信じられないような演技をする」って褒めてたもんな。
彼女の次回劇場公開作は竹中直人監督『山形スクリーム』で、これがまたとびきりくだらなさそうなんだけどすごく面白そうで、ぜひとも観に行きたいなと思っとります。

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