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8月6日

今日は8月6日。
64年前、広島に原子爆弾が投下された日・・・原爆の日です。

わたくし、生粋の広島県民=ネイティブ広島人なので、1945年の8月6日に何が起こったのか、子どもの頃から平和教育などで何度も教えられて育ちました。

広島市内に住んでますと、8月6日の前後って街全体に独特の雰囲気があって、外国人観光客がすごく多かったり、いたるところで平和に関するイベントが行われたり、特に意識しなくとも「今年も8月6日が来るんだな」と実感せずにはいられません。
今年はオバマ米大統領のプラハ演説(「核兵器を使用したことがある唯一の核保有国として、米国には行動する道義的責任がある。米国は核兵器のない世界の平和と安全を追求する決意である」と明言した)を受け、核廃絶の実現に向けた運動が特に盛り上がってるような気がします。

この4月からは県北三次市に住んどるわけですが、同じ広島県内でも全然モチベーションが違う・・・ってことを初めて知りました。
当たり前か。県外ならなおさらだろな。
でもやっぱり、午前8時15分には町中にサイレンが鳴り響きました。黙祷。
オバマさん、広島に来てくれるといいな。

そんなわけで。本日はハチロクに関連したマンガ作品のご紹介。(唐突ですが)

Konosekainokatasuminiこうの史代『この世界の片隅に』

上、中、下とありまして、実は中までしか読んでないのであんまし語れないんだけどsweat02(おい)
類い稀なる傑作であることは間違いないので紹介しちゃう〜

第二次大戦中、広島市から呉市に嫁いだ主人公・浦野すずと、彼女を取り巻く人々の貧しいながらも健気に生きる毎日を、ユーモアと情感たっぷりに描いている本作。
イマドキのマンガとは一線を画している、こうの史代作品の独特のテンポは、ゆったり感がなんとも新鮮で心地良いです。
シンプルな絵柄だし、ものすごく描き込んであるわけじゃないんだけど、とても絵の上手い作家さんだなーとも思う。
ひとつひとつのコマを大切に、楽しんで描いてるというのがすごく伝わってきて、絵を描くのが大好きなすずのイメージと重なります。

また読む側としては、“あの日”が刻一刻と近づいていることを知ってるだけ余計に、まるで宝石のようにキラキラしているすず達の暮らしが愛おしくてたまらず、読んでるあいだは基本的に涙腺ゆるみっぱなしcoldsweats01

目を背けたくなるような原子爆弾の恐ろしい破壊力を突きつけてくるわけじゃない。
その対局にある世界の美しさ、人間の優しさ、繊細さを描くことで、反戦・平和への思いが違和感なくすんなり心に入ってくるんですね。
こうのさんのこのアプローチの仕方は、戦争を知らない世代だからこそなのかも。非常に斬新です。
猛烈におすすめしたい作品。(つーか早く下巻を読めぃ。私)

もちろんこうのさんの代表作『夕凪の街 桜の国』もおすすめcherryblossom

ちなみに、ヒロシマを描いたマンガと言えばまず挙げられるのが『はだしのゲン』ですが、このたび金沢のボランティアグループによる全10巻の英訳が、5年の歳月をかけてようやく完成したんだそうな。
つか今まで英訳されてなかったことに驚いた。世界にはばたけ!BAREFOOT GEN!

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マンガ」カテゴリの記事

コメント

なんで名前がただの「S」になってるのよ! バカ!
・・・というわけで一個前のコメントはアホのSGA屋伍一です
ごめんなさあああい
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。


少し前戦争中に子供時代をすごしたおばあさんと話したことがありまして
「山の中から、爆撃にいくB29を見たことがあったんだよ」
「怖かったですか?」
「いやー 赤くチカチカ光ってて、きれいだったね~」
「・・・・・・」


この辺が直接被害を受けた人と、そうでない人の差なのかなあgawk


あと被爆者遺族代表最高齢の方(吉田貞江さんという方です)が、実家のド近所に住んでいることを最近になって知り、びっくりいたしました


ともかく、戦争時代の悲劇は、いついつまでも語り継がねばならないことですよね


「この世界の片隅に」はまだ読んでません・・・
主人公の顔立ちが、やっぱり『夕凪の街』の皆実さんに似てますね
呉にお嫁に行った・・・ということは、彼女自身はあの悲劇には見舞われないということなのかな?
呉は呉で、大規模な空襲があったそうですけど


投稿: SGA屋伍一 | 2009年8月11日 (火) 11時44分

SGA屋伍一様

SGAさん、さては地震で相当気が動転してましたね〜smile
エレベーターが止まっちゃったなんて、想像するだけでパニック!!
2001年の芸予地震のとき自宅にいたんですが、生まれて初めて「死ぬかもしれない」という恐怖を味わったことを思い出します。。。

>赤くチカチカ光ってて、きれいだったね~

リアルな感想ってそんなもんなのかもしれませんね〜
被爆者に限らず、戦争体験のある方々の高齢化が進む中
そうしたお話を直に聞けるのってすごく貴重だと思います。

>被爆者遺族代表最高齢の方(吉田貞江さんという方です)が、実家のド近所に住んでいる

まあ!そうなんですか。
静岡県の遺族代表として今年初めて式典に出席された方ですね。
近所にいらっしゃるというだけで、遠い昔の出来事ではなく身近なことに思えてきますよね。

せめて自分の子供くらいには(いないけど)教えてあげられるよう、
ヒロシマのことだけじゃなく、いろいろ勉強しないとな・・・と思います。
しかしここ数年ようやく思い始めたことですが、自分の意志で学ぼう!と思わないとダメなんですよね。なんとなく・・・

「この世界の片隅に」はヒロシマだからじゃなく、単にマンガ作品として非常におもしろくオススメです!下巻読んでないけどsweat02
すずちゃんは皆実に似てるけど、18歳くらいの設定だからもっとかわゆい感じ。
ホクロがチャームポイントです♪
そうそう、呉も大規模な空襲があったから、たぶん結末は・・・despair

投稿: kenko | 2009年8月11日 (火) 23時44分

上巻から中巻へは、食糧事情が逼迫しながらも
毎日、健気にすずさんと家族は暮らしています。
「戦争中の暮らしの手帳」を読んだ時みたいです。
楠公めしとか出てくるし。
中巻で初めて空襲による「死体」がそこらにほっぽってある
場面が出てきます。そして、下巻・・・。
呉に大空襲があったことも原爆が投下されたことも歴史上の事実
として知っているけれど、なんですずさんと晴美ちゃんがあんな目に
遭わなければならなかったのか!
「そのページ」だけはどうしても読み返すことが出来ません。
雑誌を立ち読みした時は涙と鼻水がドッとほとばしってしまいました。

投稿: 奈良の亀母 | 2009年8月13日 (木) 13時07分

奈良の亀母様

こんばんは!お盆ですね〜

以前、この作品についてコメントいただきましたよね。
あの後すぐに上巻を買って読み、最近になって中巻をようやく手に取りました。
私は「戦争中の暮らしの手帳」という本を読んだことがないのですけど(いつもお話にならなくてすみませんsweat02
すずさんと家族の慎ましやかな生活に忍び寄る戦争の影・・・という点だけではなくて、
当時の暮らしぶりや文化や流行ってたものなんかがすごく丁寧に描いてあって興味深いです。
そしてこれは夫婦の物語でもある。
女子として嫁として、すずさんに感情移入せずにはいられません。
こうのさんのユーモアのセンスも好きで、泣いたり笑ったりしながら読んでますcoldsweats01

>死体がそこらにほっぽってある場面

出てきましたね・・・
ああいうシーンをいかにもな感じで出すのではなくて、あくまでも日常の延長にさりげなく描くところがニクイです。

>すずさんと晴美ちゃんがあんな目に
>遭わなければならなかったのか!

ああ・・・やはり「あんな目」に遭ってしまうのか・・・
読むの辛いなぁ〜

投稿: kenko | 2009年8月13日 (木) 20時39分

書ける時にまとめ書き、で済みません。
私は 8/9=長崎の日、生まれです。
ので、原爆の残虐性は常に強く意識して育ってきました。
作った米国自身がデータを明らかにしない以上、被害者の私達は
強く発信し続けなくてはならないと思います。
オバマ大統領に対しても、発言を歓迎するだけでなく、しっかりと
その後の行動を監視し続けてゆく事が肝要と思っています。

ちなみに、8/6は古田敦也君の誕生日。同い年で勝手に親近感を覚えています。

投稿: タンマイ屋 | 2009年8月22日 (土) 23時05分

タンマイ屋様

いえいえ、コメントをいただけるのはとっても嬉しいので、どうぞ遠慮なく。

なんと!タンマイ屋さんは8月9日生まれなのですね。
お誕生日がナガサキの日。意識せずにはいられませんね。
いつか8月9日の長崎に行ってみたいです。

オバマ大統領の発言は、これまでのアメリカのスタンスからすれば画期的なことなのだろうけど、
だからといって「オバマジョリティ」とかまで言っちゃうのはどうなのさーとちょっと思いますsweat02
ほんとおっしゃる通り、手放しで喜ぶんでなく、冷静に今後の動きを見ていかないといけませんね。

古田敦也さんのお誕生日は8月6日でしたか。知らなかったです。
同い年ならますます親近感ですね〜

投稿: kenko | 2009年8月23日 (日) 15時37分

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