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サマーウォーズ

Summer_wars

『時をかける少女』で一躍注目を集めた細田守監督の新作。
夏休みにピッタリの青春SFアニメだよんyacht

<あらすじ>

OZという仮想空間が日常生活に完全に浸透している近未来。
数学が得意な高校生・小磯健二は、憧れの先輩・篠原夏希にアルバイトを頼まれ、夏希の田舎である長野県上田市を訪れる。
夏希の田舎は陣内(じんのうち)という戦国時代から続く旧家で、陣内家を取り仕切る曾祖母・栄の90歳の誕生日を祝うため、親戚一同が集まっていた。
そこで夏希から「夏希の婚約者のフリをする」というアルバイトの中身を知らされ困惑する健二。
その晩、健二の携帯電話に数字が連なった奇妙なメールが届く。
健二はクイズか何かだと思い、解読して出た答えを返信してしまうが・・・

サマーウォーズ 公式サイト

仮想空間OZ(オズ)の美術がとにかく素晴らしいshine
予告を観たときから村上隆が携わってると思い込んでたんだけど、オープニングにもエンドクレジットにも氏の名前が全く出てこないので、おんやー?と思い調べてみたら村上隆がルイ・ヴィトンとのコラボで作った約5分間のアニメーション『SUPERFLAT MONOGRAM』の監督をしたのが、実は細田守だったのでした。そういうことかー
『SUPERFLAT MONOGRAM』を通じて、村上氏のイマジネーションが細田氏の作品世界にも取り込まれたのでしょう、きっと。

とってもキュートheart

中野ブロードウェイにあるカイカイキキギャラリーでは、現在『サマーウォーズ展』を開催中。

ショッピングやゲームを楽しんだり、星の数ほどあるコミュニティで世界中の人と繋がることができるばかりでなく、水道や電気の制御、ビジネス、医療、役所の手続きなど、現実世界のありとあらゆる場面に完全に組み込まれているOZ。
物語の中ではほとんどの人間がOZアカウントを持ち、携帯やパソコンから日常的にOZにアクセスすることが当たり前になっています。

必ずしも人型とは限らない種々様々なアバターのデザインは、ロドニー・グリーンブラット(パラッパラッパーとか)のポップでファニーなキャラクターのイメージにもちょっと通じるものがあるような。

OZは決して遠い未来の話なんかじゃなくて、現在の私たちが慣れ親しんでいるネット環境のすぐ先にきっとありそうな感じが絶妙にリアルで上手いなと思ったし、また空間に無限の広がりを見せるアニメーションならではの自由な表現は観ていて非常に心地良かったです。

そしてそんな近未来OZの対局にある、長野県上田市のおばあちゃんち。
懐かしい日本の原風景と大家族。
うちの実家も、おじいちゃんおばあちゃんが生きてた頃は夏には親戚一同集まってたなぁー
花札もやったやった。

人工知能ラブマシーンの暴走によって、OZも、OZに依存しきっていた現実世界も混乱を極めていくけれど、おばあちゃんちではそんなのあんまり関係なく日常が続いていたり、高校球児は相変わらず白球を追ってたり、ノスタルジックな田舎の夏に癒されます。
緊迫感がないっちゃないんだけど・・・デジタルとアナログの極端な対比が面白いのだ。

しかしラブマシーンの脅威はじわじわと陣内家にも迫り・・・終盤には唐突に混乱の中心にcoldsweats02
クライマックスへ向け、異様なまでの盛り上がりを見せていきます。
家族の結束力は世界を救うことができるのか!?
(ラブマシーンの最終形態ってまるで暴走したエヴァのよう。『寄生獣』後藤っぽくもある)

登場キャラクターはかなり多いんだけど、それぞれ出番は少なくてもちゃんと魅力的に描かれていました。
(陣内家の誰と誰が親子で夫婦で・・・ってのは結局把握しきれませんでしたけどもsweat02
キングカズマはむちゃくちゃカッコ良かったし、ジョンとヨーコにレアアイテムを授けられた夏希は美しかった。
そしてやっぱり、一番印象的だったのはおばあちゃん。
おばあちゃんのお手紙には泣いたよぅ〜weep
「いちばんいけないのは、独りでいることと、お腹が空いていること」
忙しい現代人が忘れがちな人としての基本だよなぁ。たいへん沁みるお言葉でした。

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コメント

今日見てきました!!

偶然ですね♪

とても面白かったです。
デジモンのリメイクぽかったけど現実感があって
田舎もキレイに表現されていたし、4回ほど泣きそうになりました。(笑)
次回作にも期待ですね♪

投稿: | 2009年8月 8日 (土) 19時55分

お名前?様

おもしろかったですね♪

細田監督のデジモンは観てないんですけど、アイデアが似ているらしいですね。
OZ内のビジュアルだけでなく、現実世界の風景もたいへん瑞々しく
素晴らしかったです。
私も何度か泣かされました〜

次回作も楽しみです♪

投稿: kenko | 2009年8月 9日 (日) 14時34分

こんばんは
ううむ・・・ 今年は『グレンラガン』や『グラントリノ』にも泣かされたけど、これにも恥ずかしながら轟々と泣かされてしまいましたよ

やっぱりやられたのはおばあちゃんの手紙のあたり。ワビスケおじさんがはっとして車の外を見ると、いつかの自分と思しき母親に手を引かれた子供が・・・・ アタシこういうのダメなんです
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。

あとドイツの名も無きお子さんが、「僕のアカウントをナツキにあげます」というとこでもぶわーっ来てしまいました

>『SUPERFLAT MONOGRAM』

見させていただきました。ヘンテコなパンダがツボでした
ヴィトンもこんなもの作ってるとは・・・ やるねえ

投稿: SGA屋伍一 | 2009年8月16日 (日) 21時41分

SGA屋伍一様

うわーん!お返事がむちゃくちゃ遅れてしまったぁcrying
ここ1週間ほど留守にしてまして、まともにPCに向かう時間がなくてsweat02

これは泣いちゃいますよね~
だっておばあちゃんが!グレン団にもグラントリノのじいちゃんにも泣かされたけど栄ばあちゃんにも泣かされた~
基本的にじじばばには弱いんですよねぇ。。。
クラマックスに向かう盛り上がりの中で、気が付いたら涙が止まらなくなってました。

村上隆とヴィトンがコラボした商品自体はぶっちゃけ個人的にはあまり好みじゃないんですけど、(紹介しておきながらsweat02
このアニメーションはステキ。
SGAさん、パンダ好きそうですもんねsmile

投稿: kenko | 2009年8月20日 (木) 01時25分

こんにちは~♪
夏休み、如何お過ごしでしたか?
私、この夏、無意味に過してしまいました、、、取り立てて派手なイベントもなく、、、とほほweep

kenkoさんはこの映画を楽しまれたようですね~
私はあまりのれなかったのよ。皆さんの評判がいいのになぁ~残念ながら少数派になっちゃった。
花札は私も昔したことがあったので懐かしかったなぁ~面白かったよねnote

投稿: 由香 | 2009年8月25日 (火) 13時18分

由香様

こんにちは♪
いやー、私も大したイベントはなかったです。
お盆にダンナの実家と自分の実家を行ったり来たりして
甥っ子姪っ子に遊んでもらったくらいsweat02
あっという間に夏が終わっちゃいました。
秋には何かしたいなぁー

これは老若男女おすすめできるアニメだ!って思ったけど、
「時かけ」に比べると少しマニアックなのかもしれませんね。
花札は私も子供のころ、家族や親戚が集まった時によくやってましたhappy01
いつからしなくなったのかなぁ。
細かいルール忘れちゃったけどまたやってみたくなりました♪

投稿: kenko | 2009年8月25日 (火) 16時02分

TBありがとうございました!
思えばドラえもんやクレヨンしんちゃん、ジブリを除いて、オリジナルストーリーの日本のアニメ映画ってほとんど見ていないんですけど、サマーウォーズは情報量が多く筋を追うのが大変で、私はとても疲れてしまいました・・・
親戚の人の性格はとても爽やかでよかったのですけど、なにせ20人以上いて、顔のパターンが少なく、見分けがつかないキャラクターもいくつか・・・sweat01

ただ終始SFとするのではなく、格闘ゲームやラブコメを詰め込んでしまうあたり、日本のアニメクリエイタ―が作りそうな話だなあと思いました。
かつてあったコミュニティ(今もありますが)・・・家族や親せきなどといった人間の心のつながりが、テクノロジーが進み情報社会になっても危機に対抗できるたったひとつの手段・・・と言うのは考えさせられますが、それを演出するシーンが親族みんなでメインキャラクターのテレビゲームを応援って・・・ゲームセンターでよくある光景で異様だったです・・・

投稿: ゴーダイ | 2010年5月16日 (日) 18時28分

ゴーダイ様

こちらこそTBコメントありがとうですhappy01

日本のアニメ映画で完全にオリジナルストーリーと言えるものって少ないかもですね。
大抵マンガとか原作があったりして。
確かに『サマーウォーズ』は情報量がとても多いアニメだったけど
私かなりサラッと観ちゃってたかもsweat02
OZの美術やキャラクターデザイン、それらとは対照的な懐かしい田舎の風景を楽しみました。
あ、でも同じく、親戚キャラは見分けがつかなくてほとんど把握できないまま終わりましたcoldsweats01

洗練されたSFにゲームやラブコメ要素を組み合わせるのっておっしゃる通り日本的ですね。
最後の展開はちょっと唐突にも感じましたが、世界規模のテクノロジーの暴走が
家族という最小のコミュニティのつながりにかかってくるというのが面白く、
ありえないようでなぜかリアルにも感じました。
OZ内の戦いはスケールでかくカッコイイのに、
現実はテレビゲームを家族みんなで応援という図にちょっとズッコケるけど、微笑ましくもあり。
確かにゲームセンターでよくある光景(笑)

投稿: kenko | 2010年5月17日 (月) 16時36分

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