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色即ぜねれいしょん

Shikisoku

『インスタント沼』→『色即ぜねれいしょん』の順でハシゴしたんだけど、どっちもちょい役でクドカン出てた。
スポコンでもヤンキーでもなく、なにかと日の目を見ない文科系男子が主人公の青春ムービー。
みうらじゅんの自伝的小説が原作で、監督は田口トモロヲ。
みうらじゅんと言えば昔『イカ天』で、素人に混じって<大島渚>というバンドを組んで出演してたのを思い出します。♪カリフォルニアの青いバ〜カ〜
子供心に「この人いったい何?」って感じで強烈でした。

<あらすじ>

京都の仏教高校に通う乾純(渡辺大知)は、ボブ・ディランに憧れる文科系男子。
体育会系でもヤンキー系でもない純は、優し過ぎる両親に反抗することもできず、日々悶々と過ごしていた。
ある日友人の伊部(森田直幸)池山(森岡龍)から、夏休みに隠岐島へ行こうと誘われる。
伊部らが言うには、隠岐島のユースホステルにはフリーセックス主義者ばかりが集っているらしいのだった。

色即ぜねれいしょん 公式サイト

ケラ監督『グミ・チョコレート・パイン』に似たテイストですが、あっちは大槻ケンヂの自伝的小説が原作で、どっちも<青春小説の金字塔>って言われてるのね。
童貞、ロック、ブルースリーは共通のキーワード。
主演はオーディションで選ばれた新人・渡辺大知君。
黒猫チェルシーというバンドのボーカルで、演技は初めてとのこと。
みうらじゅん曰く「怖いくらい自分に似てる」そうだけど、とにかく彼のピュアピュアボーイっぷりが好印象heart
銀杏BOYZ・峯田和伸演じるユースホステルのお兄さんヒゲゴジラや、くるり・岸田繁演じる家庭教師ヒッピーの方がみうらじゅんに近いイメージだけど、冴えない青春時代に出会い憧れた兄貴たちの中に今のみうらじゅんの原点があるのかもしれませんね。

優し過ぎる両親(リリー・フランキーと堀ちえみってなんかスゴイ組み合わせ)、平凡過ぎる毎日がコンプレックス。
グレたくてもグレられない、不良にも優等生にもなれない乾純は、仏教系高校に通う16歳。
ボブ・ディランに憧れ自宅でちまちまとギターを弾いたり、いつか学校中のヤンキーをぶっ倒すことを夢見て通信空手を習ったり。
好きな子もいるけど、もちろん告白する勇気なんてない。
夏休みのある日、純は友達に誘われ<フリーセックスの島>隠岐島に2泊3日の旅行に行くことに。
純たちはそこで、奔放な女子大生オリーブに出会う。

隠岐島。ここ数年行ってみたいと思いつつ未だ行けないでいる場所です。
隠岐島に行けばせっくすができる!という希望を胸に、意気揚々と旅立つ童貞高校生3人組。
しかしセックスセックス言うわりに彼らの気持ちと行動はあまりにも純粋で幼くて、もーおかしいやらかわいいやら。
年頃の男の子を刺激するハプニングもちょいちょいあるけども、だからって友達を裏切ってまで性欲に走ったりしないところが微笑ましい。
だってそこには美しい海、自然、出会いと別れがあるわけだし。
ささやかな自由を謳歌した少年たちは、ほんの少しだけ成長するのです。

隠岐島へのプチ旅行は思ったよりあっさり終了しますが、京都へ戻ってきてからも物語は続きます。
オリーブとの再会。ついに童貞喪失か!?
オリーブ役の臼田あさ美ちゃんがむちゃくちゃ良くて、まるで江口寿史の描くイラストから抜け出てきたような、なんとも言えない色っぽさのある女の子。
唇のエロスは和製スカちゃんと言ってもいいくらい。
そして文化祭でのライブ。吹っ切れたようにシャウトする純がカッコイイ♪
やればできる子だったんじゃん〜。正に音楽は武器。
今の時代あんましいなさそうな、一本筋の通ったヤンキーってのもいいじゃんか。
「カッコ悪いって面白い。そして面白いってカッコいいことなんや」
煩悩まみれの少年は、紆余曲折を経てついに物事のある本質を悟るのでした。

痛いくらいリアルな青春。
こっぱずかしい思い出も含めきっと愛おしいと思える、あったかい作品でしたshine

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コメント

クドカンはしごオツカレでした

そうそう、ヘンテコなバンドマンでエロいことばっかり考えてて、文才もあるという点で、大槻ケンヂさんとみうらじゅんさんはなんとなくかぶるんですよね。両方とも『映画秘宝』にコーナーもってるし(笑)

ただ大槻&みうらはわかるんだけど、いかにもさわやかな歌を歌ってる方までトークになると下ネタ大全開になるのはなぜなんでしょうね・・・
(福山○治、桑田○祐など)

エロ少年に対するkenkoさんの視線が優しくて和みます。高校のころ、こういうアホな男子、同級生にいましたか?

投稿: SGA屋伍一 | 2009年8月26日 (水) 21時36分

SGA屋伍一様

こちらにもどうもでござる!!(へんなテンション)

クドカンは「色即〜」のいちばん最初のシーンにほんっとちょい役で出てて、
あーまたクドカンだーって思いました。

大槻ケンヂとみうらじゅんってややキャラがかぶりますよね。
ふたりとも大槻さんがよく言う「永遠の中二」って感じ。
映画秘宝にどっちもコーナー持ってるんですね。ぽいなー(笑)

>いかにもさわやかな歌を歌ってる方までトークになると下ネタ大全開になるのはなぜなんでしょうね・・・

それはズバリ!どんなさわやかな歌を歌おうとも人間基本はエロだからです!!
・・・なんちてcoldsweats01
あんだけハンサムで歌も歌えて演技もしてエロトークまでできちゃう福山さんてステキすぎますね。

エロオヤジには時に厳しい私ですが、エロ少年には優しいの。
高校よりもアホさで言えば中学かなぁ。あんまり意識したことないけど。
男子に限らず、女子だって似たようなもんです。

投稿: kenko | 2009年8月28日 (金) 11時39分

kenkoさん

お久しぶりです!(こればっか)
夏にだらだらズボラをしてまして、感想チョイチョイまとめて
書いてしまいました。こちらにTBすいません。
この映画観てて、高校生男子ってひょっとしたら8割くらいが
「不良にもヤンキーにも優等生になれない中途半端なやつ」って
いう部類に自分はいると思ってるのかもしれないと思いました。
でもあんな映画のようには実際いかないでーす(笑)
クドカンといえば先日やってた「あべ一座」ご覧になりました_
NHKで全力でバカやってて面白かったです^^

投稿: kazupon | 2009年9月 3日 (木) 12時43分

kazupon様

お久しぶりです♪
夏も終わっちゃいましたね〜
まとめ感想、後でゆっくりお邪魔します。

青春ものというと何かとスポーツだったりヤンキーだったりだけど、
ほんとはこういう話がいちばん共感しやすいのかもしれませんね。
初めてのライブなのに、あんな風にかっこよく歌うことができたじゅん君は
そもそも才能があったわけで・・・実際はああはいきませんよね(笑)

「あべ一座」見てないんですよー
BSハイビジョンで放送されたんでしたっけ?
んもーヒマなくせにそういうのいつも見のがす自分が許せないdespair
再放送に期待します!
クドカン脚本の映画「なくもんか」楽しみです♪
先日「20世紀少年」を観に行ったとき、
鑑賞マナーのCMでサダヲちゃんが出てて
「携帯は鳴るもんか。映画はなくもんか」とか言っててウケました(笑)

投稿: kenko | 2009年9月 3日 (木) 14時45分

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□作品オフィシャルサイト 「色即ぜねれいしょん」□監督 田口トモロヲ □原作 みうらじゅん □脚本向井康介 □キャスト 渡辺大知、峯田和伸、岸田繁、堀ちえみ、リリー・フランキー、臼田あさ美、石橋杏奈、森岡龍、森田直幸、大杉漣、宮藤官九郎、木村祐一、塩見三省■鑑賞日 8月16日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)<感想> 男性にしてみれば、思春期に誰しも少なからずこんな経験をしたことがあるだろう。 それはどことなく懐かしく、過ぎ去りし青春時代の入口の、最初の方... [続きを読む]

受信: 2009年8月25日 (火) 17時46分

» 夏休み映画感想 [It's a Wonderful Life]
夏は終わってしまいましたが、映画観るのがどうしても シネコンになってしまう自分にとって、比較的長期間同じ ファミリー向け作品が並ぶこの季節は 一番映画観ない時期だったりします。 サマソニにもフジロックも行きたくても 夢の夢でしたけど、 今年はちいっちゃいところに 出るほうのライブが週1ペースであったり、 それで忙しいわけではあんまりなく、 ダラダラと夏を過ごしている間に 夏が終わっちゃった。あーあ。 しかし、夏は2度ほど東京にいたり、飲みにいったりすると一時期 みーんなの... [続きを読む]

受信: 2009年9月 3日 (木) 12時31分

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