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曲がれ!スプーン

Magarespoon

信じる心を忘れなければ、スプーンは曲がるのだ。
京都の劇団・ヨーロッパ企画の舞台『冬のユリゲラー』を元にしたキュートなエスパームービー!
ずーーーっと前からむちゃくちゃ楽しみにしてました。やっと観ることができて嬉しいshine
ヨーロッパ企画を知ったのは本広克行監督の『サマータイムマシンブルース』がキッカケで、映画も舞台のDVDも何度観たか分からないくらいお気に入りですが、今回ももちろん監督は本広克行、ヨーロッパ主宰の上田誠が脚本。
舞台の良さを生かしつつ設定を掘り下げ、映画的な盛り上がりやエモーションやさらなる小ネタを盛り込んで大満足のデキでした。

<あらすじ>

子どもの頃から超常現象を信じてきた桜井米(長澤まさみ)は、超常現象バラエティ<あすなろサイキック>のADをしているが、失敗が多く怒られてばかり。
ある日プロデューサーから、番組に届くハガキを元にホンモノの超常現象、超能力者を見つけてくるよう言われる。
米は言われた通り全国を訪ね歩いてホンモノを捜すが、なかなか見つからない。
やがてクリスマス・イブの夜。とある地方の喫茶店<カフェ・ド・念力>には、エレキネシス、透視、テレパシー、サイコキネシスといった能力を持つエスパーたちが集い、エスパーパーティーを繰り広げようとしていた。

曲がれ!スプーン 公式サイト

ネタバレ含みます

舞台は<カフェ・ド・念力>に集うエスパー5人(いや6人?+マスター)のしょうもない会話劇とドタバタがメインで、中盤以降に登場する超能力番組のAD・米(よね)ちゃんの存在は実はさほど重要に思ってなかったんだけど(というのも失礼か)、映画は米役の長澤まさみが主演。
舞台のファンとしてはどうなるのかなぁ?という不安がちょっぴりよぎりもしましたが、まだまだ不思議を信じていたいピュアな女の子を長澤さんがとっても可愛らしく演じていて、これはこれですごくいい雰囲気だったと思います。
キュートなドジッ子ガールをなんとか救うべく、おっさんエスパーたち頑張る!!という図が舞台よりも強調されており、テレパシー椎名が米ちゃんの手を握って彼女の思いを知ってしまうあたりから思いがけず涙がweep

会話劇はほぼ舞台のまんまなのですが、新しいネタもぼちぼちあって楽しかった。
透視とテレパシーが出会ったキッカケには笑ってしまいました。
SF的要素を庶民的に描くというのは上田誠が書く脚本の特徴で、もしも彼らのような能力があったら実際はもっと悪用する人もいるだろうと思うのに、しっぽまでアンコの詰まったたい焼きを透視で選ぶとか、自販機の当たりをエレキネシスでとか、彼らの活用法はどこまでもちっさいのがポイント。
テレポーテーションの小山が(実際には5秒だけ時間を止めて自力で移動するタイムストップ)、米ちゃんのカメラレンズのフタをとってあげるエピソードが好きheart

舞台ではアナログな仕掛けで表現していた超能力も映画ではCG使い放題なので、スプーンがぐにゃぐにゃ曲がるなどのオドロキ映像も映画ならでは。
そのせいか諏訪雅演じるサイコキネシスの河岡が、さらにパワフルに暴力的になってるように見えました(笑)諏訪さんっていいキャラだよねぇ。
彼らの話の中でしか登場しないドラえもんと風とか、工場長とか、へっちゃら男とか、すべてきちんと映像化されているのにもニヤリとしてしまう。
へっちゃら男はエンドロールあたりに出てくるかな?と予想していたんですけどね。

中川晴樹、諏訪雅以外のヨーロッパメンバーも、全員なんらかのちょい役で出演してます。
(酒井さんだけどこに出てるか分からなかったsweat02
あと今回もやっぱり香川ロケってことで、『サマータイム〜』ネタがかなり頻繁に出てくるのが嬉しい。
<ADさん全国行脚の旅>の途中で佐々木蔵之介、本多力と共にタイムマシンがちらりと映りますが、タイムマシンはホンモノだよ!と米ちゃんに教えてあげたかったです。
まだ開発途中の失敗作だったかしら。
実は『UDON』を観ていないので分からないんだけど、UDONネタもあったのかな?

ヨーロッパ企画と本広克行のいい感じの関係がこれからも続いて、またヨーロッパ舞台モノの映画が観られるといいなー。と思います。
『Windows5000』とか、『あんなに優しかったゴーレム』なんかもいけそう?
ゴーレムが動くところを見たい!
映画に合わせて再演されるユリゲラー改め『曲がれ!スプーン』も2月に観る予定。楽しみです♪

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コメント

kenkoさん

UDONネタも結構ありましたよ。ユースケの役はまんまUDONの
主人公とか。UDON永野さんもおいしい役で出ているのでぜひ一度
ご覧ください。讃岐うどん食べたくなる映画です^^
本広監督、元々舞台がオリジナルなのに、映画化されたらなかなか
オリジナルを作り上げてきた役者さんが出れないことが多いから、
今回は役を作ってでもヨーロッパ企画の役者さんを全員映画に登場させるって決めてたらしいですね。
エスパー全員出てくるロッテのチョコのコラボCDご覧になりましたか?
そうそうテレパシーのエピソードは原作舞台よりも劇的になってましたねー。自分もエンドロール後にへっちゃら男あると思ってました^^

投稿: kazupon | 2009年11月26日 (木) 21時40分

kazupon様

そっか、ユースケの役はUDONの主人公なんですね〜
実はさっそくDVD借りてきちゃいました♪まだ観てないけど。

役を無理矢理作ってでもヨーロッパ企画の役者さんを出演させる本広監督には愛を感じます。
でも酒井さんだけどこに出てるか分からなかったんですよー
kazuponさん分かりました?
確認するためにもう一回観に行っちゃおうかな。
ロッテのチョコのCMにエスパー全員出てるんですか!?
昨日も見た気がするけど・・・気付かなかったsweat02
もっと注意深く見てみます!


舞台よりも感動的な演出になってるのも、映画ならではで良かったですshine
へっちゃら男、やるならきっとエンドロールと思ってたけど予想が外れましたcoldsweats01

投稿: kenko | 2009年11月27日 (金) 12時03分

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京都の劇団ヨーロッパ企画の舞台が原作、本広克行監督の 「サマータイムマシン・ブルース」は今でも好きな映画の1本。 この映画の原作となっている「冬のユリゲラー」は DVDで観てかなり好きな作品で、 映画になると聞いて楽しみにしておりました。 元々喫茶店だけを舞台にする話だけに、会話と物語の 展開が楽しい作品なんですが、原作芝居の良さがそのまま 映画になった感じでした。 「サマータイムマシン・ブルース」(以降サマタイ) が好きな方は舞台(香川)が全く同じってこともあってかなり ... [続きを読む]

受信: 2009年11月26日 (木) 21時29分

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「曲がれ!スプーン」★★★ 長澤まさみ、三宅弘城、諏訪雅、中川晴樹主演 本広克行監督、106分 、公開日:2009-11-21、2009年                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「超能力って本当にあるってずっと思ってた、 誰にでもあるわけじゃない すごく特別なとっておきの能力が、 でもそれとスプーン曲げってのは どうにも結び付かなかったな、 それはも... [続きを読む]

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