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2009年12月

アバター

Avatar

正直もうしまして、3D映画ってやつが苦手です。
なんで映画が飛び出さなきゃいけないの?どう掛けてもお顔の一部になってくれない3Dメガネがうっとおしくて映画に集中できないんだよぉ~!料金高いし!
・・・という、どーしょーもなくワガママな頑固者でしてsweat02
ところが今年は、<3D元年>などと言われるほどに3D映画が目白押し。
そこへ満を持して公開されたジェームズ・キャメロン待望の新作『アバター』
機材や撮影技術など、この映画のために湯水のようにお金をかけて開発したという、キャメロン監督の並々ならぬ本気がたぎっている超大作です。
そりゃあ3Dで観るしかあるまいよ。
てなわけで、数年前の『ベオウルフ』以来ひさびさの3D鑑賞となりました。ちなみに字幕版。

<あらすじ>

遠い未来。戦争で負傷し、車椅子の生活を余儀なくされている元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)。
ジェイクには双子の兄がおり、惑星パンドラであるプロジェクトにたずさわっていたが、事件に巻き込まれ死亡。
代わりにほぼ同じDNAを持つジェイクが選ばれた。
そのプロジェクトとは、人間とパンドラの原住民ナヴィの遺伝子を掛け合わせた肉体<アバター>に意識を移し、ナヴィの集落に潜入し、彼らの生態を知ること。
しかし人間側の真の目的は、集落の地下に眠る貴重な資源を採掘することだった。

アバター 公式サイト

いやー・・・うんうん、なるほど。良かったです、3D!!(あっさり)
最初はやっぱり違和感あったけど(字幕だし)、気が付いたらいつのまにかパンドラの世界に引き込まれていました。
3Dと言っても、遊園地のアトラクションでよくある<目の前にあるみたい>な感じではなく、ナチュラルな奥行きを表現する方向なんですね。最近のは。

てゆーか実は3Dうんぬんよりも、感銘を受けたのは映像そのもののとてつもない美しさと迫力。
パンドラという架空の星の、とことん考え抜いたであろう文化や自然や言語や哲学。
上映時間が3時間近くもある映画ですが、これだけの世界観、それっぽっちの時間じゃほんとは足りないんじゃないでしょうか。
ストーリーはぶっちゃけ極めて単純明快かつベタなものでしたが、だからこそこの驚異の映像世界に没頭できたのかも。
次から次へと登場する、パンドラの野生動物たちのなんと魅力的なこと。
ブルーの色使いとか、発光する植物とかめちゃくちゃキレイ。
ほわほわと宙を舞う木の精に触れてみたい!
キャラクターの動きや表情は、CG処理されていることを全く意識させないし、何足飛びかで技術が進化していると言ってもいいほどの印象を受けました。

しなやかで美しく、生命力に溢れたパンドラの青い巨人、ナヴィたち。
彼らの生活は一見原始的なようで、人間なんかよりきっと何倍も成熟している。
それに比べてわれらが地球人ことスカイピープルたちは、なんとちっぽけで弱っちく、愚かで醜いことか。
彼らの行いはあまりにも罪深い。
この映画のように今と同じ過ちを繰り返し続けてる未来は嫌だなぁ。
遠い未来、人間はもっと賢くなって今より成長してるはず・・・と信じたいです。

時間的にカットせざるを得なかったのかもだけど、地球の有様をもう少し丁寧に描いてくれたら、パンドラという星の素晴らしさがより引き立ったと思うし、破壊の限りを尽くしてでもパンドラの資源を奪おうとする人間たちの悲哀を感じることもできたかもしれんと思いました。

おまけ。画像を検索してたら『アバター』のコンセプトアートが面白かったので集めてみた。

Conceptart1

でかっ。分かりやすい悪役、マイルズ大佐の乗ってたロボも良かったですね。

Conceptart4

パンドラの夜は本当に美しい。うっとりshine

Conceptart2

ちょっとこわい?キライじゃないけど。

Conceptart3

・・・・・・今のデザインに落ち着いて良かったね。

最後に。キャメロン監督がガリィちゃんのTシャツを着ている!

Cameron

『アバター』の技術を次回作『Battle Angel』に生かしてくれたまえよ!
そしてできればまた10年後とかじゃなく2年後くらいにお願いしまーす。

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ゼロ年代映画ベスト

今年も残りあとわずか!
まだ『ライダー大戦』『アバター』など年内に観る予定ではありますが、メリークリスマス!!とかおかまいなしに巷で噂のゼロ年代ベスト!!いってみたいと思います。

ゼロ年代、すなわち2000年から2009年の間に日本で公開された中で、わたくしkenkoが観た映画のベスト。
DVDで観たゼロ年代映画も勝手に対象とさせていただきました。
昔の映画のデジタルリマスター版(『地獄の黙示録』とか『E.T.』とか)は除外。

Billyelliot リトル・ダンサー
(00年イギリス 日本公開01年 監督:スティーブン・ダルドリー)

ビリーの力強いステップに胸が熱くなる。
何度観ても号泣必至。お父さんが泣かせるのさぁー。お兄ちゃんもね。

Mulhollanddrive2 マルホランド・ドライブ
(01年アメリカ・フランス 日本公開02年 監督:デヴィッド・リンチ)

わけわかんなくて当然!だってリンチだもーんという心づもりで観に行ったのに、思いのほか物語がまっすぐ心に届き打ちのめされました。
泣き女の歌声が切ない。
リンチ映画の中では今のところ一番好きです。

Cityofgod シティ・オブ・ゴッド
(02年ブラジル・フランス・アメリカ 日本公開03年 監督:フェルナンド・メイレレス)

子供が当たり前のように銃を持ち子供を殺すというセンセーショナルな内容でありながら、エンタテイメントたる映画として抜群に面白い。
現地で調達したという子役たちのリアルな演技にも圧倒されました。

Saw ソウ
(04年アメリカ 日本公開04年 監督:ジェームズ・ワン)

やっぱり1作目のインパクトは凄かったもの。
絶叫クライマックスの後の、隣りに座ってたカップルの反応が忘れられません。
女の子は両手で口元を押さえて前のめりぎみ、男の子は座席からずり落ちんばかりの姿勢でグッタリ。
こういうのって意外と女子の方が好きだったりしますね。

Kunfu カンフーハッスル
(04年香港 日本公開05年 監督:チャウ・シンチー)

『少林サッカー』よりもこっちが好き。
豚小屋砦のお粥屋のおじさん、人足のお兄さん、オカマの仕立て屋さん、実はカンフーの達人である三人がチンピラどもを蹴散らす冒頭のシーンで涙腺マックス。感無量。
子供の頃大好きだったカンフー映画への純粋な憧れを思い出させてくれた一作。

Stmb サマータイムマシン・ブルース
(05年日本 監督:本広克行)

観れば観るほど味が出る、傑作SF青春コメディ。
この頃はまだ瑛太も上野樹里ちゃんも今ほど人気者じゃなかったんだよね。
ヨーロッパ企画という劇団を知るキッカケを与えてくれた作品。SF研よ、永遠に!

Pans_labyrinth パンズ・ラビリンス
(06年メキシコ・スペイン・アメリカ 日本公開07年 監督:ギレルモ・デル・トロ)

ギレルモ・デル・トロはお気に入りの監督。
どの作品も大好きだけど、どれか選ぶなら・・・やっぱパンラビ。
ギレルモさんが生み出すオバケはグロテスクでありながらどこかユーモラスで、哀愁があるというか話せば分かってくれそうな感じが愛おしいです。

Themist ミスト
(07年アメリカ 日本公開08年 監督:フランク・ダラボン)

『ソウ』の絶望的なオチのさらに上を行くバッドエンド。
こういう後味の悪い話にどうやら弱い私。

Dark_knight ダークナイト
(08年アメリカ 日本公開08年 監督:クリストファー・ノーラン)

アメコミ映画ここに極まれり!!という衝撃。
ヒース・レジャーの怪演はそうそう忘れられるものではありません。

Gran_torino グラン・トリノ
(08年アメリカ 日本公開09年 監督:クリント・イーストウッド)

イーストウッドの映画はどれも傑作すぎるため悩むー。
うーーーん・・・・・・最新作『グラン・トリノ』をチョイスだっ
今年を振り返ったとき真っ先に浮かぶもんなぁ。

我ながら意外とマトモなラインナップ?
どれも好きすぎる映画ばかりで順位は付け難いので、年代順に並べてます。
どうしても最近観た映画ばかり浮かんじゃって、ここ10年間に観た映画を思い出すのに難儀しましたsweat02
でもこの映画観た頃こんなことあったなーとか、どこの映画館で誰と観たとか、映画の記憶と共に忘れていた過去の出来事に思いを馳せてみたり。楽しい作業でした。
ブログを始めたのは06年ですが、始める前よりも確実に観る映画の幅は広がったし、映画に対する貪欲な気持ちもUPしたと思います。
いつもかまってくれる皆さんのおかげshine

しかし10年間で10作チョイスはやはりキビシイ。。。
以下、今回のベストには入れなかったけど、ベストの作品と同じくらい大好きな映画たちも挙げておきます。

イノセンス(04年日本 監督:押井守)
オープニングの映像が美しすぎ。
攻殻ファンには評判悪いみたいだけど私は好きです。

マインド・ゲーム(04年日本 監督:湯浅政明)
ロビン西のマンガ原作のアニメ。
サイケデリックな、めくるめくイマジネーション!
吉本の芸人さんがたくさん出演してます。

シン・シティ(05年アメリカ 日本公開05年 監督:ロバート・ロドリゲス フランク・ミラー)
ミラー先生のビジュアルを豪華キャストでどこまでも忠実に再現。
最新の技術を使いまくっているのに、どこかクラシカルなハードボイルドを醸し出しているところがクール。音楽もかっちょいい!!

かもめ食堂(06年日本 監督:荻上直子)
映画の中を流れる、ゆるやかな空気が心地良い。
とにかくごはんが美味しそう♪思い出しただけでお腹が鳴ります。
焼きたてのシナモンロール食べたい!

鉄コン筋クリート(06年日本 監督:マイケル・アリアス)
松本大洋のマンガ原作のアニメ。
『マインド・ゲーム』に続くSTUDIO4℃作品。感涙ものの仕上がりでした。

天然コケッコー(07年日本 監督:山下敦弘)
劇場公開時には見逃してDVDで観たんだけどイイよねぇ。夫婦でハマりました。
ダンナなんか夏帆ちゃんと岡田くんのコンビが見たいというだけの理由で『オトメン』観てたし。

グラインドハウス(07年アメリカ 監督:ロドリゲス、タラちゃん他)
刺激的なグラインドハウス風映画をフェイク予告含め二本立てで上映する、という遊び心満載の試みがステキ過ぎるので、別々であってほしくない。
なので『デスプルーフ』と『プラネットテラー』はセットです。

アニメと邦画が多いなぁ。
他にも『愛のむきだし』『エヴァ破』など・・・キリがないうえ09年映画は<09年ベスト>とカブるので控えますsweat02

あーれかーらじゅーうねーんもー こーのさーきじゅーうねーんもー♪
ステキな映画とたくさん出会えますようにxmas

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海外ドラマ『Dr.House』

ブライアン・シンガー製作総指揮ってのと主人公ハウスのキャラに惹かれて試しに観てみたら、すっかりハマっちゃいました。
謎解き医療ミステリドラマ『Dr.House

Housemd

グレゴリー・ハウスは、ニュージャージー州プリンストン・プレインズボロ教育病院で解析医療部門を率いる型破りな天才医師。
白衣は着ない(カユくなるから)
診察嫌い(患者を信用してない。「人はみな嘘をつく」が口癖)
そして皮肉屋で偏屈!!とびっきりの変人です。
お仕事そっちのけでゲームしたり、昏睡状態の患者の部屋で勝手にテレビを観たりとやりたい放題。(実際こんな医者いたらかなり問題かとsweat02
大学時代の友人でもある院長のカディとは、顔を合わせば言い争ってばかり。
それでもカディがハウスをクビにしないのは、どんなに捻くれた性格でも優秀な医師であることに違いはないから。

そんなハウスのところには、他の医師たちが原因を突き止められなかった難病患者が次々と運ばれてきます。
ハウスにはそれぞれ違う専門分野を持つ部下が3人(フォアマン、キャメロン、チェイス)おり、チームハウスはソクラテス式問答法を用いて病気の原因を探っていく。
ハウスは大抵の場合、部下の意見を皮肉たっぷりにこき下ろします。(そしてたまに「なかなかいい線いってるぞ」と褒める)
イチかバチかの診断で治療を進めることが多く、毎回何度かは診断ミスをしにっちもさっちもいかない状態になるのがパターンなのですが、最終的にはハウスのヒラメキにより患者の命は救われます。
ハウスの大嫌いなルーチンワーク外来診察でヒントを得ることもしばしば。
(謎は解けても患者の命は救われない回も稀にある。そこらへんはリアルです)

ハウスのセクハラ、パワハラ、人種差別満載の発言や型破りな行動に、良識ある部下3人は最初のうちこそ反感を抱きますが、徐々にあしらいにも慣れてきて負けじと皮肉で返したり、ちょっとハウスっぽくなってきたりするのが笑えるcatface
ハウスとハウスを取り巻く人達とのユーモアたっぷりでテンポのいい会話劇が面白くってクセになるのです。

実は3話くらいまではまあ面白いけどちょっと地味?という印象だったんだけど、登場人物のキャラクターが固まってきて背景にあるものも見えてくると、ドライな人間関係にもオットナーな感じの愛が感じられるようになってくる。
とは言え彼らはあくまでもプロフェッショナルであり、けして馴れ合いの関係になったりしないところはクール。
恋バナもちょっとだけありますけどね。

それからなんと言っても主人公ハウスのキャラクターが最高!!
てゆーかシブイ!カッコイイheart
ハウス役のヒュー・ローリーはこの役でゴールデングローブはじめ数々の賞を受賞しているらしい。
納得の名演技!ハマリ役です。
最初はこの人なんでこんなに協調性ないの?患者に対して失礼すぎる!なんて思ったりもしたけど、思いがけない視点からキッチリ病気の原因を突き止めてしまうのだから文句は言えません。
そして一度担当した患者を見捨てることはけしてない。
ハウスが一見メチャクチャな行動で多くの人に嫌われ孤高の存在であり続けるのは、いわゆる権力やしがらみ、大病院ならではの裏事情などに流されることなく、正しい行いを貫くためなのだ。と思います。(シーズン1第17話より)
ハウスは右足が悪くいつも杖を使用しており、シーズン1終盤の21話「3つの寓話」でようやくそうなった成り行きが紹介されるのですが、この回の脚本だけそれまでとは違う異色の構成で見応えありました。

シーズン2の6話まで観ましたが面白さが色褪せることはなく、ドラマのクオリティはさらにアップしている印象。
第5話「嘘つき親子」の回にはハウスの両親が登場!
しかもお父様はなんとこの方↓

Rleeermey

ハートマン軍曹ことホイト保安官ことR・リー・アーメイ。濃い親子だなぁー
シーズン1の12話「ドーピング」のオープニングにはブライアン・シンガーもちょこっと出てました。見逃さなかったぞい。
ハウスの唯一の友人である癌専門医ウィルソンは『いまを生きる』のロバート・ショーン・レナードだし、ちょくちょく見知った顔も出ます。

アメリカではシーズン6が放送中とのこと。まだまだ楽しめそうshine

House2House3House4

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冬の風物詩

昨日からチラチラと降ってはいたのですが、今朝起きてみたらなんとすっかり雪景色sign03

Yukigesiki

雪ってなぜかテンション上がりません?
年甲斐もなく作ってみましたsnow

Yukidaruma アハ♪ヽ(´▽`)/

ねこだるまとどっちがいいかな?

Nekodaruma アハハ♪ヽ(´▽`)/

しばれるなぁ〜

うちのネコさんもすっかり冬支度です。

Rum1 ぶちゃいく

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《ねずみの三銃士》第2回企画公演「印獣〜ああ言えば女優、こう言えば大女優。」

Inju

生瀬勝久、池田成志、古田新太のユニット<ねずみの三銃士>企画による第2回公演『印獣
福岡県飯塚市にある嘉穂劇場にて観てまいりました。イエイ!!!!!(≧∇≦)

第1回公演は5年前の『鈍獣』
広島公演もあったので観に行きましたが、むちゃくちゃ面白かった!!
宮藤官九郎の脚本が岸田國士戯曲賞を受賞したことでも話題になりました。
(映画は・・・・残念ながらイマイチsweat02

今回も前回同様、脚本はクドカン、演出は河原雅彦。
役者主体で脚本家、演出家に仕事を依頼して舞台を作っていくというスタイルって珍しいそう。
やはりそこは生瀬勝久、池田成志、古田新太の最強ユニットだからこそでしょう。
この三人の競演ってだけでも面白さ太鼓判なわけですが、今回スゴイのはあの大女優・三田佳子がドーーーンと主役であること。
クドカンmeets三田佳子!!なんという挑戦的な組み合わせ。期待せずにはいられません。
(ちなみにわたくし本名が三田佳子さんと非常に似ているため、自己紹介するときよくお名前を使わせてもらってます。覚えてもらいやすいから)

さてお芝居の感想を述べる前に、まずはどーでもいいことをつらつらと書きます。
興味のない方はスルーしてくださいませ。

今回遠征するにあたり、大阪と福岡どっちに行くかちょっとだけ悩みました。
いつも大阪だし・・・福岡の方が近いから今回は福岡にしよう!という安易なチョイスによりよく調べもせず福岡公演のチケットを買ったのですが、嘉穂劇場って博多でも小倉でもなく・・・
飯塚市?ってドコ??という事態に陥りまして。
新幹線でぴゅっと行けるところじゃなかったのねー
土曜日だったし車で行くことに。所要時間約4時間。遠sweat02
(飯塚は麻生グループの町。高速料金千円サマサマでございます)

で、知る人ぞ知る嘉穂劇場ってこんなトコ↓

Inju2

いわゆる芝居小屋です。雰囲気ある〜!!
こういうところでクドカン脚本の舞台を観られるなんて最高じゃんshine
2000年には椎名林檎のライブもあったらしい。

18時からの夜公演なのにかなり早い時間に着いてしまい、まだ誰もいない劇場入り口でウロウロしてたら「かぶりつき席 限定15席」という張り紙を発見。
手持ちのチケットにプラスいくらか払えば、最前列のかぶりつきに座れるらしい。
物欲しげに張り紙を眺めていたら中からスタッフのオジサンが出てきて「まだチケットあるから予約しておいてあげる」と声をかけてくれました。ラッキー♪

早く来た甲斐あった!ホクホクで飯塚の町を闊歩foot

Inju3 有楽町、スナック原宿、カラオケゆきずり(笑)

Inju4 ネコさんに出会ったり

劇場周辺はつげ義春のマンガに出てきそうな横町がそこかしこにある、昭和の香り漂う寂れた飲屋街で、昼間は(いや夜もか?)かなり閑散としているのですが・・・おや?向こうから歩いてくるのはもしかして?クドカン?
足早に劇場方面へ向かっていて話しかける雰囲気ではなかったけど、クドカンとすれ違っちゃった♪
またまたラッキー♪

そんなこんなですっかりゴキゲンの私、4時半ごろ劇場へ戻ってみるとお客さんがぼちぼち集まっててチケット売り場に列もできてる。
オジサンに予約してもらってるもんね〜ふふん♪とか思いつつ一応列に並んだのだけど・・・
なんと!チケット売り場の人の手違いでかぶりつき完売!?ええーsad
よ、よやくしてたんですけど・・・あのオジサンどこ行った!?
まあ駄々こねてもしょうがないし・・・残念だけど、かなり前の席と交換してくれるとのことで潔く諦めました。
いい席でお芝居観られるのになんだろう、このガッカリ感。。。
かぶりつきたかった。。。

劇場内は土足厳禁、靴を脱いで入ります。
6人づつのいわゆる枡席。座布団ですよ、座布団。こういうの初めて♪

Inju1

自分の席を探してたら「あ、いちばん前でしょ?」と話しかけてくる人が。オ、オジサン!
私「手違いで買えなかったんです・・・
オジ「ええ!そうなの!?ちょっと待ってて!二席くらいならなんとかなるかも!
マジで?やった!!オジサンやっぱりいい人だ〜
ところが戻ってきたオジサン「ええーと・・・席どこ?この列の前の方だね。ほんとにごめんね〜
オジサン・・・やっぱりダメだったですか。
ぬか喜び2回もさせられちったよ・・・いいけどさsweat02

とまあいろいろありましたのですが、ここからようやっと本題。

Inju5_2 長くてすまん!(関門海峡のSAにいたネコさん)

いやー面白かったです!むちゃくちゃ良かった!『鈍獣』に続きこれは傑作!
お客さんの満足度は相当高いんじゃないかと思います。
トリッキーな舞台装置、スリリングな筋立て、そしてクドカンらしい笑い。
なにより三田佳子さんの女優魂に鳥肌立ちまくり!
女優の話前提で三田佳子をキャスティングしたのか、三田佳子だから女優の話なのか分からないけど、脚本を書いたクドカンも演じ切った三田佳子も凄い。
本を読んだ三田さん自身「よくぞここまで書いてくれた」とノリノリだったみたいですね。

三田佳子って一般的には女優としての頂点はとうに過ぎたという認識だったりもするんじゃないかな。スキャンダルもありましたし。
ところがどっこいですよ。さすが大女優。オーラも美貌もハンパない。
50歳と言っても通じる美しさだけど、女優さんだし60歳くらいかな?と思ったらなんと御年68歳。ひえー。若っ!wobbly
68歳にしてクドカンワールドに飛び込むというこのチャレンジ精神。
ランドセルにセーラー服に毒マグロ貴婦人fish(観てない人にはなんのことやら)脱帽であります。
とにかくこれまで見たこともない三田佳子が目白押しで、三銃士の皆さんだって抜群に面白いのに、三田佳子にあんなことやこんなことされちゃったらもう笑わずにはいられません。
持ってけ!大女優!

そして何より恐ろしきは女優の妄執。情念。「笑われてモトを取るのよ!
娘の復讐なんかじゃない。女優たるもの、何に置いてもまず女優なのである。その狂気。
かつての国民的大女優・三田佳子と劇中のほぼ無名の女優・長津田麗子がシンクロして、異様なまでの凄みをかもし出しておりました。

あ、いちおうあらすじ。

「印税生活してみませんか?」
そう書かれた招待状を手に、ケイタイ小説作家の飛竜(生瀬勝久)、絵本作家の上原(池田成志)、風俗ルポライターの浜名(古田新太)の3名が、編集者の児島(岡田義徳)に連れられ山奥の洋館にやってきた。
様々な事情を抱え現状に満足していない3人は、印税というエサに釣られてきたのだ。
乱暴に通された地下室。どこからともなく女性の声が聞こえてきた。
「流行作家のみなさん。私の別荘へようこそ」
その声の主は、自らを女優だと名乗る長津田麗子(三田佳子)。
「芸能生活45周年を記念して、私の自叙伝を書いていただけますか」

(パンフレットより引用)

『印獣』の印は印税の印。印鑑の印でもある?車のナンバーも印でした。
脚本は前回に続き、クドカン曰く「作家が懲らしめられる話」なんだそう。なるほど。
スティーブン・キングの話が出てきますが、確かに『シャイニング』や『ミザリー』的要素のあるストーリーです。
ウーマンリブシリーズのいい意味であとなんも残らない感じも好きだけど、こちらはけして後味良くはなくホラー仕立てなところが好み。
それでいてカイセンジャーとか(笑)、クドカンらしいハイテンションな笑いが随所に出てきていろんなツボをついてくる内容でした。
花道から毒マグロ貴婦人が登場した時は沸きましたねー!この会場ならではの演出かな?
毒マグロの振り付けを背後で完璧に踊ってる池田さんがもう可笑しくて可笑しくて。大好きheart

長津田麗子の秘書役で沖縄出身芸人・上地春奈さんが出演してるんですが、役名も上地。
つまり本人そのまんまの役ってわけ。池田さん推薦だそうです。
沖縄の方言丸出しで半分以上は何言ってるか分からない(笑)そういうキャラなんですが、体育会系のカラっとしたパワフルな笑いでどっかんどっかん笑いとってました。
作家3人と編集者・児島にはそれぞれ過去があるのだけど、上地だけは結局最後まで面白いだけのキャラ(笑)ある意味謎めいてます。
まあそれで良かったんでしょう。セーラー服姿の三田佳子をしごくシーンとか凄すぎましたし。
あと第二幕にはおなじみのキオスク登場!しかも三田さんの持ってる新聞に「江田逮捕」とか書いてあった?分かる人には分かる鈍獣ネタ。

カーテンコールは2回。
スタンディングにならなかったのは、みんな地べたに座ってるんで立ちにくかったのかも?(笑)
さっきまで演じてた役者さんの素顔にドキッとしたりすることがあるけど、三田佳子さんはカテコでもあくまで大女優・三田佳子!って感じでものすごく優雅でした。
一気にファンになっちゃったなぁー

劇場の雰囲気含め、生の舞台でなければ味わえない興奮てんこもりの2時間半sign03
次回は◯獣?ねずみの三銃士企画公演、楽しみにしております!

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カールじいさんの空飛ぶ家

Up

毎回良質なCGアニメーションを届けてくれるピクサーの新作。
最近、元気なお年寄りが活躍する映画をよく観る気がします。(『スペル』とか)

<あらすじ>

冒険に憧れる少年カールは、ある日空き家で冒険好きの少女エリーに出会う。
成長した二人は結婚し、二人が出会った思い出の家を買い取り修復して暮らすことに。
月日は流れ、最愛の妻エリーも他界し、カールはたった一人孤独に暮らしていた。
周囲には開発の波が押し寄せ立ち退きを迫られているが、カールはエリーとの思い出の家を離れたくない。
ついに老人ホームからの迎えが来た日の朝、カールはエリーとの約束の場所パラダイスフォールを目指し、なんと無数の風船で家ごと大空へ旅立つ。
ところがポーチに少年ラッセルがおり、いまさら地上へは戻れずカールは渋々ラッセルと共に旅することに。

カールじいさんの空飛ぶ家 公式サイト

この作品に寄せたジブリ代表・宮崎駿氏のお言葉「追憶のシーンだけで満足してしまいました」
はい!おなじくです!
今回も例に漏れずすごーく素敵な映画だったけど、特に冒頭のシーンの素晴らしさといったらもう・・・沁みた!泣いた〜!!crying
セリフ全くなしの、せいぜい10分程のシーンに人生が凝縮されておるわけですよ。
他人から見れば平凡な一生だったとしても、長年連れ添った夫婦にとっては年月の積み重ねこそがかけがえのない絆。
カールとエリーには子どもがなく、私もこのまま子どもができなかったとして人生どうなるかなぁ・・・なんてことを考えたりするお年頃なので、余計に感情移入してしまいました。
二人のような老夫婦になりたいな。

しかしめくるめく追憶のあとには抗えない現実が。
最愛の妻を亡くした孤独な老人が風船で空へ旅立つなんて、つまりはヤケになって妻のあとを追うってこと?などと悲劇的な深読みをしてしまっていたのだけど・・・
冷静に考えたらそんな悲しいお話、ピクサーでありえませんねsweat02
カールじいさんはあくまでも本気。未来を見据えたうえでの旅立ちなのだ。
子どもの頃なら誰もが一度は夢見たであろう、風船で空を飛ぶというドリーミーな発想(しかも家ごと)を実行してしまう型破りな老人、それがカール・フレドリクセンなのであるsign03

目指すべきものを見出したカールじいさんはとにかく元気!!
以前は階段降りるのもエレベーターだったのに・・・足腰めちゃ強いです。
終盤のアクロバティックな活躍なんてコナンやパズーにも負けてません。人間気力ですなぁ。
とは言えラッセルやケヴィンやダグがいなかったら、滝に辿り着いたところでカールじいさんの気力は尽きてしまったかもしれないけど、新たな出会いこそが彼に次なる冒険、第二の人生をもたらしたのだね。
それを後押ししてくれたエリーのアドベンチャーブック。人生こそが冒険なのだshine

かつてのヒーローの顛末は残念なものでしたが、風船2、3コついてたし実は無事着陸しちゃってるんじゃないでしょうか?
そしたら心を入れ替えて、彼もまた新たな冒険を始めてくれたらいいなと思います。

それからこの映画、思いがけずかなりの割り合いでワンコ映画でありましたdog
しかもワンコがしゃべるしゃべる。
ディズニーアニメ的なアレでしゃべるのではなくて、犬語を人間語に翻訳する?奇跡の発明品によってしゃべるというちょっと異色の設定。
しゃべるだけでなく料理もお掃除もするし、人間並みになんでもこなすスーパードッグ達なのですが、ワインのセレクトはできても注ぎ方はむちゃくちゃだったり、ホットドッグを勝手に食べちゃったりボール大好きだったり、ここぞというところでとても犬的なのがなんともかわいくて笑えるcatface
ワンちゃん達がカールじいさん達にとって追っ手である場合でも、一匹たりとも死なないようになってるのにはホッとしました。

最後になっちゃいましたが本編前の短編アニメ『晴れ ときどき くもり(Partly Cloudy)』も良かった♪
今まで観た中ではいちばん気に入ったかも。触ってみたくなる雲のモコモコ感がたまらないcloud
キャラクターや風景などの造型は極めてマンガ的でありながら、テクスチャーはどこまでもリアルというピクサースタイルの完成度はもはや言うまでもないですが、それでも新しい作品を観るたび映像の美しさ、面白さには感動してしまいますねー

次回はいよいよ『トイストーリー3』
半年後とは嬉しい。楽しみです♪

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イングロリアス・バスターズ

Inglouriousbasterds

前作『グラインドハウス』は、その年の個人的ベスト2位crownに選んだくらい興奮した映画でしたけども、今回のはあそこまでやりたい放題に遊んではいなくて、わりときちんと物語を積み上げている印象。
とはいえタランティーノなので、もちろん型にははまってません。
約2時間半の映画は全部で5章に分かれており、各章でタラちゃん印の会話劇が延々と続いたりするわけですが、これがもうむちゃくちゃスリリングで全然飽きない。
静かな緊迫感と、一気に爆発するバイオレンス。×5!!って感じ。
満足度高し!さすがタランティーノ。面白かったですhappy02

<あらすじ>

1941年ナチス占領下のフランスで、ユダヤの少女ショシャナ(メラニー・ロラン)はユダヤハンターと呼ばれ恐れられるランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)に家族を殺されるが、たった一人逃げのびる。
3年後ショシャナは名前を変え、パリで映画館の館主となり復讐の機会を待っていた。
同じ頃、アルド・レイン中尉(ブラット・ピット)率いるユダヤ系アメリカ人の秘密部隊イングロリアス・バスターズはフランスに潜伏し、ナチスを次々と惨殺してドイツ軍を震え上がらせていた。
そんなある日、ショシャナの映画館でナチスのプロパガンダ映画『英雄の誇り』のプレミア上映が行われることに。
ヒトラーはじめナチスの高官が集まるこの夜に復讐を果たそうと、ショシャナ、バスターズそれぞれに行動を開始するが・・・

イングロリアス・バスターズ 公式サイト

1976年のイタリア映画『地獄のバスターズ(原題:THE INGLORIOUS BASTARDS)』を下敷きにしているという本作。
タイトルそのまんまで設定も似ているらしいけど、あくまで下敷きでありリメイクではないところがタラちゃんらしい。
愛してやまないB級映画のテイストを取り込んで、自分だけのオリジナルを作り上げる天才だものね。

どんなに売れっ子になったってオタク心を忘れないタランティーノ映画に、ハリウッドの王道を行くブラピが出演って最初は意外に思ったけど、これがまた見事にハマってました。
『バーン・アフター・リーディング』のチャドといい、イメージを裏切るアホキャラを嬉々として演じるブラピってイイよねぇ。
スター中のスターである自分が演じるからこそ面白いってちゃんと分かってるんでしょうね。

そんなブラピ含めキャラの立ちまくった人物だらけの中、誰よりも鮮烈な印象を残すのは、なんといってもランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツ。
カンヌで絶賛も激しく納得の怪演!
類い稀なる勘の良さと、目をつけた人物を言葉巧みに追いつめてゆく頭の良さは、ほとんど古畑任三郎レベルで(ちょっと前まで再放送を観てたもんでsweat02)、憎むべき相手ではありますがその鮮やかすぎる仕事ぶりは敵ながらアッパレ。
キャラクター自体が魅力的だとしても、この役を演じ切ったヴァルツさんはスゴイ。
憎たらしさ・・・というか鬱陶しさで言えば、ナチスの英雄君の方がなんぼかウザかったです。

ショシャナ役メラニー・ロランと、二重スパイの女優ハマーシュマルク役ダイアン・クルーガーも良かった。
二人のヒロインのクラシカルな美貌が、作品に気品を与えております。
復讐を前にドレスアップするショシャナの美しいこと。しかも曲が『キャットピープル』だし!
ここでこの曲をもってくるとは、あいかわらず曲選びのセンスよすぎ。
ダイアン・クルーガーのヒール型ギブスにも萌えますた。
あと忘れちゃいけないイーライ・ロス。おいしい役を楽しそうに演じてましたね。

フランス語、ドイツ語、英語、さらにイタリア語まで登場しますが、無駄に国際的なわけじゃなく、それらの言語がサスペンスに作用してるところが面白い。
ちゃんと各国の俳優を起用しているのにはこだわりを感じるし、微妙なアクセントまで聞き分けられなくても、今しゃべっているのが何語かさえ把握できれば楽しめる仕掛け。
イタリア人に扮したバスターズとランダ大佐のやり取りには笑っちゃいました。

基本的にキルナチ!!ムービーなので、いちおう大ボスとしてヒトラーなんかも登場するわけですが、史実は全く無視。だからこその爽快感。
分かりやすい悪役としてナチスを描いているだけなのね。
大きな顔の復讐者は高らかに笑い、ヒトラーは蜂の巣でナチスの高官もろとも焼き尽くす・・・という、これまで誰も成し得なかった怒濤のクライマックスに、思わず一緒に高笑いしたくなりました。
映画を愛するタランティーノならではのシチュエーションで、そのものズバリなある物を使っての悪者退治であるところがまた素敵。

で、さらなるオチにはちょっと笑っちゃう(笑)
さんざん人を貶めてきたのに、軍服を脱げばあっさり普通の人なんて許されんのじゃ!
タチの悪いイジメッ子レベルの屈辱的なお仕置きは、バットでブチ殺すよりもずっと彼には相応しいのでした。ちゃんちゃん♪

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