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(500)日のサマー

500_days_of_summer

アカデミー作品賞は『ハート・ロッカー』か。
早く観たい!けど、その前にこちら。

小規模公開ながら口コミで上映館を広げ、全米トップ10入りを果たしたという話題作。
ようやっと地元でも公開されました。
運命の恋を信じるロマンチック男子トム君が、現実主義の女の子サマーに恋をした。

<あらすじ>

グリーティングカードの会社に勤める建築家志望のトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。
運命の出会いを信じるトムはある日、社長のアシスタントとして入社してきたサマー(ゾーイ・デシャネル)に一目惚れ。
それから数日後、エレベーターの中で二人は初めて会話を交わすが、奥手なトムはなかなかそれ以上のアプローチができない。
ある晩、社員全員でカラオケバーに行き、トムはサマーに彼氏がいないこと、愛を信じていないことを知る。
その後、急激に距離を縮めていく二人。
「真剣に付き合うつもりはない」というサマーをトムは受け入れるが・・・

(500)日のサマー 公式サイト

監督のマーク・ウェブはPV界の人で、これが劇場長編映画デビューとのこと。
なるほど、全体的にテンポがよくて粋でオシャレなところは、さすがPV出身って感じ。
時系列通りではなく、500日間を行ったりきたりしながら描くという構成が斬新で、恋愛期間における幸せなときとそうじゃないとき、その落差がとても分かりやすくておもしろかったです。
ミュージカル風に歌って踊り出しちゃうほど最高にハッピー♪かと思うと、次の瞬間この世の終わりか?ってなくらいどん底だったりするんだから、恋の一喜一憂はタイヘンなのだ。

500_days_of_summer2

小悪魔なサマーに振り回されて、ちょっと気の毒なトム君。
しかしキミ・・・ぶっちゃけめんどくさいぞ!とダメ出ししたくなる場面も多数。
運命の恋を信じるのは別にいいんだけど、ここぞというときにヘンにカッコつけたり、人の良さそうな社長にプライベートのことで気を使わせたり、人のプレゼンに八つ当たりしたり・・・
それでも社会人か!
などと憤慨しつつ、サマーを想うあまり自分をコントロールできなくなってしまったトム君のにっちもさっちも行かない状態・・・心当たりがなくもない。
同時に、トム君からすればビッチ!以外のなにものでもないサマーの言動、恋愛観も理解できます。
いちいち本気になって傷つくのは嫌だし、気持ちは移り変わるものだから約束なんてできない。
でもサマーだってちゃんとトムを好きで、一緒に過ごす時間を楽しんでいたわけだけど、トムはそれだけでは満足できなかった。
そんなトムからサマーの気持ちは離れていった。それだけの話。

はっきり言って恋愛のカタチとしては、よくあるパターンだと思うんです。
だからこそ共感できるシーンがいっぱい。
一夏の恋とはよく言ったもので、恋って儚いもの。
多くの人が一生の間にいくつか恋をすると思いますが、そのほとんどは終わっていく運命にあるのだもの。
本当に純粋に、幸せなときなんて一瞬。トムとサマーのIKEAデートみたいに。

自分のときはどうしたってダメだったのに誰かがあっさり・・・なんて知りたくもないでしょうが、寝ても覚めてもサマーな日々はけして無駄だったわけではないのだ。
次の季節はもうすこしうまくやれるはず。がんばれトム君!

トム役ジョセフ・ゴードン=レヴィットも、サマー役ゾーイ・デシャネルもよかったけど、ツボだったのはトムの妹レイチェルを演じたクロエ・グレース・モレッツちゃん。

個人的にとっても観たいと思っている映画『キック・アス』ヒットガールの子じゃんか。
出てるって知らなかったから得した気分♪

Chloe_grace_moretz

こういう<大人顔負けな子供>担当なの?要注目の子役さんです。
「キュートな女はヘンな男が好きなのよ」なんて、10歳とは思えぬ的確すぎる恋のアドバイスがステキでした。

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映画」カテゴリの記事

コメント

kenkoさんこんばんは♪

映像が好きでした〜☆わたしは女子なのに
思い切りトムくんに感情移入しちゃって
酷いオンナ〜!なんて思ってみてたけどすごく心情がリアルでしたよね★

作品としては期待値が高過ぎたのかもhappy01
音楽良かったな♪

投稿: mig | 2010年3月12日 (金) 01時56分

前に書いたかもしれませんが、小悪魔にぶんぶん振り回された痛い思い出が甦りそうなので(笑)、この映画も見ません

ただ気になるのが、この映画のレビューを見ると大抵「IKEA」って出てくるのですが、「いけあ」ってなんなんでしょう? インターナショナル・恋煩い・エンタテイメント・アソシエーション?

こちらの監督の方、今度は新作スパイダーマンを撮られるそうです
 

投稿: SGA屋伍一 | 2010年3月12日 (金) 08時21分

mig様

こんにちは!

なんとなく、タイミングと行き場をなくして放置していたこちらの記事・・・
コメントいただけてうれしいです!

映像ステキでしたよね〜 ミュージカルのシーンの青い小鳥ちゃんが好き♪
トムくん目線のお話ですが、トムくんに感情移入しつつも
サマーの気持ちも理解できる感じで、
男女両方のリアルな恋愛感情が分かるところがよかったです。
笑えるシーンもいっぱいあって楽しかったし。

音楽もよかったですね!

投稿: kenko | 2010年3月12日 (金) 17時27分

SGA屋伍一様

>小悪魔にぶんぶん振り回された痛い思い出

あるんですね・・・そういう思い出がcoldsweats01
それは観ないほうがいいかもですね。
しかし意外とそういうのって今思い返すといい思い出・・・だったりはしませんか!?しませんね。

>「いけあ」ってなんなんでしょう? インターナショナル・恋煩い・エンタテイメント・アソシエーション

SGAさんそれはギャグ・・・と受け止めていいんですよね!
IKEAは北欧の安くてオシャレな家具屋さんです。
「国際恋煩い娯楽連合」ではありません!そんなところでデートはしません!

え!新作スパイダーマンってこの監督なんだ。
新スパイダーマンをザック・エフロンが演じるかも、というウワサなら聞きました。

投稿: kenko | 2010年3月12日 (金) 17時52分

もうこの映画の恋は不幸な事故ですよねw
サマーの自分勝手で自由なところにトムは惚れちゃったような気もするし・・・

この映画はよくある恋愛の顛末をすっごいメタ的に見せてくれたので、なんというか実存主義的な恐怖にぞっとしました。
人間の行為って結局自己満足で、双方の自己満足的振る舞いが偶然うまくかみ合った時ヤドカリとイソギンチャクのように共存できる、それが私たちの言う「愛」なのかもしれないと、ちょっとセンチメンタルな気持ちになりました。

でも二人とももう少し相手の気持ちを思いやった方が良かったですよね。でも結婚じゃないし、恋愛ならこれでありなのかもしれませんけど。
トムもサマーにいろいろ楽しませてもらったわけだし、最後は別れたとはいえ好きな人とお付き合いできてよかったですよね。

投稿: ゴーダイ | 2011年1月13日 (木) 23時06分

ゴーダイ様

こんばんは!

確かにトムにとっては不幸な事故みたいなものでしたね。
見せ方はキュートなんだけど、実はシビアな現実をつきつけてくる作品でした。

>人間の行為って結局自己満足で、双方の自己満足的振る舞いが偶然うまくかみ合った時ヤドカリとイソギンチャクのように共存できる

うーん、そうかもですねぇー
遠い記憶を辿ってみるに・・・恋愛してるときって、結局相手とぶつかってばかりのような気がする。
でもうまくかみ合う瞬間もちゃんとあるし・・・ぶつかりながら共存してる、って感じかな。
トムは気持ちが強すぎて、暴走しちゃったんですね。それも分かる(笑)
結婚となるとまた違うんだけど。
踊り出したくなるほど好きって気持ちも、500日のまっただ中にいる者にとっては
とてもじゃないけど耐えられない痛みも、結局すべて過ぎ去るものなんですよね。
サマーとのなんやかんやがあったからこそ、オータムに出会えたわけだしcatface

投稿: kenko | 2011年1月15日 (土) 19時01分

こんにちは~♪
共感とか「わかる~」とかを軽く通り越し、あれこれ思い出したくない事を思い出して大声を上げたくなるような作品でしたねぇ^^;
うん。男はこうだ。基本、女々しいんだ。女々しいって言葉自体間違ってるんだ。男々しいなんだw

投稿: たお | 2011年3月 1日 (火) 16時01分

たお様

こんばんは!
毎度のことながら、お返事おくれまくりですみません。
てゆーか気づいたら1ヶ月近く更新してないしsweat02

キュートなんだけど、いたーい映画でしたねぇ。
気がついたら、自分の過去の恋愛を思い出しちゃってる。
そうか、実は「男々しい」が正解か。
それってなんだか『家畜人ヤプー』を連想してしまいますcoldsweats01

投稿: kenko | 2011年3月 4日 (金) 23時23分

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