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恋するベーカリー

Its_complicated

大人の恋愛映画と言えばナンシー・マイヤーズ。
恋愛映画ってあまり熱心に観るほうじゃないですが、マイヤーズ監督のはぜんぶ観てるしぜんぶ好き。
ちょっとセレブでオシャレな女性の日常に起きる非日常。
多くの女性が共感できるであろうリアルと、映画的非リアルのバランスがちょうどいい。
なんというか色でいうとホワイト&ベージュなイメージです。あとリネン素材。

<あらすじ>

10年前に離婚したジェーン(メリル・ストリープ)。
経営するベーカリーは順調で、3人の子供たちも成長し充実した人生を送っていた。
ある日ジェーンは息子の大学の卒業式に出席するためNYへ行き、ホテルのバーで元夫のジェイク(アレック・ボールドウィン)とはち合わせてしまい、酔った勢いもありベッドを共にしてしまう。
現在の妻とうまくいっていないジェイクは、すっかりその気になるのだが・・・

恋するベーカリー 公式サイト

元夫&その若妻に友人のパーティーで遭遇しても、感じよく大人の対応ができる。
「ふるまい方を学んだの」なんてなかなか言えませんよ。カッコイイ!

夫の浮気が原因で10年前に離婚したジェーンだけど、今や元夫ジェイクとの関係は気の合う友人といった感じだし、経営するベーカリーも順調、子供たちも立派に成長して、傍目には理想的な人生を送っているように見えます。
3人の子供はみんなほんとに良い子で、長女のフィアンセがこれまたいいヤツ。
でも心の奥はやっぱりちょっと孤独なジェーン。
だからといって、偶然ホテルのバーで会った元夫と楽しく飲んで踊っておしゃべりしたあげく、盛り上がったイキオイで・・・ってオイ!!
元夫と不倫。ややこしいですね。まあ大人だし、そんなこともあるかも!?

深く反省するジェーンですが、今の奥さんとうまくいっているとは言えないジェイクは本気になってしまう。
強引に家に押しかけ、強引に元妻を口説くジェイク。
しかしジェーンの家の改築を手掛けている建築家のアダム(スティーブ・マーティン)もひそかにジェーンに気があったりして、事態はますます複雑になってゆくのだった・・・

ヒロインの相手役がキアヌ・リーブスやジュード・ロウである場合のようなトキメキは残念ながらないけれど、今回もとってもおもしろかったです。

よく笑うメリル・ストリープが可愛らしくて魅力的。
料理が上手い女性っていいですよね。(当たり前か)
とくにスイーツをちょちょいっと作れちゃう女性は最強!と思います。
焼き立てのチョコクロワッサン食べたいわぁheart(てゆーか作れ!作ってみろ私)

アレック・ボールドウィンだって昔はキアヌやジュードに負けないイケメンだったはずなのに、今や正真正銘メタボオヤジになっちゃいましたね。
とあるシーンでは劇場内に「キャー!」「いやー!」という本気の悲鳴が響き渡りました。
しかしマイヤーズ監督の映画では、大人の女性がとってもキュートに描かれているのと同じくらい、オヤジもキュート。
熊さんみたいなボールドウィンがかわいくって憎めない。
スティーブ・マーティンは恋に不器用なマジメな男性を演じており、前半おとなしめなのだけど後半<ぶっ飛ぶ>あたりから笑わせてくれました。

NYで家族が久々に集まったとき、次女が「こんな風に家族が揃って食事するなんて初めて!」と嬉しそうに話すシーンがあるけど、だからと言って別れた両親が再びくっつくというのは、歓迎すべきことではないんですね。
ジェーンが10年かけて<ふるまい方を学んだ>ように、親の離婚で傷ついた子供たちだってふるまい方を学んできたわけだし、「ふたりとも身勝手すぎる!」という次女の言葉は、もっともだと思いました。
なんか最初、この家族ちょっと理想的すぎるなぁ・・・なんて思っていたのだけど、終盤になってその辺きちんとフォローしてくれるところはさすが。
ジェイクの今の奥さんだってそれなりに夫を愛しているし、わがまま放題に見えるちびっ子もそれなりにジェイクを慕っている。
こっちはこっちで既にジェイクの人生の一部なのだ。とさりげなく思わせるシーンもちゃんとあったし。

今や違う道を歩んでいる元夫婦ではあるけど、これからもきっと二人の道は完全に離れることはない。
いろいろやらかしちゃったものの、明快な答えを出すことのできない現状を受け入れつつ・・・これからもよろしくね!的な終わり方もまた、ちょっぴりビターかつ爽やかな大人の味わいでございました。

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コメント

こんばんわ。
こんなベーカリーが近所にあったら毎日通いつめる
でしょうね。看板猫さんがいればなお良し。
焼きたてパンの香りはどんな香水より素晴らしい!
クロワッサンはホンマに難しいです。
昔、母がパンの教室に通っていたことがあり
一通りのパンを家で焼いてみたのですが、
クロワッサンはバリンバリンのバターせんべい
になってしまい、サクサク感ゼロでございました。
それでいて手間はメチャクチャかかるし・・・。
バターロールが一番家庭向きで中にチーズや
ハムを入れたりしていました。

投稿: 奈良の亀母 | 2010年3月 5日 (金) 21時17分

奈良の亀母様

私もー!こんなベーカリーあったら絶対通いつめるっ!
「焼きたてパンの香りはどんな香水よりも素晴らしい」はげしく同意です!
看板ネコさんがいたらパーフェクトですね♪

クロワッサンて難しいのかぁ・・・
なんか「パンの焼ける奥さん」ってステキすぎますよね。
以前働いてたところで、いつもクッキーやベーグルなどを作ってきてくれる女の子がいて(しかも新妻)
いつも大変ありがたくいただくばかりだった私・・・
ヒマをもてあましている今こそ、「パンの焼ける奥さん」になれるタイミングじゃないかと思うので
なんとかチャレンジしてみたいと思います!まずはバターロールからか!
『かもめ食堂』のシナモンロールも憧れheart

投稿: kenko | 2010年3月 5日 (金) 22時03分

kenkoさん、おはようございます
この映画はたぶん見ませんけど、ポスターを見るたびに「メリル・ストリープっていい頬骨してるな」って思います。ただそれだけ(笑)

それにしても、最近熟年世代が主人公の映画、多くなりましたね・・・

投稿: SGA屋伍一 | 2010年3月12日 (金) 08時17分

SGA屋伍一様

>「メリル・ストリープっていい頬骨してるな」って思います。ただそれだけ(笑)

・・・そうですか(笑)
確かにこのポスター、メリルさんのしっかりしたほお骨が強調されていますねcoldsweats01
日本人にはなかなかないほお骨ですよね。

熟年世代が主人公の恋愛ものといえば、ちょっと前ですが
日本映画の『魂萌え!』を今ふっと思い出しました。
マイヤーズ監督の熟年恋愛はオシャレでさわやかだけど
魂萌え!はリアルで生々しかったですsweat02

投稿: kenko | 2010年3月12日 (金) 17時34分

>kenkoさん

まったまたバタバタしてまして、すいません!
ふるまい方・・・なるほどです。
子供たちが両方好きだけど両親が再婚することに
は否定的だったり、あの再婚相手のガキが実は
なついてる部分もあったり、そのへんの深い
部分がハリウッド映画らしくなくて良かったです。
二人が司会のオスカー授賞式は正直昨年の歌って踊る
ヒューの方が良かったなぁと思いましたけど
キャメロンとビグローとこの映画を結びつける
ネタはさすがになかったなぁ。(笑)
「500日のサマー」とっくに観てるんですけど
また感想書いたらおじゃましますね!
コララインもゼヒご覧ください!

投稿: kazupon | 2010年3月16日 (火) 13時16分

kazupon様

いえいえ、もーほんとにほんとに、気にしないでくださいねcoldsweats01

下ネタ満載で軽ーいノリでしたけど、気になったところは
ちゃんとフォローしてくれるのがマイヤーズ監督らしいと思いました。
重くならない程度にさりげなーくでしたが。

今年のアカデミー授賞式は観てないんです(泣)
WOWWOW解約しちゃって。BSでもやるんでしたっけ?
去年のヒュー様はすばらしかったですよね!

キャメロンとビグローとこの映画を結びつけるネタ!それおもしろい(笑)
やってみてほしかった!
「500日のサマー」もご覧になってるんですね。
なんとなくkazuponさん好きそうな予感。感想たのしみにしてます♪

「コラライン」は明日ようやく観る予定shine
明日は絶対、コララインと「シャーロックホームズ」と「ハートロッカー」3本立て!
と心に決めてますcatface

投稿: kenko | 2010年3月16日 (火) 21時51分

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