« フィリップ、きみを愛してる | トップページ | シャーロック・ホームズ »

コララインとボタンの魔女

Coraline

上映終了ギリギリになんとか観てきました。が、なんで3D吹き替えしかやってないの?
ずいぶん慣れてはきたものの、いまだ2D派のお年寄りなのでちょっぴり不満。
映画館で観る映画はなるべく字幕がいいし・・・
などと文句を言いつつ、今回の3D、これまでで一番しっくりきた!
ストップモーションアニメと3Dって相性いいんでしょうか。
あっという間にメガネの違和感を忘れ、小さな扉の向こうのへんちくりんな世界へ。

<あらすじ>

古いアパートに越してきたばかりのコラライン。
忙しい両親が自分をまったくかまってくれないことがコララインは不満だ。
パパに言われて家中のドアと窓の数を調べているとき、コララインは壁に小さな扉があるのを見つける。
ドアを開くとレンガの壁しかなかったが、夜になるとそこはトンネルになっており、向こう側にはこちら側とまったく同じ空間が広がっていた。
しかし何かが少しずつ違う。
向こう側のママは料理上手で優しい。でも目がボタンなのだった。

コララインとボタンの魔女 公式サイト

原作は『スターダスト』ニール・ゲイマンの児童文学、監督は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリック。
『ナイトメア〜』の時はもっとお人形っぽさというか、コマ撮りっぽさがあったと思うのですが、今回のはCGアニメと見紛うほどのすべらかさ。
いったいどれだけストップモーションしたのか。想像するだけで気が遠くなります。
キャラクターの表情や動きはもちろんのこと、リアルな質感やポップな造型など、すみずみにまで匠の技が完璧に行き届いてる。
ちっちゃなライダー・ワイビーがかぶってるマスクがステキすぎて、それだけでもうこの映画好きだ!と確信しましたが、壁の小さな扉には、マイベストムービーのひとつ『パンズ・ラビリンス』を思い出し胸が高鳴りました。
そこに扉がある限り、女の子はそれをくぐるのです。

扉の向こうのもうひとつの世界は、コララインにとっての理想の世界。
トビネズミのサーカスも姉妹のショーも最高に楽しいけど、禍々しい光を放つ極彩色のあの庭!
あれはたまりません。
かわいくってドリーミーで圧倒的にダークネス!
魔女の罠だと知ってても、あの庭の誘惑には勝てないなぁ。
パパのカマキリもステキ。

そんな完璧な世界の唯一の違和感は、別のママはじめみんなの目がボタンであること。
目がボタンって、とんでもなくシュールなアイデアですね。
本来素朴なアイテムであるはずのボタンが、目があるはずの位置にくっついているのって思った以上に不気味。
もしも目がボタンのパパやママに遭遇してしまったら・・・自分だったら泣く!
その点コララインは度胸があるというか適応能力が高いというか、最初はぎょっとしてもそれなりにやり過ごして受け入れてしまうサバサバしたキャラクターで好感が持てました。
そのほか、色といいカタチといい動きといい完全にクリーチャーなボビンスキーさん、あっちとこっちを自由に行き来できる黒猫くんもお気に入りです。ネコのなかでも黒猫は特別。
魔女の世界が崩壊していくときのデジタルな処理もカッコよかったshine

ひとつ気になったのは、壁にかかっていた<つまんなそうな男の子の絵>
魔女が子供をほしがる理由に関係しているのかなと思ってたんだけど、関係なかったみたいsweat02

|

« フィリップ、きみを愛してる | トップページ | シャーロック・ホームズ »

アニメ」カテゴリの記事

映画」カテゴリの記事

コメント

kenkoさん、おはよっす。楽しめたようでよかったです。「ぜひ見て欲しい」と言った手前coldsweats01

今回の3D映像で一番「おおっ」と思ったのは、クライマックスに出てくる○○の巣の映像ですね。あと冒頭で人形を作っている謎の手の動作
3D大流行のご時世ですが、この手法ってやる方にそれなりのセンスというか、構図を作る力が求められる気がします

ヒロインのピンチにさっそうとかけつけるワイダーもよかったけど、コララインを逃がすために恐らく分解されちゃったであろう、あちらのワイビーには泣けましたweep

最初夢のようだった世界が、だんだんと悪夢の世界に変わっていくあたりは怖かったですね。そんなホラーチックなお話ではありましたが、この世界観大好きです。キャラクターも嫌いなのは一人(一匹)もいません。あのおっかない魔女でさえ

投稿: SGA屋伍一 | 2010年3月26日 (金) 07時53分

SGA屋伍一様

いやあ、これは観たいと思ってたやつだったんですよー
すっごく楽しめました♪
同じ日に「シャーロックホームズ」と「ハートロッカー」を観たけど
コララインがいちばん良かったです。

そうそう、クライマックスの巣の映像は迫力ありましたね。
オープニングの人形を作るシーンも引き込まれました。
最近の3Dは奥行き重視のようで、立体感にはすぐに慣れてしまうのだけど
ときどき飛び出してきてビックリしますcoldsweats01
今回いい感じだったので、「アリスインワンダーランド」も
3Dにトライしてみようかなとちょっとだけ思いはじめました。

あっちのワイビー!しゃべれないうえ分解されちゃってかわいそうでした。
あっちのパパもちょっとかわいそうだったな。
私もこの世界観、ホラーチックだからこそ好きです。
キャラクターはみんなへんてこだけど、みんな大好き。
魔女もなぜか憎めないです。

投稿: kenko | 2010年3月26日 (金) 20時11分

kenkoさん

遅くなりました!こちら感想たまりまくってます;;
「パンズラビリンス」を感じさせるところ、ありますよね!
ワイビーのマスクは自分もおぉ!でした。ワイビーの
ラストの活躍は泣けましたよ。
そうそうこれDVDで先に見ちゃったんですけど、向こうのやつなんで
2Dと3Dと両方一枚のディスクにあって、2Dで観てたんで、
逆にスクリーンになってもどうしても画面が暗くなるので
ちょっと勿体ないなぁと思ってしまいました。^^
これから公開される映画、あちらのライナップ観てたら3Dばっかし
ですねーなんだかなぁ。
そうそう、前コメントいただいたスウェーデンの"Let right one in"
日本の配給会社が買って公開されるとコメント欄で教えてもらいました。楽しみです!

投稿: kazupon | 2010年3月31日 (水) 19時11分

kenkoさん、お久しぶりです!v
TBもってまいりました~。
(普通の映画では)初の3D、あのメガネの違和感にどうも慣れなかったのですが、
あのダークな世界観は好きなんですよね~。どことなくホラー風味なのが。
(しかし本物のホラーは苦手な私←矛盾)
ちなみに私も字幕派なので、わざわざ字幕上映の六○木のシネコンまで
行って来ました。オリジナルの吹き替えはなかなかでしたよー。

ところで、↑の白黒猫ちゃん可愛いですね~。
うふふ。

投稿: sally | 2010年4月 1日 (木) 22時27分

kazupon様

感想たまりまくってますか?
kazuponさん、まだUPされていないけど
アレもアレも見てるはず〜と予想はしてますcatface
パンズを連想させるとこありましたね〜
ダークファンタジー@ガールはツボです!
ワイビーのマスクもほしい!

そうなんですよね、3Dって画面が暗くなっちゃう。
コララインみたいな色彩鮮やかな作品はとくにもったいないですね。
今回かなり3Dを満喫することはできたけど
画面が暗くなるのとメガネが重いのは早いとこ改善してほしいです。
しかしますますメジャーになりつつあるんですね、3D。

おー!あのスウェーデンの映画、公開きまったんだ!
やったー♪いつごろかな?楽しみですね!
また知られざる面白そうな映画見つけたら紹介してくださいshine

投稿: kenko | 2010年4月 3日 (土) 11時52分

sally様

わーい♪sallyさんおひさしぶりですねheart
私もダークでホラー風味な世界観が好き〜♪本物のホラーも好きだけど(笑)
今の3Dメガネも改善されたものなのでしょうが、まだまだ快適とは言えないですね。
3Dで観るなら吹き替えがいいし、でも映画館で観る映画は字幕じゃないとやだし
いろいろ難しいです。。。
都会のシネコンでは字幕上映があってうらやましいぃ〜
オリジナルの吹き替え評判いいですよねぇ。

白黒ネコちゃんの写真はダンナが撮影したものですが
myブログのトップ画像にぴったりなので採用させていただきました♪
ネコは特別な生き物ですから、このコたちもきっと、あっちの世界とこっちの世界を
行ったり来たりしてると思いますcat

投稿: kenko | 2010年4月 3日 (土) 12時32分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/108178/33818996

この記事へのトラックバック一覧です: コララインとボタンの魔女:

» キャロラインは洋子 ヘンリー・セリック 『コララインとボタンの魔女』 [SGA屋物語紹介所]
人形や粘土を少しずつ動かしてコマ撮りするストップモーションアニメ。本当に、恐ろし [続きを読む]

受信: 2010年3月26日 (金) 07時54分

» 「コララインとボタンの魔女 3D」 ヒトリボッチの世界 [はらやんの映画徒然草]
昨年末の「アバター」は3D映像をコンピューターを駆使することによってすごくナチュ [続きを読む]

受信: 2010年3月28日 (日) 21時28分

» コララインとボタンの魔女3D [It's a Wonderful Life]
昨年待ちきれずに DVDで先に観てしまってましたが、 公開されたので劇場版も観てきました。 吹替版。 「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の ヘンリー・セリック監督最新作。 日本では本国よ1年も遅れて公開です。 「ナイトメア」めちゃ好きなんですよ。 グッズのコレクションには興味ないですが。 DVD鑑賞時の感想はこちら。 →Coraline(09/12/15) いやー大画面で観るとこの映画のハンパない 箱庭世界の作りこみが良く判ること。 2D版の公開は無いんですね。 アバターみたいに3D必然... [続きを読む]

受信: 2010年3月31日 (水) 19時22分

» コララインとボタンの魔女 [knockin' on heaven's door]
Coraline ストップモーション・アニメーションと言えばお馴染みのヘンリー・セリックの最新作が届きました。 ダークな世界観はそのままに、お転婆な少女・コララインのパラレル・ワールドでの冒険が展開してゆく。 ...... [続きを読む]

受信: 2010年4月 1日 (木) 22時16分

» コララインとボタンの魔女 [映画、言いたい放題!]
この作品、気になってました。 アカデミー賞にもノミネートされてましたね。(^^)v 「目をボタンにする」というのが怖い感じ。 怖い映画は苦手ですが、 もし怖い映画でも、アニメなら大丈夫かも。f(^^;) 両親とともにピンク色の築150年と言う、 古いアパートに引っ越して... [続きを読む]

受信: 2010年8月16日 (月) 01時21分

» 【映画】コララインとボタンの魔女…とほぼ関係無いバトンの話 [ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画]
本日から夜勤の私ですが、今週って間に休みを挟んでいるから、すぐに終わっちゃうんだね 割と楽に過ごせそうでホッとしているところです…まぁあくまでも多分楽だろうという段階ですが…。 ...... [続きを読む]

受信: 2010年11月 1日 (月) 09時03分

« フィリップ、きみを愛してる | トップページ | シャーロック・ホームズ »