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フローズン・リバー

Frozenriver

これまたずいぶん前に観たやつなのに、放置しておりました。
つまんなかったとかじゃないのだけど、なんとなく感想を書きづらいときがある。
てゆーか、書くことがない・・・
でも今年は映画館で観た映画の感想をぜんぶ書くと決めているので、とにかくなにかしらを書くのだ!
という自己満足です。

<あらすじ>

舞台はニューヨーク州、カナダ国境近くの町。
レイ(メリッサ・レオ)は家族とトレーラーハウスに住んでいる。
ある朝、ギャンブル好きの夫が蒸発していることに気付く。
夫が乗っていったと思われる車には、新居用に貯めたお金を入れていた。
レイはワンダラーショップで働いてはいるが、その給料は二人の子供を養うにはじゅうぶんではない。
レイはビンゴ会場の駐車場で夫の車を見つける。
しかし車を運転していたのは夫ではなく、モホーク族の若い女だった。
女=ライラ(ミスティ・アッパム)に銃を突きつけ問い質すレイ。
ライラは、車はバス停に乗り捨てられていたのを拾った、また車を仲間が買うかもしれないと言う。
凍ったフローレンス川を渡り、カナダ側のモホーク族保留地から不法移民を入国させるのに車が必要で、その報酬は一人当たり1200ドル。
白人であるレイなら国境警察を欺きやすいと、ライラは違法行為にレイを誘う。
新居のためお金が必要なレイは、ライラの誘いに乗ることに。
またライラは死んだ夫との間にもうけた子供を義母に奪われていた。

フローズン・リバー 公式サイト

08年サンダンス映画祭グランプリを受賞した作品。
タランティーノ絶賛ってことで、ぶっ飛んだのを想像してたけど意外に地味。(あら?sweat02

凍った川を車で渡って不法入国する。
そういう方法があるのかと、へんなところで感心してしまいました。
氷の上を渡るという危うさは、彼女たちがやっている犯罪行為そのものの危うさと重なる。
国境を越えるとき、カタギの主婦は別の意味で越えるべきではない一線を越えているのだ。
銃を振り回すレイはやけに様にもなっていて、もしかして夫は蒸発したんじゃなくレイが殺してしまったのでは・・・と勝手な想像をしていました。
レイは凍った川を渡り国境を越えるまえから、とっくに一線を越えていたのではないか。
桐野夏生『OUT』的な。
しかし何度も携帯電話の留守番メッセージを入れ直すシーンからも分かるように、そういう話ではない。

これはギリギリの暮らしのなかで闘う女たちの物語。
お金のため、子供のため、ほんの少しの希望のため。
そこには母親どうしゆえの心の繋がりも描かれますが、けして甘ったるいものじゃない。
いまどき救いのない話はいくらでもあるけれど、ささやかな希望が感じられるラストでした。

レイ役のメリッサ・レオがいいです。
シミもシワもさらけ出したクローズアップから始まる。
この映画、タダモノではないなと思わせますね。

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