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マイマイ新子と千年の魔法

Maimai

昨年末くらいだったかな・・・ノーマークだったんだけど、お世話になってるブログさんで推してて気になってた作品。
しかし観たい!と思い立ったときには既に遅し、近隣での上映は終了していて、劇場鑑賞は諦めてしまったのでした。
あれから数ヶ月。
しょっちゅう行ってる映画館、広島サロンシネマにて一週間限定上映が決定shine
大人800円、子供500円ですぜ。夏休みだからこそのセレクション、さっすがサロンシネマ様。
DVDも出ているみたいだけど、映画館で観られるものは当然、映画館で観るのです。

<あらすじ>

青い麦畑が広がる、昭和30年代の山口県防府市国衛。
おでこにマイマイ(つむじ)のある小学3年生の女の子・新子(福田麻由子)は、おじいちゃんから平安時代の国衛の話を聞いては、かつてあった都やそこに住んでいた人々を想像していた。
ある日、新子のクラスに東京から転校生がやってくる。
貴伊子(水沢奈子)はどこか元気がなく、クラスにもなかなか馴染めない様子。
新子はそんな貴伊子に興味を持ち、二人はやがて仲良くなり、貴伊子も新子と一緒に千年前を想像したり、男の子たちとダムを作って遊ぶようになる。

マイマイ新子と千年の魔法 公式サイト

平日でしたが夏休みということもあってか、新子ちゃんくらいの小学生に四方を囲まれての鑑賞となりました。
『河童のクゥと夏休み』のときもこんな感じだったけど(ライダー観るときも)、こういうとき、子供たちのリアクションがけっこう気になってしまう。
子供の映画に対する純真なリアクションも含めての劇場体験が楽しいのです。
で、『マイマイ新子』に対する子供たちの反応はどうだったか・・・
けっこう早い段階から集中力を無くしてしまっているようでした。
『マイマイ新子』はポスターやチラシだけの印象だと子供向けっぽいけど、実は大人にしか良さが分からない作品かもしれないですね。
構成がちょっと複雑で、子供が物語をすんなり追えるようにはできてないと思いました。

昭和30年代の山口県防府が舞台。
登場人物は方言で話しますが、広島と近い言葉なので親近感がもてます。
声優さんのナチュラルな演技と相俟って、ときどき聞き取れないセリフもありましたけども。
カープが初優勝した年の生まれである自分にとっては、さすがにこれは懐かしいと言える時代ではないはずだけれど、道端に生えてる草をとって食べたりとか(うちの方ではイタドリと言ってた)、そこかしこにノスタルジーが散りばめられてキラキラしてる。
新子の頭の中のビジョンが日常に溶け込むようにして当然のごとくそこに在る、子供の想像力の豊かさをアニメーションならではの表現で描いているところがいいです。色彩設定も抜群。
「これはうちの考えたもんじゃけん、うちにしか見えん」(セリフ微妙に違うかも)とかさらっと言っちゃう新子のキャラクターもいいし。

いちめん麦畑の田舎町。でも千年前、そこには都があった。
都には自分たちと同じ年頃の子供もいたかも。どんな子かな。女の子がいいな。
その子はどんな遊びをしただろう。
新子と貴伊子のイマジネーションが千年前にリンクする。
それは奇跡そのものだけれど、けして大げさな演出で盛り上げたりはせず、千年という時間の垣根などまるで存在しないかのように現代と過去が交互に映し出されていく。
このスタイル、慣れるまではちょっと戸惑ってしまった、というのが正直なところなのですが・・・そういうのも含めてこの映画のセンスの良さなのかなとも思ったり。

子供にとって、どろんこになって遊ぶ毎日は永遠。
けれどある日突然、大人の世界が子供の明日に暗い影を落とす。
それは優しいお母さんの死で、ヒーローだったはずのお父さんの死。
マドンナ先生の名前をつけた金魚も死んでしまうし、マドンナ先生だってけして完璧ではなく、奥さんのいる人との恋に破れて別の人と結婚する。
大人の世界が、子供から笑顔を奪う。
けれどそういうことに負けない何かが、子供の想像力にはある。
みんないつかは大人になるけれど、大人の勝手に巻き込まれてムリに大人になる必要なんてないし、今はまだ遊んでいたいなら、めいっぱい遊ぶべきなのです。
そのことを新子は知っていて、新子と遊ぶことでそれを教わった貴伊子も平安時代のお姫様になって、貧しい暮らしで笑顔を失っていたあの子に伝えた。
新子がなぜあんなにも大らかで逞しいのか。
それは「おもしろいことを教えてくれる」おじいちゃんがいたからかな・・・と思う。
おじいちゃんは偉大ですね。
子供はいっぱい遊んで、笑顔でいなきゃね。

せめて上映中にUPするべきだったんですが・・・先週の金曜で終わってしまいましたsweat02
念願かなって映画館で観ることができてよかった、いい作品です。

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