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ヨーロッパ企画「サーフィンUSB」

Usb

ヨーロッパ企画、第29回公演『サーフィンUSB』
広島公演に行ってきました!
USAではなくて、USBwave
『Windows5000』を連想させる、ヨーロッパ企画らしい抜群のネーミングセンスからして期待は高まる。
前回公演『曲がれ!スプーン』のときに既に発表されていたタイトルで、そのときは(仮)がついてたけど結局そのまんま採用されたのね。
いつも以上にグダグダが目立つ内容だったような気もしますが、そのグダグダがヨーロッパの持ち味のひとつなわけで、なんせファンなのでいつも通りに楽しめました。

以下ネタバレです。長いです。これから観る方はご遠慮ください。

毎度のことながら舞台セットがすばらしい。
メインとなるのは、入り組み薄汚れたビルの屋上?
はるか彼方に透明のドームがあって、そのなかにはキラキラと輝く街がある。
松本零士のマンガに出てきそうな、アナログかつ近未来的なビジュアル。

まず登場するのは山脇唯さん扮する、ブラックスーツのお仕事ガール。
あたりをキョロキョロと見廻して、おもむろに靴を脱ぎ始める。
なにしにこんな人気のないところへきたのか。まさか・・・
と、山脇さん、客席方面になにかを見つけて急に慌てふためく。
最初の数分間、セリフなしの一人芝居で観客を惹きつけます。

舞台の下側1メートルくらいは黒いパネルで隠されていて、なにか仕掛けがあるんだろうなーと思わせるのだけど、なんとそこから海パン姿の水もしたたるヨーロッパメンバーが、サーフボード片手に次々と登場!
そこ、海でしたか(笑)
サーファーは石田剛太、土佐和成、本多力、永野宗典、&諏訪雅。
永野さんはあんまりサーフィンがうまくない設定で、どうやら溺れかけたらしい。
山脇さんの靴を見つけた彼らは事情を察し、こんなところで死なれちゃかなわんと警戒する。
山脇さんはやけになって「サーフィンを教えてください!」とか言い始める。
「いやいや、そんなこと言ってそのまま死ぬつもりだもん。こんな時代だから死にたくなるのは解るけど」

世界は<水の七日間>により、ほぼ水没してしまった。
人々は透明ドームの街<アキハバレー>の仮想空間に生きている。
が、ここに集うのは、「こういう時代だからこそ、サーフィンでしょ」と、世界の終わりにのほほんとロハスに暮らすサーファーたち。

山脇さんはアキハバレーの営業ガールで、仕事がつらすぎて死にたくなったらしい。
なんやかんや押し問答の末、結局山脇さんもサーファーになり、すっかりサーフィンに生きるヨロコビを見出してしまう。
半裸率が非常に高いお芝居。
ヨーロッパ男子のハダカはなんとも思わないけど山脇さんの水着姿はまぶしいです。
が、エロスな方向にはもちろんいきません。

サーフィンとは何かを、新人サーファー山脇さんにとうとうと語る彼ら。
波に乗るだけがサーフィンじゃない。
バーガーを食べる瞬間だってサーフィンなのだ!
よく分からない理屈で延々バーガーのめんどくさい食べ方を指南する。
世紀末的世界における貴重な食料ゆえ・・・とは思いますが、いかんせんこのシーン長すぎる(笑)
食いしん坊キャラ諏訪さんの本領発揮でおもしろかったけど飽きちゃう人もいそうだなぁ・・・と、ちょっとだけ客席の反応が気になりました。

しかしサーファーってそんな人種?
サーフィンやったことないし、サーファーさんに縁もなくサーフィンと聞いて思い出すのは『ハートブルー』か『サーフアップ!』・・・くらいなんですけども、サーフィンなんてアクティブなスポーツとは無縁そうな文科系男子たちのサーファーっぷりは、やっぱりどうしたってほのぼのしてて癒されるのでした。

しかしアナログな生活を謳歌する彼らのところへも、ついにデジタルの波が。
アキハバレーの営業マン、中川さんと酒井さんが持ち込んだのは、タイトルそのまんまのアイテム<サーフィンUSB>
なんとサーフボードの先端がUSB!(笑)
サーフィンUSBでサーフィンした経験はデータ化され、ネットにアップロードされる。
それをダウンロードしたユーザーは、仮想空間で実体験さながらにサーフィンを楽しむことができる。
で、そのデータを、サーファーである彼らにとってきてほしいと。

ネット否定派のサーファーたちはもちろん拒否、というか、仕組みが理解できず拒否する彼らですが、焼肉屋さんの優待券に惹かれいつのまにかオファーを受けることに。
元アキハバレー営業ガールの山脇さんを除き。
彼らはダウンロード数を競い合うようになり、ロハスな暮らしは瞬く間にどこへやら。

彼らが住みついているビルには、伝説の人エディさんも住んでおり(角田貴志さん)、なにが伝説かというとエディさんは水の七日間のとき大津波に向かっていったサーファーたちの唯一の生き残りだという。
エディさんはけしてサーフィンしない。いつか乗るべき大波がくるのをひたすら待っているのだ。
序盤にセリフ全くなしでちょこっと登場したきり、終盤まで出てこない角田さん。
いつもマスコットキャラ的な役を演じる西村直子さんは、今回なんと人魚の役fish
グダグダのバーガーのくだりのあとに唐突に出てくるタイミングがナイスでした。
エディさんにも人魚にも、後半それぞれサプライズな展開が。
特に人魚の方はシュール通り越してホラーです(笑)

印象としては『Windows5000』と『あんなに優しかったゴーレム』のテイストが合わさったような感じ?
いやテイストは、いつも同じなんだけどsweat02
いつものメンバーがいつもの役回りをしているだけで、なんだか嬉しくなってしまう、そんなヨーロッパ企画。
DVD化の際にはきっと収録されるであろう、舞台裏特典映像がたのしみ。

カーテンコールでは、石田剛太さんと土佐和成さんが広島のローカル番組『アグレッシブですけど、何か?』に出演しているお話。
あんまりちゃんと観たことはないのですが、石田さんが野村夫人にいきなり電話で出演オファーしてあっさり断られていたのは印象深いです。
酒井さんは結婚されるんだとかshineおめでとうございますheart

毎号たのしみにしているヨロッパ通信もおもしろかった。
いちにちサーフィン体験して、名言を言い続ける企画サイコー(笑)
カメラにハマってるんですねぇ。みんないい写真撮ってる。
それぞれの作品に対する、角田さんの指摘がごもっともでわろたsmile

次回公演もたのしみにしております!

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舞台・演劇」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。前にもこの劇団の記事読ませていただきましたが・・・
なかなかにぶっとんだお芝居をされる方々のようですね

サーフィンというと思い出すのは、台風が来ると、海が荒れ狂ってるのにも関わらずちゃぷちゃぷやってるおバカさんたち。マジで死ぬぞ! まあサーフィンにはそういう死の危険さえ麻痺させるような魅力があるということですかね

ところで少し前に知人から「コメディユニット磯川家」という劇団のお芝居に誘われました。事情で結局行けなかったのですが、kenkoさんはご存知ですか?

投稿: SGA屋伍一 | 2010年9月 7日 (火) 21時28分

SGA屋伍一様

コメントどうもですhappy01

設定はいつもぶっとんでるんだけど、お芝居の印象としてはほのぼのとした劇団です。

>台風が来ると、海が荒れ狂ってるのにも関わらずちゃぷちゃぷやってるおバカさんたち

やっぱそうなんだ、サーファーって(笑)
もしかしてそちらの方ではよく見かける光景ですか?
お芝居の中でも、それに似たシーンがありました。
「俺が死んでも、俺のサーフィンはデータとして残る!」とか言って
荒波に向かっていくの。
サーフィンの魅力って、やったことのない者にはよく分かりません。

コメディユニット磯川家・・・うーん、すいません、存じませんsweat02
磯野家ではなく?
SGAさんのお芝居レポートも読んでみたいなぁ。

投稿: kenko | 2010年9月 8日 (水) 20時55分

まだ初心者(?)なんですが、すっかりはまっています。
次回公演の告知がなくて、ちょっと残念でした。

こちら(名古屋)のカーテンコールでは
「地元という事で、中川さんのテンションが上がっています」と
言う紹介があったものの、ただひとり濡れていることに
照れているだけの中川さんsweat01sweat01でした。

トラバさせて下さいね。

投稿: ほし★ママ | 2010年9月11日 (土) 20時12分

ほし★ママ様

トラバありがとうございますhappy01
ヨーロッパ企画をキッカケに訪問いただけたとのことで
とっても嬉しいですー
なかなかヨーロッパのファンの人って出会えないしcatface

今回は次回公演の告知なくて残念。
そっか、関西出身者が多い中で中川さんは名古屋出身でしたね。
濡れていることに照れておられましたか。ぷぷぷ・・・想像すると可笑しい。
広島のカーテンコールでは、永野さんが広島のとある漁港で釣りをした話をされてました。
コアジを釣ったのに、間違えてコサバって言って笑われてた(笑)

投稿: kenko | 2010年9月12日 (日) 23時19分

kenkoさん

久しぶりです!またまたサボっててすいません!
この公演も大阪で観てます。仕事でテンパってるときに観たせいもあると
思うんですが、もちろんファンなので楽しめたものの残念ながら自分は今回はうーん?でした。
設定のアイデョアは期待できたんですけどねー。WIN5000のコメントの二人がまたきた!って最初ワクワクしたんだけどなー。
絶対USBはでてきてもサーフィン⇒ネットサーフィンの話だろうと
思ってましたが、ちゃんとサーフィンでてきたんでびっくり(笑)
次回作に激しく期待します。

投稿: kazupon | 2010年9月15日 (水) 12時42分

kazupon様

kazuponさぁん!おひさしぶりです!!weep

きっとご覧になってると思ってました。
うーん、ぶっちゃけ・・・感想にはあんまり書かなかったけど
私も同じような印象かな。。。
もちろん楽しめたし、アイデアはすばらしかったんですけどね。
もうちょっと完成度高くできそうな気がして。時間長くなってもいいから。
バーガーのところで、どんどん引いていく自分がいた・・・

中川さんと酒井さんは、同じくwindowsのふたり!!と思いました。
そして同じく、ネットサーフィンじゃなくほんとにサーフィンの話だったことにびっくり(笑)
ある意味、予想外でしたねcoldsweats01
ブログの方に感想はUPされないですか?
次回作、期待ですね!

投稿: kenko | 2010年9月15日 (水) 21時11分

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【ヨーロッパ企画第29回公演」を観てきました。】   2月に「ヨーロッパ企画舞台を初体験をして 舞台『曲がれ!スプーン』鑑賞 (その時の記事です ↑ です)   その面白さにすっかりはまってしまった私。 鑑賞者のみの先行予約特典の告知があり... [続きを読む]

受信: 2010年9月11日 (土) 20時13分

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