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羊たちの沈黙(午前十時の映画祭)

Silence_of_the_lambs

私の血となり肉となっている作品。(の、ひとつ。他に『ダイハード』など)
公開当時劇場で観たし、ビデオやDVDでも数えきれないくらい観てますが、あらためてスクリーンで観て、なんだかもう、観ているあいだずっと、感激のあまり涙目でございました。

午前十時の映画祭 公式サイト

なにはともあれとにかく私、ご存知の方には重ね重ねしつこいですが、レクター博士のことが好きすぎる。
(あくまで、アンソニー・ホプキンス演じる『羊たちの沈黙』のね)

好きすぎて逆に、なにから語っていいやら分からなくなっています。
とりあえず・・・集めた画像でも貼っておく。

歴史的初登場シーンは、ガラスばりの牢獄の真ん中にきちんと立ってるレクターさん。

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人の心の闇を見透かすレクターさん。

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レクターマスク。

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物語は、出会うべくして出会ったふたりの奇跡のプラトニックラブともいえる。

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悪い男ほど魅力的。とはよくいいますけども。

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ハンニバル・レクターは、この世でもっともインテリジェンスな正真正銘の怪物。
アンソニー・ホプキンスの鮮烈すぎる名怪演を、舞台装置や照明や小道具や音楽がこれでもかと引き立てます。

クラリスの危うい美しさにもうっとり。
イマドキの女性FBI捜査官なら、たとえ訓練生とはいえもっと勝ち気で自信に満ち溢れていそうなもんだけど、どこに行っても男たちの無遠慮な視線を浴び、当時の男社会で闘うクラリスは、一見クールだけどどこかオドオドしてて、ときに男性に媚びているようにも見える不安定さが絶妙。
そんなクラリスだからこそ、たったひとりでバファロービルに立ち向かうはめになるラストの緊迫感もいっそう増す。
想像を絶する恐怖に震えながら、訓練で学んだことを着実にこなすしかない優等生なクラリスであるがゆえ余計に。
そして極めつけ、赤外線ビルさん視点で心拍数MAX!

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テッド・レヴィン演じるバファロービル。
滑稽なほど徹底したヘンタイっぷりには哀愁すら感じる。
オマタにはさんで蝶になるシーンとか・・・レクターに負けず劣らずセンセーショナルでしたねぇ。

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レクターいわく「幼少期の度重なる暴力が彼を変えた」
だからって感情移入のしようのない残虐な殺人鬼だけど、愛犬プレシャスちゃんだけが家族という孤独な男でもあり、どこか憎みきれない。

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そしてラスト。クラリスに電話で意味深なセリフを残し、古い友人ことドクターチルトンを追って異国の人並みに消えるレクターの姿を、エンドロールが流れはじめてもいつまでもずっと探してしまう。
恍惚の118分。
これぞまさに、何度観てもすごい映画!です。

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コメント

私にとってもエポックな作品でした、正直なところ続編は・・・ですがこの作品とレッドドラゴンは原作で戦慄しまくっていた記憶があります。
最初映画館でこの作品を観た時にレクター博士の方に感情移入してしまい、「俺ってちょっと危ないのかな」とか思ったことを思い出します(笑)(^o^)丿

投稿: 猿吉君 | 2010年10月23日 (土) 10時55分

主人と結婚する前のデートで見た思い出の映画です。
原作も未読で、レクター博士の圧倒的な存在感に打ちのめされて
エンドロールの終わった後も立ち上がれませんでした。
その後、居酒屋で生レバーやアスパラのベーコン巻きを
わしわしと食べる主人でしたが、自分は食欲ゼロ・・・。
それが、今じゃあケッチャムの「オフシーズン」を読みながら
焼肉を貪り喰う女に。どこで間違えたんやろなあ。
レクター博士は食人鬼でモンスターなのに、あの気品と優雅さは
彼の方が正しくて、我々の方が食肉に過ぎないような気持ちに
なりました。

投稿: 奈良の亀母 | 2010年10月24日 (日) 20時16分

猿吉君様

『ハンニバル』や『レッドドラゴン』もけしてキライではないんですけど
やはり1作目は別格です!

いやあ、レクターに感情移入しちゃいますよ。
ドクターチルトンとか憎たらしいもん。
レクターが脱走するシーンとか、めちゃ爽快だしcatface

投稿: kenko | 2010年10月24日 (日) 23時22分

奈良の亀母様

なんと、ダンナ様とのデートムービーでしたか。
打ちのめされた亀母さんと、生レバーをもりもり食べるダンナ様(笑)ぷぷぷ。想像しちゃうー
それが今や『オフシーズン』読みながら焼肉とは、たのものしいわー
私は羊のあとは特に食欲減退はなかったんですけど、『ハンニバル』の後はしばらく白子が食べられませんでしたsweat02白子大好きなのに。

そうなんですよ、レクター博士を見てると彼の方が正しいような気がしてくるの。
レクターは人が決めた人のルールにとらわれていないだけのような気がして。
誰彼かまわず食べてるわけでもないですし。

投稿: kenko | 2010年10月24日 (日) 23時48分

kenkoさん、こんばんばん。前に書いたかもしれないけど、わたし映画より先に原作を読んでいたのですね。前評判があまりに高かったせいか、そんなに面白いとは思えなかったのですが、あとで映画を見たらあまりのインパクトにびびりまくりでした。クライマックスなんてあまりに心臓に悪かったので、つい早送りしてしまったほどです。邪道もここに極まれりですね・・・

その後のホプキンスさんのお仕事では『世界最速のインディアン』が好きだなあ。来年のマーヴル映画『マイティ・ソー』にも出てくださるそうで、期待してます。ちなみにこの映画ナタリー・ポートマンとか浅野忠信とか、キャストがやけに豪華・・・

投稿: SGA屋伍一 | 2010年11月 6日 (土) 21時11分

SGA屋伍一様

こんばんわん。
そうですか、原作を先に読まれてたんですね。
私、堂々とレクター好きを公言しておりますが、実はいまだに原作は読んでませんsweat02
クライマックスを早送りしちゃうなんてー、もったいない!けど気持ちは分かります。
ほんとに心臓が止まってしまいそうなくらいの緊張感ですもんね。
キャストも脚本も演出も音楽も、すべてがカンペキな映画。
でもやっぱり、アンソニー・ホプキンスの怪演なしにはここまで語り継がれる映画にはならなかっただろうと思います。

『世界最速のインディアン』のホプキンスは私も大好きshine
羊以降の出演作では『タイタス』も好きです。
『マイティソー』にも出てるのか。
ナタリーポートマンはまだしも、浅野忠信とは意外なキャストですね。
『怪盗グルーの月泥棒』は観ない予定だったけど、SGAさんのおすすめとあらば観てみようかな。

投稿: kenko | 2010年11月 7日 (日) 22時39分

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