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2010年に出会ったマンガ

新年早々いろいろ出遅れまくりですが、まずはマンガベスト。
とは言えあくまでも、わたくしkenkoが2010年に出会ったマンガの中で決めるベストです。
選考対象となった作品の数はかなり少ないうえ、必ずしも2010年の話題作とか旬の作品とかではありませんので悪しからず。
って、去年とまったく同じ書き出しだよ!

昨年は後半特にマンガのことをちっとも書いてないんだけど、まあぼちぼち読んでおります。
ブログを通じておともだちになったHEAVEN INSITE's Blogゴーダイさんのオリジナルマンガを読ませていただいたりもしたしshine

過去のベストはこちら↓

2007年ベスト
2008年ベスト
2009年ベスト

では、いきます!

まずは第10位から!寺田克也『ラクダは笑う』

8

アマゾンさんがしつこく薦めてくるから。
2010年は12年ぶりに『西遊奇伝大猿王』の続刊!というミラクルが起きた年でしたが、こちらは16年越しで寺田克也氏がファイナルカットを描き刊行されたもの。
とにかくバイオレンス&エロス!
若き日の寺田氏が「非道い男が描きたくて」生みだしたというオリジナルキャラ、ラクダ。
そりゃもうむちゃくちゃな男なのですが、ラクダよりもっと非道い男たちがわんさか出てくるし、そんなやつらをぶっとばしてくれるラクダはむしろヒーロー的存在。
巻末に三池崇史氏のお言葉。通じるものあるわ。

第9位!江口寿史『ストップ!!ひばりくん!』

10

私にとって『ひばりくん』といえばアニメの『ひばりくん』で、これまで幾度となく単行本化されてきた経緯とか全く知らなかったのだけど、こちら満を持してのコンプリートエディションなんだそう。
まぼろしの最終話に5ページ加筆され、なんと27年ぶりの完結!
ひぇー。大猿王どころじゃないし。
27年経ってもまったく色褪せることのない、ひばりくんの殺人的なかわいさにノックアウトなのです。

第8位!にしがきひろゆき『ちょこらん』

9

ちょこらん好きー!heart
なんだろう、小学生男子が主人公のマンガに惹かれるヘキがある私。『ともお』とか。
賢そうで賢くない少し賢い小学生、たかはしたかし君。
小学1年生らしからぬたかし君の、哀愁と諦めに満ちたつぶやきがクセになる。
嫁および彼女の尻にしかれがちな、イマドキの草食系男子に案外おすすめかもと思います。

第7位!ヤマザキマリ『テルマエロマエ』

6

こちらはもう説明不要、皆さんご存知の昨年の話題作。
フルーツ牛乳飲みたくなる!
ルシウスがヘルパーさんに間違えられる話が好きです。
外国人のヘルパーさん(ルシウス)を気遣う、おじいちゃんの優しさ。
すぐにネタ尽きそうと思ったけど、奥深し!ニッポンのお風呂!平たい顔族バンザイ!!

第6位!森薫『乙嫁語り』

7

これいい!『エマ』よりずっと好き。とっとと読めばよかったと後悔。
20歳の奥さんと12歳の夫!そんなんアリ!?と最初はドギマギしたけれど、これがまあなんともピュアで初々しい夫婦。
というか、ゆっくり時間をかけて夫婦になっていくんだねぇ。
丁寧に描き込まれた美しすぎる絵でもって語られる(民族衣装とかハンパないです)、ささやかなエピソードがなんとも魅力的。
お守りを作ってもらう話とかね。
あっというまに、すべての登場人物のトリコになってしまう。

第5位!ウィスット・ポンニミット『ブランコ』

11

タイ人マンガ家、タムくんの日本連載マンガ『ブランコ』6巻にて完結しましたー!
「2010年出会った」じゃないし、過去のベストにも入れちゃってる『ブランコ』。
タムくんのマンガってなんかこうフワフワしててかわいらしくて詩的な、そんなイメージだったのだけど、5巻で急にガツン!と私の心に熱いものが飛び込んできまして。
なんか読みながら泣けてきちゃって。
タムくんの描くマンガが好きだ!とあらためて思った次第です。
『ブランコ』終盤は時間軸が錯綜してて、物語としてはかなりややこしくなっちゃってはいるんだけど・・・静かで切ない終わり方も好き。

短編集『ロマンス』もおすすめです。

12

巻末に、やくしまるえつことタムくんの対談つき。
初めて相対性理論の曲を聴いたとき、このキュートかつファニーな歌詞の世界、知ってる!と思ったですよ。
タムくんのマンガの世界だったんだねぇ。

第4位!マーク・ミラー ジョン・ロミータ・Jr.『キック・アス』

4

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! キックアス!!!!!
映画の公開が待ちきれず、翻訳された原作本買っちまったです。
これアメコミとしてはめちゃ読みやすい!つっても大して読んでるわけでもないけど、映画を意識したという大胆なコマ割とか、日本のマンガに近いものがあるような気がしました。
出てくるアメコミワードなど、アメコミ映画がきっかけでアメコミヒーローさんたちの魅力を知った私のようなにわかファンでも、比較的ネタ元が解りやすいものが多いです。
バイオレンスは言わずもがなですが、これも日本のバイオレンスなマンガに慣れ親しんだ人には許容内&楽しめるでしょう。
早く映画館でヒットガールちゃんに会いたいわ。

第3位!ニコラ・ド・クレシー『天空のビバンドム』

5

きもかわいいとはこのことだー!!
ヨーロッパのマンガ、バンドデジネを紹介する日本で唯一の雑誌『ユーロマンガ』を好んで買っているのですが、そこで話題だった『天空のビバンドム』が単品で全話日本語訳され出版されました。
てゆーか私、ユーロマンガで半分は読んじゃってるんだけど・・・今後ユーロマンガに載らないなら買うしかないし。ってことでお買い上げ。
いやあ、イッキヨミして、ますます愉快なビバンドムです。
あらゆる画材を使用し、ページごとに画風の違う圧倒的なビジュアル世界。
ヒトコマヒトコマ眺めて飽きない。
原語を知らないし、知ってても読めませんが、日本語訳のセンスもかなり気が利いてるんじゃないかと思います。
なんか最近、次々BD作品が日本で出版されている。
興味あるほうなので嬉しいですが、翻訳本は高いのでちまちま買うのだ。

第2位!弐瓶勉『シドニアの騎士』

13

うそ!弐瓶が二位!?そんなばかな!ってことは一位は・・・

第1位!アラン・ムーア エディ・キャンベル『フロム・ヘル』

12

地獄より・・・ガル博士ーー!!
これねぇ・・・読むのにめっちゃ時間かかるのですが、読み終えてすぐ最初から読み返してしまう。
そして2回目のほうがおもしろい!
1回目には気付かなかった、ムーア氏が仕掛けた物語の複雑怪奇な仕組みにいちいち鳥肌が立つ。
てゆーか読んでる途中でも、何度も前のページに戻ってしまうし、あげくムーア氏の丁寧かつねちっこい注釈を隅から隅まで読んでしまう・・・
読み始めたら最後、19世紀ロンドンの闇をしばらく彷徨うハメになります。
マンガとよぶにはあまりに濃密な、アラン・ムーアによる切り裂きジャック研究書?なのか。
弐瓶の上にきてるってことで、いかにこの作品の威力が凄まじいか解る人には解っていただけるでしょう。

ちなみにアラン・ムーア『スワンプシング』も読んでみた。
日本人には馴染みのないアメコミホラーのキャラクター、沼の怪人・スワンプシングのお話。
この作品にいたる、コミック界におけるスワンプシングの歴史など、一応巻頭にさくっと書いてあるので、スワンプシングをぜんぜん知らなくてもそれを読んでから本編に進めばそれなりに流れは解ります。
途中、お馴染みのスーパーヒーローたちが絡んでくるのか!?というシーンがあって、このシリアスな流れで普通に絡んでこられたらドン引き・・・とか思いながら読み進めていたのですが、さすがムーア氏、巧みなかわし方でした。

昨年はずっと追ってたマンガで終わっちゃったものがけっこう多かったです。
ハガレン、のだめ、デボネアドライブ、テレプシコーラ、ぼくらの、上に挙げたブランコも。
ハガレンは放置してたのを1巻から読みなおしてる途中。
つくづく、ニーナのエピソードがトラウマです。
テレプシコーラはあれで終わりなの?
できれば六花ちゃんたちの才能が花開いてゆくのをもっと見たかったなー

以上!今年もステキな作品に出会えますよーにconfident
あ、『シドニアの騎士』4巻についてはまた後日。

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コメント

いや~すごいですね。
知らないタイトルばかりで漫画について本当に無知だなって思いました。

乙嫁語りの衣装はマジでやばいですね。私なんて正直スーツくらいしかちゃんと描けないですから、その画力に嫉妬しますw。
この人メイドの漫画描いていた人でしたっけ?

シドニアの騎士ってタイトルと全然絵が違いました。まさか宇宙ものとは!w

投稿: ゴーダイ | 2011年1月 7日 (金) 22時42分

おまちーしておりましたー
さすがkenkoさんというべきか、味わい深いセレクトですね。単に娯楽作品というだけでなく、ポップアートとしても十分通用するような作品が多い気がします

そうだ・・・ 『フロム・ヘル』早く買わなきゃ。そして『天空のビバンドム』早く読まなきゃ
『キック・アス』はジョン・ロミータJrの絵がそれほど好きでもないのでスルーしようかと思っていたのですが、映画が面白かったのとkenkoさんの絶賛で興味がわいてきました。とりあえずすごかったよ・・・ 映画

テレプシコーラはまだまだ続きそうな気がしたけどな~ それでは今度は映画ベストよろしく!

投稿: SGA屋伍一 | 2011年1月 7日 (金) 22時47分

ゴーダイ様

記事中でゴーダイさんのお名前を勝手に拝借しておりますm(_ _)m
私ほんとに選ぶマンガがかたよってて
売れてるマンガとか話題作とか逆にぜんぜん読んでないし知らないんです。

そう、『乙嫁語り』森薫さんはメイドマンガ『エマ』の人。
メイドさんの衣装も描くの相当大変と思うけど、民族衣装はそれ以上ですよねぇー
ほんと見蕩れちゃうほどのキレイな絵。
ぜんぜん描けない者からすれば、スーツ描けるのだってじゅうぶんすごいです。
てゆーかお話を考えて、それをマンガにする。それ自体尊敬ですよ。

そうなんです、『シドニアの騎士』は実は宇宙ものなのです〜
弐瓶勉先生の描くSFマンガの大ファンで。
SFマンガを描かれてるゴーダイさんの感想もちょっと聞いてみたいなー

投稿: kenko | 2011年1月 8日 (土) 22時38分

SGA屋伍一様

おまたーせしましたー

お話よりも、眺めて楽しいマンガが好きだから
ベストとなるとどうしてもこんな感じのラインナップになっちゃいます。
ビバンドムなんてマンガというより絵本だし。
といいつつ、『フロム・ヘル』は圧倒的にお話だけど。
でも最初はとっつきにくいと思った絵もやっぱりすごかったし・・・
とにかく、早く読んでください!

『キックアス』の絵は私はけっこう好きでしたよ。
ジョン・ロミータ・Jrさんて有名な方?すごく現代的な印象。
SGAさん、映画もう観ちゃったのですね!
こちらでは来月頭くらいにやるみたいです。思ったより早くて嬉しい。
『テレプシコーラ』はてっきりまだまだ序章だと思ってたので
あとがき読む限りこれで終わりっぽくて拍子抜け。

映画ベストは明日かあさって、UPします!
と断言して自分を追い込んでみる(笑)

投稿: kenko | 2011年1月 8日 (土) 23時07分

乙嫁語りは凄く気になっていたので早速購入します!!

それよりもシドニアより上なフロムヘル、値段がネックでしたがこちらも購入検討します!!(^o^)丿

投稿: 猿吉君 | 2011年1月 9日 (日) 09時06分

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
昨年後半になっての出会いでしたが
色々お話しできてとてもうれしかったです。
本年もどうぞよろしくお願いします。

正月に娘が帰省しておりまして
きっと趣味が合うだろうと、「C NOTE」を紹介しましたら
本棚をすべてチェックして、イチイチコメントしていました。
 
母の私と言えば、ベスト10では残念ながら「テルマエ・ロマエ」しかわからない…
でも、映画「キック・アス」はすごく楽しみにしています。
こっちは1月22日公開なので、待ち遠しいです。

投稿: ほし★ママ。 | 2011年1月 9日 (日) 17時52分

猿吉君様

『乙嫁語り』めちゃ良いですよ!
たしかまだ2巻までしか出てないしぜひ!
シドニアより上なフロムヘルはねぇー たっかいんですよねぇー
上下巻で六千円近くしますもんね。
最初は読みづらいかもだけど、読み進めれば確実に続きが読みたくなると思うので
購入されるなら上下セットをおすすめいたします。

猿吉君さん、今年もよろしくねhappy01

投稿: kenko | 2011年1月 9日 (日) 19時16分

ほし★ママ。様

あけましておめでとうございます!
こちらこそ、昨年はほし★ママ。さんと出会えてお話できて
楽しかったです〜
そういえば、しばらくつぶやいてない〜
こんな私ですが本年もどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

娘さんに紹介してくださったなんて光栄ですshine
しかも本棚をすべて見てくださったなんて。娘さんもマンガがお好きなのでしょうか。
『テルマエロマエ』は最高ですね!
この中では、ほし★ママさんには『乙嫁語り』もおすすめしたいです。

『キックアス』そちらは1月22日ですか!もうすぐですね。
こちらは確か、2月5日くらいだったかな。
今年に入ってまだ一度も映画館に行けてなくて、そろそろ禁断症状ですbearing

投稿: kenko | 2011年1月 9日 (日) 19時25分

はい!好きなんです。
本棚を勝手にどんどんクリックして
「これが好きなら、当然これよね」とか
ブツブツと、申しておりました。

『テルマエロマエ』は、私もヘルパーさんの~が、好きです。
シャンプーハット、最高heart04
そして、やっぱり何と言っても「フルーツ牛乳」だよね。
実際、実家のすぐそばに銭湯があって
子どもたちが小さい頃は、いつも行っては飲んでました。

『乙嫁語り』お薦めされたいと思います、有難う。
娘からは、『よつばと!』を勧められ、この正月に10冊大人買いしました。

投稿: ほし★ママ。 | 2011年1月12日 (水) 19時29分

ほし★ママ。様

そうなんですね〜
なんか娘さんの方が詳しそうだわsweat02

シャンプーハット最高!ビールも飲みたくなる!毎日飲んでるけど!
フルーツ牛乳はほし★ママさんちの思い出の味でもあるんですね。
そういえば銭湯でしか見たことないなぁ。
ルシウスが日本のお風呂で飲んだり食べたりするときのリアクションが
ほとんど料理マンガのそれで素晴らしいです。

『乙嫁語り』はまだ2巻しか出てないから、気軽に読めるかと思います。
『よつばと!』読んだことないのです〜読まなきゃと思いつつ。
マンガをオトナ買いして読みふけるの大好きcatface
読みたいリストに入れておきますshine

投稿: kenko | 2011年1月12日 (水) 22時49分

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