キック・アス
どちらかというと『マチェーテ』のときくらいの、お祭り気分なモチベーションで劇場へ向かったのですが、ダミコ一味に拉致されたキックアスとビッグダディをヒットガールが危機一髪!というシーンあたりから、なんかもう感極まっちゃって基本泣きながら観てた。
問答無用に熱い映画でした。
コミックの連載と映画制作が同時進行で行われたという本作は、原作者マーク・ミラーの承諾のもとコミック版とは少し違うお話になっています。
大きく変わってるのはビッグダディの顛末、キックアスが彼女とラブラブになってしまう、レッドミストがパパほど悪者じゃない・・・など。
コミックの方がずっと後味よろしくない展開。
映画はより映画らしく、エモーショナルに、アクションは一層派手になってて燃えた!
音楽もすばらしかったです。
コミックのビッグダディはもっと哀れなやつなのだけど、映画のビッグダディは最後までかっこよかった。
どちらも頭のイカれたお父さんであることに変わりないですが、見た目もバットマン風になってかっこよさが全面に出てるのは、コミックファンとしても有名なケイジのアイデアっぽいな・・・とか思ったりして。
おかげで我々は、悲劇の美少女ヒットガールちゃんに一層感情移入することができる。
オヤジどもを蹴散らす、スーパーバイオレンス少女!
クロエ・グレース・モレッツちゃんなしには、このキャラ実写では到底成立しなかったでしょう。
アクションはもちろんのこと、いい演技する。いい顔をする!
この子、分かってる!ほれぼれします。
殺人マシーンとして英才教育を施された少女。普通の学校になんてもちろん行ってない。
わずか11歳の少女だからこそ、超絶残虐アクションに燃えまくるし萌えまくる。
戦いにおける純粋さ、ひたむきさが胸を打つのです。
たった一人の肉親を失っても、けして泣きじゃくったりしない。なんて健気な。
最強だけど、彼女だけは絶対守らなきゃとも思わせる。
そして忘れちゃいけない主人公、キックアスことデイヴ・リゼウスキ。
特別な才能なんてないごく普通の少年が、コスチュームを着ただけでナイフや銃を持ったチンピラにいきなり勝てるはずがなく、当然の結果ながら、お友達の予想タイムよりはるかに早く死にかけるわけだけど、それでもヒーロー活動をやめようとしない彼には、ヒットガールちゃんが言う通り確かに素質があると言っていい。
「僕はただ、暴力を黙ってみてる彼らが許せないだけだ」
というセリフにはドキッとしたし、胸が熱くなりました。
ただ彼女とラブラブになっちゃうのは違う気がしたなぁ。
デイヴには最後までモテないでいてほしかったです、なんとなく。
クロエちゃんが大きくならないうちに続編を・・・ということですが、最近の彼女を見る限りすでに随分大きくなっちゃってるからなぁ。
一刻も早く!お願いします。
| 固定リンク
「映画」カテゴリの記事
- 2014年劇場公開映画ベスト(2015.01.25)
- 2013年劇場公開映画ベスト(2014.01.26)
- 悪の法則(2013.11.21)
- マン・オブ・スティール(2013.09.15)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
おばんです。停電にもめげずにがんばってます(笑)
そうですね~ 確かに笑えるだけでなく、熱い映画でした。ただ「お前がかわいそうだから火薬の量を減らしといたんだよ」「パパはなんて優しいの」というやりとりには、どっからどうつっこめばよいのやら・・・と思いました
原作は映画よりもシビアな内容のようですね。スルー予定(なんせアメコミは高いので・・・)でしたが、なんか欲しくなってきちゃったな
モレッツちゃんは『レット・ミー・イン』でも情け無用のおっかない役を演じているようで・・・
投稿: SGA屋伍一 | 2011年3月26日 (土) 20時22分
SGA屋伍一様
すいません、またとてつもなく返信が遅れてしまいまして・・・
停電〜がんばれ!
ケイジパパとクロエちゃん親子のやりとりには、どこからつっこめばいいのやら・・・がたくさんありましたね(笑)
原作は映画よりずっとシビアで救いがなくて、映画はだいぶ変えてあったけど
映画的にはそれで正解かなーとも思いました。
ただ、デイヴがモテちゃうとこだけ違和感が・・・
クロエちゃんの『レットミーイン』も楽しみです〜
スウェーデン版の『ぼくのエリ』も大好きな映画なので。
結局、姪っ子たちだけ現在広島に滞在中で、昨日は念願叶って一緒に『塔の上のラプンツェル』を観てきました。
『冷たい熱帯魚』と『英国王のスピーチ』も。こっちはもちろん一人で。
感想書くのは来週以降になりそうです。
投稿: kenko | 2011年3月31日 (木) 18時39分
ご無沙汰してます。二の腕がぶっとすぎて半袖が着れない季節到来。
やっとレンタルしたのですがヒットガールちゃんにノックアウト。
コスチューム姿もいいけどツインテールの私服姿で玄関を突破する
ところがもう。「パパもママもいなくなっちゃったの」なんてウルウルの瞳で助けを求められたら、ホイホイとドア開けるわな。そらもう。
投稿: 奈良の亀母 | 2012年6月 4日 (月) 13時36分
奈良の亀母様
亀母さん、ご無沙汰です!!
お返事がものすごく遅くてごめんなさいね・・・
>二の腕がぶっとすぎて半袖が着れない季節到来
同じくですよ
ドルマンスリーブが流行っててよかった今日この頃。
クロエ・モレッツちゃん、今やけっこう大きくなっちゃったけど
ヒットガールのクロエちゃんはほんとにもうたまりませんよね。
絶妙のお年頃で、奇跡のようにヒットガールを演じてくれたなーと思います。
ツインテールのところ最高!!
ドア開ける開ける!もう!!
あー・・・、更新しないとブログ。。。
投稿: kenko | 2012年6月 9日 (土) 00時36分
全然遅くないです。こちらこそ好き勝手にコメント
させてもらって・・・。「スーパー」を観た時に感じた
どうしようもない寂しさ、やるせなさは「キックアス」
には無いんですね。ダミーコの手下がやられる所も笑って
観ていられるし。「スーパー」でジョックの手下が暖炉の
縁石に何度も頭をゴンゴンされて殺される所は「もう、止めて!」
と叫びたくなりましたもの。
投稿: 奈良の亀母 | 2012年6月13日 (水) 22時15分
奈良の亀母様
いえいえ、コメント本当にありがたいです。
気がつけば2か月に1回の更新になってしまっているというのに
そうそう、ヒットガールちゃんがどんなに過激に殺戮しても
もうやめて!とはならないんですよね、むしろもっとやれ!で。
『キックアス』の二番煎じと思って観た『スーパー!』はその点が違ってて
個人的には『キックアス』よりも印象深い映画となりました。
投稿: kenko | 2012年6月16日 (土) 15時00分
やっとこさ観れました、最初の15分ぐらいは退屈だったのですが、ヒットガールが出て来てからが凄い、完全に主役はこっちなんだなあと思いつつ怒涛のアクションを堪能させていただきました!
投稿: 猿吉君 | 2013年2月 4日 (月) 15時43分
猿吉君様
ヒットガールは最高ですよね!!
2ではだいぶ大きくなってますが楽しみです!
投稿: kenko | 2013年9月 4日 (水) 15時27分