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英国王のスピーチ

The_kings_speech

映画ブログらしきものをやってくうえで、去年くらいから「映画館で観た映画の感想はぜんぶ書く」というのを、最低限の目標としています。
最近すっかりサボリぐせがついちゃって、宿題はたまってく一方で、このままじゃいかん!と唐突にヤル気を出してみることにしました。
どうでもいい、自己満足ですが。
自分よ、燃え尽きぬよう・・・

さて。2010年アカデミー作品賞受賞作品。
コミカルとドラマティックのバランスが絶妙な、あとあじ爽やかな逸品です。

英国王のスピーチ 公式サイト

コリン・ファース演じるアルバート王子=ジョージ6世が、王の子としてがんじがらめの子供時代を、言語聴覚士ローグにぽつぽつと話すシーンがあります。
一日一回、両親への挨拶は日課であったという・・・それだけでもう、一般庶民には想像つかない世界。
両親の目の届かないところで乳母に虐待され、気軽に話せる友達もおらず。
彼が当然のこととして受け入れてきた王室の日常の中に、吃音症の原因となりうるものはいくらでもありそう。
しかし彼はそのことに気づいてもいない。
兄であるエドワード8世はジョージ6世とは真逆な性格で、人妻と結婚するので王様やめます!と言えてしまえる人だったけど、ジョージ6世はしゃべるの苦手だし王族やーめた!で、逃げ出すことなんてできない人。
責任感の強さはいっそう彼を追い詰めますが、責任感の強い、誰よりも王に相応しい誠実な心を持った人だったからこそ、国民のため王になる決心をする、その真摯な姿勢に胸を打たれました。

クライマックスのスピーチシーンは、そりゃもうスリリングかつエモーショナル。
これ以上ないほどの国の一大事というとき、国内外の英国民は全員、ラジオから流れる国王の言葉に耳をかたむけた。
そのひとこと、ひとことには、国民を思い、王としての重責に打ち勝とうとする人の、並々ならぬ思いがつまっていて、そこへ至るまでの王の密かな努力を国民は知るよしもないけれど、それはもう伝わるものがあったでしょう。

渋い柄の壁紙や、インテリアや衣装や、霧が立ち込めるロンドンの町並みなども、さりげなくセンスよくってステキ。
キワモノでないヘレナ・ボナムはクラシカルな衣装がよく似合って、エリザベス妃のサバサバしたキャラクターにハマってました。

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コメント

>キワモノでないヘレナ・ボナム
うふふふ~
内助の功あり、かと言ってプライドは高く…ステキでした。

家族と友情と~王室の人だって同じ人間
大切なものは同じなんだって思いました。
 
 

投稿: ほし★ママ。 | 2011年6月23日 (木) 18時01分

ほし★ママ。様

コメントありがとうございますhappy01
最近のヘレナボナムの印象は、ハリーポッターとか、アリスインワンダーランドとかだったから
ひさびさの普通に(笑)美しい彼女はとてもステキだったですshine

王室の人間だって、我々と同じようなことで悩み苦しみ努力してる、というのが
よかったですね。

投稿: kenko | 2011年6月24日 (金) 00時43分

おお。ちょっと見ぬ間にだいぶ更新されとる。。。
自己満足なんかじゃなーい! いつも楽しみにしてますよkenkoさーん!
・・・と言ってる割には来るのが遅れましたが(^^;)

英国王室の映画といえば『エリザベス』『クイーン』『ブーリン家の姉妹』などありましたが、どうしてこうドロドロ暗いのかっつーね・・・ まあ王家ってのは権力争いや陰謀の巣窟なので無理からぬことです
その点こちらは英国王室の話なのに、からっと笑えて前向きで、面白かったですね。お兄ちゃんのマイペースぶりがまたおかしく。振り回されるジョージ6世は気の毒でしたけど

他の記事にもまたおいおいお邪魔します・・・

投稿: SGA屋伍一 | 2011年6月29日 (水) 22時35分

SGA屋伍一様

更新されてるでしょー(笑)
まとめて書いて、いちにち1件ずつUPしてみました。そしてもう尽きました。
SGAさんのお言葉にいつも励まされます、ありがとうございますm(_ _)m

英国王室の映画ってけっこうあるけど、確かにどれもドロドロしてますね・・・
あ、ブーリン家は観てないや・・・
それらに比べ、こちら珍しく軽やかな映画でしたねー
アカデミー賞を賑わした作品の中では、個人的には英国王より断然『ブラックスワン』か
『トゥルーグリット』だけど!

投稿: kenko | 2011年6月30日 (木) 02時10分

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