« シドニアの騎士 4巻と5巻 | トップページ | イキウメ「散歩する侵略者」 »

マザー・コスモス

Mothercosmos

最近ジャケ買いしたマンガ、杉山実『マザー・コスモス』

本屋さんで、同じく杉山実作『ガール・デバイス』と並べて置いてあって、まず目にとまったのは片腕マシンガールなビジュアルの『ガール・デバイス』だったのだけど、なんとなくそのときの気分&弐瓶的にぶっとんだ異形の建築物を期待して、『マザー・コスモス』をチョイスしてみました。

『マザー・コスモス』の発行年月日を見てみますと、第1刷は2005年11月。
私が買ったのは2011年3月の第2刷で、『ガール・デバイス』の発行に合わせ再版されたもののようです。

杉山実さんて、まったくもってお初にお目にかかるのですが「ソフトさん」というソフトクリームのキャラクターがもしかして有名?なんでしょうか。
DVDとか、ソフトさんグッズとか売り出されているようだし。なんせ流行りものに疎い私。

思わずニヤリとしてしまう、ソフトさんアニメーション → ソフトさんの悲劇 ダイジェスト

『マザー・コスモス』は、「今が古代と語られる未来 わずかに生き残った人間たちが 有機ロボットと共に楽園を探し求める 異端のSFファンタジー」(オビより)ってことで、ソフトさんよりずっと硬派なテイスト。
トーンをいっさい使用せず緻密に描き込まれた絵と、奇妙なキャラクターたち、独特すぎる世界観に圧倒されます。
主人公サトルと有機ロボット・オオカミの関係性およびバトルシーンのストレートな少年マンガっぽさは、『バビル2世』とか『新造人間キャシャーン』とか、そのへんの時代の懐かしきアニメ作品ぽくもあり。(オオカミが立ち上がったところはパトレイバーっぽい。うさ耳)
あとがきにも書いてあってそうそう!と思った、『ベルセルク』34巻ラストにも出てきたアレ・・・ヒエロニムス・ボッス(ボス?ボッシュ?)の絵なども彷彿とさせますね。

とうの昔に住民が死滅した都市を守り続けるガーゴイルたち。
大亀裂を渡る唯一の手段、谷から谷へと移動するブリッジマン。
古代人により労働奴隷として造り出された、頭が鳥のバードマン。(それって鳥人?かっこいいです)
次から次へと繰り出されるセンス・オブ・ワンダー。
特に「母性愛発電所」という、突拍子もない発想にはおののきました。
母が子を愛する気持ちをエネルギーに変換するだなんて・・・古代人、いや杉山実氏おそるべし。
初めて出会う世界。でもどこかノスタルジックな、残酷だけど優しい世界。
子供の心の想像力がそのまま、突き抜けてしまったような。

銅版画による扉絵がまた素晴らしく、添えられた言葉も非常にツボです。
たとえばこんな。

冷凍睡眠装置
何でも凍らせれば良いじゃないか
猫や犬、象やアシカ、君とボク・・・
凍ったまま、ずっとずっと眠ってみなよ
嫌なことなんか思いつかないほど深く眠れるから
ほらもう足なんかカチカチだ

ステキですshine
『ガール・デバイス』も買おうっと。

Girldevice

|

« シドニアの騎士 4巻と5巻 | トップページ | イキウメ「散歩する侵略者」 »

マンガ」カテゴリの記事

コメント

こ、これはかなり好みです、2冊ともすぐに買わせていただきます!!(^o^)丿

投稿: 猿吉君 | 2011年6月11日 (土) 09時04分

猿吉君様

お!2冊とも!
私も一刻も早く『ガールデバイス』買って読みたいです〜(◎´∀`)ノ

投稿: kenko | 2011年6月12日 (日) 00時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/108178/40301133

この記事へのトラックバック一覧です: マザー・コスモス:

« シドニアの騎士 4巻と5巻 | トップページ | イキウメ「散歩する侵略者」 »