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水曜日のエミリア

The_other_woman

ナタリー・ポートマンが主演とプロデューサーをつとめる映画。

水曜日のエミリア 公式サイト

母親と映画を観たあとのエミリアが「美人女優がモテない役を演じるのはイヤ」とか「現実にはあんなことありえない」とか言っていたけど、つまりそれがナタリープロデューサーのこの映画に対するスタンスなのかもしれないなと。
リアルな人間ドラマ。ある家族の物語。

ナタリー演じるエミリアは、夫ジャックの前妻の子であるウィリアムとあまりうまくいっていないという設定で、夫もエミリアに「君はウィリアムに対する目が冷たい」とか言うのですが、二人の関係は周囲が言うほどギクシャクしてるようには見えませんでした。
ウィリアムをいかにも子供扱いせず、ともだち同士のように冗談を言い合ったりする二人のやりとりは自然で、良好に見える。
だって親子という関係になって間もないんだしこんなもんでしょと思うのだけど、表面上は略奪婚とか言われたりする中で、生まれて三日で赤ちゃんが死んでしまった深い悲しみ(と、罪悪感)を抱えて、自分にも他人にも家族にも厳しい不器用なエミリアは、「これでよし」とはできずに自分を追い詰め、行き場のない苛立ちを愛する人にぶつけてしまう。

で、よくある話ならいろいろあってヒロインが立ち直り、家族との関係も修復して・・・とかなりそうなところ、映画的に劇的に好転しないところがなんかいいなと思いました。
確かに、思いがけずウィリアムを通じて、憎んでいた前妻(リサ・クドロー)がエミリアの苦しみを和らげてくれた。
しかしだからと言って前妻と和解するわけじゃなし、罪の意識が軽くなったのでこれから心を入れ替えますと夫に申し出たところで、ではまた二人でやり直そう、とはならない。
それが現実。そう簡単には取り戻せないのです。
でもそんな現実と、変えられない自分を、受け入れることはできる。
てゆーか、変えなくてもいい自分か。
自分自身を赦すことができれば、愛する人を赦すこともできる。
劇的ではないけど、エミリアが人生の困難を確かに乗り越えた静かなラストがとてもよかったです。

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不倫、妊娠、略奪婚! 実子の突然死、継子との不仲、前妻との確執!! 言葉にしてしまうと、なんだかセンセーショナルで、ワイドショー的な題材を描いているこの映画『水曜日のエミリア』。 ただ、内容自体はそんなに過激で下世話なものではなく、“普通の幸せ”を求めて、自... [続きを読む]

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