« コネコ、もらわれました | トップページ | キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー »

酔拳 レジェンド・オブ・カンフー

Photo

酔拳といえばジャッキー・チェンの『酔拳』ですが、こちらリメイクではなく、ジャッキー酔拳にも登場した実在の武人スー・サン(『酔拳』におけるジャッキーの師匠)を主人公とした新たなるレジェンド。
てか、ジャッキーの赤鼻の師匠は違う名前で呼ばれてた気がするけど、なんでしたっけね。

酔拳 レジェンド・オブ・カンフー 公式サイト

酔うほどに強くなる!酔拳。
ジャッキー酔拳の師匠が「本当に酔うわけではない」と確か劇中で言ってたと思うのですが、映画やゲームにおける酔拳の使い手は、本当に浴びるように酒を呑みながら闘います。
酔っぱらいこそ、最強!!
酔っぱらい特有の、踊っているかのような、予測のつかない流れるような動きから繰り出される技。
あっという間に、相手をこちらのペースに巻き込んでしまう。
呑んで呑んで呑みまくった果てに強さの神髄があるだなんて楽しくも深いような気がするし、いかにも隙のない強さよりも、リラックスしているように見えるのに実はムチャクチャ強いって、なんだかクールだもんね。
みんな大好き酔拳。人気の拳法、酔拳なのです。

で、酔拳ニューレジェンドは、主人公スー・サンがいかにして酔拳を完成させるに至ったか、という話。
酔拳ビギンズ?
これがまあ新旧カンフー映画のいいとこ取りで、これでもかと詰め込んであって、イマドキのありえないマンガやゲーム的味付けも超たのしい。
前半と後半とでテイストがガラリと変わって、まるでカンフー映画二本立てのような構成も、お得感がありますし。

前半の特筆すべき登場人物、スー・サンのお義兄さん。
最初は、血の繋がらない弟になにやらコンプレックスがありそうねという感じではあるものの、そんなに悪い人には見えないのですが、数年後・・・でいきなりものすごく悪い感じになっています。
黒っぽい衣装に、青白い肌。ヤバイ目つき。ああこのひと悪役なんだなと一目で分かる。
で、案の定、彼の実の父親を殺したという育ての父を殺してしまう。
もう殺す前から「コロス!!」オーラが、これでもかと出てますしね。
お義兄さんは、実父も体得していたという、五毒邪拳というヤバイ拳法を身につけてまして、『鉄拳チンミ』にも出てきたような気がするんですが、毒の中に何度も手を突っ込んで自らの手を毒手にしてしまうというアレ。
それを体得する人も、見るからに命を縮めている感じで、どんどん顔色悪くなっていくお義兄さん。
さらにはお義兄さん、鎧を身体に直接縫い付けていたりして、ある意味笑いが止まらないマンガ的キャラクター。
悪役だけども、個人的には大好きです。

で、そんなお義兄さんの毒手による一撃にやられ、スー・サンは流れの激しい川の中へ落とされます。
スー・サンの妻も夫を追って川へ飛び込み、夫婦で命だけは助かりますが、幼い息子を義兄に奪われてしまう。
夫婦は偶然にも薬草に詳しいミシェル・ヨー先生に助けられ、ヨー先生の山小屋で養生することになる。
妻はヨー先生がやっていた酒作りを手伝います。ここで酒キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
夫は妻が作った酒を呑み、呑んだくれのダメな夫になってゆく。
しかし妻は夫を見捨てません。
この妻が!美しいばかりでなく、これぞ妻の鏡って感じの妻で、ヒモ夫と化したスー・サンをまるで菩薩のように見守り、支え続けます。
いつか力を取り戻した夫が、愛する息子を義兄から取り戻してくれると信じて。

酒浸りのスー・サンはある日、山でヒゲ仙人&武神に出会います。
ここでいきなりファンタジーな展開(笑)
てか完全にスー・サン、酒に酔って幻影を見ている感じなのですが、武神役がなんとジェイ・チョウ!
これまたマンガ的ないでたちもさることながら、見事なバランス感覚で立ってる場所に笑った。
ヒゲ仙人&武神の姿は妻には見えなくて、妻は夫の気がふれたと思い愕然とするのですが、どうなんでしょう、妻が「あなたの敵は義兄とあなた自身」と言ってた通り、スー・サンは自身の心と闘っていたんじゃないかな。
ジェイ・チョウ演じる武神は、後半にもまた別の姿で登場しますが、スー・サンの守護神のような存在だったのかもと思ったりしました。

ラストバトルは、そりゃもう燃えます。
ドン底にまで落ちたスー・サンの壮絶な人生、愛する人を失った哀しみや、闘いや、すべてが、最後の舞台で酔拳を完成させるべくして完成させる。
ジャッキーの『酔拳』だって、師匠から完成された型を学びはしたけども、真の意味でそれを体得したのは闘いの中でだった。
最近観たジージャーちゃん主演『チョコレート・ソルジャー』という映画で、酔拳(映画の中では泥酔拳だけど)の神髄は痛みであるというセリフがあったのだけど、まさしく痛みや絶望から立ち上がる強さこそが酔拳なのかもしれません。

|

« コネコ、もらわれました | トップページ | キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー »

映画」カテゴリの記事

コメント

この映画は、だたジェイ・チョウが出てるから!ってだけで見たんだけど(爆)、
そもそもカンフー映画って全く見なかったので(カンフーダンクは見たけど^^;)
「酔拳」とかって言葉も耳にしたようなしないような状況で見たので、
今思うと、もっと力入れて見ればよかったと後悔しきりです^^;
kenkoさんの解説で、もう一度見てみたくなりました^^
ジェイ演じる「武神」と「酔拳の師匠?」は、
スー・サンにしか見えなかったから、ほんとに仰る通り”スー・サンの守護神” 心のなかの神様のような感じでしたよね~^^
美味しい役だったかも^^

投稿: ちー | 2011年10月26日 (水) 00時39分

ちー様

さっそくコメントありがとうございますshine

私は最初に、よく行く映画館のタイムテーブルに『酔拳』とあるのを見て、
ん?ジャッキーの酔拳リバイバル上映?と思ったら違ってて
しかもジェイさん出てる!!で、観るリストに入れました(笑)
私はもろジャッキー世代なので、カンフー映画まあまあ好きだったりするものの
最近はあんまり観てなかったんだけど、『スピリット』を皮切りに
カンフー映画モードになってますhappy01

ジェイさんの二役は、出番はけして多くないのに印象的な役で
おいしかったですね!

投稿: kenko | 2011年10月26日 (水) 00時53分

そうかぁ、ジャッキー世代なんですね~。
私の弟が昔ブルース・リーにハマってましたけど、
アチャー、アチャーって、何だかウルサイってイメージで、
カンフー、全く敬遠してましたが(^-^;
ジェット・リー大好きになって、美しいジェットのカンフーに夢中になりました^^
何故かジャッキーさんには手が出ないんですけどsweat01
「酔拳」今度見てみようかなぁ^^

投稿: ちー | 2011年10月26日 (水) 01時11分

ちー様

はい、主に80年代のジャッキー映画を子供の頃テレビなどで観てました。
プロジェクトAとかスパルタンXとか・・・
カンフー的なものにものすごくハマってた時期ありました(笑)
少林寺拳法を習いたくて、教室の見学に行ったらオトナばっかりで怖くて諦めたり・・・
今思えば、誰よりもドンくさい自分、どう考えても無謀でしたけどsweat02
弟さんはブルース・リー世代なんですね!
ブルース・リーもジャッキーもジェット・リーも、偉大なカンフーアクションスターですねshine
もしジャッキーの酔拳ごらんなるなら、『酔拳2』の方がおすすめかも。

投稿: kenko | 2011年10月26日 (水) 18時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/108178/42628149

この記事へのトラックバック一覧です: 酔拳 レジェンド・オブ・カンフー:

« コネコ、もらわれました | トップページ | キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー »