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TRASH UP!! in 横川グラインドハウス

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広島では滅多にない、こんなイベント。行ってきましたよー!!
絶叫してるのは、横川シネマの支配人さん。

イベントの内容は以下の通り。

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チラシ画像をお借りしています。
クリックしてご覧ください。とんでもなく濃いラインナップ。

前売り券を買っていなかったのだけど、当日ツイッターで<受付で「ポケベルが鳴らなくて」を熱唱すると前売り価格で入れます>という情報をいただいて、通常引っ込み思案な私にはなかなかできないことですが、受付の方が手拍子などしてくださり楽しく歌うことができました。
若い人には馴染みのない歌かもしれませんが、めっちゃ世代だしね、知ってるもんね( ̄▽ ̄)

しかし出かける準備にモタモタして、肝心の横グラオープニング作品、裕木奈江さん出演のアイスランド製ホラー映画『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』が観れなかったー!

Reykjavik_whale_watching_massacre

もうDVD化されてるみたいなので、近日中に必ず観ようと思います。

というわけで私が参戦したのは、プログラム2本目の作品、ルチオ・フルチ『地獄の門』から。

City_of_the_living_dead
(観たあとだと、このポスターのイメージちょっと違うけど)

伝説の作品であることは知ってたけど、観るの初めてです。
ルチオ・フルチも初めて。わくわく。

最初はこれってギャグ?と言いたくなるような、登場人物たちがシリアスに物を言えば言うほど笑っちゃう、みたいな、実際カーリーヘアのおばちゃんがなんか言うたびに笑ってるお客さんがいらして、それに関しては私にはそこが笑いどころなのかどうか分からなかったのですが、首吊り自殺した牧師さんの目ヂカラで女の子がなぜか目から血の涙を流して口から内臓全部出ちゃうシーンあたりから、
これは・・・・・・!!!Σ( ̄ロ ̄lll)と思いました。
やはり歴史に名を残す作品だけあって、ふつうじゃないなと。
てゆーか、降霊会で死んでしまった女性が、お墓に埋められる寸でのところで生き返るシーンからしてただごとではなく、彼女こそ最初のリヴィングデッドだと思うのに、その後まさか彼女が主人公みたいになっていくとは思いませんでした。
とにかく、なんでそうなる?とツッコミたくなるシーンがいっぱいで、そもそもなんで牧師さんでありながら地獄の門を開きたかったのかとか分からんし、神出鬼没な首吊り牧師がどこから吊り下がってるのかとか謎だらけなんですけども、映画本編を観てない私でも観たことあったドリルのシーンとか残酷描写のアイデアが斬新で、たのしめてしまいました。ウジ虫タイフーン。
ちょっと楳図かずおのマンガみたいとも思った。音楽もよかったです。

続きまして自主制作映画の時間。
1本目は『先生を流産させる会』の内藤瑛亮監督新作『廃棄少女』

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タイトル出るところがキマってる。かっこいい。
もとは仙台短編映画祭で発表した「3分11秒」の作品のロングバージョンなんだそうです。
「あの日アレが起きて、普通の人間は生きられない世界になった」というテロップが流れ、ポップな音楽と共に防護マスクをつけた怪人と少女たちのバトルが始まります。
当然の流れで少女たちを応援しながらバトルを見守ることになりますが、最後の最後で、もしかして「普通の人間」でないのは少女たちのほうなのかな、と思ったりしました。
『先生を流産させる会』も観たいな。

2本目は磯谷渚監督『わたしの赤ちゃん』

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むちゃくちゃテンポがよくて、たった16分のなかに姉妹の愛憎劇をよくぞこれだけ詰め込んだなという感じ。
女同士のドロドロの憎み合いって、おもしろいよねー
とか言うと意地が悪いみたいだけど、そんなもんです。少女マンガの世界。
当事者にはなりたくないけど、理解できてしまう。
最後はまさかの爆笑!!

3本目は渡辺あい監督『電撃』

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女性監督ゆえか『わたしの赤ちゃん』と似たところもありつつ、まったく違うテイストの作品。
女の愛憎劇という点はやはり理解できるところがあり、しかし物語はミステリアスで、謎が残る。
これは引き込まれました。
『電撃』というタイトルからは、まったく想像できない展開。
思うに、ミチコさんは最初からこの世にいない人で、男(名前忘れた)とは腹違いの兄妹であるという女の子(忘れた・・・)の実は母親で、てゆーか男は実は妹の父でもあり・・・という秘められた禁断のドロドロがあるのでは、と妄想しました。
文字にするとわけが分からないしそれじゃ説明つかないんですけども、説明つかなくてもいいじゃない。
自主映画三作品ともおもしろかったけど、最後の『電撃』がいちばん好きです。

磯谷監督、渡辺監督の舞台挨拶もあり、おふたりとも若くてとてもかわいらしい、ふつうの女の子という印象。
でもこんなスゴイ映画撮っちゃうんだもんね。スゴイね。

続いて、雑誌TRUSH UP!!編集長の屑山屑男さん、爆音映画祭プロデューサーの樋口泰人さん、横川シネマ溝口支配人のトークイベント。
ホラー映画を中心としたコアな雑誌の編集長さんとか爆音上映とか、なんとなく勝手にこわい人のイメージがあったのですが、全然こわくなかった。
穏やかでインテリジェンスな御三方のお話、ときどき専門的で技術的だったりもして分からない部分もあったのだけど、なんだかほっこり癒されました。
樋口さんの爆音上映に関するお話はとても興味深く、爆音上映とはただ音を大きくすればいいわけじゃなく、奥が深いものなのだということが分かりました。

で、樋口さんの「『地獄の門』で地獄の門が開くときの音、普通に聴こえましたか?」という問いにキョトーンとしてしまったのだけど、というのが、いつ地獄の門が開いたのかが分からなかったからなのですが(墓地で白骨化した遺体などが次々起き上がってくるシーン?)、とある場所で『地獄の門』を爆音上映した際、地獄の門が開く音を拡張すると、他の音ではそんなことにならないのに、ビル全体が震えたんだそうです。
他のフロアの方がびっくりしたんだとか。
おもしろい爆音エピソード。さすが地獄の門。

あと同じ映画の爆音上映でも設備によって全然違ってくるんだそうで、横川シネマのような昔ながらの古い設備で爆音調整するの、かなり難儀されたんだとか。
しかし結果として、イマドキの5.1サラウンドなところでやるよりも、『悪魔のいけにえ』はそもそもモノラルなので「あってる」と。
他では実現し得ない、貴重でおもしろいものに仕上がっているとのこと。
この後の爆音いけにえへの期待がいっそう高まりました。

そしてメインイベント!!爆音上映『悪魔のいけにえ』

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ホラー映画好きっぽいことを常日頃豪語しておきながら、観るの初めてだったんですよーー。
爆音も初めて。
リメイクの『テキサス・チェーンソー』は、だーれもいない深夜のシネコンでひとりきりで観たというレジェンドがありまして、もうむっちゃくちゃ怖くてエンドロールが始まるやいなや逃げるように走って帰ったのですが、リメイクもホラーとしていい作品だったからこそ怖かったんだし主演のジェシカ・ピールやリー・アーメイなどいいところがいっぱいあるんだけど、やはりホンモノの狂気、ホンモノの恐怖は、こっち!!!というのが、痛いほど分かった。
言葉にならないです。自家発電の音、怖すぎ!!
あらゆる音が拡張されて、狂気も拡張されている。完全に狂った世界。
ふつうに観たらどうなのか、観たことないから比べられないけれど、爆音で唸るチェーンソーの波動で、横シネ全体が震えてました。
なにが演技なんだか分からない、主演女優の絶叫。
絶頂クライマックスがブツっと切れた瞬間、なんだか分からないけど全身に鳥肌が立って、泣きそうになりました。

そして『悪魔のいけにえ』の不思議なところは、こんなに怖い思いをしたのに、うちに帰ってからもずっといけにえのこと考えてて、すぐさまもういちど観たくなってしまったんですね。
ハマる恐怖。『テキサス・チェーンソー』では、こんな気持ちにはならなかった。
でも近所のレンタル屋さんに置いてなかったので、もう買おう。と思いました。
てか横シネで売ってたかな、もしかして。

二日経った今も興奮さめやらぬ・・・凄まじい映画体験をさせていただきました。
企画運営してくださったスタッフの皆さんに感謝!!
またこんなイベントあったら、今度はちゃんと最初から最後まで参加したいです。

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コメント

ポケベルが鳴らなくて、懐かしいです。
粋な催しですね。特濃ホラー祭りだわ。
「テキサスチェーンソー」を深夜のシネコンで
一人きりって、チビリますがな。
「悪魔のいけにえ」は、観てると酸素が足りなくなってきて
ネットリとした狂気が現実世界の方を侵食しだすような気がします。
あの一家団欒の晩餐会のシーンときたらもう。

投稿: 奈良の亀母 | 2011年11月16日 (水) 19時27分

奈良の亀母様

ポケベルがー 鳴らなくてー♪
ひさしぶりにドラマ観たくなってしまいました。
ほんと特濃ホラー祭りで、最初から参加しなかったことが悔やまれます。

テキチェン、エンドロールはいつも律儀に最後まで観るほうなんですが
このときばかりは観てられなかったです、こわすぎてbearing
チビりはしなかったけど、たぶんちょっと泣いてました。

爆音いけにえ観たあと、私はいったい今なにを観たのだろうと
しばらく呆然としました。
晩餐会のシーンね・・・
ヒロインの悲鳴と、一家のけたたましい笑い声がもう・・・
弱々しくハンマーを何度も振り下ろすシーンとか・・・
さっそくamazonで2と一緒に注文しました。
早く来ないかな。

投稿: kenko | 2011年11月16日 (水) 21時43分

うわ~~!!!いいなあ!面白そうなイベントでしたね!
怖い映画苦手なワタシでもちょっと行きたいかも!

そしてワタシも、ポケベルが鳴らなくてはフツーに歌えるかも(^^)。
今の若い子たちはポケベルなんて知らないんだろうなあ・・・。

投稿: とも@山猫軒 | 2011年11月17日 (木) 14時25分

とも様

と〜〜〜っても、おもしろいイベントでした!!
比較的ホラー好きの私でも、ちょっとためらってしまうようなラインナップでしたが
行ってよかった!

歌えますよね、ポケベルが鳴らなくて♪
そっか、今の若者はポケベル自体知らないかbearing

投稿: kenko | 2011年11月17日 (木) 17時40分

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