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ムカデ人間2

Thehumancentipede2

酷いことになっているとは風のウワサで聞いていたけれど、大げさに言ってるだけでしょーと甘く見ていた。
ところがどっこい、予想を軽く越えてきました。
これから観ようと思ってる人には観ないほうがいいですよーと言いたいが、そもそも本作を観ようなんていう人は何を言われても観なきゃ気が済まないでしょうから、観て後悔するがいいさーと言っておきます → 自分

ほんとこれに比べたら、前作は愛くるしい映画でしたね・・・

ムカデ人間2 公式サイト

※ネタバレしています

前作の感想はこちら

前作にはムカデ1秒も出なかったけど、今回はがっつり出演。(しかも重要な役どころ)
大嫌いなだけに、その点もキツかったなあー
ムカデが映るたび心臓がキュッとなりました・・・

ハイター博士のビデオを観て自分も繋げてみたくなっちゃった人の話と聞いて、てっきり博士が劇中で撮ってたビデオが流出してうっかりそれを観ちゃって・・・と思いきや、そうじゃないのね。
『ムカデ人間2』において『ムカデ人間』は映画で、ハイター博士も繋がれた3人も役者。
要するに『ムカデ人間2』の世界は、我々の世界と地続きということです。
主人公マーティンは、映画『ムカデ人間』を繰り返し観ては、おぞましい妄想に耽っている。
なるほど続編としておもしろい設定。考えたね。

と関心する間もなく、マーティンは妄想を実行に移します。
確かにね、3人ではあまりムカデっぽくなかったけども、マーティン的ムカデプランでは最低でも12人は必要ってことで、自分の職場である駐車場にて手当たり次第に人間を拉致し倉庫に監禁。
銃で足など撃ったのちバールで殴るというだいぶ雑なやり方ではありますが、かなり手際はいいですマーティン。
たまに死んじゃう人もいて落ち込むマーティンですが、だいたい成功してるしね。

てかなんでそこまで『ムカデ人間』にハマっちゃったのか詳しくは語られないんだけども、実の父親から性的虐待を受け、母親にも愛されず、チビだデブだと疎まれ、はっきり言っていいことなんもない人生。
そりゃ世の中すべてを憎んでも仕方ないと思いますが・・・なぜだか『ムカデ人間』の、特にウ◯コ強制ホニャララのくだりがマーティンのツボにハマってしまったんですね。

マーティンを父親同様性の対象として見る変態医者はムカデ要員に加える価値なしですので銃殺し、母親は撲殺(トラウマ映画『アレックス』を彷彿とさせます・・・)、アパート上の階の刺青男と、<タランティーノの新作映画のオーディション>と信じてやってきた『ムカデ人間』出演の女優も念願かなってめでたく拉致。
準備は整った。マーティンはついに、世紀の大手術に取り掛かります。

しかしながら麻酔なし、無骨な大工道具など使って、ド素人のマーティンが映画のようにクリーンな接合ができるはずもない。
お尻のお肉を切れば血の海だし、映画は映画、これが現実ですよと突きつけてきます。これも映画だけど。
マーティンもそこんとこ、実際やってみるまで分からなかったのでしょう。
結局ホチキスやガムテを使うマーティン(笑)
これまたものすごく雑ですが、なんとか全員を繋ぎ終えます。

もちろん、ただ繋がって完成ではありません。
前作を観た人ならご存知の通り、<一本の管>として繋がってこそムカデ人間。
残酷描写を適度に緩和する効果のある、陰影の強いアートな印象のモノクロで描かれる本作ですが・・・騙された。
まさかそこにポイントカラー使ってくるとは・・・あげくカメラに飛び散らせるのはやめてshock
狂喜乱舞するマーティン。
さらにはここで終わらないのがまたこの映画のすごいところで・・・ムラっときちゃったマーティンが最後尾の女性に繋がることで、ムカデ人間は完全体となるのでした。

死んだと思われた妊婦が生きていて、逃走するくだりとかも狂気の沙汰。
あの子供が次回作に絡んでくると予想・・・踏まれてたけど。
そして一連の出来事はすべてマーティンの妄想だったとも受け取れる唐突なラスト、あれだけのことをしてあれだけの目にあって、普通に仕事してるのあり得ないと思うのですが、これが虐待された子供の復讐物語なのだとしたらあり得るのかな。
泣き叫ぶ子供の声で幕を下ろす、正真正銘のグランギニョル。

マーティン役の役者さんは映画初主演だそうですが、胎児がそのままオッサンになったような、ほんとよくこんな人見つけてきたねと言いたくなるビジュアルの人。
ハイター博士の後任はよほどの人じゃないと務まらないと思ってたけど、画面に映ったその瞬間からじゅうぶんすぎるインパクト。
しかもセリフ一切なし。奇声を発したり、笑ったりはあるけど。
公式サイトのプロフィールには子供番組などに出演していて人気の役者さんとあり、当たり前だけど現実には普通の人であることに胸を撫で下ろしました。

ほんとうに酷い内容でしたが、ある意味これは映画に対するチャレンジであり、ここまできたらもちろん完結編まで付き合う所存です。

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コメント

こ、恐いですね~ちょっと私でもこれは最後まで観れないかも・・・でもちょっと観たかったりするかも・・・でもどこで観ればいいのやら・・・です(笑)(^o^)丿

投稿: 猿吉君 | 2012年8月 6日 (月) 06時54分

猿吉君様

ちょっと観てみたい・・・その気持ちはよーーく分かりますが
こればっかりはおすすめしませんっbearing
この映画、危険!!
1作目もDVD化されてるみたいだし、いずれDVDになるんじゃないかなー
どうしても観たいなら、ご家族に見つからないようこっそりご覧ください・・・

投稿: kenko | 2012年8月18日 (土) 17時34分

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