年末かけこみレビュー：死者多数篇

かけこみレビューはこれで最後。
＜死者多数篇＞は、以下の５本。

コナン・ザ・バーバリアン
ゴッド・ブレス・アメリカ
ハンガー・ゲーム
エクスペンダブルズ２
ザ・レイド

または筋肉篇、もしくはバイオレンス篇？

『コナン・ザ・バーバリアン』（２０１２年６月３０日公開）

シュワルツネッガーの『コナン・ザ・グレート』のリメイクというわけでもなくて、原作シリーズの別エピソードを映画化した感じなんですかね？
少年コナンの少年らしからぬ野蛮人ぶりにおおおー！！と盛り上がるも、後はまあ、うん。
青年コナンも相変わらず野蛮なんだけど、人好きのする気持ちのよい男だったりもして好感度大。
コナン役のジェイソン・モモアは、あの頃のはちきれんばかりにつるんとムキムキボディのシュワちゃんよりもバーバリアン度は高いよね。
ローズ・マッゴーワンの鬼女ぶりも見もの。
コナンのお父さんはヘルボーイ。ボブ・サップも出てるよ！

『ゴッド・ブレス・アメリカ』（２０１２年７月２８日公開）

『スーパー！』がベストムービーである私向きかなーと思ったんだけど・・・そうでもなかった。
主人公の名前はどっちもフランクで冴えないおっさん、若い女の子が相棒で、世の中の理不尽に鉄槌を下す・・・と表面的には似たところがたくさんあるんですけどね。
あまりに救いがなさすぎるからかなあ。終始いたたまれない気持ちで。
フランクのアメリカという国に対するガッカリ感はよく分かるんだけど、そこからの行動にはどうにも共感できなかったのでした。

『ハンガー・ゲーム』（２０１２年９月２８日公開）

たまたま時間が合ったので観てみたら、なかなかどうしておもしろかったです。
若い人向けの映画かなーと思いつつ、けっこう真剣に観てしまった。
主人公カットニスを演じるジェニファー・ローレンスが醸す気高い佇まいと演技力による功績も大きいけど、荒木飛呂彦のマンガに出てきそうなファッションの未来人がたくさん出てくる世界観もよかった。
確かにバトルロワイアルやバトルランナーなど連想させる話。
あと『火の鳥 生命篇』とか。あれはクローンの話だったけども。
キャストはけっこういろんな人が出てて、スタンリー・トゥッチやウディ・ハレルソン、ドナルド・サザーランド！
『エスター』のイザベル・ファーマンちゃんや、『キッズ・オールライト』のジョシュ・ハッチャーソンなど。
三部作らしく、これは続編たのしみですよ。

『エクスペンダブルズ２』（２０１２年１０月２０日公開）

ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━！！消耗品！！
あいかわらず話はどうでもよくて、ありえないツーショットやらスリーショットやらを楽しみました。
ちょっと各々の代表作ネタがあまりにベタすぎるのでは・・・と思わなくもなかったけれど、そこまでやってくれるサービス精神が嬉しいです。
ジェット・リーの出番が少ないのと、ミッキーロークが出てないことが残念だったくらいで。
チャックノリスの登場ＢＧＭいちいちわろた。

『ザ・レイド』（２０１２年１０月２７日公開）

インドネシア産アクション映画。
ひさびさにきました。これはスゴイですよ。
初めて『マッハ!!!!!!』を観たときのような衝撃。
最初からクライマックスレベルのテンションで、とことん見せ場が続きます。
なんでもシラットという東南アジアの伝統武術の達人が主人公はじめ何人も出てくるのですが、拳だけでなく肘なども使いまくる感じでね、複雑で無駄のない動きに見蕩れてしまいます。
前半はガンアクションがガンガン続いて、中盤くらいからいよいよシラット。
こちとら最初のシーンで主人公の青年が手練れであることは分かってるので、ようやっとシラットｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!ってな感じで。
もう最初から銃とか使わずシラット一本でいった方がよかったんじゃね？と言いたくなる圧倒的な強さ。
話はけっこうツッコミどころもあるんだけど、問答無用のアクションで魅了する、そういう映画は良い映画。必見です。
こちらも続編あるみたい。どうか日本でも公開してくれますように。