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ドライヴ

Drive

これも途中まで書いてたのが残ってましたのでほぼそのままupしちゃいましょう・・・

ライアン・ゴズリング主演のアメリカ映画ですが、監督がデンマークの人だからかまるでヨーロッパ映画のような雰囲気のバイオレンスラブストーリー。

ドライヴ 公式サイト

ゴズリング演じる主人公は、強盗などの犯罪の逃走を請け負うドライバー。
(後で気付きましたが役名はなくただのドライバーなのね。いつぞや『ゴーストライター』ユアン・マクレガーのように、名もなき男)
よくある民間人を巻き込んだアドレナリン全開の派手なカーチェイスなどはいっさいなく、警察の無線を傍受しつつ極めて慎重かつ冷静に、しかしここぞという時には超絶ドライビングテクニックを駆使する逃走劇にまず釘付けになりました。
隙のない、これがプロの仕事か!(゚д゚;) と。
関心しきったところで黒い画面に蛍光ピンクで80年代風のオシャレなタイトル。
ここまでの流れは音楽も含め完璧で、そこらの映画とは一線を画す作品であることがビンビン伝わってきます。

映像がとても美しくて、未来都市のように煌く摩天楼の夜の光に縁取られて浮かび上がる、仮面のように無表情な男の顔。
スコーピオンのスカジャンを羽織った後ろ姿の絵になることといったら。

セリフは少なく、男とキャリー・マリガン演じるアイリーンが見つめ合い微笑みを交わす様子をひたすら映すだけなのに、惹かれ合う二人の気持ちがこれまた伝わってくる。
言葉はいらない、目を見れば分かるから。車の中でそっと手を握って。
若くして母となったアイリーンの夫は服役中で、もうすぐ出所するという。
危ない男に惹かれる質なのか、危ない男がアイリーンをほっとかないのか。
マリガンの幸薄いオーラがとてもいいです。守ってあげたい感じ。

男は車の修理工場で働きながら、ドライバーとしての才能を生かして映画のスタントもこなし、また密かに犯罪の手助けもする。
謎に満ちた男。穏やかだけど、何かある。

ついに明らかになった男の秘めたる凶暴は、生半可なものではなかった。
どう見てもカタギではない身のこなしで、いくら愛する女を守るためとはいえ度を越した暴力。

てか誰も彼もが実はカタギではないのですが、マフィアというわけでもないみたいで。
皆さんマフィアと何が違うの?とツッコミたくなるダーティな仕事ぶりなんですが。
握手するとき「手が汚れているから」「俺もさ」そういう意味かい!!と。
マフィアの金と知ってて盗んだんじゃなくても、返すからってなかったことにはしてもらえないんですね・・・

エレベーターのシーンの美しさ、凄惨さにドキドキが止まらない。
すべてが流れるような動きで。
ひさびさに思い出しましたよ、トラウマ映画『アレックス』を。
男のあまりに激しい一面を目の当たりにしてドン引きしちゃったアイリーンだけど、最後に彼の部屋のドアを叩くのは、それでも受け入れようとしたということだよね。

映画は、致命傷を負った男が運転しているシーンで終わります。
きっとアイリーンのもとへ帰ろうとしていたのだけど、ほんとうは現実の彼は横たわったままで、魂だけが彼女の元へ向かっているようにも受け取れた。

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