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年末かけこみレビュー:アニメ篇

アニメ篇>は、下記の4本。

長ぐつをはいたネコ
ももへの手紙
グスコーブドリの伝記
009 RE:CYBORG

まずは『長ぐつをはいたネコ』(2012年3月17日公開)から。

Pussinboots

『シュレック』シリーズの人気キャラ、長ぐつをはいたネコのスピンオフ。
シュレックはたぶん一作目しか観てないんだけど、なんせネコ好きですのでね、予告できゅんきゅんさせられて、観に行きました。
製作総指揮にはギレルモ・デル・トロも名を連ねていることだしね。
もふもふの毛並みや猫目をCGで見事に描いている点や、ネコ好きならもれなくニヤリとさせられるネコあるあるネタがたのしい。
シリーズをちゃんと観ていなくても、問題なく楽しめました。
ハンプティダンプティがまるでバットマンの悪役のようで、子供が観るアニメとしてはかなり異色。
あ、てか、そのへんがデル・トロなのかも?と今頃sweat02
異形の者の歪な心。

Momo_2

ももへの手紙』(2012年4月21日公開)

水滴の姿をした三匹が空から降ってくるシーンの瑞々しさだけで良い作品と分かる。
風光明媚な瀬戸内の風景や町並を切り取る、美しすぎる背景等眺めているだけで泣けてきます。
淡い色合い含めて瀬戸内。ほんとあんな感じ。
愛すべき妖怪トリオはもちろんのこと、仲間たちの微妙な造形もいい。
古い田舎の家に越してきてテレビだけ新しいとか、細かくリアルな演出もニクイです。

Budori_gusuko

グスコーブドリの伝記』(2012年7月7日公開)
 ※こちら途中まで書いてるのが残ってたので、以下ほぼ貼り付け

文部科学省特選のこんなトラウマアニメ、あってもいいじゃない!
宮沢賢治ファンではないけどますむらひろしファンでネコファンでもある私、楽しみにしていた一本です。
シンプルなクレジットと美しい音楽で始まり、タイトル出た時点で既に胸いっぱい、ウルウル。
まず描かれるのは、「ささやかでかけがえのない幸せ」
美しい自然に寄り添って生きるブドリたちの、慎ましやかな森での暮らし。
それらが本当に丁寧に描かれていて、近年のアニメにはない日本昔ばなし的な息づかい、テンポにすっと引き込まれます。
ネコたちのゆったりとした動きが心地良い。
畑で穫れたばかりの新鮮野菜でお母さんが作ってくれた温かい夕飯を、家族揃って他愛もない話などしながら食べる。まったくもって、幸せここに極まれり。

しかし自然は時に容赦なく、人々の暮らしを損ないます。
森をひどい飢饉が襲う。
仕事はなく、学校から子供たちの姿は消え、食料はとうの昔に底をついた。
鮮やかな色彩から一転、画面はすっかりねずみ色で、実をつけることなくぽとりぽとりと地面に落ちてしまった花は、餓死していく人々を連想させる。
白いチョークがコロコロと転がり、冷たい風が吹き込む誰もいない教室。
直接的な表現は一切ないにも関わらず、背筋も凍るトラウマ描写が続きます。
さっきまでの幸せが、これでもかと不幸を際立たせる。
極めつけはお父さんの「俺は森へ遊びに行ってくるぞ!」
子供にとって、無条件に自分を保護してくれるはずの親が、すべてを放棄してしまうことほど恐ろしいことはありません。
お母さんもお父さんの後を追うようにして出ていってしまうけれど、お母さんの場合はちょっと違ってて、子供たちを守るための要するに口減らし。
でもお母さんの静かに決意してしまった感じもやっぱり怖いし・・・
幸せだったときは心地よかった日本昔ばなし的テンポが、もはやJホラーかと言いたくなる演出に一役かっている。
文部科学省特選、ネコのキャラクターのかわいいアニメと思い子供を連れて観にきた親御さんも、イマドキのアニメを観慣れたお子さんもびっくりでしょうが、個人的にはこんな良質なトラウマアニメあってもいいじゃんと思いました。

 ※貼り付けここまで

でね、旅するブドリの夢のシーンの地獄巡り感とか、スチームパンクなデザインの街や乗り物や、いいところはたくさんあるんだけど、ラストがなんとも微妙なんですね。
ブドリが何をしたか、どうなったのかを、あまりにぼやかしすぎていて。
小田和正の歌声で終わるのも個人的にはあんまり・・・最後まで小松亮太さんの音楽でよかったのにな。

009

009 RE:CYBORG』(2012年10月27日公開)

神山健治監督の攻殻TVシリーズ『STAND ALONE COMPLEX』の大ファンなので、むちゃくちゃたのしみにしておりました。
だって予告映像のダイブする003は素子そのものなんだもの。
石ノ森作品のキャラクターってなんともいえない色気があると思うのですが、リデザインされて端正な顔立ちのサイボーグたちもやはり色っぽかった。
実際ドキドキするようなお色気シーンもありますしね。
物語は神山監督らしく難解。
ぶっちゃけ観たあと頭の中がぐるぐる・・・理解できたとは言い難いです。
原作の未完のエピソード<天使篇>等を下敷きにしているとのことですが、そのへんよく知らない私は押井守監督『天使のたまご』を連想しました。

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コメント

長靴をはいた猫はDVDになったら観てみたいと思っております、でもちょっと子供と観るにはアレなんですかね~(^_^;)

サイボーグ009も楽しみ、003がかなり色っぽいと評判ですよね(笑)(^o^)丿

投稿: 猿吉君 | 2012年12月19日 (水) 09時17分

猿吉君様

コメントたくさんありがとう〜

長ネコはちょっぴり異色作ですが、子供さんと観てもじゅうぶん楽しめると思いますよ。
なんせネコがむちゃくちゃカワイイです♪

009、003の色っぽさには驚くと思います、どうぞおたのしみにー!(◎´∀`)ノ

投稿: kenko | 2012年12月20日 (木) 16時10分

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 「面白い度☆☆☆ 好き度☆☆☆」  ネコは必ず足から着地できるってホントかい?(なぜか山形弁)  ちがう!それはイヌが流したデマだ!  シュレックシリーズのスピンオフ映画 [続きを読む]

受信: 2012年12月17日 (月) 22時53分

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