2011年に出会ったマンガ
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新年早々いろいろ出遅れまくりですが、まずはマンガベスト。
とは言えあくまでも、わたくしkenkoが2010年に出会ったマンガの中で決めるベストです。
選考対象となった作品の数はかなり少ないうえ、必ずしも2010年の話題作とか旬の作品とかではありませんので悪しからず。
って、去年とまったく同じ書き出しだよ!
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よもや私の目の黒いうちに、続きを読める日が来ようとは。
1巻から12年!
世界中のファンが続刊を待ちこがれていた!!ことすら忘れていたことでしょう。
長らく絶版だった1巻もめでたく再版されたようです。
以下、1巻および2巻のネタをぼちぼちバラしております。
これから読む方はご遠慮ください。
みなさんご存知の『西遊記』を、寺田克也の圧倒的すぎる画ヂカラでもって暴力的にアレンジ。
お猿さん一行は天竺をめざす。
ありがたいお経を授かるためではなく・・・シャカの野郎をぶっ殺すために!!イェーイ!!
悟空史上もっとも凶悪な猿、河童は生首、豚は豚だけど、おっしょさまの女体はあまりにもエロい。
長さも太さもカタチも変幻自在な如意棒、まるで古代生物のような筋斗雲。
おぞましくもお茶目な魔物たち。
たいへん独創的かつバチ当たりな西遊記、それが『西遊奇伝大猿王』
お値段2000円とちとお高めですが、ひとたびページをめくれば納得の濃ゆーい内容。
カラーリングにもうっとり。
絵だけじゃなく、シンプルな語り口も冴えていて、1巻最終話で明かされる物語の構造的な仕掛けにはハッとする。
猿は永劫の時の回廊をさまよっている!囚われた猿は夢を視ている!・・・って最初から言ってるもんね。
猿は夢を視ていた。過去の夢、そして未来の夢を。
覚醒した猿は自らの運命を知る。いざゆかん、天竺へ!!・・・とゆーのが第1巻。
で、第2巻。
2巻に収録されているのは主に、平成11年に週刊ヤングジャンプ増刊・ウルトラジャンプで連載されたもの。
プラス、平成21年11月号のウルジャンに掲載された外伝も入ってます。
「出てくるやつは片っぱしからぶっ殺す」という方向で、お猿の旅は続く。
<第二武之弐界>童女とナラガの話が切ない。
さらりと描いているからこそ、彼らの物語を想像させます。
一話使い切りではないシャカの刺客、ナーガはもうひとりの悟空なのか。
沙悟浄・・・『富江』みたい(笑)
三蔵の容れ物・・・八戒にもいちおうオッパイあるし?(笑)
シャカは世界、世界はシャカ。猿は世界をブチ壊す!!
・・・てなわけで。(どんなわけだか)
てっきりわたくし、昨年の新作で物語が完結したからこそ、ようやっと2巻を出すことができたのだと思っていたんですが・・・
如意棒に出会う外伝もとってもおもしろいんですが・・・
願わくは、お猿とシャカのラストバトルをこの目で見たい!
また忘れたころに読めるといいな。
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『冒険野郎伝説アヴァンチュリエ』という一風変わったマンガをジャケ買いしてみました。
以前はIKKIコミックスをよく買ってたけど、最近はビームコミックスが多いです。
日本のマンガとヨーロッパのマンガが混じり合ったようなフシギな作風。
それもそのはず、作者のクリストフ・クリタさんは日本人とフランス人のハーフなんだそうな。
日本生まれの日本育ちで、現在は日本に拠点を置かれているようですが、フランスBDでも活躍したりあっちとこっちを行き来されてるんですね。
マンガというよりアニメーションのような躍動感や遠近感があって、調べてみたらクリストフさんはアニメ制作に携わっていたりもするらしい。なるほど納得。
初めてのような懐かしいような、何とも言えない感情が沸き上がる、冒険野郎たちの知られざる伝説。
宮崎アニメのような、手塚治虫のSFのような。。。
でもそこには確かに、ヨーロッパの風が吹いているんです。
これはきっと、クリストフさんにしか描けないマンガなんだろうな。
ちなみに表紙に描かれている男は、本編には出てこない。
そこにはまた別の物語があるのでしょう。
講談社のオンライン漫画サイト<ミチャオ!>で、『ディアボリカ』というフランスの妖怪のはなしを連載されてもいたようですが、今このサイトに行ってみると更新が終了している
オンラインの漫画サイトってやっぱりまだまだキビシイんでしょうか。
でもこの『ディアボリカ』すっごくおもしろそう。単行本出てほしい。フルカラーで!
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遅ればせながら。
出ました 弐瓶勉『シドニアの騎士』第2巻
表紙を飾るのは星白閑さん。
少し褪せたような赤の色合いが、そこはかとなく耽美で良いですね。
椎名誠さんの帯コメント↓
「激しくてやさしくて 不思議な世界。ときめきとコーフンに満ちて 思考をふるわせた。」
これまでの弐瓶作品のイメージからすれば?なコメントだけど、シドニアに限ってはなるほどそんな感じ。
2巻を読み終えたあとは特にそう思いました。
※以下、しょーもないコメントを挟みつつ、執拗にあらすじを追っています。
ネタバレ全開ですので、これから読まれる方はご遠慮ください。
重力祭りの夜、シドニアに奇居子が接近。
討伐隊4人(赤井、百瀬、緑川、青木。ゴレンジャーって呼びたいのに黄色がいない)はそれぞれの衛人に乗り込み、奇居子本体を攻撃できる唯一の武器・カビザシを携え飛び立つ。
しかし討伐隊はあっけなく全滅。(百瀬さんをかばった緑川くん、かっこよかったですね)
ヘイグス粒子というニューワードが登場しますが、どうやらこれはシドニア世界における主要なエネルギー源のことのようです。
衛人の頭部にはヘイグス粒子砲というド派手な武器も搭載されています。
衛人のお口がガキンと開いて、ドドーン!とヘイグス砲が発射されるシーンはスペクタクル。
シドニア艦長は奇居子の艦内への侵入をなんとしても避けるため、<左右の点火をずらして舵を取り、推力5で加速>を指示する。
それってどういうことかというと・・・シドニア内で生活している人にとっては、世界が大きく斜めに傾く。
地震どころの騒ぎじゃありません。
人間は宙に放り出され、あっという間にそこらじゅうスプラッタ。
「魚なんて放っておいて谷風くん。今は人間が先でしょ」と、星白さんに叱られる長道くん。
長道くんもしや・・・お魚を食べようとしていた?
犠牲者は多く出たが、奇居子の侵入は回避された。
漂流している二本のカビザシを回収するため、岐神海苔夫、星白閑、仄焔、谷風長道の4人が招集される。
長道たちはカビザシ確保に成功するが、先ほどの奇居子に気付かれてしまう。
胞衣の形を変えた奇居子はなんと・・・ヘイグス粒子砲を発射!
これにより岐神機、仄機は行動不能。
暴走した星白機はシドニアとは逆方向のはるか彼方へ・・・星白さーん!
唯一無事だった谷風機は独断で奇居子に立ち向かい、見事撃破してしまいます。
すごいよ!長道くん!
そしてこれまた独断で星白閑救助に向かう。
星白は見つかったが、ヘイグス粒子を使い切ってしまった継衛の中で、長道くんは星白さんとふたりぼっち。
食料も水も尽き、光合成できない長道は体力を激しく消耗していた。
(水ガブ飲みするから・・・)
星白さんはついに・・・自分の尿を濾過して長道くんに飲ませるという決断をします。
(まあちょっと恥ずかしいかもしれませんが、非常事態ですから。それにちゃんと濾過してるんだし。星白さんのだしね。)
星白さん由来の水をそうとは知らず飲んじゃったあとで、「衛人の潤滑剤を濾過する」という方法をひらめく長道くん。もう飲んじゃったけどね。
11日間のランデブーを経て、なんとなくいい感じになってきた二人の元へ、巨大な光の輪が近付く。
それはなんと、二百五十六掌位した衛人だった。
長道の英雄的な行為をシドニアで見ていた守備隊全員が、船規違反をして長道たちを救助しにきたのだ。
帰還した長道くんは、いじめられっ子だった以前とはうって変わってみんなの英雄。
ロッカーには極重力米 大地10kgがみっちり。プレゼントですね。
長道くんがシドニアのコンピューターにアクセスするシーンで、ようやく奇居子およびシドニア世界に関するいろいろが判明します。
奇居子とは、2109年に人類が外宇宙で初めて遭遇した生命体で、衆合船とは、無数の奇居子の集合体。
2371年、それまで人類からの呼びかけに全く応じなかった衆合船から、地球に46体の奇居子が投下された。
それは人型で、海洋生物を補食し、地球を真っ二つに分断した。
太陽系を脱出した播種船は有人無人含め数百隻あったが、2691年、アポシムズからシドニアへの連絡が途絶えて以来、他船との交信はない。
現在シドニア歴1009年(共通紀元3394年)。
つまりシドニアは700年間ひとりぼっち。
岐神、星白、仄、谷風の4人は、正式に衛人操縦士に任命される。
そのお祝いパーティー?で、おでんをモリモリ食べる長道くん。
仄姉妹や岐神も、長道を認めてくれたようだ。
そして天ぷらをモリモリ食べる長道くんに声をかけてきたメイドさんな新キャラは、戦死した緑川の妹・纈(ゆはた)だった。
「兄の仇を取ってくれた谷風さんにお礼を言いたくて・・・何かお飲物をお持ちしましょうか?
谷風さんは何を飲んでいらしたんですか?」
長道くん「つゆ!」!!!!!(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)
・・・・・・久々に笑い死ぬかと思うくらい笑いました。腹筋やられました。
絶句した纈ちゃんをほっぽいて、長道は通りかかった艦長を呼び止め、なぜ自分にそんなによくしてくれるのかと問う。
「私が保護者になったのは、お前が不憫でならなかったからだ」そう言って長道をハグする艦長。
この言葉けっこう本心っぽいなと個人的には思うのですがどうでしょう。
いまのところ良いもんなのか悪もんなのか、謎めいている艦長さんですが。
纈ちゃんはとても積極的な子で、長道に猛烈アプローチ。
二人だけでヘイグス誘導海中浮遊槽(水族館みたいなもの)に乗りたかったが、結局、星白、イザナと4人で行くことになる。
イザナは自分をライバル視する纈にたじたじ。
諦めない纈はものすごく強引に長道と二人で乗ろうと試みるが失敗し、てんやわんやのあげく長道と星白が乗ってしまう。
巨大なイカを眺めつつ意識しあう二人。手なんか繋いじゃったりしてね。
奥手な長道くんのストレートな言動が星白さんの心を揺さぶります。
しかしタイミング悪く招集がかかる。奇居子が出現したのだった。
衛人操縦士として、初のミッションに臨む4人。
今度の敵は連結型奇居子です。27個つながっていて、全長830メートル。
まずは巨大な奇居子の胞衣の体積を減らすため、長道たちはある作戦のもとに戦いを進めていたが、長道に心を開いたと思われた狗神の卑劣な行いにより作戦は失敗してしまう。
気付いたとき長道はベッドの上だった。戦いはいったいどうなったのか。
なんだか全然まとめられなくてとっても長くなってしまいましたので、ここらでやめておきます。
奇居子っていったいなんなんでしょう。
ヘイグス砲は発射するし、地球に降りた奇居子は人型だったというし、星白さんは「人類の友人になりたがっているんじゃないかと思うことがある」なんて言ってましたが。
最後に出てきた奇居子のカタチは・・・衛人ってなんなんだ!?という疑問にもつながりますね。
今回ある程度分かったこともあるけれど、基本的にはナゾだらけ。
そして・・・儚き少年少女たち。
なんというか、どちらかというと生気を感じないつるんとしてお人形さんなビジュアルであるがゆえに、余計に命の儚さを感じます。
弐瓶勉らしいトンデモスケールのSFにギャグと切なさが散りばめられて、不思議な世界。
ますますおもしろくなってきたのではないでしょうか。
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