カールじいさんの空飛ぶ家
毎回良質なCGアニメーションを届けてくれるピクサーの新作。
最近、元気なお年寄りが活躍する映画をよく観る気がします。(『スペル』とか)
<あらすじ>
冒険に憧れる少年カールは、ある日空き家で冒険好きの少女エリーに出会う。
成長した二人は結婚し、二人が出会った思い出の家を買い取り修復して暮らすことに。
月日は流れ、最愛の妻エリーも他界し、カールはたった一人孤独に暮らしていた。
周囲には開発の波が押し寄せ立ち退きを迫られているが、カールはエリーとの思い出の家を離れたくない。
ついに老人ホームからの迎えが来た日の朝、カールはエリーとの約束の場所パラダイスフォールを目指し、なんと無数の風船で家ごと大空へ旅立つ。
ところがポーチに少年ラッセルがおり、いまさら地上へは戻れずカールは渋々ラッセルと共に旅することに。
この作品に寄せたジブリ代表・宮崎駿氏のお言葉「追憶のシーンだけで満足してしまいました」
はい!おなじくです!
今回も例に漏れずすごーく素敵な映画だったけど、特に冒頭のシーンの素晴らしさといったらもう・・・沁みた!泣いた〜!!![]()
セリフ全くなしの、せいぜい10分程のシーンに人生が凝縮されておるわけですよ。
他人から見れば平凡な一生だったとしても、長年連れ添った夫婦にとっては年月の積み重ねこそがかけがえのない絆。
カールとエリーには子どもがなく、私もこのまま子どもができなかったとして人生どうなるかなぁ・・・なんてことを考えたりするお年頃なので、余計に感情移入してしまいました。
二人のような老夫婦になりたいな。
しかしめくるめく追憶のあとには抗えない現実が。
最愛の妻を亡くした孤独な老人が風船で空へ旅立つなんて、つまりはヤケになって妻のあとを追うってこと?などと悲劇的な深読みをしてしまっていたのだけど・・・
冷静に考えたらそんな悲しいお話、ピクサーでありえませんね![]()
カールじいさんはあくまでも本気。未来を見据えたうえでの旅立ちなのだ。
子どもの頃なら誰もが一度は夢見たであろう、風船で空を飛ぶというドリーミーな発想(しかも家ごと)を実行してしまう型破りな老人、それがカール・フレドリクセンなのである![]()
目指すべきものを見出したカールじいさんはとにかく元気!!
以前は階段降りるのもエレベーターだったのに・・・足腰めちゃ強いです。
終盤のアクロバティックな活躍なんてコナンやパズーにも負けてません。人間気力ですなぁ。
とは言えラッセルやケヴィンやダグがいなかったら、滝に辿り着いたところでカールじいさんの気力は尽きてしまったかもしれないけど、新たな出会いこそが彼に次なる冒険、第二の人生をもたらしたのだね。
それを後押ししてくれたエリーのアドベンチャーブック。人生こそが冒険なのだ![]()
かつてのヒーローの顛末は残念なものでしたが、風船2、3コついてたし実は無事着陸しちゃってるんじゃないでしょうか?
そしたら心を入れ替えて、彼もまた新たな冒険を始めてくれたらいいなと思います。
それからこの映画、思いがけずかなりの割り合いでワンコ映画でありました![]()
しかもワンコがしゃべるしゃべる。
ディズニーアニメ的なアレでしゃべるのではなくて、犬語を人間語に翻訳する?奇跡の発明品によってしゃべるというちょっと異色の設定。
しゃべるだけでなく料理もお掃除もするし、人間並みになんでもこなすスーパードッグ達なのですが、ワインのセレクトはできても注ぎ方はむちゃくちゃだったり、ホットドッグを勝手に食べちゃったりボール大好きだったり、ここぞというところでとても犬的なのがなんともかわいくて笑える![]()
ワンちゃん達がカールじいさん達にとって追っ手である場合でも、一匹たりとも死なないようになってるのにはホッとしました。
最後になっちゃいましたが本編前の短編アニメ『晴れ ときどき くもり(Partly Cloudy)』も良かった♪
今まで観た中ではいちばん気に入ったかも。触ってみたくなる雲のモコモコ感がたまらない![]()
キャラクターや風景などの造型は極めてマンガ的でありながら、テクスチャーはどこまでもリアルというピクサースタイルの完成度はもはや言うまでもないですが、それでも新しい作品を観るたび映像の美しさ、面白さには感動してしまいますねー
次回はいよいよ『トイストーリー3』
半年後とは嬉しい。楽しみです♪
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