舞台・演劇

PARCO presents「ロッキー・ホラー・ショー」

Rockyhorrorshow

新年そうそう縁起のいい、お祭り騒ぎなミュージカル観てきました。
福岡キャナルシティ劇場にて、演出・いのうえひでのり、翻訳・高橋ヨシキ、主演・古田新太でロッキーホラーショー!!
めっちゃ、たのしかったですーー!!最高!!

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ヨーロッパ企画「ロベルトの操縦」

Robertnosoju

ヨーロッパ企画『ロベルトの操縦』大千秋楽、広島公演に行ってきましたー!!
いやー、めっちゃ笑った!とてもヨーロッパ企画らしいお芝居で満足。

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現代能楽集Ⅵ「奇ッ怪 其ノ弐」

Kikkai2

野村萬斎監修、イキウメの前川知大脚本・演出、現代能楽集Ⅵ『奇ッ怪 其ノ弐』
北九州芸術劇場中ホールにて、観てきました。
ちかごろ最もハマってる劇団といえばイキウメで、前回『散歩する侵略者』鑑賞時に本作の公演を知り、これは観たい!と思っていた。
だって前川さん脚本演出で、仲村トオル、池田成志、小松和重、山内圭哉という錚々たるメンバー、おもしろいに決まってるじゃん!
が、ワタクシとしたことが、案の定チケットを取り忘れていて・・・
公演数日前にチェックしてみたら、奇跡的にまだ残っていた!
二階席だけど・・・行くべし!!

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イキウメ「散歩する侵略者」

Sanposurushinryakusya

劇団イキウメ2011年春公演『散歩する侵略者』
6月12日、北九州芸術劇場にて、観てきました。ひさしぶりのちょい遠征。

前回公演『食べもの連鎖』でファンになり、イキウメのサイトで買えるDVDはすべて買って観て(全部すばらしくおもしろい!)、前川知大さん原作のマンガ『リヴィングストン』も買って読んでみたり、イキウメビギナーではありますができる限り追っかけていきたい気持ちでいっぱい。

なんせ前回公演ではイキウメに関する知識が全くなくて、菜食主義の話がまさか吸◯鬼に結びつくだなんてあまりに予想外でびっくりしてしまったのですが、物語に必ず超自然的な何かを絡めてくるイキウメであることを心得ている今は、<侵略者>と聞けばそれはもう、いわゆるインベーダー的なものをまっさきに想像してしまう。
そしてその想像はズバリ。

といっても、でっかい宇宙船が突如上空に現れるわけじゃなく、人間が手当たり次第に捕食されるとかでもなく、人間の身体に入り込んだ彼らは町を徘徊し、出会う人々から<あるもの>を奪ってゆく。

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イキウメ 図書館的人生vol.3「食べもの連鎖−食についての短篇集−」

Tabemonorensa

夏のヨーロッパ企画以来ひさびさのお芝居は、広島初公演の劇団イキウメ。
前川知大氏ひきいるイキウメは、フィルモグラフィによると近年数々の演劇賞を受賞しまくっていて、現在の小劇場界で最も期待される劇団なのだそう。
恥ずかしながら、観劇後うちに帰ってネット検索するまで、そんなんまーったく知りませんでした。
前川知大・・・という名前は、どこかで聞いたことある気はするけど?
ひとりとして知った顔の役者さんもいなければ、どういう作風なのかも知らず、ただ<イキウメ>という劇団名に惹かれて、これ以上ないくらい前情報なしで観たのですが・・・

めっっっちゃ、よかったー!!!(≧m≦)
ひさびさにお芝居というものの醍醐味を、心ゆくまで堪能しました。

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ヨーロッパ企画「サーフィンUSB」

Usb

ヨーロッパ企画、第29回公演『サーフィンUSB』
広島公演に行ってきました!
USAではなくて、USBwave
『Windows5000』を連想させる、ヨーロッパ企画らしい抜群のネーミングセンスからして期待は高まる。
前回公演『曲がれ!スプーン』のときに既に発表されていたタイトルで、そのときは(仮)がついてたけど結局そのまんま採用されたのね。
いつも以上にグダグダが目立つ内容だったような気もしますが、そのグダグダがヨーロッパの持ち味のひとつなわけで、なんせファンなのでいつも通りに楽しめました。

以下ネタバレです。長いです。これから観る方はご遠慮ください。

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阿佐ヶ谷スパイダース「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」

Anticlockwisewonderland_2

長塚圭史、ロンドン留学を経て再始動!
阿佐ヶ谷スパイダースの新作『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』
広島公演に行ってきました!

阿佐ヶ谷スパイダースとしては前作『失われた時間を求めて』以来2年ぶりの本公演、広島公演は『イヌの日』以来3年ぶりだそうです。
阿佐スパは以前定期的に広島公演があった頃、何度か観に行かせていただいてました。
(『十字架』『ポルノ』『はたらくおとこ』など)
小劇場系で地方公演してくれるのって貴重ですからね・・・
最近来てくれないなーと思ったら、ロンドンへ留学されてましたか。知らなかったcoldsweats01
帰国後すぐに常磐貴子さんと結婚されたのね。遅ればせながらおめでとうございます♪

1年半の充電期間は、長塚圭史をどのように進化させたのか。

作・演出 長塚圭史
キャスト 池田鉄洋 内田亜希子 加納幸和 小島聖 伊達暁 中山佑一朗 馬淵英俚可
     光石研  村岡希美  山内圭哉

長塚さんは役者として出演してません。今回に限っては「外側から見つめたかった」のだそう。
上のキャストは五十音順ですが、主人公は小説家を演じる光石研さんです。

<あらすじ>
作家である葛河梨池(光石研)はある朝、新聞で自分の新作『小夜更方棘奇譚(サヨフケガタオドロキタン)』が酷評されているのを目にする。
人形作りを趣味にしている妻・悦世(村岡希美)、家政婦の希緒(内田亜希子)が葛河を慰めるが、葛河の気持ちはおさまらず、家を飛び出す。
出版社の担当である野口(池田鉄洋)と行ったバーで、葛河は満智子(小島聖)という美しい女と出会う。満智子は葛河のファンらしい・・・
やがて気がつくと、葛河は警察の取り調べ室にいた。
二人の刑事・阿部と若山(中山佑一朗、山内圭哉)は、酒に酔った葛河が満智子を階段から突き落として殺したと言うが・・・

物語のさわりの部分をなるべく順序立てて書いてみたつもりですが・・・実際はどこまでか現実でどこまでが幻想なのか分からない、<さかい目>の曖昧さはデヴィット・リンチ以上!?
てゆーか、どっちが現実でどっちが幻想!?・・・そんなお芝居でした。
作家は本当に女を殺したのか。逃げまどう作家が出会う人々は、彼の小説の中の登場人物?
現実と虚構が複雑に絡み合い、時間も空間も超えてぐるぐる回る悪夢。
舞台セットも演出も照明も効果音も、すべてが洗練されていて芸術的。
確かに過去に観た阿佐ヶ谷スパイダースとは、ひと味もふた味も違ってました。

舞台の真ん中にぽっかりと空いた闇の入り口から、主人公である作家がゆっくりと歩いてくるところから、物語は始まります。
新聞の書評を読んで腹を立てた作家は新聞をぐしゃぐしゃに丸めて捨てるが、彼の手にはいつのまにか捨てたはずの新聞がある。何度捨てても、ある。
セリフ全くなしのミステリアスな導入部分で、一気に引き込まれます。
やがて闇の中に浮き上がるようにテーブルと椅子が現れ、作家はそこで何かを書き始める。
同じテーブルで妻は胎児の人形を作っているが、作家のいる空間と妻のいる空間はどうやら別物?
同時に存在するはずのない人物がひとつの空間を共有していて、基本的にはお互いに<そこにはいないもの>として振る舞うのですが、完全に無視ってわけでもなく時折なんとなく認識しあっているかのような素振りにドキッとさせられます。
妻は人形作りの教室?で胎児の人形を作っていたはずなのに、そこへやってきた葛河家の家政婦であるらしい若い女に胎児を渡して「もうすぐお夕飯だから、これオーブンに入れておいてね」なんて言うし、初っ端から混乱!bearing
説明的じゃないので、ぼーっとしてるとどんどん置いていかれます。

もともと長塚さんが見た夢を元ネタにしているらしく、主人公が作家だったり、彼が得意とする作風がホラーだったり、新作を酷評されて・・・とか(前作『失われた〜』はあんまり評判よくなかったとか。観てないのでなんとも言えませんが)、長塚圭史という劇作家の現在とパーソナルな部分を色濃く反映しつつ、かなり実験的な作品・・・という印象。
これは人によって評価が分かれそう。
個人的には・・・観た直後はぶっちゃけ?がいっぱいだったけど、後からけっこういろいろ考えちゃいました。

「俺たちには権利がある!」そう訴える謎の男および女は、『サヨフケガタオドロキタン』の登場人物なのか。
彼らの禅問答は、確かに新聞の書評の通りひとりよがりに感じられ、意味をなしているのかいないのか分からない。
バーで出会う女は、作家の過去の作品、もしくはこれから書く作品の登場人物?
刑事は真実に気付きはじめている。
客席から登場する刑事は叫ぶ、「誰かに見られている気がするんだ」
それってもしかして私たちのことですか。観客までも巻き込まれる。
しかし調書の内容はどんどん薄れていってしまう。

舞台の上では現実と虚構が交錯していて、最終的には現実であるはずの客席と虚構であるはずの舞台の境界線までもが曖昧になっていく・・・なるほど、そういう仕掛けですか。
めくるめく半時計回りのおとぎの国。
もしかしたら夢こそが現実で、現実は夢なのかもしれない。
誰もが一度は考えたことがあるかもしれない曖昧模糊としてとらえどころのない疑問を、こんな風な舞台劇でカタチにしようと試みる、長塚圭史はやっぱり天才かもしれない、と思いましたです。

とにかく抽象的かつ意味不明な長台詞が多いお芝居で、役者さんはさぞかしタイヘンだったろうなと思います。
<サヨフケガタオドロキタン>だけでも舌噛みそうsweat02
阿佐ヶ谷スパイダースではお馴染みの小島聖さんは大好きな女優さん。
相変わらずセクシーで素敵でした。
小島さんが発する生命力の強さ(そう感じるんです)みたいなものとは裏腹に、なぜかいつも幽霊っぽい怖さというか凄みがあって、ちょっと異様なくらいの存在感。

カーテンコールは2回あって、2回目には長塚さんも出てきてくださいました。
次回作では長塚さんにも出演してほしい!さらなる問題作を期待してます。

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ヨーロッパ企画「曲がれ!スプーン」

Magare

ヨーロッパ企画の第28回公演『曲がれ!スプーン』
広島公演に行ってきました!

昨年、本広克行監督、長澤まさみ主演で映画化された『冬のユリゲラー』の4回目の公演で(初演は2000年。2002年の東京初公演で再演、2007年の<バックトゥ2000シリーズ>で再々演)、タイトルも映画に合わせ『曲がれ!スプーン』に変更。
本広監督からの映画化オファーは、2007年の3回目の公演の時だったらしいです。

※ネタバレあります!名古屋、福岡、大阪公演に行かれる方はご遠慮ください※

ヨーロッパ企画という劇団の歴史と共にあった『冬のユリゲラー』改め『曲がれ!スプーン』
おんなじお芝居でも、毎回舞台セットも役者も違うし、セリフも演出も微妙に違います。
映画の要素も取り入れられているし、作・演出の上田誠さんはじめ、舞台を作り上げる皆さんそれぞれの経験や積み重ね、変化が垣間見えるところがおもしろい。
と言いつつ、全体的には<そのまんま>な印象もあり、そこがまたいいところでもあります。
あとやっぱり何度も上演しているお芝居だからか、いつにも増して役者さんが自由にのびのびと演じているようにも感じられました。
ものすごくどーでもいいネタをやたら引っ張ったりとか(それっていつも通り?)、サイコキネシス河岡がカメハメ破をやたら連発したりとか。
河岡を演じる諏訪さんは最高。大好きheart
カレーが似合うふとっちょキャラですが、もしかしてちょっと痩せた?
「殺しますよ!」というストレートにバイオレンスなセリフが似合わなすぎて笑えます。

2007年の公演では細男役は土佐さんでしたが、今回は永野さん。
もともと永野さんであて書きした役だったんだそうで、言われてみればハマリ役。
小柄で細身ってのもあるけど、みんなによってたかっていじめられるという立ち位置にものすごくハマるんですよね。
土佐さんは今回へっちゃら男で、へっちゃら男には実は妹がおり、それが西村直子さん。
オープニングとエンディングに登場するこのエスパー兄妹が、これまでの舞台とは大きく違うところです。(本筋とはほとんど関係ないけど)
桜井米に関するラストのしんみりしたオチも微妙にテイストが変わってて、そういうの映画で思いっきりやっちゃってるから、逆にそうじゃない方向にしたかったのかなと思いました。

カーテンコールには上田誠登場!
「始まって1時間くらいずっと登場人物の自己紹介で、しかも小山が出てきてからもう一回自己紹介なのに、最後まで観てくださってありがとうございます」
とかおっしゃってました。確かに(笑)でもそれがおもしろいの。
なんと4月からのフジテレビ深夜アニメ枠<ノイタミナ>で、『四畳半神話大系』シリーズの構成・脚本を担当されるそうで、これはみのがせない!
石田剛太さんは「DVDの宣伝もしちゃったし・・・来週は阿佐ヶ谷スパイダースさんの公演もあるらしいので、そちらも観に行ってください」なんて他劇団の告知までしててウケました。(行きますよん)

毎号買わせていただいてる諏訪編集長の<ヨロッパ通信>は、すみずみまで劇団員の皆さんの日常ネタで埋め尽くされていて、ファンにはたまらないおもしろさ。
なんと長澤まさみが出てる!米役・山脇唯さんとの対談!スゴイスゴイ!
<上田誠が語る失敗伏線集>は3つとも全く気付いてなかったなぁsweat02
しかも今回の公演、「言い訳し続けるインド人」「マスターの恩人のエスパーが実は細男だった」さらには「へっちゃら男」まで、メインと言ってもいい伏線の回収が会場の空気からしてあんまり伝わってない気がしたのは気のせい?
他ではむちゃくちゃウケてましたけども。

元秀康のカバーイラストも毎号楽しみで、今回これがツボ↓

Honda テレポーテーション中の小山こと本多力

そっくり!そしてカワイイ!!

次回公演も8月に決まってて、タイトルは『サーフィンUSB(仮)』だそうです。楽しみshine

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《ねずみの三銃士》第2回企画公演「印獣〜ああ言えば女優、こう言えば大女優。」

Inju

生瀬勝久、池田成志、古田新太のユニット<ねずみの三銃士>企画による第2回公演『印獣
福岡県飯塚市にある嘉穂劇場にて観てまいりました。イエイ!!!!!(≧∇≦)

第1回公演は5年前の『鈍獣』
広島公演もあったので観に行きましたが、むちゃくちゃ面白かった!!
宮藤官九郎の脚本が岸田國士戯曲賞を受賞したことでも話題になりました。
(映画は・・・・残念ながらイマイチsweat02

今回も前回同様、脚本はクドカン、演出は河原雅彦。
役者主体で脚本家、演出家に仕事を依頼して舞台を作っていくというスタイルって珍しいそう。
やはりそこは生瀬勝久、池田成志、古田新太の最強ユニットだからこそでしょう。
この三人の競演ってだけでも面白さ太鼓判なわけですが、今回スゴイのはあの大女優・三田佳子がドーーーンと主役であること。
クドカンmeets三田佳子!!なんという挑戦的な組み合わせ。期待せずにはいられません。
(ちなみにわたくし本名が三田佳子さんと非常に似ているため、自己紹介するときよくお名前を使わせてもらってます。覚えてもらいやすいから)

さてお芝居の感想を述べる前に、まずはどーでもいいことをつらつらと書きます。
興味のない方はスルーしてくださいませ。

今回遠征するにあたり、大阪と福岡どっちに行くかちょっとだけ悩みました。
いつも大阪だし・・・福岡の方が近いから今回は福岡にしよう!という安易なチョイスによりよく調べもせず福岡公演のチケットを買ったのですが、嘉穂劇場って博多でも小倉でもなく・・・
飯塚市?ってドコ??という事態に陥りまして。
新幹線でぴゅっと行けるところじゃなかったのねー
土曜日だったし車で行くことに。所要時間約4時間。遠sweat02
(飯塚は麻生グループの町。高速料金千円サマサマでございます)

で、知る人ぞ知る嘉穂劇場ってこんなトコ↓

Inju2

いわゆる芝居小屋です。雰囲気ある〜!!
こういうところでクドカン脚本の舞台を観られるなんて最高じゃんshine
2000年には椎名林檎のライブもあったらしい。

18時からの夜公演なのにかなり早い時間に着いてしまい、まだ誰もいない劇場入り口でウロウロしてたら「かぶりつき席 限定15席」という張り紙を発見。
手持ちのチケットにプラスいくらか払えば、最前列のかぶりつきに座れるらしい。
物欲しげに張り紙を眺めていたら中からスタッフのオジサンが出てきて「まだチケットあるから予約しておいてあげる」と声をかけてくれました。ラッキー♪

早く来た甲斐あった!ホクホクで飯塚の町を闊歩foot

Inju3 有楽町、スナック原宿、カラオケゆきずり(笑)

Inju4 ネコさんに出会ったり

劇場周辺はつげ義春のマンガに出てきそうな横町がそこかしこにある、昭和の香り漂う寂れた飲屋街で、昼間は(いや夜もか?)かなり閑散としているのですが・・・おや?向こうから歩いてくるのはもしかして?クドカン?
足早に劇場方面へ向かっていて話しかける雰囲気ではなかったけど、クドカンとすれ違っちゃった♪
またまたラッキー♪

そんなこんなですっかりゴキゲンの私、4時半ごろ劇場へ戻ってみるとお客さんがぼちぼち集まっててチケット売り場に列もできてる。
オジサンに予約してもらってるもんね〜ふふん♪とか思いつつ一応列に並んだのだけど・・・
なんと!チケット売り場の人の手違いでかぶりつき完売!?ええーsad
よ、よやくしてたんですけど・・・あのオジサンどこ行った!?
まあ駄々こねてもしょうがないし・・・残念だけど、かなり前の席と交換してくれるとのことで潔く諦めました。
いい席でお芝居観られるのになんだろう、このガッカリ感。。。
かぶりつきたかった。。。

劇場内は土足厳禁、靴を脱いで入ります。
6人づつのいわゆる枡席。座布団ですよ、座布団。こういうの初めて♪

Inju1

自分の席を探してたら「あ、いちばん前でしょ?」と話しかけてくる人が。オ、オジサン!
私「手違いで買えなかったんです・・・
オジ「ええ!そうなの!?ちょっと待ってて!二席くらいならなんとかなるかも!
マジで?やった!!オジサンやっぱりいい人だ〜
ところが戻ってきたオジサン「ええーと・・・席どこ?この列の前の方だね。ほんとにごめんね〜
オジサン・・・やっぱりダメだったですか。
ぬか喜び2回もさせられちったよ・・・いいけどさsweat02

とまあいろいろありましたのですが、ここからようやっと本題。

Inju5_2 長くてすまん!(関門海峡のSAにいたネコさん)

いやー面白かったです!むちゃくちゃ良かった!『鈍獣』に続きこれは傑作!
お客さんの満足度は相当高いんじゃないかと思います。
トリッキーな舞台装置、スリリングな筋立て、そしてクドカンらしい笑い。
なにより三田佳子さんの女優魂に鳥肌立ちまくり!
女優の話前提で三田佳子をキャスティングしたのか、三田佳子だから女優の話なのか分からないけど、脚本を書いたクドカンも演じ切った三田佳子も凄い。
本を読んだ三田さん自身「よくぞここまで書いてくれた」とノリノリだったみたいですね。

三田佳子って一般的には女優としての頂点はとうに過ぎたという認識だったりもするんじゃないかな。スキャンダルもありましたし。
ところがどっこいですよ。さすが大女優。オーラも美貌もハンパない。
50歳と言っても通じる美しさだけど、女優さんだし60歳くらいかな?と思ったらなんと御年68歳。ひえー。若っ!wobbly
68歳にしてクドカンワールドに飛び込むというこのチャレンジ精神。
ランドセルにセーラー服に毒マグロ貴婦人fish(観てない人にはなんのことやら)脱帽であります。
とにかくこれまで見たこともない三田佳子が目白押しで、三銃士の皆さんだって抜群に面白いのに、三田佳子にあんなことやこんなことされちゃったらもう笑わずにはいられません。
持ってけ!大女優!

そして何より恐ろしきは女優の妄執。情念。「笑われてモトを取るのよ!
娘の復讐なんかじゃない。女優たるもの、何に置いてもまず女優なのである。その狂気。
かつての国民的大女優・三田佳子と劇中のほぼ無名の女優・長津田麗子がシンクロして、異様なまでの凄みをかもし出しておりました。

あ、いちおうあらすじ。

「印税生活してみませんか?」
そう書かれた招待状を手に、ケイタイ小説作家の飛竜(生瀬勝久)、絵本作家の上原(池田成志)、風俗ルポライターの浜名(古田新太)の3名が、編集者の児島(岡田義徳)に連れられ山奥の洋館にやってきた。
様々な事情を抱え現状に満足していない3人は、印税というエサに釣られてきたのだ。
乱暴に通された地下室。どこからともなく女性の声が聞こえてきた。
「流行作家のみなさん。私の別荘へようこそ」
その声の主は、自らを女優だと名乗る長津田麗子(三田佳子)。
「芸能生活45周年を記念して、私の自叙伝を書いていただけますか」

(パンフレットより引用)

『印獣』の印は印税の印。印鑑の印でもある?車のナンバーも印でした。
脚本は前回に続き、クドカン曰く「作家が懲らしめられる話」なんだそう。なるほど。
スティーブン・キングの話が出てきますが、確かに『シャイニング』や『ミザリー』的要素のあるストーリーです。
ウーマンリブシリーズのいい意味であとなんも残らない感じも好きだけど、こちらはけして後味良くはなくホラー仕立てなところが好み。
それでいてカイセンジャーとか(笑)、クドカンらしいハイテンションな笑いが随所に出てきていろんなツボをついてくる内容でした。
花道から毒マグロ貴婦人が登場した時は沸きましたねー!この会場ならではの演出かな?
毒マグロの振り付けを背後で完璧に踊ってる池田さんがもう可笑しくて可笑しくて。大好きheart

長津田麗子の秘書役で沖縄出身芸人・上地春奈さんが出演してるんですが、役名も上地。
つまり本人そのまんまの役ってわけ。池田さん推薦だそうです。
沖縄の方言丸出しで半分以上は何言ってるか分からない(笑)そういうキャラなんですが、体育会系のカラっとしたパワフルな笑いでどっかんどっかん笑いとってました。
作家3人と編集者・児島にはそれぞれ過去があるのだけど、上地だけは結局最後まで面白いだけのキャラ(笑)ある意味謎めいてます。
まあそれで良かったんでしょう。セーラー服姿の三田佳子をしごくシーンとか凄すぎましたし。
あと第二幕にはおなじみのキオスク登場!しかも三田さんの持ってる新聞に「江田逮捕」とか書いてあった?分かる人には分かる鈍獣ネタ。

カーテンコールは2回。
スタンディングにならなかったのは、みんな地べたに座ってるんで立ちにくかったのかも?(笑)
さっきまで演じてた役者さんの素顔にドキッとしたりすることがあるけど、三田佳子さんはカテコでもあくまで大女優・三田佳子!って感じでものすごく優雅でした。
一気にファンになっちゃったなぁー

劇場の雰囲気含め、生の舞台でなければ味わえない興奮てんこもりの2時間半sign03
次回は◯獣?ねずみの三銃士企画公演、楽しみにしております!

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大人計画「サッちゃんの明日」

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松尾スズキ作・演出による大人計画本公演って久しぶりなのでは。
『サッちゃんの明日』大阪公演(OBP円形ホール)に行ってきました。ひゃほーい(≧∇≦)
今回なっかなかチケットが取れなくて大苦戦。
まず北九州公演を狙ったのだけど×。東京はもちろん×。
大阪公演もイープラスの一次プレオーダーに落選して、ほぼ諦めかけていたところ二次プレオーダーにてようやっとゲットしたのでした。
相変わらず大人気の大人計画ですが、久々の松尾作品てことでいつも以上の争奪戦だったのかも。

<キャスト>
墨田サチコ・・・・・・・・・・・・・鈴木蘭々
墨田カズ、沼田・・・・・・・・・・・小松和重
墨田三千男・・・・・・・・・・・・・松尾スズキ
れい子、リリー・・・・・・・・・・・家納ジュンコ
道灌、ノムロ・・・・・・・・・・・・宮藤官九郎
カチガネゴロー、ヤス・・・・・・・・星野源
ヅケヤマテビイチ、ポーチお化け・・・皆川猿時
つぐみ、キヨ・・・・・・・・・・・・猫背椿

舞台となるのは下町、クビキ町。
明日30歳の誕生日を迎えるサッちゃんこと墨田サチコは、祖父の代から続くそば屋、墨田屋を一人で切り盛りしている。
子供の頃、犬に噛まれたことが原因で、今も足を引きずるサッちゃん。
父・三千男は店を手伝うでもなくブラブラしており、母・れい子は6年前、酒を飲んでは暴力をふるっていた三千男に愛想を尽かし祖父と駆け落ちしてしまった。
山際証券に勤めるキャリアウーマンだった祖母・カズは、株価チェックが日課で一見まだまだ元気だが、実は惚けはじめており・・・

ほんのさわりだけですが、そんな感じのお話。
今回<松尾スズキ的朝ドラ>がテーマってことで、自転車に乗った鈴木蘭々がサッちゃんのテーマ曲を唐突に歌い始めるオープニングは、かろうじてサワヤカ朝ドラ風。

その後、シャブ中の女リリーが墨田屋で支離滅裂に暴れ回るくだりで軽くブラックな笑いを誘い、足を引きずるサッちゃん、サッちゃんに想いを寄せる幼馴染みでトップセールスマンで身体障害者の沼田、が登場するあたりでは、既にドップリ松尾ワールド。

そこには下町人情あふれる気さくな人間関係があるはずなのに、サッちゃんと沼田のなんてことない日常会話の合間にさりげなく挟み込まれる毒が、チクチクと心に突き刺さり始めます。
最終的には全面的に毒になってくわけだけど。

クリーンなイメージの朝ドラとは本来真逆なところにあるはずの覚せい剤、エロ、時事ネタ(幸◯実◯党ならぬ幸せ追求党、某国核ミサイルなど。覚せい剤は偶然らしい)などを絡めてくるところが、もはやベタと言ってもいいくらい松尾スズキ的。
しかし個人的には、久々に大人計画らしい芝居を観た!という満足感がすごくありました。

クドカンのなーんも考えずにただ笑っていられるハイテンションな舞台もいいけど、松尾さんのドタバタなようで実はものすごく緻密に考え抜かれた脚本、言葉の選び方には心酔してしまいます。
なんでそうなるの?という展開が、笑いと共によどみなく繋がっていく。
テレビや映画では間違いなくタブーであろうネタをあっさり笑いにして、冷静に考えたら本来笑えないはずのシーンでもゲラゲラ笑っちゃうのだけど、そうして笑っているうちにいつのまにか、凝縮された闇にぎゅーーーんと引き込まれていく感じ。
PJ先輩の部屋を訪れたつぐみが、覚せい剤に手を出す過程のあっけなさとかリアルすぎてコワイ・・・shock
日常と狂気と修羅場がいっしょくた。
あの赤い部屋は、この世でいちばん行っちゃいけない部屋だと思います。

そしてそんな笑いと闇の先に、奇妙な癒しがあるのもまた松尾的だったり。
どこまでも落ちていくんだけど、落ちるとこまで落ちたら後はアガルしかないんじゃない?とりあえず明日はやってくるんじゃない?・・・という希望。
何もかもをなかったことにするバッドエンド?と思いきや、サッちゃん定食をイキオイよくかき込むサッちゃんで終わるってのも良かったです。

OBP円形ホールってこじんまりしたところでビックリ。
どの席からでも役者さんの表情がくっきり見えるのって嬉しいshine
役者さんそれぞれの演技を濃密に堪能することができました。
小鳥のさえずりのような可憐な歌声で、私にはエロサイトがある〜notesなどと軽やかに歌い上げる蘭々の、まるでしょこたんのようにマニアックな壊れっぷりはなんだか可愛かったし、
家納ジュンコさんの、祖父との情事を200%赤裸々に打ち明けるシーンは圧巻。女優ですなぁ。
松尾さんはそこにいるだけで面白すぎるし、皆川さんは皆川さんの持ち味とヅケヤマテビイチというキャラクターが絶妙にマッチして、今回かなり良かったんではないかと。
タオルケットの扱い方が見事でございました。爆笑happy02
ほぼ全員二役演じてるけど、特に小松さんはどっちも重要な役でどっちもハマリ役でしたです。

カーテンコール無し!って最初から宣言されちゃうのは、ちょっと寂しかったなぁー

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