舞台・演劇

2009年10月22日 (木)

大人計画「サッちゃんの明日」

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松尾スズキ作・演出による大人計画本公演って久しぶりなのでは。
『サッちゃんの明日』大阪公演(OBP円形ホール)に行ってきました。ひゃほーい(≧∇≦)
今回なっかなかチケットが取れなくて大苦戦。
まず北九州公演を狙ったのだけど×。東京はもちろん×。
大阪公演もイープラスの一次プレオーダーに落選して、ほぼ諦めかけていたところ二次プレオーダーにてようやっとゲットしたのでした。
相変わらず大人気の大人計画ですが、久々の松尾作品てことでいつも以上の争奪戦だったのかも。

<キャスト>
墨田サチコ・・・・・・・・・・・・・鈴木蘭々
墨田カズ、沼田・・・・・・・・・・・小松和重
墨田三千男・・・・・・・・・・・・・松尾スズキ
れい子、リリー・・・・・・・・・・・家納ジュンコ
道灌、ノムロ・・・・・・・・・・・・宮藤官九郎
カチガネゴロー、ヤス・・・・・・・・星野源
ヅケヤマテビイチ、ポーチお化け・・・皆川猿時
つぐみ、キヨ・・・・・・・・・・・・猫背椿

舞台となるのは下町、クビキ町。
明日30歳の誕生日を迎えるサッちゃんこと墨田サチコは、祖父の代から続くそば屋、墨田屋を一人で切り盛りしている。
子供の頃、犬に噛まれたことが原因で、今も足を引きずるサッちゃん。
父・三千男は店を手伝うでもなくブラブラしており、母・れい子は6年前、酒を飲んでは暴力をふるっていた三千男に愛想を尽かし祖父と駆け落ちしてしまった。
山際証券に勤めるキャリアウーマンだった祖母・カズは、株価チェックが日課で一見まだまだ元気だが、実は惚けはじめており・・・

ほんのさわりだけですが、そんな感じのお話。
今回<松尾スズキ的朝ドラ>がテーマってことで、自転車に乗った鈴木蘭々がサッちゃんのテーマ曲を唐突に歌い始めるオープニングは、かろうじてサワヤカ朝ドラ風。

その後、シャブ中の女リリーが墨田屋で支離滅裂に暴れ回るくだりで軽くブラックな笑いを誘い、足を引きずるサッちゃん、サッちゃんに想いを寄せる幼馴染みでトップセールスマンで身体障害者の沼田、が登場するあたりでは、既にドップリ松尾ワールド。

そこには下町人情あふれる気さくな人間関係があるはずなのに、サッちゃんと沼田のなんてことない日常会話の合間にさりげなく挟み込まれる毒が、チクチクと心に突き刺さり始めます。
最終的には全面的に毒になってくわけだけど。

クリーンなイメージの朝ドラとは本来真逆なところにあるはずの覚せい剤、エロ、時事ネタ(幸◯実◯党ならぬ幸せ追求党、某国核ミサイルなど。覚せい剤は偶然らしい)などを絡めてくるところが、もはやベタと言ってもいいくらい松尾スズキ的。
しかし個人的には、久々に大人計画らしい芝居を観た!という満足感がすごくありました。

クドカンのなーんも考えずにただ笑っていられるハイテンションな舞台もいいけど、松尾さんのドタバタなようで実はものすごく緻密に考え抜かれた脚本、言葉の選び方には心酔してしまいます。
なんでそうなるの?という展開が、笑いと共によどみなく繋がっていく。
テレビや映画では間違いなくタブーであろうネタをあっさり笑いにして、冷静に考えたら本来笑えないはずのシーンでもゲラゲラ笑っちゃうのだけど、そうして笑っているうちにいつのまにか、凝縮された闇にぎゅーーーんと引き込まれていく感じ。
PJ先輩の部屋を訪れたつぐみが、覚せい剤に手を出す過程のあっけなさとかリアルすぎてコワイ・・・shock
日常と狂気と修羅場がいっしょくた。
あの赤い部屋は、この世でいちばん行っちゃいけない部屋だと思います。

そしてそんな笑いと闇の先に、奇妙な癒しがあるのもまた松尾的だったり。
どこまでも落ちていくんだけど、落ちるとこまで落ちたら後はアガルしかないんじゃない?とりあえず明日はやってくるんじゃない?・・・という希望。
何もかもをなかったことにするバッドエンド?と思いきや、サッちゃん定食をイキオイよくかき込むサッちゃんで終わるってのも良かったです。

OBP円形ホールってこじんまりしたところでビックリ。
どの席からでも役者さんの表情がくっきり見えるのって嬉しいshine
役者さんそれぞれの演技を濃密に堪能することができました。
小鳥のさえずりのような可憐な歌声で、私にはエロサイトがある〜notesなどと軽やかに歌い上げる蘭々の、まるでしょこたんのようにマニアックな壊れっぷりはなんだか可愛かったし、
家納ジュンコさんの、祖父との情事を200%赤裸々に打ち明けるシーンは圧巻。女優ですなぁ。
松尾さんはそこにいるだけで面白すぎるし、皆川さんは皆川さんの持ち味とヅケヤマテビイチというキャラクターが絶妙にマッチして、今回かなり良かったんではないかと。
タオルケットの扱い方が見事でございました。爆笑happy02
ほぼ全員二役演じてるけど、特に小松さんはどっちも重要な役でどっちもハマリ役でしたです。

カーテンコール無し!って最初から宣言されちゃうのは、ちょっと寂しかったなぁー

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2009年6月11日 (木)

大パルコ人 メカロックオペラ「R2C2〜サイボーグなのでバンドやめます!〜」

Mekarock

↑このポスター好きだわー。おおひなたごう作。

宮藤官九郎脚本・演出による舞台『メカロックオペラ R2C2』、大阪公演に行ってきました♪
大人計画のお客さんってホント女性が多いですけど、この日もほとんどが女性だったなぁ。
まぁ平日の昼公演でしたし、学生さんか主婦か・・・って感じなんでしょうね。
そういう私も有閑マダム満喫中なわけだし。

キャストは以下の通り。

R2c2

写真左上から、皆川猿時 平岩紙 宮藤官九郎 三宅弘城 近藤公園
松田龍平 阿部サダヲ 森山未來 片桐はいり

渋谷にパート1からパート3まであったパルコが、すべてびっくりドンキーになってしまった(笑)近未来のお話。

パルコ劇場だからと言って、思いっきりストレートに物語にパルコを取り込んでしまう、そのセンスがさすがクドカンだなぁとまず思いました。
阿部サダヲの役名はパルコムで、パルコムがボーカルのロックバンドの名前はザ・パルコムズ。
渋谷にまだパルコがあった約30年前、大ブレイクしていたパルコムズだが、いろいろあってバンドは解散。。。
パルコムは、一人息子であるクアトロ(森山未來)をロックスターにするため、厳しい英才教育を施そうとするが失敗。。。
クアトロは顔面に、怒り狂った父が放り投げたハンバーグによる火傷を負ってしまう。
ハンバーグオンザフェイス〜notes
父を恨みながら成長したクアトロは、アイドルをプロデュースして小金を儲け、さらにパルコを買収してびっくりドンキーに(笑)
ある日、クアトロが戦場に送るため作ったサイボーグ・R2C2(松田龍平)が工場を脱走してしまい・・・

メカロックオペラっていうくらいだから、いつものように生演奏があったりサダヲちゃんが派手に歌ったりするんだろなーと予想はしていたけれど、びっくりドンキー店長役の皆川猿時氏が歌い始めてようやく気がつきました・・・思いっきりロックミュージカル風じゃないですか。
「俺のオヤジは大人計画という劇団で役者をしていて、たまに出るテレビドラマではいつも店長の役ばかり〜♪」・・・で、息子はびっくりドンキーの店長ってわけ(笑)
てゆーか猿時さん、ますます大きくなってる気がしたわsweat02

客演の森山未來さんの歌の上手さにはビックリ!動きもめちゃめちゃ俊敏だし。
松田龍平くん(なぜか君づけしたくなる)はサイボーグなのに音痴という設定だったけど、もしかして本当に音痴なんでしょうか。
中途半端にロボットっぽい動きとか、演じてるというよりも素の松田くんのとぼけたキャラまんまのような気がして、母性本能くすぐる感じでなんか可愛かったshine
このお芝居のマスコットキャラ的な存在。
R2C2が恋するクチパクアイドルは平岩紙さんで、地声は関西弁のだみ声なんだけど、アイドルとしての彼女の声ってもしかしてキョンキョンじゃなかった?
二人が出会うシーンは『ウォーリー』ほどではないけど胸キュンでした。

サダヲちゃんがロックスター役ってピッタリ!心ゆくまで本領発揮できちゃう役ですね。
ビジュアル的には忌野清志郎っぽかったなぁ・・・
エキセントリックな役をやらせたら右に出るものはいないであろう片桐はいりさん。
むかーし、彼女の一人芝居を観に行ったことがあります。
松田くんよりよっぽどサイボーグっぽいですが、後半ホントにサイボーグになってしまったsweat02
はいりさんの半分自販機サイボーグ、ちょっと怖いくらい迫力ありましたねー。

ネタの連続に笑って、ジェノサイドな展開にちょっとだけダークな気分になり、最後は父と息子の話でしんみり・・・
父として決定的に何かが欠けてるパルコム。
息子の想いが伝わってそうで実はあんまり伝わってない感じがcoldsweats01、可笑しくも切なかったです。

次回の大人計画は松尾スズキの新作!『サッちゃんの明日』。鈴木蘭々が出るんですね。
これは九州公演があるみたいで、大阪よりも近いからそっちに行こうかな。

それから、クドカン脚本のパルコプロデュース『印獣』も観たい!

Inju

現在、映画が公開中の『鈍獣』。
これはむかし舞台は観てて、映画も観てみようかなーと思ってるんだけど、やっぱ『印獣』は『鈍獣』と対を成すようなお話なのでしょうか。

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2009年5月28日 (木)

ナイロン100℃「神様とその他の変種」

今月は、演劇プチ強化月間♪
ケラリーノ・サンドロヴィッチ率いるナイロン100℃の33回公演、『神様とその他の変種』。
5月26日、アステールプラザ大ホールにて、観てきましたshine

Kamisamato

峯村リエ/犬山イヌコ/みのすけ/大倉孝二/長田奈麻/植木夏十/藤田英世/廣川三憲/
猪岐英人/白石遥/
山内圭哉/山崎一/水野美紀

今回の公演のタイトルは、<ケラ&シンセサイザーズ>でケラさんが作った曲と同タイトル。
なんでもこの曲をもとにして書かれたお芝居なんだそうです。
自作の曲名を芝居のタイトルに流用するのは、86年の『カイカイデー』以来で、なんで23年間もやらなかったのかと言うと気恥ずかしいからで、だったらやらなきゃいいのに今回はあまりにピンときたのでやってしまった(チラシより)、のだそう(笑)

今回の舞台、けしてつまらなかったわけではないのだけど、実は思ったほどすんなりのめり込むことができなかった、というのが正直なところ。
前回観た『わが闇』が強烈すぎたせいか、今回の舞台がいつにもまして不条理劇だったせいかは分かりませんが、観賞後、イメージソングとも言えるその曲の歌詞を読んでみてようやく、なんとか飲み込むことができたような・・・
うーん。でも消えないこのモヤモヤはきっと、私自身の人生経験の乏しさゆえだろなsweat02

舞台は古ぼけた洋館。
そこで暮らすサトウ一家は、父(山内圭哉)と母(峯村リエ)と小学生の息子ケンタロウ(みのすけ)父方の祖母(植木夏十)という家族構成。
学校にほとんど行っていないケンタロウにとって、家の向かいにある動物園の動物たちだけが友達。
飼育係のユウチャン(大倉孝二)は、唯一人間の友達。
母は息子のために、新しい家庭教師(水野美紀)を雇います。
前の家庭教師は、急にやめてしまったらしい。ケンタロウもよくなついていたのに。
祖母は母のことを「魔女」と呼んで嫌っている。
サトウ家について聞き込みをしている刑事(猪岐英人)は、サトウ家を訪ねた人間が何人も行方不明になっているという・・・

毎度のことながら、舞台セットに映像を効果的に重ねた超スタイリッシュなオープニングが、鳥肌が立つほどカッコイイです。
ポスターの象がほんとに出てくるわけではないですが、サトウ家の向かい=客席が動物園、なので、なんとなく私たちが動物さんの気分。
まるで悲鳴のような象の鳴き声が、胸を突き刺すよう。
廣川三憲さん演じる神様もちゃんと登場します。語り部的な役どころ。

洋館の古ぼけ感といい序盤の印象はなんだかホラー風味で、ちょっとした演出やセリフの端々からサトウ家の猟奇的な秘密を予感してしまう。
峯村リエさんの淡々としつついいかげんな雰囲気がすごく好きなんですが、こういうシチュエーションだとそれが逆に凄みになって、なんとも言えず怖さを引き立てます。
『すべての犬は天国へ行く』の時の峯村さんをちょっと思い出しました。

サトウ夫妻に始まり、物語が進むにつれて、登場人物たちはみな何かしら罪を抱えていることが徐々に分かってきます。
しかしそれらの罪はすべて悲しい出来事に深く傷ついたり、誰かを大切に想っているがゆえ。
てっきりホラーだと思っていたことの真実が、実はそんなんじゃなかった、というオチは、ケラさんの人間に対する優しさだと思いました。
キーワードは神様、罪、赦し、そして祈り。
動物も出てくるし、なんとなく会場全体がノアの箱船なイメージ。

ずいぶん暗いお話のようですが、もちろん笑いもそこかしこにアリ。
シリアスなシーンでも、ふとさりげない笑いが盛り込まれるところが好きです。
デカイ笑いは、主に大倉孝二さんと山内圭哉さんがとってましたねー。
ナイロン研修生の猪岐英人さん、白石遥さんによる下着泥棒のエピソードも良かったです。

カーテンコールはスタンディングオベーションで、3回目にはケラさんも出てきてくださいました。
少し前に、女優の緒川たまきさんとご結婚されたケラさん。おめでとうございますheart
ケラさんの映画『罪とか罰とか』が、広島ではようやく今週末からの上映で、こちらももちろん観に行く予定。楽しみ♪

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2009年5月23日 (土)

ヨーロッパ企画「ボス・イン・ザ・スカイ」

京都の劇団、ヨーロッパ企画の第27回公演『ボス・イン・ザ・スカイ』。
5月20日、NTTクレドホールにて、観てきました!

Bossinthesky

出演はいつものヨーロッパメンバー10名で、ヨーロッパ企画では初の円形舞台。
だからいつものアステールプラザじゃなくて、NTTクレドホールなのね。

会場に入ると、中央に高さのある円形舞台がそびえ立っており、周囲にぐるりと客席が設置してある。
まるで工事現場の足場のような無骨な作りの舞台ですが、どの方向からでもよく見えるように配慮してあるんだろうなーと思いました。
まるで巨大な現代アートのよう。
そして天井ギリギリの一番高いところに、とぐろを巻いて横たわるドラゴン!!
(実はお芝居が始まってから、それがドラゴンだと気付いたんだけどsweat02

『あんなに優しかったゴーレム』では、舞台を地上、地下と上下に分けるというアイデアが面白かったけど、今回のは前回以上に上下の空間をめいっぱい使ってる感じで、ここを役者さんが登ったり降りたりしながらドタバタ劇を繰り広げるのを想像するだけでもワクワクしてしまいます。
こういう楽しさって舞台ならではshine
開演前、舞台を眺めながら想像する時間がけっこう好き。

舞台が円形ってことは、普通なら両端にあるはずの舞台袖がないわけで、役者さんはいったいどこから出てくるのだろう、と思っていたら、舞台の床から登場。
誰が誰なのかも分からない、消防士のような出で立ちの彼らは<光の戦士>。
神妙な面持ちでドラゴンに近づいていき、手に持った<さすまた>(剣とかではなく)でドラゴンを一撃!!
で、一瞬のうちにドラゴン捕獲終了(笑)
「いやー、あっけなかったねー」
「じゃー次、クリスタルいきますんでー。2名、下に来てくださーい」

RPGゲームをモチーフにしたお芝居なんですが、ノリはあくまでもゆるゆる。
世界の歪み<デーモンズゲート>から現れたというドラゴンを捕獲し、クリスタルの力でゲートに転送するのが、彼ら<光の戦士>のお仕事なんですが、かつて英雄としてもてはやされた時代はあったものの、今ではドラゴンのことを知らない若者も少なくない、そんな設定。
『ドラクエ』や『FF』全盛期にゲームをやりまくっていた世代としてはニマニマしてしまいますが、
逆にそうしたゲームをやったことのない、例えば年配のお客さんなんておいてけぼりかもしれない・・・とちょっぴり思ったけれど、まぁほとんどが若いお客さんだからあんまり関係ないかな。

RPGと言っても、『ロード・オブ・ザ・リング』のようなファンタジックで壮大なストーリー、ではけしてなく(笑)、極めて庶民的な会話劇にファンタジーという非日常をうまく盛り込んでるところが、ヨーロッパ企画らしい笑いを生みます。
「このクリスタル手に入れるの大変だったんだよ。洞窟のいっちばん奥にあってさぁ。
ドワーフとエルフの対立を俺たちが仲裁して・・・・って全部うそ。
業者から買うの。一個7000円で」とか、終始そんな調子(笑)
『ゴーレム』にも出てきた<たべっこどうぶつ>ネタにもウケました。

で、なぜかロックフェスにライバル意識を持ちつつ、本心では行ってみたくてしょうがない光の戦士のみなさん。
なんでそこでロックフェスなのかが、ちょっとよく分からなかったんですけどcoldsweats01
最後はもうひとひねりありそう・・・なところで、終わった感じだったなー。
19時開演で終わってみたらまだ21時前だったから、けっこう短めだったんですね。

次回の公演は2月だそうで、お題も既に決定。
『冬のユリゲラー』が『サマータイムマシンブルース』の本広監督のもと映画化されるってことで(長澤まさみ主演で11月公開予定。諏訪さん、中川さんも出演)、そちらに合わせ『ユリゲラー』を再演するんですね。
タイトルも映画に合わせて『曲がれ!スプーン』。
DVDでしか観たことないから楽しみ♪もちろん映画も。
贔屓の劇団が広島に立ち寄ってくれる流れができつつあるのは、とっても嬉しいことです。

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2009年2月 4日 (水)

美しい男性!

最近ハマってる番組・・・

BSジャパンにて金曜深夜0時より絶賛放送中の、松尾スズキ完全プロデュース『美しい男性!』

松尾さん作詞による美しいテーマ曲。サイコーすshine

最近この曲が頭の中をぐるぐるぐるぐる回ってる〜

『美しい男性!』のコンセプトは・・・

イケメンという言葉を安易に使うあまり、本当に美しくないものにまで、イケメンという言葉を当てはめてしまう、昨今。
その時流に対し、我々は強烈にNO!を突きつけます。
本当に美しい男性とは何か、“美”を徹底的に追求し、独自の視点で盛り上げて行くのが当番組のコンセプトです。

・・・と、公式ページのトップに書いてありますが、その“独自の視点”ってのがあまりにも個性的過ぎるんだよぅー
さすが松尾スズキ。フツーの番組をやるわけがないです。
特に“美しいカンペ相撲”“真剣美青年ぬめり場”が好きだなぁheart

出演しているボーイズは、役者志望の学生さんだったりモデルさんだったり、サラ・ジェシカ・パーカーのおともだちだったり(笑)・・・プロフィールもさまざまに美しい。
将来有望なうら若き男子がこんなことやってていいのかね?と、ぶっちゃけ最初は心配もしましたが、なんかもう慣れました。

いまのとこ、デレアヌ悟仁くんのことが気になってます。

1 世が世なら俺がウェンツ!

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2008年12月20日 (土)

ウーマンリブvol.11「七人は僕の恋人」

クドカン脚本・演出によるウーマンリブシリーズ、第11回目公演『七人は僕の恋人』。
兵庫県立芸術文化センターにて、関西公演千秋楽の昼公演に行ってきました。

Hitininhabokunokoibito

も~~~めっさわろた(≧∇≦)
だいたい8本のオムニバス方式、というかまぁクドカン節爆裂のコント集。
はっきり言って、中身といえるものはまるでなし(笑)
とにかく笑ったもん勝ちです。

ウーマンリブvol.9『七人の恋人』の女性バージョンってことらしいですが、女性7名+男性5名で、ほどよくバランスとれてます。
キャストは以下の通り。

伊勢志摩/宍戸美和公/猫背椿/田村たがめ/荒川良々/平岩紙/少路勇介/星野源/宮藤官九郎
峰村リエ/遠山景織子/池田成志

お話にはそれぞれ、『生きる』『バトルロワイヤル』『惑星からの物体X』(遊星じゃなくて?)『夢』『サウンドオブミュージック』『ブラックレイン』『友だちのうちはどこ?』『ゾンビ』といった名作映画のタイトルがほぼまんまつけられています。
しかしながらその内容は、似てもないうえ非なるもの。
もはや“非”すぎて、一周まわってそのものになってる?いやそれはないかsweat02

なにはともあれ1コ目。『生きる』。
まず登場するのは、全身白タイツ、白いかぶりものでアゴからにょろっとしっぽの生えた悩める精◯くん3名(荒川良々、星野源、少路勇介)。

「どうせ俺たち3流4流の◯子が、人間になんてなれるわけねぇんだよ」
「いや!おれは立派な社会人として生きるんだ!」
そこへ現れるガングロてかてかの“ガ◯ン汁”先輩(池田成志)。
「先輩はすげーんだぜ!尿◯を出て、◯宮にタッチして帰ってきたことがあるんだぜ!」
「えぇ!?◯貞なのに・・・どうやって?」
(中途半端な伏せ字トークですみません)

こんな調子で、しょっぱなからぶっとばしてます。
以前kazuponさんにオススメしていただいた『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』の中の一編を思い出しました。

そんなこんなで、源ちゃん精◯は、みなの反対を押し切り立派な中学生に↓

『バトルロワイヤル』
女子7人、男子1人の山奥の分校。ブリーフ一枚でオ◯ニーしていたところを、彼女である紙ちゃんに目撃されてしまったただ一人の男子学生、源ちゃん。
そこへやってくる新任教師の沢井(クドカン)。紙ちゃんに◯ナ◯ーのぬれぎぬを着せられ、女子一同に「キモイ!」「あんきもの肝に井戸の井で肝井!」と責め立てられる。
分校といえど、“天然コケッコー”みたいな女子は景織子ちゃんだけ。
あとはスケバン、フック船長、白メガネ(黒だけど)・・・などなど。ヤケクソになるクドカン。
オ◯ニー問題はさておき、「景織子の次にカワイイのは誰か?」で、バトルロワイヤル!

『惑星からの物体X』
いったいどの辺りが『物体X』なのか分からんかったのですがsweat02
天狗になってるビーチバレーアイドル選手のおなかに、なんと天狗が寄生しちゃってるんですねぇ。
天狗さん(池田成志)は、このあとも『CR伊勢志摩』で大活躍。

『CR伊勢志摩』じゃなくて『夢』
CR岩下志麻でも、CRユマ・サーマンでもなく、あくまでも“CR伊勢志摩”。
777が出るたび、客席どっと沸いておりました。
自分のことを伊勢っていう伊勢さん、ヤザワみたいでカッコイイっす。斉木さんもステキ。

『サウンドオブミュージック』
歌舞伎町のジュリー・アンドリュースこと、猫背椿。彼女にたかる最低プレイボーイ、池田成志(バカ)。
“ぎゅうかど” “たつや” とか、つい言ってしまいそう。

『ブラックレイン』
コントの合間に登場しては、アドリブなんだか計算しつくされているのか分からんトークで笑いをとりまくる荒川氏演じる“さくらばじゅん”主演の映画、それが『ブラックレイン』。
映画のPRのために、主演俳優みずから地方のローカル情報番組に出演します。
今日はクドカンの故郷、宮城県にて“ずんだずんだモーニング”に出演。
本番前はちっとも訛ってないのに、本番になると急に訛りまくる出演者たちが何言ってるのか分からなくて、すっかり置いてきぼりのさくらばさん。
カンペまでもが訛ってます。「ボケで」

『友だちのうちはどこ?』
こっちの方が物体Xぽいような。
伊勢さんのお願いダンスが、さすがにリピートしすぎだろうってのも越えてさらに続いたところでまた笑いが起きたりして、笑いって奥深いなぁと思いました。

『ゾンビ』
ごじゅううん歳の現役アイドル、鈴木大麻ことズッキー(池田成志)のオンステージ!!
とある旅館で開かれる、年に一度の「ズッキーファンの集い」
集まったズッキーファン6名(女優陣)の名前もみんな“鈴木”。
隠し子(遠山景織子)がいて孫もいて、本当はもうすっかりハゲててヨボヨボのズッキーだけど、ファンの前ではヅラをかぶりパツンパツンの衣装で歌って踊りまくります。
「今度倒れたら引退する。今年で最後にするよ」娘でありマネージャーでもある景織子にそう語るズッキーだが、倒れても倒れても、ズラが取れても飛んでも、何度でも立ち上がる!!

・・・そんな感じで( ̄▽ ̄)
全くつながりのないお話のようで、実は最後のズッキーファンたちがズッキーの子守唄を聴きながら見ている夢なのかも・・・とか思いました。
とにかくずーっと涙流して笑いまくってましたが、とくに気に入ったのは『生きる』『バトルロワイヤル』『夢』『ゾンビ』あたりかな。

女性陣の中で今回いちばん輝いていたのは、やっぱ伊勢さんでしょうか。
個人的には客演の峰村リエさんのファンなので、出演してるだけで嬉しかったです。
それから遠山景織子さんといえば、“冒険”以降はクドカンも構成作家として参加していたという『笑う犬』。
ウーマンリブ初参戦とは思えぬ馴染みっぷりでした。

そして・・・おそるべし池田成志。
ガ◯ン汁、天狗、ズッキー・・・どの役もいちいち濃いです(笑)
こんなこと毎日、ときには日に二回だなんてスゴすぎる。おそれいりました。
星野源さん、『未来講師めぐる』の“エロビデオ”以来めちゃ気になる存在なのですがやっぱイイ!
サケロックのライブにも行ってみたいなheart

クドカンの次回作は、サダヲちゃん主演の『メカロックオペラR2C2』

R2c2

こちらも関西公演があるみたいなので観に行きたいshine
しかしチケット争奪はかなり厳しそう・・・頑張るぞぅ!
そのまえに『少年メリケンサック』も観なきゃ。

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2008年6月21日 (土)

ヨーロッパ企画「あんなに優しかったゴーレム」

Europekikaku

10周年shineおめでとうございます!!

お気に入り劇団ヨーロッパ企画の第26回公演“やったね10周年ツアー”『あんなに優しかったゴーレム』。
6月17日アステールプラザ中ホールにて、観てまいりましたhappy02

もー、むっちゃくちゃおもしろかったっ!!
こんなに笑ったのって久しぶりだわ〜

キャストは以下の通り。

石田剛太/酒井善史/角田貴志/諏訪雅/土佐和成/中川晴樹/永野宗典/西村直子/本多力

女性陣二名を除いた、ヨーロッパオールキャストですね。

物語は、あるプロ野球選手(酒井)のルーツを探る、ドキュメンタリー番組のロケのシーンから始まります。
生まれ育った町の空き地で、「ゴーレムとキャッチボールをした」と懐かしそうに語る投手。
空き地の片隅には確かに、土でできた巨人のような物体が・・・
冗談なのか本気なのか分からず、キョトンとするテレビクルーたち。
やがてこの町全体が、“ゴーレム”の存在を当たり前のように信じていることが分かり・・・

RPGゲーム等でおなじみの“ゴーレム”。
もとはユダヤ教に出てくる、魂が吹き込まれた泥人形のことらしいです。
「気は優しくて力持ち」・・・個人的にはそんなイメージがあります。

今回、ゴーレムに育てられた“ゴーレム少女”西村直子さん以外、全員男性キャスト。
バランス的におもしろいし、これだけ男所帯でもなぜか男くささゼロなところがヨーロッパらしいなと思いました。
なーんかみんなほのぼのしててカワイイんだよね。兄弟みたい。
10周年とはいえ相変わらずの学生ちっくな、ゆる〜い独特のノリに爆笑しつつも癒される感じで。
適度に芝居がかってないこの唯一無二のスタイル、これからもずっと変わらないでいてほしいなぁ。
役者がセリフをかんでも、芝居の流れが中断されることなく逆に微笑ましく思えてしまうのは、ヨーロッパならでは、なんではないでしょうか。

最初はゴーレム全否定だった彼らが、いつのまにかゴーレム肯定派になってからはもう笑いが途絶えることはなく。
話題の中心がゴーレムでさえなければ、よくありがちな旅先でのヒトコマに過ぎない“浴衣でゴーレムトーク”のシーンとかくっだらなくて大好きheart
笑ったネタを拾い上げてたらキリがないんだけど、

「もしかして・・・山に捨ててあるエロ本も!?」
「えぇ。あれもゴーレムの仕業だと言われています。ゴーレムがね、教えてくれてたんですねぇ〜」
「そういうことかぁ。俺、あれで性に目覚めたもんなぁー」

一度笑いのスイッチが入ってしまうと、もう彼らが何を言ってもおかしくておかしくて。
特にムードメーカー諏訪さん。彼めちゃくちゃ愛されキャラだと思うなぁ。

お芝居ってテレビやDVDでも観ることはできるけど、やっぱり生で観るとぜんぜん違う。
なんていうか、演じている役者さんたち、お芝居を作り上げている人たちに対する愛がぐっと深まります。
もともと大好きだったヨーロッパ企画だけど、もっともっと好きになりました。

と、いいつつ。今回は前から欲しかったヨーロッパのDVDを大量ゲットscissors
3枚組の『バックトゥ2000シリーズ』、前回公演の『火星の倉庫』、それから諏訪さんが大ファンだという本秀康さんがイラストを提供している『ヨロッパ通信vol.5』も。
そういえば、本秀康作『ワイルド・マウンテン』に登場する“ハガレゴッド”と今回の“ゴーレム”、ちょっと似ています。

上演終了後のグッズ販売コーナーでは、ファンにとり囲まれるでもなくひとりポツネンと上田さんが佇んでいらっしゃいました。
話しかけにくかったんだけど・・・勇気を出して握手を求めたら快く応じてくれて嬉しかった。
優しいお兄さん、って感じcatface
「上田さんのCUBEのモノマネが好きです」って言いたかったんだけど・・・それは言い出せずsweat02

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2008年4月27日 (日)

後藤ひろひと作 G2プロデュース「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」

Midsummer_carol

「ごめんよみんな。どうしてなのかは知らないけれど、涙がいっぱい出てくるよ。
 けれども何度も立ち上がる。不思議な力がそうさせる。
 心のかたすみに急に生まれたこの気持ち・・・ごめんよ、みんな」

少女パコが手にした絵本<ガマ王子対ザリガニ魔人>は、いじわるで金持ちの老人・大貫の人生を大きく変えてしまい・・・。
ダメ人間だけど愉快な入院患者ばかりの古びた病院で、サマークリスマスにもたらされた一夏の奇跡。
(チラシより)

後藤ひろひと作、G2プロデュースの伝説の舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』。
4月17日(木)、広島厚生年金会館にて観てまいりました・・・って感想書くのに1週間以上も経過してしまったよsweat02
なるべくなら興奮冷めやらぬうちにUPするのが理想なのだけど。

どこらへんが“伝説”なのか全然知らなかったけど、2004年に上演された際、観客を笑わせるだけでなく号泣させたってことで有名らしいです。
ちなみに後藤ひろひと氏のお芝居を観るのは初めて。G2プロデュースものは、2月に『からっぽの湖』を観たばかり。

さらにはこの舞台、『パコと魔法の絵本』というタイトルで、『下妻物語』『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督のもと映画化されることでも話題です。この秋公開movie

キャストは下記の通り。

吉田鋼太郎/志村玲那/笠原浩夫/新妻聖子/山内圭哉/中山佑一朗/戸次重幸/月船さらら/楠見薫/春風亭昇太/岡田浩暉

大貫とパコ。いじわるで狡猾な老人と、無垢な少女。
「お前が私を知っているというだけで腹が立つ」なんて憎たらしいことばっかり言ってたジジィが、少女との間に起きたある出来事がキッカケで変わっていく。
よくある話っちゃ話なのかもしれないけど、老人と少女という組み合わせってそれだけで何か特別な物語を予感させるものがあります。
痛くて悲しくて優しい、二人の物語。脇を固める愉快な仲間たちも、それぞれ心に傷や秘密を抱えている。

観客をどっかんどっかん笑わせたかと思うと、いつのまにやらあちこちですすり泣く声が・・・これが“伝説”sign02

しかしどうしたことでしょう。いつもは泣き虫の私が、このお芝居にはそこまで入り込むことができませんでした。別に泣きゃいいってわけではけしてないのだけどsweat02

なんでかなぁ。じゅうぶん面白いお芝居だったと思うんです。
どっちかっていうと生の舞台を観られるだけで幸せだし、そんなにたくさん観ているわけでもないのでダメ出しっぽいことを言うのは生意気なんだけど。

ものすごーく嫌なジジィだった大貫が変わっていく様が、なんだか唐突過ぎてスッと入ってこなかったのと、ここぞという泣きのシーンをいかにもな音楽で盛り上げたりするのが気に入らなかったのかもです。(きっぱり)
笑うべきところでもあんまり笑えなかったし。
笑いに関しては、お芝居ではもっと毒のある笑いを求めているのかもしれないです。

どんなに罪深い人間でも、生きている限り改心するチャンスはある。
そしてそのキッカケは、思いもかけないことだったりする・・・ってことなのかな。
役者さんや演出の仕方によってまた印象は全然違ってくるだろうし、中島哲也監督の映画ではきっと、極彩色の濃密な大人のファンタジーになるだろう、と思いました。

大貫役の吉田鋼太郎さんは、蜷川幸雄氏のシェイクスピアものなどでおなじみの役者さんらしく、さすがの存在感とド迫力。
パコ役の志村玲那ちゃんは、後で知りましたが「たーらこーたーらこー♪」の子だったんですねー。とってもかわいいのだheart
良かったのは、ケンシロウな看護婦役・新妻聖子さんと、実は動物好きのヤクザ役・山内圭哉さん。それから春風亭昇太さん。
新妻さんの役は映画では土屋アンナさんがやるらしいですが、間違いなくハマリ役だと思います。目に浮かぶよう。
関西弁ならではの言い回しで、おそらくいちばん観客を沸かせてくれた山内さん。
2回目のカーテンコールの際、
「しつこい!これから片付けして福岡行かなあかんのに。・・・ありがとうございました!」
と深々を頭を下げ、最後まで笑わせてくださいました。
春風亭昇太さんは、たぶん毎回アドリブでしゃべくりまくってんだろうと思われるシーンが終盤にあって、そのさすがのマシンガンなしゃべりは圧巻。
舞台上の他の役者さんたちも思わず苦笑いしてしまうほど(笑)今回のが最長記録だったそうです。

「入り込めない」とかいっちょまえに文句を言いつつ、なんだかんだで楽しんでんじゃん、私shine
後藤ひろひと氏のお芝居は、『ベントラー・ベントラー・ベントラー』『恐竜と隣人のポルカ』など、今後も続々広島上陸予定。
また行けそうだったら行ってみよかなと思います。

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2008年2月29日 (金)

AGAPE store「からっぽの湖」

Agapestore

観に行こうかどうしようかずーっと迷ってて、結局当日券買って観てきました。
けっこうな豪華キャストなのに、当日券が残っているという奇跡shine

作・演出および出演者は下記の通り。

 作:枡野幸宏 演出:G2

出演:松尾貴史/片桐仁/坂田聡/菅原永二/ぼくもとさきこ
   久保酎吉/田中美里

お話は、謎の生物“ノッシー”が生息するという野間口湖の湖畔に訳ありの7人の男女が集まってきて、ゆる〜くて可笑しな時間を過ごすうちに、それぞれが抱える闇が浮かび上がってくる・・・みたいな感じ。

ネス湖のネッシーをモチーフにした『ウォーター・ホース』も観たばかりだし、なんだか“謎の生物”づいてる今日この頃です。

G2と松尾貴史さんのユニット“AGAPE store”にも、脚本の枡野幸宏さんにも全く免疫はないのですが、ほどよい笑いと秘密と上映時間、役者さんも巧い方ばかりで全体的に安心して観ていられました。
お腹を抱えるほど笑いのツボにハマることはなかったけれど、野間口湖でのほのぼの会話劇の合間に、たたまれた白いコートが投げ込まれるのを合図に始まる、登場人物たちの過去の“秘密”のシーンが良かったです。
中央のスクリーンや小道具、照明を効果的に使った、空間的制限のある舞台ならではのとても粋な演出でした。

しかしひとりひとり順番に秘密が明かされていく中、ファンシーペンションのオーナーで森の妖精さんである松尾貴史さんのシーンだけなかったような?
そんなはずないと思うんだけど・・・寝てた?私sweat02

舞台から観て客席が“野間口湖”である設定も面白いなと思いました。
ときどき湖で魚が跳ねて、ノッシーの出現を待つ登場人物全員に観客が見つめられちゃうのです。
からっぽの湖・・・とか言いつつ、実はノッシー=観客?
彼らのやり取りを、ノッシーたちはクスクス笑いながらこっそり見守っているのかもねconfident

やたらとサービス満点のカーテンコールも楽しかったsign03
さすが松尾貴史さん・・・お話がむちゃくちゃ上手だわー。腰低いし。
で、なぜかラーメンズ片桐仁氏が、おもむろにマトリョーシカに入ったテルミンで「コンドルは飛んでいく」を演奏notes
「明日、僕のテルミンの師匠の“テルミン学習帳”という本が発売されます」・・・って微妙に宣伝?
いやいや・・・面白けりゃなんでもOKっすhappy02
つかマトリョーシカテルミンかわいい!欲しい!!こんなの↓

Matoryominマトリョミンheart

ケラさん御一行も先の公演で立ち寄られていた“中ちゃん”に行きたがってた坂田聡さんは、無事に辿り着けたかしらbeer

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2008年1月24日 (木)

ナイロン100℃「わが闇」

Wagayami

ナイロン100℃『わが闇』・・・
1月23日アステールプラザ大ホールにて観てきました!!ヾ(≧∇≦*)〃

使い慣れない顔文字なぞつい使ってしまうほどにテンションが上がっております・・・なぜならば!お芝居とか観に行くの超〜〜〜ひさしぶりだから。
普段から芝居好きっぽいことをちょくちょくほのめかしているくせに、生で観たお芝居の感想をブログで書くのは初めてだったりします。
ということは少なくとも1年半くらいはご無沙汰だったということ?いやいや、もっとのような気がする・・・
いつだったか三谷幸喜さんの『竜馬の妻とその夫と愛人』(すごく面白かった)というのを観劇して以来だと思うのです・・・たぶん。
でもってナイロン100℃のお芝居を実際に観るのは実はこれが初めて。
・・・えぇ!!そうなの?!うん、そうなの。
そんな若輩者なわたくしですが、今回のお芝居、ものすごく楽しみました。素晴らしかったです。

以下ネタバレしまくり↓

叔母から古い日本家屋を相続した作家の柏木伸彦(廣川三憲)は、妻と三人の娘と共にそこに移り住む。長女の立子(犬山イヌコ)は若くして作家としての才能を発揮し天才ともてはやされるが、妻・基子(松永玲子)は徐々に精神を病んでいきやがて二人は別居、伸彦に新しい女ができたことを知った基子は自殺してしまう・・・

と、ここまでがかなり長めのプロローグ。物語はさらにその十数年後、伸彦の二人目の妻・志田潤(長田奈麻)が失踪し、伸彦が寝たきりになってしまったところから始まるのですが・・・
どちらかというとこのプロローグのインパクトがすごくて、舞台全体通してもいちばん強烈に印象に残りました。

シーンごとに舞台が闇に浸食されるイメージで神経を逆撫でされるような演出が何度もなされるのだけど、これがむちゃくちゃコワイ。はっきり言ってそんじょそこらのホラー映画なんかよりずっとコワイ。
でもクセになる・・・みたいな。ちょっとリンチたんを思い出したよ・・・
『わが闇』というこれまでにないダークなタイトルからして、今回のはいつもとはテイストが違うのかなーとは思ってたけど、予想以上のシリアスムード。センセーショナルだったわぁ〜
役者さんを一人ずつ紹介していくオープニングもすごく凝っててカッコ良かった!さすがだなぁと思いました。

んでそんなシリアスな中にももちろん笑いは健在。
大鍋役の大倉孝二さんが出てくると会場がどっと沸いていましたけど、自分的にはナイロンでは女優陣がすごく好きで、特に次女・艶子を演じた峰村リエさんの飄々としたボケが大好きなんす。
あと村岡希美さんも好きなんだけど今回は出演されていなくてちょっと残念。

素っ頓狂な声の印象が強い犬山イヌコさんはわりとクールな役で、善良な役が多いみのすけさんはむちゃくちゃ嫌な奴を演じていたし、当たり前なんだけど皆さん上手いなぁと思いました。
基子と飛石の二役を演じた松永さんも素晴らしい!三宅さんの座布団でぐるぐるサイコー(笑)なんか可愛かったな♪客演坂井真紀さんの女優魂にはドキドキしちゃった。

そんなこんなでトラウマと小ネタを行ったり来たりしつつ、気がつくといつのまにか心がじんわり熱くなり、思いがけず涙がこぼれる場面も多々ありました。
すべてが語られるわけではない、それぞれの“心の闇”を想像しているうちに、柏木家の人々に深く感情移入していたのだと思います。
父親と長女が作家で三女は女優、母は自殺し継母は失踪・・・なんて、不幸だらけで特殊な家庭環境のようだけど、観た人は誰もが誰かに共感できるんじゃないでしょうか。
思いがけないことでどうしようもなく傷ついても、また予想もしないことで突然救われる。
人生一寸先は闇だったり光だったり・・・嵐の中で、歓喜のダンスを踊ることだってあるのね。
家族の絆の逞しさを強く感じ、不思議な暖かさに包まれたラストでした。

3時間超えは予想しておりましたけども、長いなんて全く感じずほんとあっという間。
最後はもちろんスタンディングオベーション。ケラさんも出てきて「蜷川です」って笑わせてくださいました。というか泣き笑い。
地方公演って大変なのかもしれないけど、また来てくれると嬉しいなぁ。

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